Back to Bed

【ばっくとぅべっど】

ジャンル 3Dアクションパズル
対応機種 Windows,Mac OSX 10.6.8 - 10.14,Ubuntu 12.04~(Steam)
プレイステーション3
プレイステーション4
プレイステーション・ヴィータ
Wii U
Nintendo Switch
メディア ダウンロード専用
発売元 【Steam】Bedtime Digital Games
【PS3/PS4/PSV】日本一ソフトウェア
【WiiU】クロスファンクション
【Switch】eastasiasoft
開発元 Bedtime Digital Games
発売日 【Steam】2014年8月6日
【PS3/PS4/PSV】2017年2月9日
【WiiU】2017年3月29日
【Switch】2019年5月16日
定価(税込) 【Steam】598円
【PS3/PS4/PSV】1,100円
【WiiU】1,018円
【Switch】580円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
セーブデータ 1個
判定 なし
ポイント 騙し絵的な夢うつつの世界
夢遊病患者を導くパズル

概要

過眠病と夢遊病を罹患し夢うつつの世界を彷徨う男性ボブを無事にベッドにまで導いてあげることを目的としたデンマーク製パズルゲームである。
ボブを無事にベッドまで導くと、そのパズルの「面」はクリア。次の面に挑めるようになる。全30面。

システム&キャラクター

  • ボブ
    • サラリーマン風の外見の男性。夢遊病。
    • プレイヤーの操作は一切受け付けない。向いている方向にゆっくりと直進し、障害物にぶつかると右に90°回転して再度歩き出す。
    • さえぎるものが無いとそのまま転落してしまうが、転落するとまたスタート地点から復活し何食わぬ顔で歩き出す。
  • サボブ
    • ボブの顔をした犬のような生物。こちらをプレイヤーは操作することになる。
    • 青リンゴ、魚形のサーフボードを掴んで運ぶことが出来る。
      • 青リンゴはボブの進路を阻むように設置することで、旋回させるのに使う。時折段差を上ったり、上を歩くための足場としても機能する。
      • サーブボードは携帯できる橋のような立ち居地。
    • 青リンゴや魚の拾い方・置き方は、ゲーム進行中にボブと思われる男性の声が説明してくれる。
  • 夢の世界
    • ルネ・マグリット、サルヴァドール・ダリの「記憶の固執」、マウリッツ・エッシャーの「物見の塔」、「滝」からオマージュを得ているデザイン。
    • 必ずゴールにベッドが置いてあり、そこにボブを導くことがゲームの究極的な目的。
    • 透明な階段はサボブだけ昇れるようになっており、この階段を介して壁面を歩けるようになる。
    • 猟犬、目覚まし時計といった敵キャラが徘徊していることもある。これらのキャラはサボブが触れる分には何も問題は無いが、ボブが触れるとミスとなりさらにはゲームを一時中断しなくははならなくなる。
  • ナイトメアモード
    • マップの内容は通常モードと同様(30面ある)。ベッドの前の扉に錠がかかるようになり、たどり着く前にマップに散らばる鍵を集めなくてはならない。
    • ボブが転落すると鍵をまた最初から拾い集めなくてはならない。

評価点

  • シュールレアリズムに徹した世界観
    • 攻略することになる地形に、ルネ、ダリ、エッシャーの3画家の絵の特徴を取り入れることにより夢と現実が交錯するような不思議な雰囲気が醸し出されている。
    • 明確なBGMもないが、代わりにゲーム攻略中は不思議な音がなり続けている。
    • マップがただの平面ではなく不可能図形が一部活かされた設計になっている。ワープ扉があるほか、重力を無視した移動を求めてくるエリアも数多く、非現実感が出ている
  • 適度な難易度
    • 青リンゴを頻繁に置きなおすゲームとなるが、ボブの歩行速度はゆっくりなので理不尽に感じる部分は少ない。
    • かといって早送り機能もあるので、時間の使い方にかんしてはプレイヤーの融通が利くようになっている。
    • 猟犬や目覚まし時計に遭遇したとき、鍵を拾い集めなくてはならないナイトメアモードはそうもいかないが、前半はボブが転落したところでリスクはほぼないので、試行錯誤しながら攻略できる。
  • PSの場合トロフィー取得といったやりこみには対応している。
  • 操作説明のボイス
    • ハードによって操作方法が変わるが、ボブと思われる男性の説明ボイスがハードごとにきちんと換わっている。

賛否両論点

  • キャラクターデザイン
    • ボブ、サボブともに表情がなくどこか不気味な印象を受ける。
    • ルネ、エッシャー、ダリをオマージュした夢の世界にふさわしいデザインではあるが、日本人の感性的には好みが分かれるところ。

問題点

  • パズル以外の目的やボリュームが乏しい。
    • ゲームの構造としては、パズルが30面分あるだけ(通常モードとナイトメアモードでこの30面が共通している。)
    • ストーリーはほぼ存在しない。イベントスチルが数枚挟みつつ、さまようボブとそれにまつわる危険に関して、ポエムのような簡単な文が表示されるだけ。
    • トロフィー以外のやりこみも弱い。プレイヤーの攻略スタイルにもよるが、効率よくプレイすれば1周クリアに30分も要らない。
  • ステージセレクト機能が弱い
    • ステージセレクトは実質ゲーム開始時にしかない。
      • 例えばステージ3をクリアしたときに、コンティニューボタンを押してステージ4を遊ぶか中断するの2択。
    • ステージを通し番号順でなく、飛び飛びにプレイしたいのであれば一度メニューに戻らなくてはならない。

総評

テーマとなっている夢遊病を軸に、シュールレアリズムを代表する画家のデザインを取り入れた非現実的な世界観が特徴。
ゲームボリュームが少ないのがネックではあるが、特定のキャラを誘導するという名目をもち、かつ不可能図形を地形に組みこんだ独自性の高いパズルである。

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最終更新:2020年02月11日 15:32