ドリームクラブ ホストガールオンステージ
【どりーむくらぶ ほすとがーるおんすてーじ】
| ジャンル | ステージ鑑賞ソフトウェア | 
| 対応機種 | プレイステーション4 | 
| 発売元 | D3パブリッシャー | 
| 開発元 | ドリームエックスクリエイト (メイン開発)タムソフト
 (音響・ボーカル曲)サウンドエイムス
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| 発売日 | 2014年2月22日 | 
| 定価 | 無料(アイテム課金あり) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:D(17歳以上対象) | 
| コンテンツアイコン | セクシャル | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 『ZERO』までのホストガール・楽曲のダンス鑑賞ソフト 全ホストガール+受付、14人が一斉に歌い踊る
 ポジショニングや視点変更等の機能も充実
 DLCがもう少し良心的ならば
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| ドリームクラブシリーズ | 
 
概要
「夜のお店」を舞台にする
という特異な設定が注目を集めた、恋愛シミュレーション『ドリームクラブ』シリーズの系列作。
プレイステーション4のローンチソフトでもある。
ドリームクラブシリーズの魅力のひとつである、MOMO氏作曲による音楽と美麗な3Dによるダンスを融合した「カラオケ」。
本作はそのカラオケのみを抽出した鑑賞ソフトであり、シリーズ本編にはなかった最大14人一斉のカラオケもできることが最大の魅力である。
基本無料のダウンロード作品であり、機能自体は無料の範囲内でもそれほど制限なく楽しむことが可能。
楽曲やコスチュームの追加はDLCでの提供となる。
特徴
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楽曲・キャラクター共に、選択できるのは『ドリームクラブ』(以下、「無印」「初代」)及び『ドリームクラブ ZERO』(以下、『ZERO』)に登場したもの全てとなる。
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キャラクターはホストガール13人+ドリームクラブの「受付」の14人。スミスとウェッスンは出て来ない。
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楽曲はホストガール13人の持ち歌2曲ずつで26曲+無印、『ZERO』のテーマソング1曲ずつで計28曲。
 ただし、最初から選択できるのは初代のテーマソングである「恋・KOI☆week end!」のみであり、残り27曲はDLCでの提供となる。
 
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14人で歌う場合、並びは「トライアングル」「逆トライアングル」「ダイヤモンド」「3トップ」「スター」の5種類があり、曲によってあらかじめ決められている。
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最前列中央(「スター」のみ星型の中央)のホストガールは「センター」となり、カメラはこのホストガールを中心に映される。
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歌はセンターのみに歌わせるか、ステージに立っているホストガール(最大14人)全員に歌わせるかを選べる。歌わないホストガールは口を動かさずダンスのみを行う。
 
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ホストガールの配置方法は、「センター指名」と「ポジション設定」のいずれかから選べる。
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センター指名……好きなホストガールを1人センターに設定する。残りの13人は自動で残りの位置に配置される。
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ポジション設定……より細かく、1人1人を入れ替える形で14人のポジションを個別に設定できる。ただしDLC機能になっており、DLCの「指名権」を購入していないホストガールは入れ替え対象に選択できない。
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14人全員ではなく任意のホストガールを自由に抜いて、オリジナルのチームを組ませることも可能。必ずしも中央に置かなければならない訳ではなく、パンツを見るためにあえて端で1人歌わせるなどもできる。
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ホストガールのプロフィールでの並べ替えも可能。並べ替えは、背が低い順/高い順、胸が小さい順/大きい順、年齢が低い順/高い順の3種類となっている。やめて差し上げろ
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なお、各ホストガールの身長は過去作では明かされていなかったため、あくまでキャラ間の大小比較だけではあるが本作で初めて設定が公開された。
 また、受付はホストガールではないため過去作ではプロフィールが見られなかったが、本作でだいたいの身長とバストサイズが明らかになった。
 
 
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ドリームクラブお馴染み、お酒に酔ったホストガールに歌わせるカラオケ(通称:カワオケ)も実装されている。こちらもDLC「指名権」の購入が必要。
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14人それぞれに、素面/酔い状態を設定できる。素面のホストガールと酔ったホストガールを混ぜて歌わせることも可能。
 
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衣装変更も自由に可能。ただし、初期状態で着られるのは各ホストガールのドリームクラブの制服(色変更含む)と受付の着ているスーツだけで、それ以外は全てDLCとなる。
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全員の衣装をまとめて特定のものに変えられる「一括コーディネート」機能も用意されている。
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水着やドレス服など、一部の服は色を切り替えることが可能。原作ではホストガール毎にそのホストガールのイメージカラーのものを着ていたが、本作では他のホストガールの色も着せられる。
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なお、衣装を変更すると、メインメニューに立っている各ホストガールにも反映される。14人全員に同じ服、特にスクール水着や入院服、サンバ衣装などを着せるとかなりシュールな光景が見られる。
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14人それぞれの衣装の組み合わせは「プリセット」として、5つまで保存することができる。
 
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カメラは以下のものが用意されており、カラオケ中に任意のタイミングで切り替えできる。
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ストリーム……自動的に、決まったタイミングで決まったアングルに切り替わる。14人用と1人用の2種類があり、現在歌わせている人数に関わらず任意のものを切り替えできる。
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ランダム……ランダムなタイミングでアングルが切り替わる。
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スイッチャー……4台(4方向)の異なるカメラを切り替えて撮影できる。各カメラは上下動とズームが切り替えられるだけで挙動に制約があるが、その分簡単に効果的な映像が撮れる。
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フリーラン……自由にカメラの位置・角度を動かして撮影できる。アナログパッドの動きだけでは仰角(上向き)では撮れないようになっているが、コントローラのジャイロ機能に対応しており、これを使うと斜めからのアングルや仰角でも撮れる。と言うことは…?
 
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オプション設定では音楽の音量と、14人それぞれのマイク音量を個別に各5段階で設定できる(0にはできない)。
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その他、エフェクトのオンオフや歌詞表示のオンオフが切り替えられる。歌詞表示はカラオケ中にも任意で切り替え可能。
 
評価点
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何と言っても、総勢14人のキャラクターが一斉にダンスする映像は圧巻。
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『アイドルマスター』以降、1ジャンルを築いたと言える「女の子がダンスする」ゲームだが、14人ものキャラクターが一斉にリアルタイム描画にて歌い踊るゲームというのは非常に希少。
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原作からしてそうなのだが、28曲×通常・酔いの2通り×14人で
784通り
もの歌声が収録されている。これだけのバリエーションが収録されているゲームは他に類を見ない。
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アイドルグループのように、自分の好みのホストガールだけを集めて歌わせることもできる。
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流石にダンスは全員同じだが、まばたきや表情、目を瞑るなどといった部分は各ホストガール個別で動いており、14人のキャラクターが全く同じ動きをするというある種異様な表現にはならないようになっている。
 
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動作周りは比較的快適。
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ゲーム開始時に楽曲をロードするのでDLC購入済だと最大15秒前後読み込むものの、それ以後はほぼロード無し。ホストガールの配置やカラオケの開始にもロードは無い。
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ホストガールの衣装変更の際には若干読み込むが、原作同様ホストガールがカーテンに包まれて着替える演出が入るのでそれほど気にはならない。
 
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トロフィーコンプリート(トロコン)は非常に楽。
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「○○をセンターにして『恋・KOI☆week end!』を歌わせる」が14人分14個と、14人分コンプリートが1個の計15個しかないので、順繰りにセンターを替えて14回カラオケさせればコンプリートできる。
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有料DLC不要で、30分くらい(その内の大半はダンス鑑賞時間)あれば簡単にコンプリートできるので、トロフィーブースト狙いのプレイヤーには是非。流石にプラチナトロフィーは取れないが、ゴールドは1個取れる。
 
賛否両論点
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背景がほぼ固定。
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原作の店内ステージとは違う歌謡番組のようなステージで、それ自体はいいのだが、切り替えることができない。
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色味は各ホストガールのイメージカラー別に用意されており、後部のスクリーンにホストガールが映ったり、壁や柱に文字やエフェクトが流れたりと決してクオリティは低くないものの、あくまでこれ1種類である。
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気にしない人は気にしないものの、DLCでいいので背景を変えたいという声も散見される。
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原作にあったブルーバック(映像合成用の単色背景)機能もなくなっている。
 
問題点
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DLCの金額が高め。
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特に楽曲については、上記の通り初期状態では初代のテーマソング1曲のみであり、それ以外の曲は全てDLC追加曲扱い。
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元々が基本無料ソフトであることを考えれば楽曲がDLCになること自体は問題ではないだろうが、それにしても初期状態1曲は寂し過ぎる。
 
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シリーズ既存の楽曲&ダンスであるにもかかわらず、1曲500円という価格もやや高い。
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シリーズ本編での価格よりは安くなっているし、本作に移植する際にモーション等のリファインが行われた可能性もあるだろうが、それを差し引いても高めである。
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シリーズ本編ではDLC無しで聴けた曲もDLC扱いになっており、価格も同じである。せめてこちらは低価格で提供してほしかったところ。
 
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現在はしばしばセールが行われており、その際はかなり安い価格になるため、セール狙いでの購入も1つの手である。
 
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DLC含め、特に新曲は収録されていない。
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受付の歌及びダンスはPS3版『ドリームクラブ ZERO スペシャルエディぴょん!』にだけ収録されているので、本作で初めて見るプレイヤーも多いだろうが、純然たる新曲や新しいダンスはない。
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基本無料ソフトにそこまで求めるのも酷ではあるが、やはり新規性がない点でソフトのインパクトが弱くなってしまうのは否定できないところ。
 
総評
あくまで楽曲鑑賞ソフトということでできることは限られるものの、機能性は高く基本無料ソフトとしては十分に評価できる作品である。
トロフィーブースト目的にダウンロードして、そこから興味を持てば楽曲や衣装等のDLCを買ってみるという形もアリだろう。
新規性のなさがファンへの訴求力を下げたほか、これでDLC関連がもうちょっと良心的であれば…、というところが唯一最大のネックと言うほかない。
前述の通り、セールは時々行われているので興味のある人はチェックしてみることをお勧めする。
余談
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本作にドリームクラブ店内のシーンはないため、当然飲酒シーンも存在しないが、起動時には原作と同じく「お酒は20歳になってから」の表示が行われる。
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カラオケに酔ったバージョン(カワオケ)がある、つまり「酩酊描写」は存在するためだと思われる。ゲームにおける飲酒表現に対する自主規制の厳格さが垣間見える一例である。
 
最終更新:2023年12月07日 21:05