【きゃぷてんつばさ らいずおぶにゅーちゃんぴおんず】
ジャンル | サッカーアクション | ![]() ![]() |
対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション4 |
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発売元 | バンダイナムコエンターテインメント | |
開発元 | タムソフト | |
発売日 | 2020年8月27日 | |
定価 | 7,600円(税抜) | |
プレイ人数 | 1~4人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
初の本格アクション 魅力的なオリジナルストーリー&キャラ 高い原作再現度と原作愛 オンライン要素には問題多し サッカーは格闘技 |
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キャプテン翼シリーズ |
サッカー漫画『キャプテン翼』を題材にしたアクションゲーム。公式での略称は「RONC」。
本作は実に10年振りの家庭用ゲーム化作品であり、最新のアニメ化作品である2018年版『キャプテン翼』を元にしている(*1)。
そのため登場人物がスマートフォンを使用していたり、原作で「西ドイツ」名義だったのが「ドイツ」であったりと現代に基づいた設定となっている。
ストーリーは原作で言うところの「中学生編」を再現したパートから、「ジュニアユース編」を元にしたオリジナルストーリーへと展開していく。
本作の開発を担当したのは、「バンダイナムコ+集英社版権作品」絡みでは過去に『銀魂乱舞』を手掛けたタムソフト。
本作のメインとなるストーリーモード。「EPISODE OF TSUBASA」と「EPISODE OF NEW HERO」の2部構成となっている(*2)。
ドリブルとタックル
シュートとパス、セービング
Vゾーンゲージ
爽快感溢れるゲームシステム
演出面
高い原作再現度と原作愛
オリジナルストーリーとオリジナルキャラ
+ | 新たなるライバルたち |
シナリオ関連
全体的に高評価のオリジナルストーリーだが、ワールドチャレンジ編はあくまで原作ジュニアユース編が元となっているためいくつか気になる点もある。
ゲームシステム
難易度
試合外での全体的なテンポの悪さ
バグの多さ
PP(プレイポイント)・CC(キャプテンコイン)関連
オンライン関連
+ | 代表的なバランスブレイカー |
テクモ版の影響からか、シミュレーション要素が含まれたゲームばかりであった中登場した『キャプテン翼』の本格アクション。
単純なサッカーゲームというよりも、サッカーを題材としたキャプテン翼のアクションゲームといった印象。それでも試合形式はしっかり練り込まれており、簡単操作ながらキャプテン翼「らしい」サッカーを楽しめる。
グラフィックは言うまでもなく満点である。
ゲームシステムはキャプテン翼「らしさ」だけでなく、細かい部分にまで非常に気合が入った作りであり、ゲーム全体から原作愛を感じられる。
原作ストーリー編、オリジナルキャラクター作成して育成できるオリジナルストーリー編のどちらも魅力的で、試合中に発生するイベントや、特殊なシチュエーションで習得可能な必殺技も数多く存在する。原作を良く読み込んでいることがうかがえる。
問題の多いオンライン環境やゲームバランスなど、欠点もあるがオフラインでも十分に遊べるボリュームになっており、サッカー風のアクションを楽しみたい人、1からキャプテン翼を学びたい人だけでなく、原作ファンにこそおすすめしたい一作。
最初こそロードの遅さやバグが指摘されていたが、現在は度重なるアップデートにより改善されており、良作との評価を獲得している。
*1 ボイスキャストも2018年版に準拠している。なお、2018年版では当時アニメ化されていなかったジュニアユース編のキャラクターも後のアニメと同じ声優が担当している。
*2 「EPISODE OF NEW HERO」自体も「ニューヒーローリーグ編」「ワールドチャレンジ編」の2部構成となっているため、実質的には3部構成。
*3 2018アニメ版は中学生編で終了し、ジュニアユース編はこのゲーム発売より後の2023年にシーズン2として放送。
*4 「ニューヒーローリーグ」開催もこれを受けてのもの。
*5 キーパーはセービング以外ではスピリットを消費しないが時間経過で回復もしない。例外としてVゾーン発動時にヘルナンデスのキャプテンスキル「カテナチオ」が発動した場合はキーパーのスピリットが回復する。
*6 外国人が該当するシーンを見て爆笑していたプレイ動画がSNSで上がっているほど。
*7 アニメ → テクモ版 → 原作の順で登場して設定が別物というややこしいキャラで、主に原作では「サンターナ」、テクモ版では「カルロス」と呼ばれるのだが、本作ではこの都合上、原作設定だが「カルロス」と呼ばれる形になっている。
*8 PS2版では比良戸戦が「3点取られた上で後半戦からスタートする」と言う、かなりの逆境状態から始まる。原作再現とは言え、やっていてかなりしんどい物であった。
*9 原作の時代設定からすれば異次元のハイテクだが、前述の通り本作はアニメ版の現代準拠設定なので強引ではあるが納得できなくはない設定になっている。
*10 英語版で確認できる技名の綴りはbreak(破壊する)ではなくblake。自分の名前を技名にしているのである。
*11 他のラスボスチームとフランスにはSシュート持ちが2人居る。それどころか大会中に対戦する国はブラジル以外必ず一人は居る。
*12 特に本作の森崎はスピリットゲージ満タン状態ならタイガーショットも普通に止める上スキル「素晴らしきがんばり」によってスピリットゲージが空であってもシュートを止めることがあるのでEPISODE OF TSUBASAではかなり頼りになり、またEPISODE OF NEW HEROでは相応に厄介な相手となっている。
*13 間違っても2人より若林が弱いわけではない。ちょうど若林加入のタイミングで敵のステータスインフレが起こる&Sシュート持ちが登場するという間の悪さが原因。
*14 特に東邦学園は点差をつけるノルマが存在し、完全に不可能。
*15 大友中は新田の隼ボレー、花輪中は立花兄弟のスカイラブハリケーンと序盤にもかかわらず特殊な必殺シュートを使用してくるため対策どころか基本的な操作やコツが分からないままやられてしまうケースが多かった。
*16 ポーズ次第では原作にも登場したセグウェイドリブルのような見た目になることも。
*17 同じキャラの所持枚数が一定を超えるとそのキャラの発生するイベントや獲得できるスキル・ムーブが増える。
*18 一部GK用で獲得不可のものもある。
*19 アナライズシュート以外にも存在するが、アナライズシュートは非常に狙いやすい。
*20 ちなみに、本来の使い手はSシュートも撃てる。