NARUTO -ナルト- 激闘忍者大戦!3

【なるとげきとうにんじゃたいせんすりー】

ジャンル 3D忍者大戦格闘
対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
発売元 トミー
開発元 エイティング
発売日 2004年11月20日
定価 6,800円(税別)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 11ブロック使用
レーティング CERO:A(全年齢対象)
備考 振動対応
判定 良作
ポイント スリーマンセル&伝説の三忍勢ぞろい
勝利条件が付加され高難易度となったストーリー
既存キャラ含め奥義が強化、ステージも充実
新規でもシリーズ経験者でも納得の一作
NARUTOシリーズリンク


概要

NARUTO -ナルト- 激闘忍者大戦!2』(以下2)の続編。
前作の2からおよそ1年後の11月に発売された、激闘忍者大戦の3作目。各スリーマンセルが出揃い、総勢29人となった。
ストーリーは中忍試験予選から綱手の五代目火影就任までが描かれ、桃地再不斬に代わって我愛羅と大蛇丸がボスを務める。
注目はアニメでも圧倒的過ぎる力を見せ付けたサスケの兄にして仇敵の「うちはイタチ」。パッケージの青背景も彼の顔が描かれている。


前作からの変更点

  • キャラクターの充実と状態変化
    • 前作で不満点となっていたテンテン、チョウジ、シノ、テマリが満を持して参戦し、ようやく各班のスリーマンセルが完成。伝説の三忍に三代目火影も加わり、9人が参戦。
    • その一方で「九尾のナルト」「写輪眼のサスケ」「写輪眼のカカシ」は通常時からリーの八門遁甲と同じ「↓+X」での状態変化に統一された。いずれもチャクラを25~50%消費するほか、カカシは体力が徐々に減少するデメリットつき。
    • その他では裏ボス枠として「うちはイタチ」が、ネタ枠としてショップ担当の「みたらしアンコ」がそれぞれ参戦。特にアンコはこれまでのキャラたちとは一線を画する豪快さが個性として光っている。
    • 前作で写輪眼のサスケのみの実装だった「第2奥義」が新規含めたほぼ全キャラに配布。苦戦時にも強力な奥義で逆転できる可能性が広がった。
    • 発動条件はキャラによってさまざまだが、概ね「体力40%以下の際にチャクラ全消費で発動」「体力関係なくチャクラ75%消費で発動・ただしガード可」の2種類に分けられる。
  • ステージやモードの充実
    • ステージは前作からの持ち越しに加え、「短冊城」「三竦み」「九尾の間」「木の葉の湯」「樹海降誕」「砂隠れの里」が登場。
    • ストーリーは勝利条件が付与される「ミッションモード」に変更され、単調さがなくなった。スライドショーも前作の動く証明写真から前々作の上半身に戻っている。
    • 各班のメンバーが揃ったことで、スリーマンセルの「チームバトル」に3名での連携奥義が発動可能。特定の組み合わせだと通常1人のフィニッシュを3人で決める演出つき。
  • ストーリー大幅増加
    • ストーリーモードは中忍試験予選から綱手の5代目火影就任までにボリュームアップ。
    • 新規含め幅広いキャラクターを操作する上に、隠しキャラをぶっつけ本番で扱う場面が出てきたため、対応力が試される。
    • クリア後もショップで合計8話分の隠しストーリーが購入可能。さらにコンプリート後にはより高難易度の「ミッション中忍・上忍」に挑戦可能。
  • ナビゲーター増員
    • メインメニューのナビゲート役は前作のサクラのほかにいの、テンテン、ヒナタ、テマリの5人がランダムで出てくるようになった。

プレイヤーキャラ

最初から使用可能なキャラクターが10体、隠しキャラが19体存在する。

+ 初期から使用可能なキャラクター・計10体
  • うずまきナルト
    • 火影を目指す少年忍者。本作からコマンド操作で九尾状態に変身できるが、通常状態には戻れない。使い方を間違えるとピンチになることも。
    • 第2奥義は原作でも印象深い新必殺技「螺旋丸」。ナルト連弾同様にBBの攻撃から即座に繰り出せるほか、このテクニックが必須のミッションが存在する。
  • うちはサスケ
    • ナルトの永遠のライバル。本作から千鳥習得後の黒コスチュームがデフォルトになった。旧コスチュームはXセレクトで使うことができる。
    • 高難易度のミッションはおおむね彼が操作キャラとなっており、本作でも存在感は大きい。
  • 春野サクラ
    • カカシ班の紅一点。ミッションでは波の国編がカットされたため、予選のトップバッターを勤める。しかしその後はやや不遇。
    • 第2奥義は「怒りの内なるサクラ」。某暗殺拳ばりのパンチ連打を見舞い、宣言どおり地の果て(ステージ端)まで相手を吹っ飛ばす。
  • はたけカカシ
    • 第7班の担当上忍。本作からチャクラ50%消費で写輪眼が発動可能になった。
    • 写輪眼状態での奥義が連撃による打ち上げで落ちて来た敵を雷切でとどめを刺す「雷切穿光」に進化。対人戦・COM戦双方で決定力が大幅に上昇した。
  • イルカ
    • アカデミー時代のナルトの恩師。前作では隠しキャラだったが、本作では初期キャラに復帰した。
    • 前作からの奥義「空雷撃」は第2奥義扱いになっており、代わりに第1奥義はフィニッシュを踏みつけに変えた簡略バージョン「空雷弾」に変更された。
  • ロック・リー
    • 裏蓮華発動時は、相手の眼前に瞬間移動して蹴り上げを行う仕様に変更。これにより接近するリスクが減少し使いやすくなった。
    • ミッションでは我愛羅相手にこれでフィニッシュする必要があるため、練習を要する。
  • 日向ネジ
    • ヒナタと交代する形で初期キャラに加わった天才忍者。ミッションに彼を使用する高難易度のものがあるための処置であろう。
    • 第2奥義は「八卦掌回天・絶」。通常はカウンターの回天を衝撃波として放つことで、前後左右のみならず上空も攻撃可能。ただしガードできる。
  • 秋道チョウジ
    • いの、シカマルと共に代々木の葉に仕えてきた「秋道一族」の末裔。得意技の「倍化の術」に膨大なチャクラを必要とするため常時ポテチを食べており、戦闘中でもこれでチャクラ回復ができる。
    • 第1奥義は原作でもお馴染み「肉弾戦車」。第2奥義ではバウンドでさらに弾みをつけた「肉弾重戦車」を持つ。
    • ポッチャリ系であるが故に若干挙動が遅いが、一度攻撃がヒットすれば大ダメージ必至の典型的なパワーキャラ。
  • 奈良シカマル
    • 猪鹿蝶トリオの一人にして、影縛りを得意とする「奈良一族」の末裔。唯一の中忍試験合格者でもある。
    • 第2奥義は相手を影の中に落とす幻術「影奈落の術」。複数を同時に攻撃可能で、マルチ戦や組み手で威力を発揮する。
  • 自来也
    • ナルトの師匠で通称「ガマ仙人」。しかしカカシ愛読の「イチャイチャパラダイス」の著者としても有名で、取材と称してのぞきに講じているため弟子のナルトからは「エロ仙人」呼ばわりされている。
    • 第1奥義は口寄せしたガマの油に自身の火遁を引火させた「火遁・蝦蟇油炎弾」。第2奥義は木の葉崩し編で口寄せ蛇を一撃で沈めた「口寄せ・屋台崩しの術」。
    • 因みにセレクト時にランダムで長い口上を読むことがあるが、全部聞かずにステージ選択を済ませるのは誰しもが通る道だろう。
+ 隠し参戦キャラ・計19体

ストーリーモードクリア後にショップで購入することで、さらに以下の19体のキャラクターを使用できる。

  • 日向ヒナタ
    • 密かにナルトに憧れる劇中もう一人のヒロイン。ストーリーでは予選のネジ戦のみ登場し、次の出番は隠しミッションになる。
    • 第2奥義は相手の攻撃をカウンターして投げ飛ばし、柔拳でとどめを刺すオリジナル技「八卦合気掌」。抜群の威力を誇るが、カウンター技なので少々コツがいる。
  • 犬塚キバ
    • ヒナタのチームメイト。忍犬を代々従える犬塚一族の一人で、自身もパートナー「赤丸」と共に戦う。
    • 第2奥義は牙通牙をさらに進化させた「獣人体術奥義・牙烈牙」。
  • 油女シノ
    • 寡黙で冷静な事実上紅班のリーダー。キバは面白くないようで突っかかっているが本人は気にも留めていない。
    • 体内に「奇壊蟲」と呼ばれるチャクラをえさにする虫を寄生させており、これを用いて戦う。この蟲が忍具代わりになる。
    • 第1奥義は不意打ちで地面に殴り倒した相手を大量の蟲に襲わせる「奇壊蟲の術」。ダメージのほか、相手のチャクラが減少する。
    • 第2奥義は複数を同時攻撃する「蟲柱の術」。こちらはガード可能。
  • 山中いの
    • 「猪鹿蝶トリオ」の一角、山中一族の末裔。中忍試験での出来事に伴い、断髪後のお団子ヘアになっている。長髪バージョンはXセレクトで使用可能。
    • チョウジがプレイアブル化したため、本作からは担当上忍の「猿飛アスマ」が飛燕の一撃でかっこよく仕留めてくれる。
    • 第2奥義は体力40%以下で発動できる「追撃心転身の術」。上記のアスマの攻撃後、自身も追撃を加える。
  • テンテン
    • 下忍トップクラスの忍具の腕を持つガイ班のくのいち。綱手のファンとしても知られる。忍具使いの名のとおり手裏剣コンボや忍具の手数は全キャラ随一で、相手によっては封殺できてしまうことも。
    • 第1奥義は予選でテマリ相手に披露した二つの巻物から連続で忍具を口寄せする「双掌龍」。第2奥義は巻物一本で発動する「昇竜の舞」。
    • 血系限界「氷遁」の末裔。ミッションでは隠しミッションに1度だけ登場する。
    • 第2奥義は魔鏡氷晶と同じ血系限界「秘術・千殺水翔」。初撃が決まると相手の頭上から大量の千本が降り注ぐ。
  • 桃地再不斬
    • 波の国編で白と共にカカシ班と対峙した霧隠れの鬼人。本作ではミッションでも1回しか出番がなく存在感が薄い。
    • 第2奥義はその場で首切り包丁を横に構え回転しながら斬りつける「地獄独楽」。忍具の一切を受け付けないが、ガード可能なのが玉に瑕。
  • 我愛羅
    • ナルトと同じく尾獣をその身に封じられた人柱力。砂を利用した中距離からの砂忍術が攻撃の肝となる。
    • 第2奥義は砂の繭で体を包んだ後に守鶴の腕で攻撃する、その名も「守鶴の腕」。攻撃範囲が思いのほか広く、ステージによってはタイミングよくジャンプしないと回避できない。
  • カンクロウ
    • 我愛羅の兄にして傀儡使い。身体能力の低さを傀儡カラスを使うことでカバーしている。
    • 第2奥義はカラスに仕込んだ忍具を一斉発射する「カラクリ散弾波」。地上ではクナイ、空中では毒煙球を発射できる。
  • テマリ
    • 前作から登場が待たれていた砂隠れ3兄弟の長女。Aの各種扇子による攻撃が超強力で、本作の強キャラ候補の一人。
    • 第1奥義は原作でも予選でテンテンを圧倒し、本選でもシカマル相手に善戦した「カマイタチの術」。第2奥義は複数を同時に攻撃できる「忍法・旋風」。
  • マイト・ガイ
    • 木の葉の気高き碧い猛獣の異名を持つ体術使い。リーの担当上忍であり、師匠でもある。
    • 本作から彼も八門遁甲が使用可能で、「休門」のみ開放可能。この状態の奥義が「木の葉青春・表蓮華」。包帯の高速ではなくベアハッグ状態で表蓮華を放つ。
  • カラス
    • カンクロウの操る傀儡人形。奥義はカンクロウの「カラクリ散弾波」と同様。
  • 赤丸
  • キバのパートナーを務める忍犬。低身長を生かしたアドバンテージは顕在。
  • ミズキ
    • 作中最初の敵にして、風魔手裏剣使い。イルカと同じく「空旋撃」は第2奥義となり、第1奥義は「空旋弾」が追加された。内容はイルカとまったく一緒。
    • 誰に対しても高圧的な彼だが、さすがに三代目の前では動揺したりする。
  • みたらしアンコ
    • 中忍試験第2試験官を務めた、木の葉の特別上忍。かつては大蛇丸の教え子であり、その身に実験中の呪印を刻まれている。
    • 第1奥義は袖口に口寄せしてしのばせた蛇を使った連撃「蛇乱撃」。第2奥義は空中に打ち上げた相手に猛烈な回転を加えてフランケンシュタイナーをきめる「木の葉甘乱車」。
  • 大蛇丸
    • 砂隠れをも巻き込んだ「木の葉崩し」の末に三代目火影をはじめとする多くの命を奪った人物。音隠れの里を興したことでも知られる。
    • 第2奥義は口内に口寄せした剣を用いて音速の速さで敵を刺し貫く「草薙の剣」。五行封印と併せ、強さに厚みがかかっている。
  • 綱手
    • 伝説の三忍最後の一人にして、初代火影の孫娘。自来也や大蛇丸と比べると若く見えるが、それはチャクラで少し肌のしわを伸ばしているためだとか。
    • 細身に似合わぬチャクラを用いた強力業が武器。第1奥義の「伝説のカカト落とし」は見た目・威力共に絶大。
    • 第2奥義は額に長年蓄積させた大量のチャクラで全身の傷を一気に治癒する「秘術・創造再生」。
  • 三代目火影
    • 急逝した四代目に代わり木の葉の里を守り続けてきた二代目火影の教え子、猿飛ヒルゼンその人。老体ながら体術コンボが優秀で、各種A忍術も火遁・水遁・土遁を自在に操る多彩さを見せる。
    • 第1奥義は口寄せした猿候王・猿魔とのコンビネーションで攻撃する「金剛猿舞」。第2奥義は3秒間前方を火炎で埋め尽くす「火遁・火龍炎弾」。
  • うちはイタチ
    • かつて非凡な才を持ちながら、一夜にしてサスケを除く一族すべてを抹殺した木の葉の抜け忍。サスケの実の兄であると同時に、一族の敵でもある本作の裏ボス的存在。パッケージの青背景を勤める。
    • コンボの繋がりやすさが他キャラと比較にならないレベルで、特に前+B×4で繰り出す浴びせ蹴りから通常コンボや奥義と自由自在にコンボがつながっていく。十割コンボも豊富。
    • 第1奥義は長時間相手に精神的・肉体的苦痛を与え続ける幻術「月詠」。ただし演出はカカシが受けた「72時間無数のイタチに刃物で貫かれ続ける」というもので統一される。
    • 第2奥義はカウンター技の「分身大爆破」。攻撃してきた相手を影分身の自爆に巻き込む。

特徴・評価点

  • キャラクターがほぼ網羅された
    • 各班最後の一人が加入したことで最後のピースがはまった形になり、その他のキャラクターも充実して「忍者大戦」の完成を見ることになった。
    • 特に当時アニメでも登場間もなかった「綱手」のプレイアブルは大きく、スリーマンセルもカカシ班、ガイ班、アスマ班、紅班、砂隠れ、三忍と幅広くカバーされている。
    • ナルト、サスケ、カカシの状態変化形態が統一されたことで、対戦中に九尾または写輪眼発動して逆転という様式美を作れるようになった。
  • 奥義中のカウントストップ
    • 前作までは奥義を発動しても、先に制限時間がなくなるとその場でタイムアップになる仕様であった。奥義は演出上10秒弱かかり、60秒の制限内ではタイムアップもたびたび起こっていた。
    • 本作ではそこが改善され、奥義を発動して演出が終わるまでの間はタイマーが停止状態になった。これによって残り3秒で奥義を発動し華麗に逆転、といった戦い方ができるようになった。
  • 原作再現要素の強いミッション
    • 本作のストーリーは単純に決められた組み合わせで戦ってきた前作までと違い、原作に沿った戦い方で勝利条件を満たす必要が出てきた。
      • 予選のテマリVSテンテンでは「カマイタチの術でテンテンにとどめを刺せ」、本選のサスケVS我愛羅では「奥義・千鳥でとどめを刺せ」など、フィニッシュに特定の技を指定するもの。
      • 大蛇丸VS綱手では「綱手を倒せ。しかし大蛇丸は体力が少ない」、サスケVSイタチでは「イタチを倒せ。しかしサスケは受身が取れず、イタチは奥義をガードできる」など、プレイヤーにハンデがあるもの。
    • 更にすべてクリアした後にショップを介して解禁される高難易度のミッションはさらに制約が大きく、一筋縄ではいかないマニア向けの難易度になっている。例を挙げると、サスケVSテマリのミッション。
      • レベル下忍「サスケを操作してテマリを倒せ。しかしサスケはチャクラ満タンで始まるが、チャクラがたまらない」
      • レベル中忍「サスケを操作してテマリを「火遁・鳳仙火の術」で倒せ。しかしサスケはチャクラ満タンで始まるが、チャクラがたまらない」
      • レベル上忍「サスケを操作してテマリを「変わり身の術」で倒せ。しかしサスケはチャクラ満タンで始まるが、チャクラがたまらない」
    • 最初はチャクラ量の制限のみだが、フィニッシュが指定され、最終的には小ダメージかつカウンターの変わり身の術*1でとどめを刺さなければならない。
  • 幅広いキャラ同士の掛け合い
    • シリーズの美点であったキャラ同士の掛け合いもさらに充実。原作の台詞のみならず、「サスケは女性受けがいい」「シカマルは女性との対戦を嫌がる」など、ちょっとした設定もきちんと汲み取られている。*2
      + ...
      • 原作の踏襲した掛け合い
        サスケ「アンタを……、倒す!!」    VSイタチ「お前などに興味はない」
        三代目「貴様の好きにはさせん!!」   VS大蛇丸「無理よ」
        シカマル「あ~あ、めんどくせぇ……」  VSテマリ「何だこのアホ面?なめやがって!」
        イタチ「写輪眼の本当の力を見せてやろう」VSガイ「俺に写輪眼は通用せん!!」*3
      • 設定を反映した掛け合い
        キバ「どっちがリーダーかはっきりさせてやる!!」VSシノ「どこからでも来い」
        シカマル「チッ……、やりづれぇな……」     VSテンテン「戦いに男も女もないわ!」
        リー「僕が勝ったら……、デ、デートしましょう!」VSサクラ「絶っっっ対、イヤ!!」
        カンクロウ「お前、面白いやつジャン」      VSナルト「お前、面白くねージャン」
        サスケ「来い!!」               VSテマリ「え?……わ、私が……?」
        ---また、意外なところではミズキがコメディリリーフの一端を担っている。というのも……
        ミズキ「追い出されたモン同士、仲良くやろうぜ?」VS再不斬「お前と一緒にするな」
        ミズキ「追い出されたモン同士、仲良くやろうぜ?」VS大蛇丸「無理よ」
        ミズキ「追い出されたモン同士、仲良くやろうぜ?」VSイタチ「お前などに興味はない」
        と、このように見向きもされないのである。更に三代目火影との対戦では
        三代目「火影の名にかけて負けはせん!」VSミズキ「火、火影様……!?」
        さすがに火影相手に勝てるとは思っていなかったようだ。

賛否両論点

  • 初期キャラ選定の基準が不明瞭
    • 初期キャラ10人の内、新規はチョウジと自来也のみで、残りは隠しキャラとなっている。紅班と砂隠れはなぜか3人とも隠しキャラで、ガイ班とアスマ班ではそれぞれ2名が初期キャラという、選定基準があやふやなものになっている。
      • このため新規キャラを楽しみにしていた人たちがチョウジとエロ仙人しかプレイできない状況にもどかしい思いをしたことは言うまでもないだろう。
      • せっかくの新規参戦なので、テマリたちを初期にして続投キャラたちを隠し側に回してもよかったのでは。
    • 隠しキャラを解放するための「両」回収には、使い慣れた続投キャラを初期にしておくのが親切ではある。

問題点

  • シリーズ共通の問題点には特に手を入れた様子が見られない。
    • 変わり身の存在を前提に、無限ループや10割コンボが多数存在。
    • 続投キャラに対する調整・追加要素が薄く、新規>>続投のバランスが露骨。
    • 隠し要素の購入が全体に高額。全キャラ解放には何十周ものシングルプレイを要求される。
  • ミッションの中には理不尽レベルのものも。
    • 本作でのストーリーに該当する「ミッション」では、それぞれの物語のあわせた立ち回りが求められる。予選のリーVS我愛羅ならば裏蓮華でフィニッシュという具合。
    • しかしストーリーそのものは中忍試験予選のサクラVSいの戦からの開始。せっかくチュートリアルでナルト操作になれたはずの新規ユーザーには戸惑った人も多いことだろう。
    • その後もテマリVSテンテン、ヒナタVSネジ、シノVSカンクロウ、三代目VS大蛇丸と、いきなり隠しキャラを操作させてくるミッションが多い。
      • 隠しキャラは該当ミッションクリア後にショップで購入して初めて解禁されるため、事前に「修行」で操作確認もできない。
      • 特に難関なのは三代目VS大蛇丸。三代目はコンボこそつなげやすいが、初めての操作ではどう扱っていいのかわからない人も多いはず。(しかも説明書のコマンドは奥義しか載っていない)
        更にこのミッションでは三代目は体力が少ない上にジワジワ減っていくというハンデつき。時間も余裕もなく大蛇丸の猛攻にやられるプレイヤーも多くいた。
      • また、裏ボス的立ち位置のイタチの強さも極端。コンボがつながりやすいせいでCPUでも強キャラ化しており、どのミッションでも難易度にかかわらず気が抜けない。
      • そしてストーリーの最終戦は「自来也&綱手VS大蛇丸」。展開上仕方ないが、ナルトの出番も減った。隠しストーリーではやられ役でしか出てこない。

総評

前作から1年を置き、伝説の三忍編までを網羅した激闘忍者大戦シリーズの集大成となった本作は前作以上のヒットを記録した。
翌年に発売された『4』ではデータ容量の関係からさまざまな場面で既存データのカットが行われており、その点を踏まえると前作までの要素を完全に残しつつ新要素をそろえた本作のほうに軍配が上がったともいえる。
ただ、やはり条件の厳しさややりづらさからか、ストーリーの勝利条件は本作のみのものとなった。

最終更新:2023年10月13日 17:06

*1 本シリーズはオートガードで、ガード時は変わり身ができないため、狙って変わり身を出すのはかなり困難。

*2 以下のカンクロウ、シノと大蛇丸「無理よ」、イタチ「お前などに興味は無い」は汎用。

*3 奥義などの写輪眼技は普通に入る。