ローリングスカイ
【ろーりんぐすかい】
| ジャンル | 音楽 |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード | 
| 発売元 | Rising Win Tech. | 
| 開発元 | cheetah mobile | 
| 発売日 | 2019年4月12日 | 
| 定価 | 1,500円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1個 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | ゲームバランスが不安定 | 
| 劣化ゲー | 
| ポイント | パルクールしながら音ゲーに挑む スマホ版と操作性が異なる
 | 
| ローリングスカイ / 2 | 
 
概要
音ゲーと避けアクションを融合させたようなゲーム。
スマホ版アプリが原作であり、本作は移植作となる。
操作方法
- 
基本
- 
曲に合わせてボールは前に勝手に転がっていく。曲の最後にはゴール地点にたどり着くようになっており、そこまで障害物を回避したり、穴に落ちないようにボールを操縦する必要がある。
 
- 
ボールの操縦
- 
ボールの前進速度をいじることはできないが、左右に動かすことができる。
- 
しかし道中には落とし穴だったり障害物がちりばめられているので、プレイヤーは適宜そのボールを左右に誘導させて、足場を踏み外さないようにさせたり、障害物を避けたりさせることとなる。
- 
障害物や足場も左右に動いたり、突如飛び出してきたりもするので、瞬発力や一種の地形記憶力が必要となる。
 
 
- 
達成度
- 
ゴール地点にどれだけ近づけたかが「%」で表示される。
- 
10%以降進んだ地点でミスした場合は、一定時間無敵となってやりなおしができるようになる。
- 
5回分ミスするまでに進めた距離の「%」が記録として残される。
- 
また1曲につきジュエル型のアイテムがマップに隠されており、1回の演奏のうちにいくつ取りきれたかもやりこみ要素のひとつとなる。
 
評価点
- 
曲と演出
- 
マップの様相が火山、天空、森林、雪山、墓場、サイバー世界…と多様に変化する。曲もマップのテイストに合致している。
- 
こちらを遮ってくる罠も多様。レーザー砲だったり、トゲだったり、ラグビーの人がブロックしてきたり。ステージ自体がもつ「動き」も滑らかで鮮やか。
- 
ボールの動きも曲のフレーズに対応しているため、操作しているときの臨場感有り。
- 
聞き応えのある良曲もちらほら存在する。
- 
曲だけ聴けるモードも搭載。曲だけに集中することもできる。
 
- 
独特なゲームデザイン
- 
物をよけて、足場から落ちないようにしつつ音楽を最後まで演奏しきるという点では、本作のオリジナリティは高く音ゲーというジャンルの中では異彩を放つことに成功している。
 
- 
本作を買い切りにしたことに関連すること
- 
原作は失敗するたびに最大30秒の広告(課金で免除可能)を見なくてはならなかったが、本作は残機が許す限りはすみやかにスタートが可能。
 
賛否両論点
- 
難易度が高い譜面が多い
- 
序盤のいくつかの曲はトライアンドエラーをくりかえせばいつかはクリアできるような難易度だが、中盤以降の冠が3つついている曲は非常に難しい。
- 
スマホ版からしてゲームバランスは厳しく設定されている。広告視聴や課金をすることで半永久的にトライアンドエラーを繰り返すことで次第に上達を促すような設計である。
- 
中盤以降の高難易度曲は、実質1マス分の幅の道を綱渡りしているものと考えて差し支えない。非常に細い道を蛇行しなくてはならないこともあり、非常に緻密な操作が求められる。
- 
障害物は上記のように、移動していたり急に現れたりもするので、難易度は実質それ以上。
 
- 
ゲームのコンセプトとしては「達成率を100%にする」、というよりも「達成率をいかに増加させるか」を念頭においている可能性もあるが、よほどか動体視力良くかつスイッチ版の操作(後述)に精通でもしていない限り、達成度10%に行くことすら困難。
 
問題点
- 
タッチパネルによる操作性の劣化
- 
スイッチ版に移植するに当たって、スイッチ版でもスマホ版と同様にタッチパネル操作が可能だが、その操作性がよろしくない。
- 
指でさわっているところにボールが自動的に追従してくるスマホ版と異なり、なぜかかなりオーバーに左右に指を振り切らないとボールを操縦できない仕様になっている。
 
- 
スイッチ版特有の操作方法
- 
スマホ版の難易度はスマホでスワイプ操作することが前提で調整されている。しかしスイッチ版への移植にあたって、楽曲の障害物配置はスマホ版からまったく変わっていない。
- 
何が問題かというと、スイッチの操作がスマホのようにいかない。特に道のド真ん中以外のラインでボールを静止させる、ボールを道の端からもう片方の端に一瞬で移動させるといった操作が非常にしづらくなった。
- 
コントローラーのスティック操作、あるいはコントローラーのジャイロセンサーによる操作、あるいは上記のスイッチ画面のタッチパネル操作の3つが存在するが、いずれも感度の調整もできない。
- 
スティック操作の場合、スティックを倒していないと必ずボールが道の中央に戻ってきてしまう。
 
 
- 
ボリューム関連
- 
定価自体それほど高くなく相応ともいえるが、やはりボリュームは気になる。
- 
38曲は決して音ゲーとしてみればボリュームが多いとはいえない。
- 
原作は課金でプレイできる音楽も含めると80曲以上となる。その半数以上がプレイできないため移植にともないボリュームダウンとなっている。
- 
本作のオリジナル要素でもいいので、ただただ難しい楽曲だけプレイさせるのではなく、難易度のバリエーションがあっても良かったのではないか。
 
 
- 
その他
- 
「遺跡(原題:Relics)」という楽曲をなぜか「レゲエ」という名前で表記している。レゲエというタイトルの楽曲が本作には2つ存在することになる。
- 
あくまで途中の宝石をいくつ拾ったか、どの程度進めたかを競うゲーム性。他の音ゲーのように操作の正確さでポイントを競うようなことはできない。
 
総評
パルクールアクションと音ゲーを融合させたシステムを有しており、音ゲーのなかでも随一の異彩を放つことには成功している。ゲームバランスに関しては、もともとのスマホ版からして失敗を繰り返してクリアできるようになってくる調整であるが、本作はスマホ版の操作ができなくなっていることも手伝いその高い難易度に悪い方面から拍車をかけている。そのほか買い切で広告を見なくては良いとはいえ、プレイできる楽曲も減っている点には注意が必要である。
最終更新:2021年06月04日 18:34