One Line Coloring
【わん らいん からーりんぐ】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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Windows(Steam) Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売・開発元
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MythicOwl
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配信開始日
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【Win】2020年8月21日 【Switch】2020年11月26日
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定価
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【Win】720円 【Switch】1,000円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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絵柄を完成させる一筆書きパズル ジオラマ風の箱庭に絵柄を追加 ボリューム・難易度共に大分控えめ
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概要
ポーランドのゲームメーカーであるMythicOwlがリリースしたダウンロード専売ソフト。『六方 論理』に次ぐ同社のパズルゲームにあたる。
ジャンルは一筆書き系のパズルゲームで、単に線を引くだけでなく問題クリア後に絵柄が完成するのが特徴的。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全8カテゴリー・140問超の問題をクリアしていく。後発のカテゴリー及び問題は前のものをクリアしないと選択できない。
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問題の解き方
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点の集合体の中を一筆書き感覚で繋ぎながら線引きしていき、すべての線を引き終えればクリアとなる。
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線はあらかじめ下書きで表示されており、必ずその通りの線引きを行う必要がある。下書きから脱線した線引きは操作そのものが受け付けない。
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同じ点を繰り返し経由で線引きさせる事は可能だが、すでに引いた線が重複する形での線引きは行えない。線引きの重複を回避できないとクリアが詰んでしまう。
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線のどの向きで引くかは原則としてプレイヤーの自由だが、問題によっては一方通行の下書きがあり、その場合は限定された向きの線引きが要求される。
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問題開始時にどの点から線引きを初めていくかは大方プレイヤーの自由となるが、問題によっては開始時の点が強制固定されている場合がある。
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問題クリア後は絵柄が3D化されて動きが付き、絵柄と共にクリア時間が問題別で記録される。
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完成した絵柄はカテゴリーごとに設置されたジオラマ風の箱庭に追加される。ジオラマの鑑賞はいつでも可能だが、鑑賞以外の行為は行えない。
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操作体系
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コントローラーとSwitch本体のタッチの両操作に対応。基本操作は線引き(引き直し)と問題開始時における点の決定のみ。
評価点
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さくさくと線引きパズルができる
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各ステージの難易度は大分控えめかつ短期で済みやすく、さくさくと問題攻略が行える。
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基本は「点を通して下書き通りの一筆書きをする」という単純明快なルールで、コツを掴めば一瞬でクリアできる難易度に収まっている。
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もし線引きの仕方を誤っても引き直しや一からのやり直しができるため、プレイ環境は非常に快適。ゲームテンポも軽快でウエイトはほとんど発生しない。
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癒しの雰囲気とジオラマ鑑賞
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作中の外観としては優しい色使いと穏やかなBGMで統一された、ほんのりとした癒し系の雰囲気となっている。
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クリア後の絵柄は粗めのポリゴンで描かれており、想像を掻き立てられる魅力を感じさせる。絵柄によって異なる動きが用意されているのも凝っている。
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クリアした問題の絵柄がジオラマ風の箱庭に追加されていく賑やかさもお楽しみといえる。箱庭の中に動く絵柄が増えていくのは純粋に嬉しい要素。
問題点
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ボリューム不足と優しすぎる難易度
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総ステージがすべて集めても140問程度しかなく、上記の難易度の件もありあっけない位にオールクリアできてしまう。
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オールクリアまでの時間は1時間位と推測される。じっくりとスローペースで攻略したとしても2時間はまずかからないと思われる。
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お手軽といえば聞こえはいいが、難易度があまりにも易しすぎてやりがいという面では相当な薄口さがある。
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低難易度の要因としては「そもそも点の数が少ない」「下書きが表示されているので線引きが容易に特定しやすい」といった点が挙げられる。
総評
良くいえばさくさくと問題がクリアできやすい、お手軽感が満載な一筆書きパズルといえる一作。複雑さを排したカジュアルゲームとしては決して悪いものではない。
ただ、総合的なボリューム面や難易度では明らかに薄口であり、本腰を入れてやればすぐに終わってしまうため、やはり物足りなさが否めない。
雰囲気の良さとカジュアルさを保ちつつ、適度な歯応えと相応のボリュームが内包されていればまた違っていただろうだけに、おしいところである。
最終更新:2021年06月10日 18:24