G.Gシリーズ コンベアこんぽう
【じーじーしりーず こんべあこんぽう】
| ジャンル | パズル |  | 
| 対応機種 | ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア) | 
| 発売元 | ジェンタープライズ→グッドビジョン | 
| 開発元 | 朱雀 | 
| 配信開始日 | 2009年8月19日 | 
| 定価 | 200DSiポイント | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 備考 | 『G.Gシリーズコレクション+』の1タイトルとしても収録 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ペンギンのぬいぐるみを梱包していくアクションパズル 一斉梱包で大量連鎖
 操作の忙しさと運の絡みやすさ
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| G.Gシリーズ | 
 
概要
ジェンタープライズが発売、朱雀が開発を行ったニンテンドーDSiウェアの『G.Gシリーズ』の一作。
記念すべき『G.Gシリーズ』の初配信タイトルであり、初のパズルゲームでもある。後に『G.Gシリーズコレクション+』の1タイトルとして収録された。
ジャンルとしては、入れ替え操作でブロックを消していく横スクロールのアクションパズルゲームに該当する。
工場を舞台にペンギンのぬいぐるみをひたすらに梱包していくという設定。
ちなみに『G.Gシリーズコレクション+』における本作のナビゲートキャラはペンギンの帽子がキュートな寒色ドレスのコスプレである。
ゲームルール
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操作方法
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主にカーソルの操作によるブロック入れ替えを行う形となる。
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十字ボタンで横2マス分のカーソルの4方向移動操作。カーソル内にブロックがある状態でAボタンを押すと左右2マスの入れ替えができる。
 入れ替えは片方だけブロックがある状態でも可能で、この場合は空白だった箇所にブロックが移動する形となる。
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コンベアの列のどこかに隙間が空いているときにBボタンを押すと、隙間を左方向へ詰める「プレス詰め」ができる。
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通常は時間経過でコンベア1列分のブロックが左から出現するが、Rボタンを押すと強制的に出現させることができる。
 
 
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コンベアの仕組みについて
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コンベアの上には様々なブロックが配置されており、時間経過もしくは上記の操作でコンベアが作動し、ブロックが1列ずつ左から右方向へと迫ってくる。
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コンベアが進めば進むほどブロックが溜まってくるので、それを定期的に消していかなければならない。ブロックの配置は最大で横13マス×縦9マスとなる。
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ブロックには重力の概念があり、ブロックの下に空白が発生するとそこに落ちる性質がある。そのため、ブロックは全体的に下側に溜まりやすい。
 
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一定数のブロックを消すとレベルが上がり、ブロックの発生量と迫る速度が激しくなってくる。また、初期のレベルではブロックの種類も増える(下記)。
 
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ブロックの種類と梱包について
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登場するブロックには「ペンギンブロック」と「箱ブロック」があり、それぞれ複数の色が用意されている。
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ゲーム開始時のブロックの色は「青」「赤」「緑」「黄」だが、レベルが上がると「黒」「紫」の色も追加される。各ブロックおよび色の出現法則はランダム。
 
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同じ色のペンギンブロックと箱ブロック同士を縦横のいずれかに繋ぎ合わせると「梱包」された後に消滅する。
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消し方次第では雪崩式に他のブロックの連鎖梱包が発生する。また、ブロック梱包中であってもある程度のカーソル操作が効くのでそれを利用した連鎖も行える。
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連鎖を行うと梱包したペンギンブロックの数に応じた「コンポウカウンター」が発生し、より高いスコアが入手できる。
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ペンギンブロックの方が全体的な出現率が高いので、おのずと「大量のペンギンブロックと1個の箱ブロックの繋ぎ合わせ」という形での梱包となりやすい。
 
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梱包したペンギンブロックの累計が一定数に達すると「○○梱包達成!!」というメッセージが表示される。また、ペンギンブロックの累計梱包数はスコアとは別で記録される。
 
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ゲームオーバー条件について
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ブロックが横13マス溜まった状態でコンベアが作動してしまうとゲームオーバー。
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本作にはステージクリアをするという目的はない。ゲームオーバーになるまでどれだけのブロックを梱包していけるかがプレイ目的と言える。
 
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『G.Gシリーズコレクション+』ではレベル1で始めてからゲームオーバーになるまでに到達した範囲でのレベル選択が可能。
 
評価点
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行動と思考が融合したゲーム性
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ブロックの入れ替えを行うという点では『ZOO KEEPER』に近いシステムだが、本作独自の要素も数多い。
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迫るブロックに対して的確な操作でブロック入れ替えを行うアクション性と、ブロックの位置を考えながら操作していくパズル性が違和感なく融合している。
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ブロックがコンベアに乗って流されるという設定や、ブロックが重力に従って落下するという点も他のパズルゲームにはあまりない特色と言える。
 
 
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ブロックを一斉梱包していく爽快さ
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同色のペンギンブロックと箱ブロックを繋ぎ合わせ、一斉に梱包していく様が爽快の一言である。
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慣れてしまえば10個以上のペンギンブロックを一斉梱包するのも難しくない。状況次第では20個以上の梱包も可能で、決めたときの達成感はかなりのもの。
 
 
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コミカルなペンギン梱包と愉快なBGM
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6色のペンギンはコミカルかつカラフルな絵柄で描かれており、それぞれのペンギンブロックの表情が微妙に異なっているのが何気に凝っている。
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ペンギンブロックが梱包されると、ちょこちょことした動きで箱ブロックに収納されていく様子が可愛い。そもそもなぜペンギンを梱包するのか、その後彼らがどこに出荷されるのかは定かではない。
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BGMはループが短いながらもゲームの雰囲気に合った愉快な楽曲が流される。ゲームオーバー寸前になるとBGMのテンポが速くなり緊迫感が増す演出も面白い。
 
問題点
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操作の融通が利きにくい
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ブロックを入れ替えるカーソルが横2マス分でしか行えず、操作できる入れ替えの範囲がおのずと限られてくる。
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ブロックの上下同士の入れ替えが行えないため、横2マス分のカーソルをカニ歩きの如く頻繁に移動および入れ替え操作をしなければならないので忙しい。
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先のレベルになるとブロックが大量に迫ってくるので、かなり忙しない操作を要求される。少しでも手を休めるとゲームオーバー手前までブロックが溜まってしまう。
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さらにはコンベアの作動頻度も速くなるので、頭よりも手を動かす操作でないと追いつけない。だんだんと思考よりも行動と運が重視される持久戦となってくる。
 
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ボタンオンリーで統一された『G.Gシリーズ』の操作体系なので、本作との相性が良さそうなタッチ&スライド操作には非対応なのが残念。
 
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運への依存性が高め
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初期のレベルくらいであれば安定した梱包が行えるが、レベルが上がるにつれ運への依存性が高くなってくる。
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上述の通り、操作の融通が利きにくいため思い通りのブロックの位置転換がやりにくい。それでいてブロックの出現法則はランダムである。
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そのため、「欲しいブロックがなかなか出現せず、出現したとしても配置的にブロックが動かしにくい」という状況に遭遇しやすい。
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本作ではブロックを全面消去(梱包)してくれるようなボーナス的なブロックは一切登場しない。梱包するには同色ブロックを頑張って繋ぎ合わせるしか道がない。
 
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もう一つの厄介な要因として欲しい箱ブロックが意図しない箇所で梱包されてしまう現象の多発がある。
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せっかく同色のペンギンブロックを繋ぎ合わせても、奥にある箱ブロックが近くにいた他のペンギンブロックに接してしまい自然消滅してしまうケースがある。
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いくら同色のペンギンブロックを繋ごうが、その起爆剤である箱ブロックがなければ何も起こらない。その結果、ブロックが消滅しないままにピンチを招く結果に。
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その一方で、「意図しない梱包が発生したおかげで偶発的に連鎖が起きた」という嬉しいケースもある。とはいえ、過度の期待はしない方が無難。
 
 
総評
各種ブロックを繋ぎ合わせて大量梱包していく爽快さが面白い一作であり、ゲームとしての熱中度はなかなかに高い。
しかし、ゲームバランス的に首を傾げたくなる面も多々あり、若干の調整不足感を覚える。とはいえ、総合的に言えば十分に遊べるゲームであるのは間違いない。
最終更新:2024年03月22日 17:10