Tower of Babel
【たわー おぶ ばべる】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | スターサイン | 
| 開発元 | Enjoyup Games | 
| 配信開始日 | 2018年2月15日 | 
| 定価 | 1,000円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 見極めが生死を分けるランニングアクション 5種類×3ステージを収録
 クリアが安定しない運依存の強さ
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概要
スターサイン発売によるNintendo Switch専用ダウンロードソフト。開発はスターサイン製品に関わる事が多いEnjoyup Gamesが担当。
ジャンルはノンストップでクリア地点まで走り続けるランニングアクション。プレイ感覚としてはナムコのアーケードゲーム『メトロクロス』に近い。
「騎士」が闇に覆われた王国を救うために、プリズムから発せられる光を求めてバベルタワーに挑むというストーリー設定。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全5種類×3ステージのタワーを順々にクリアしていく。一度プレイしたステージはいつでも再挑戦可能。
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タワーの外壁にあるらせん状の通路を渡っていき、ステージの頂上と下降を目指す。ゲームとしては2D性が強い内容で、らせん通路は演出にすぎない。
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各ステージにおける障害物等の配置はプレイするたびに変化するため、あらかじめパターンを覚えての攻略はほぼ通用しない。
 
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各タワーのステージはそれぞれの操作体系や視線が異なるゲーム性となっている。
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ステージ1はサイドビューの前進移動のみで、後述ステージのような軸移動はない。ステージの中ではもっとも難易度が低い。
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ステージ2はサイドビューの前進移動に加え、約2キャラ分の軸移動も加わる。ステージの中では中間程度の難易度といえる。
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ステージ3は主観視線の奥行移動に加え、約3キャラ分の軸移動も加わる。ステージの中でもっとも難易度が高く、特に苦戦を強いられやすい。
 
 
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操作体系
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騎士は強制スクロールに乗せて前進しており、その最中に後述の操作で危険な障害物や落とし穴を回避しなければならない。
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アナログスティックで減速加速調整を行う。減速をし続けると一時的な停止ができるが、強制スクロールなため永続的には立ち止まれない。
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ステージ2と3限定で、アナログスティックによる軸移動を行う。コントローラーの関係上、減速加速調整と併用で操作しなければならない。
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ジャンプボタンでジャンプを行う。ジャンプ力の調整や移動制御も可能。後半タワーのステージでは二段ジャンプも行える。
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しゃがみボタン押しっぱなしでしゃがみ移動を行う。ジャンプでは回避不能な障害物の隙間をかわすための必須操作。ボタンを離すとすぐに立ち状態へ戻る。
 
 
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ステージクリアとミス条件について
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各ステージは前後編に分かれており、それぞれにクリア条件が異なる。
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ステージ前編は頻繁に配置されている「宝石」を回収しながら頂上に進み切ればクリア。ただし、宝石の回収率が低いままクリアしてもミスとなってしまう。
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ステージ後編は制限時間以内に地上まで下降すればクリア。ステージ中には時間回復アイテムが時折配置されている。
 
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以下の条件のいずれかでミス。残機の概念はなく、ミス後はそのステージの前編もしくは後編の最初からのやり直しとなる。
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騎士が障害物に触れると、画面の曇りが発生する。この状態で障害物を再度触れてしまうとミスだが、時間経過で曇りがなくなりダメージの初期化がされる。
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その他にも「騎士が落とし穴に落ちる」「ステージ前編の宝石回収率が満たない」「ステージ後編の制限時間経過」といった失敗もミスとなる。
 
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ステージ前後を合わせたクリア時間は、ベスト8までのスコアボードとしてステージ別で記録される。
 
評価点
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見極めが生死を分けるランニングアクション
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この手のランニングアクション系のジャンルとしては、使い分けを重視した操作でプレイが単調になりにくい。
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障害物や落とし穴は「減速加速調整」「ジャンプ」「しゃがみ移動」「軸移動」を即座に行わないと回避ができず、臨機応変に操作を使い分ける面白みがある。
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操作体系は分かりやすくさほど複雑なものではないが、先の見極めが生死を分けるため意外と忙しい操作となりやすい傾向にある。
 
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タワーの通路沿いを昇り降りをするだけという割り切ったゲームシステムだが、いい意味でのシンプルさであるがために遊びやすい。
 
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5種類のタワーに挑む騎士の勇姿
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前半タワーはダークファンタジー色が強い世界観だが、後半タワーはぶっとんだ世界観に豹変するのがある意味見どころ。最後のタワーの外観は結構グロい。
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騎士が障害物等を回避しながら、らせん通路をひたすらに突き進んでいく様に渋みを感じる。なお、騎士は剣と盾を装備しているが、ゲーム内で使用する描写はない。
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BGMはゲームの雰囲気に合わせた壮大感のあるファンタジー風楽曲がメインで、同じステージでもプレイをするたびにBGMが変化する。
 
問題点
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ステージ数の少なさ
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すべて合わせても15ステージしかなく、プレイの結果次第では短時間でオールクリアできてしまう。
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タワーの種類も5つのみで、そのバリエーションがあまり多いとはいえない。オールクリア後の延長線上のやり込み要素も特に確認されず。
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各ステージのクリア時間はノーミス計算で前後編合わせて2分弱程度で済まされる。後述の難易度面の問題もあるが、よほど苦戦しない限り長期戦になりにくい。
 
 
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クリアが安定しない運依存の強さ
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プレイするたびに障害物等の配置が変化するステージ構造であるがゆえに、クリアがなかなか安定しないのが困りもの。
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特に軸移動の加わるステージ2~3全般はより運が絡みやすくなる。ステージによっては即座の回避が不可能に近い、初見殺しクラスの障害物も出現する。
 
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ステージ前編の宝石回収率が厳しく設定されており、全体の9割近くもの回収を行う必要あり。
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一方でステージ後編の制限時間は比較的ゆとりがあり、多少操作がもたついてもクリアできやすい。帰りよりも行きの方が難関という妙なゲームバランスである。
 
 
総評
『メトロクロス』風のランニングアクションを今風にした感じの内容であり、シンプルながらも遊びやすい一作。
その反面、ボリューム不足やゲームバランスの不安定さといった問題も多く、お世辞にも完成度が高いといい難い一面もある。
最終更新:2021年10月28日 11:47