ヨイヤミダンサーズ
【よいやみだんさーず】
ジャンル
|
弾幕アクション×リズムゲーム
|
|
対応機種
|
Nintendo Switch Windows(Steam)
|
発売元
|
メディアスケープ
|
開発元
|
tripper_room 以絵会友
|
発売日
|
【Switch】2020年4月24日 【Steam】2022年9月29日
|
定価
|
1,000円(税込)
|
セーブデータ
|
1個
|
レーティング
|
CERO:A(全年齢対象)
|
判定
|
スルメゲー
|
ポイント
|
音ゲーと弾幕が調和 慣れるまでには個人差が 乗り越えればかなり楽しい
|
東方Project・二次創作リンク
|
概要
「Play,Doujin!」プロジェクトの1作品で、東方Project二次創作。
主人公のルーミアがダンスをしながら弾幕ごっこを行う「弾幕アクション×リズムゲーム」で、リズムゲームと弾幕避けゲーを合わせた作品である。
tripper_roomと以絵会友の合作によるPlay,Doujin!作品としては『ヨイヤミドリーマー』に続く2作目となる。
システム
右から左に流れるレーン上に5×5マスのフィールドがあり、ルーミアという妖怪の少女を操作して行動する。
-
ゲーム中は「ターン」を区切る縦線がひっきりなしに流れてくる。1ターンに1回は何かしらの動きをしなければならず、何もしないと少しずつダメージを受ける。動きは以下の3つで、ダメージを受けずに連続で行動し続けると「チェイン」が溜まる。
-
移動…その名の通り。フィールドを自在に動くことができる。
-
チャージ…「溜め」の動作で、チャージの直後に移動すると2倍の距離を移動できる。チャージを使わないことも可能だが、2ターン連続でチャージしてしまうとルーミアがずっこけてダメージを受けてしまう。
-
かわいいポーズ…フィールドの端でもう動けない方向に移動しようとすると、ルーミアがポーズを決める。いわゆる「足踏み」。
-
道中では敵が弾を撃ってくる。
-
敵のいる方向に入力すると、移動と同時に攻撃できる。連射が可能で、連続で攻撃すると与えるダメージも増える。また、チャージ後に攻撃してもダメージが大きくなる。
-
敵を倒すと「P」を落とす。取ると溜まっていき、一定個数溜めると「パワー」が増える。
-
たまに「アイテムキャリア」という特別な敵が出現する。これを倒すと強力なアイテムを2つ落とし、どちらか1個選んで取ることができる。
+
|
アイテム
|
アイテムはアイテムキャリアから取る他に、ゲーム開始時に1つ持ち込むことができる(手ぶらで出発したり、アイテム取得不能の縛りプレイも可能)。
-
アップデートにより、持ち込みアイテムを解放していくシステムに変わった。
-
アイテムをゲーム中に拾うか、条件を満たすことで解放する形に。
-
わかばマーク…チェインを溜め続けるとHPが少しずつ回復する。これを装備している場合、他アイテムを使用できない。
-
うまいにく…HPが回復する。使い切りアイテム。
残りは全てクールダウン式のアイテムとなっている。
-
B…ボム。一定時間無敵になり、画面全体にダメージを与え続ける。
-
うちでのこづち(レプリカ)…敵の弾をアイテムに変える。
-
ふしぎなマグネット…Pが吸い寄せられるようになり、ダメージを受けた際、パワーを失わない。
-
パワーベルト…Pを集めると、パワーが増える代わりにHPが回復するようになる。
-
ボクシンググローブ…チャージ攻撃の攻撃力が上がる。
-
1UP…HPが0になったとき、最大HPが減少し、パワーが増加した状態で復活できる。
|
-
弾は破壊できないが、弾の進路上からすれ違うように移動すると「グレイズ」となり、一定時間パワーが増加する。
-
詳細はよく分からないが、1マス飛ばしで移動する弾の中間に居た場合や一部の連なった弾などはグレイズ判定にならない。
-
難易度は「ひよこダンサー級」「チアダンサー級」「ブレイクダンサー級」「バックダンサー級」から選べる。
評価点
-
斬新で中毒性のあるゲームシステム
-
「弾幕アクション×リズムゲーム」を謳うだけあってよく調和しており、両方の要素が楽しい。
-
「まっすぐこちらに向かってくるのに、リズムに合わせようとすると逃してしまう」という不思議な感覚が味わえる。
-
中には攻撃するのではなく、弾が飛び交うなか一緒に踊って撃破するものもある。原作における耐久スペルというと分かりやすいか。一緒に踊る部分も専用の絵が用意される拘りようである。
-
Pを取ってだんだん強くなり、敵が一撃で倒せるようになるともはや道楽。半端ない爽快感で東方の曲を楽しめる。
-
キャラデザインの可愛さ
-
2頭身の無難なデザインで描かれており、立ち絵差分もそれなりの数があってかわいい。
-
ルーミアがポーズを決めると、プレイ画面下部の立ち絵も変わる。これがまたなんとも可愛らしい。
-
親切なコンティニュー
-
「ボス戦の最初から」「そのステージの最初から」「スタート地点から」の3つが選べ、親切。
-
バージョンアップにより、コンティニュー画面で使えるお助けアイテムも追加された。
-
敵のバリエーション
-
ザコもボスもバリエーション豊富で、5ステージでも変わり映えがある。
-
BGMは非常に良質
-
リズムがわかりやすいので、途中で訳がわからなくなってしまう事態になりにくい。
-
東方アレンジなので当たり前といえば当たり前なのだが。
賛否両論点
-
手強い難易度
-
何しろほとんど見られないゲームシステムのため、リズム感がないといつまで経っても慣れない。人によってはひよこダンサー級でもクリア困難。
-
リズムゲーム慣れしていても敵弾を避けるのは決して簡単ではない。焦ると逆にPを落としてしまうこともある。
-
一方で先述の通り、慣れてしまえばこの上ない爽快感でシューティングを楽しめる。音楽の上質さもあってかなり面白い。
問題点
-
内容の少なさ
-
ルートは1つだけで、譜面も4つだけ。ボリュームとしては正直かなり薄い。
-
ドット絵の意義
-
ドット絵はかなり小さく、動きのショボさもあって細々とした印象を受ける。
-
操作キャラ以外はほとんどドット絵ではないのも違和感がある。
-
ストーリーについて
-
取ってつけたと言われても仕方ないレベルで扱いが小さく、本当に申し訳程度にしか触れられない。
-
ただし短いなりにしっかりまとまってはいる。原作からの大きな破綻もない。
+
|
改善された事項
|
-
機能の少なさ
-
プラクティスモードが存在せず、必ず第1ステージから始めなければならない。一つ一つのステージは決して短くないため、特定のステージから遊びたい時には不便。
-
スコアの要素が無いため、目に見えるやり込み要素が実質的に存在しない。クリアの印すらつかない。
-
後にバージョンアップで実績機能が追加された
|
総評
音楽+STGという他に例を見ないジャンルでありながら、東方という人気ジャンルと見事に噛み合っている作品。
ただしこのシステムに慣れるまでの道のりは厳しく、人によっては相当の厳しさを感じるかもしれない。
その慣れの先には爽快感のあるシューティングが楽しめる、スルメゲーと言うべき一本に仕上がっている。
バージョンアップによる追加要素
-
ver1.2が公開され、実績機能が追加された。しかし、10個しか実績はなくやりこみ要素としてはやや少ないか。
-
ポーズメニューにリトライ機能が追加され、いつでもそのステージの最初からやり直せるようになった。
-
2022年9月29日Steam版の発売翌日にver1.3が公開され、エタニティラルバを主人公とした新シナリオ及び新曲が大量追加された。ただし、ルーミアシナリオをクリアしないとプレイ不可。
-
プラクティスモードも追加され、手軽に練習が出来るようになった。また、好きなアイテムを持ち込んで練習できるのも嬉しいところ。
-
新シナリオの追加に伴い、実績も15個追加された。やりこみ要素としては十分な数と言えるだろう。
最終更新:2025年01月11日 19:21