Woodle Tree Adventures Deluxe
【うっどぅる つりー あどべんちゃー でらっくす】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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Nintendo Switch Xbox One
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売・開発元
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ChubbyPixel
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配信開始日
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【Switch】2018年4月26日 【One】2019年5月8日
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定価
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【Switch】600円 【One】580円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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さっぱりと分かりやすい3Dアクションゲーム ゲームとしては素朴でボリューム不足 困惑必至の劣悪なカメラワーク
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Woodle Treeシリーズ Woodle Tree Adventures Deluxe / Woodle Tree 2: Deluxe
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概要
イタリア北部のミラノに拠点を持つインディーズゲームメーカーであるChubbyPixelが発売・開発をした、マルチプラットフォームによるダウンロードソフト。
元はSteamで配信されていた『Woodle Tree Adventures』というゲームで、細かな追加要素を加えたものが本作にあたる。
ジャンルは『スーパーマリオ64』などで知られる、自機を操作しゴールを目指していくタイプの3Dアクションゲーム。
木の戦士「ウードル」を操り、8つのステージを巡りながら乾ききった世界を「生命の水」で潤していくというストーリー設定。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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乾ききった世界からプレイしたいステージを選んでいき、すべてのステージをクリアしていくのが目的。
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ステージクリアはもちろんの事、プレイ途中であっても中断した後に乾ききった世界へ戻る事もできる。戻ったからといって大きなペナルティは発生しない。
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基本として「乾ききった世界 ⇔ ステージ」の行き来でゲームが進行するといっても差し支えない。すべてのステージをクリアすればエンディングとなる。
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ゲーム開始時では限られたステージしかプレイできず、一部のステージをプレイするには特定以上のベリーストックを溜める必要がある(下記)。
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ベリーについて
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各ステージには頻繁に「ベリー」というアイテムが配置されており、これをストックする事により以下の恩恵が受けられる。
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乾ききった世界からウードルの攻撃強化ができたり、それまで進行できなかったステージがプレイできる。一度解禁したものは永続的に効果が続く。
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同じステージを繰り返しプレイする度にベリーの配置がすべて初期化される。そのため、その気になればベリーを無限ストックする事も可能。
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操作体系
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主な操作はウードルの移動・攻撃・ジャンプだけのシンプルなもの。
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左側のスティックで360度移動。ダッシュボタン押しっぱなしでダッシュ移動。ジャンプボタンでジャンプを行う。
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攻撃ボタンで周囲の敵を消し去る葉っぱ攻撃。攻撃は原則近距離専用だが、攻撃強化をすると飛び道具である風も放つ事ができる。
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右側のスティックでカメラワークの調整。ただし、調整範囲はかなり限定的なので、状況によっては視野が確保し辛い場合あり。
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ステージクリアとミス条件について
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各ステージに3滴存在する「妖精の涙」をすべて回収した上で、どこかにある「祠」へと到達すればクリア。
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クリア必須のアイテムは妖精の涙のみで、ベリーは無視してもクリアに影響しない。単なる演出に過ぎないが、回収した妖精の涙はウードルに付きまわる。
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ウードルが「落とし穴に落ちる」「敵に接触してしまう」のいずれかでミス。
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残機やライフの概念はなく、ミス後は無制限の戻り復活として再開される。それまでに獲得していたアイテムや倒した敵はミス前の状態のままとなる。
評価点
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さっぱりと遊べる3Dアクションゲーム
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ゲームとしては分かりやすいルールと操作でプレイできる、さっぱりとした3Dアクションゲームとなっている。
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「3滴の妖精の涙を集めてゴールにあたる祠に到達する」という単純明快なクリア条件であり、それ以上の求められる要因は特に存在しない。
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行える操作は「移動・ジャンプ・攻撃」のみで、複雑なテクニックを要する場面はほぼない。3Dアクションとしてはかなりシンプルな操作体系といえる。
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時間のかかるウエイトはほぼなくステージ自体もさほど長期場になるものでもないため、攻略が順調であればとんとん拍子でクリアするのも難しくない。
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ほんわか癒し系の世界観
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作中の世界観としては自然一色のほんわか癒し系な外観であり、ウードルをはじめとする登場キャラが可愛らしい。
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殺伐とした雰囲気は一切なく、全編通してゆるいノリでゲームが続けられる。BGMも癒し系の楽曲で統一され、ひたすらに優しさに溢れた雰囲気である。
問題点
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ステージのボリューム不足感と素朴さ
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全編通して8ステージしかない上にそのステージの数々もあっさり気味で、やりがいという意味での面白みは相当薄い。
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評価点で述べた通り、各ステージにおけるクリアまでの道のりはさほど長くない。そのため、攻略次第ではあっけない位にオールクリアができてしまう。
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ジャンプで落とし穴を超えていく場面がステージの大半を占める。敵はすべて攻撃一発で倒せる上に配置そのものが少なく、倒しまくる系の爽快感は皆無に近い。
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盛り上がる演出とよべるものが極めて少なく、ゲームとしてのやりがいの薄さも相まって漂う素朴さが半端ないのも微妙なところ。
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困惑必至の劣悪なカメラワーク
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3Dアクションゲームにおいて重要なカメラワークが劣悪で、先の状況がどうなっているのか見極めにくい。
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上記の通り、本作は落とし穴が非常に多いアクションゲームであるにもかかわらず、地形の感覚が掴み辛いのは深刻な問題である。
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カメラワーク調整を行っても、いかんせん調整範囲が狭すぎて根本的な解決になっていない。むしろ、調整をすると余計な混乱を招く恐れすらある。
総評
3Dアクションゲームとしては格別に悪いものではないものの、全体的に漂う作りの粗さやボリュームの薄さはどうしても否めない一作。
完成度の面ではともかく、癒し系の世界観の中でステージを攻略していくものと割り切るならばプレイの価値はあるのかもしれない。
その後の展開
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後に、続編である『Woodle Tree 2: Deluxe+』が同じハードのダウンロードソフトとして発売されている。
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プレイボリュームが大幅に増強されており、前作にはなかった操作や多人数プレイ対応といった新要素が加えられた。
最終更新:2022年02月26日 18:46