ハローキティのキラキラわくわくレース

【はろーきてぃのきらきらわくわくれーす】

ジャンル レース
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売
発売元 ライトウェイト
開発元 Scarab Entertainment*1
配信開始日 2016年3月23日
定価 864円
プレイ人数 1人
セーブデータ 3箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント サンリオキャラのレースゲーム
良くも悪くも児童向けな難易度
地味に面倒な隠し要素の解禁
ハローキティシリーズリンク


概要

国産メーカーであるライトウエイトからリリースされたニンテンドー3DSダウンロードソフト。

ハローキティを筆頭としたサンリオキャラクターがパイロットとして出演する3Dレースゲーム。全体的に『マリオカートシリーズ』を意識した作りとなっている。

出演サンリオキャラクターは
ハローキティ」「バッドばつ丸」「シナモロール」「ハンギョドン」「けろけろけろっぴ
クロミ」「マイメロディ」「ポムポムプリン」「タキシードサム」「チョコキャット
の10キャラ。


ゲームルール

  • モードについて
    • 本作は大きく分けて「クイックプレイ」「トーナメント」「チャレンジ」の3モードが用意されている。
      • クイックプレイは好きなコースを自由に選択できるモード。トーナメントは4コースを連続でプレイしていくモード。各モード共に全16コースあり。
      • チャレンジはコース選択によるノルマクリア制のモード。成績に応じて3段階の星マークが付く。コースは先述モードのほぼ流用。全20コースあり。
  • パイロットと車体について
    • クイックプレイとトーナメントにおいては、パイロットとコースに対応した車体が選択できる。
      • パイロットは10キャラ、車体は「カート」「ボート」「プロペラ機」がそれぞれ10機ずつ存在。さらには各パイロット及び車体は3カラーの選択もできる。
        ただし厳密にいえば、パイロットに関してはコスチュームの変化でありキャラそのもののカラーが変化するわけではない。
      • パイロットや車体による性能差は設けられておらず、コース内の車体すべてが同じ性能での走行となる。
      • ゲーム初回時ではごく一部のパイロット等しか選べない*2が、クイックプレイ及びトーナメントのコースで3位以内にゴールするたびに残りのものが解禁される*3
    • チャレンジにおいては、パイロット及び車体がコースによって固定されるため選択は行えない。
  • 操作体系
    • 一般的なレースゲームと同じ感覚の操作体系で、基本的な操作はどの車体でも同じ。
      • スライドパッドもしくは本体の傾けでコーナリング。プロペラ機はこれに加えて上下移動も加わる。
      • Bボタン押しっぱなしでアクセル。同じくAボタンでブレーキ。アイテムを獲得している状態ではRボタンでアイテム使用。
  • レースのルール
    • クイックプレイとトーナメントはコース3周でゴール。対戦相手はプレイヤーも含めて10キャラとの競争となる。
      • この2モードではボックス接触によるアイテムが獲得できる*4。アイテムを使用すると、相手の妨害やプレイヤー有利になる効果*5が発動した後に消滅する。
    • チャレンジはプレイヤー単体の走行となり、対戦相手は登場しない。
      • 制限時間までに「特定数のアイテムを回収する」「輪っかをすべてくぐる」などのノルマを目指していく。
    • その他、コースの特徴としては以下のものがある。
      • コース内には「一時的なスピードアップができる装置」「ぶつかると減速してしまう障害物」などがあり、それらをどう活用(回避)するかが重要となってくる。
      • コースアウトによる脱線の概念はなく、どう走行しようがコース外に漏れる心配はない。原則としてよほどの強い衝突でもない限りは減速ペナルティは発生しにくい。

評価点

  • 良くいえば遊びやすい
    • 誰でも容易にプレイできるであろう分かりやすい操作で、レースゲームとしては非常に遊びやすい。
      • 基本はアクセルとコーナリングのみの操作を意識すれば問題はなく、その他には状況に応じてアイテムを使用するだけのお手軽操作でプレイできる。
      • コーナリングの曲がり具合が軽快なため、アクセル全開でも容易くカーブをコーナリングできる。よって減速やブレーキを使用する機会はほとんどない。
    • 1コースにかかるプレイ時間は約2~3分程度と手短に済むため、時間の合間にプレイできるお手軽さがある。
      • さらには総合的な難易度も大分低く抑えられており、よほどのもたつきや事故がない限りは上位ゴール及び星3つクリアも楽々に達成できる。
  • サンリオキャラクターの多さ
    • 10キャラものサンリオキャラクターがパイロットとして登場し、販売価格を考慮するならばこの顔ぶれはそこそこ多い。
      • さらには各キャラが3カラー分用意されているため、コスチューム違いを含めれば30キャラ分の顔ぶれが使用できる事になる。
      • 残念ながらキャラゲーらしい会話のやり取りは全編通して全く存在しないが、裏を返せばテンポの阻害となる演出もないともいえる。
    • 操作できる車体もカート(陸地)・ボート(水上)・プロペラ機(空中)と多彩。それぞれに10機×3カラーが用意されているのも嬉しい。

問題点

  • レースゲームとしての微妙さ
    • 一見では多く収録されているように見えるコースだが、実際のところは似たり寄ったりの構造で目新しさが薄い。
      • コースそのものの長さが非常に短い上にコース特有の仕掛けが少ないため、どのコースであっても根本的な攻略法はほぼ同じ。
      • レースゲームの肝といえるスピード感もほぼなく、終始スローペースでの運転となる。ある意味サンリオらしいほのぼのさが表現できているともいえるが…。
  • 隠し要素の解禁が面倒
    • 隠し要素であるパイロットと車体及びカラーの全解禁が地味に面倒なのが厄介。
      • 単純計算では全隠し要素に必要なコースのプレイ回数は、最低でも約120回*6必要で、相当回数の繰り返しプレイを行う必要あり。
      • さらには上位でゴールしたとしても「はずれ」が発生し何も解禁されないことがあるため、実際の解禁にはそれ以上のプレイ回数が必要となる。はっきりいって苦痛以外の何物でもない。
  • 操作の統一性のなさ
    • レース中の操作は主にボタン側で行うのに、メニューや車体・コース選択などの決定はタッチで行わなければならない。
      • コース開始前には滑り止めのウエイトが発生するのだが、これもタッチでなければスキップできない。そこはボタンスキップでも何ら問題はないはずだが…。
  • 対戦プレイができない
    • CPUとの対戦プレイを中心としているレースなのに、なぜか対戦プレイには対応していない。
      • 3DSには高性能な通信プレイが搭載されており、他のレースゲームでは対応しているだけに残念なところ。
  • 演出がショボい
    • ゴール時のウィニングランや1枚絵といった要素もなく、全体的に質素。
    • キャラクターのテカテカ感が強く、違和感がある。
    • フォントも殆どが味気ないゴシック体で、ローカライズ感が強い。

総評

良くも悪くもサンリオキャラクターが好きな児童向けのレースゲームといった内容であり、純粋なレースゲームとしての面白みはあまり優れたものではない。
難易度は総じて低く1コースあたりのプレイ時間も手短なため、小難しさを抜きとした軽いレースゲームを求めるならばプレイの価値はあるかもしれない。


その後の展開

  • 海外ではWiiU版及びNintendo Switch版である『Hello Kitty Kruisers』が発売されている。また、Windows版が『Hello Kitty and Sanrio Friends Racing』としてSteamで発売されており、そちらは日本からの購入が出来る。
    • グラフィックの向上や対戦プレイの追加など、ハード性能が上がったことによる改良がなされている模様。
+ タグ編集
  • タグ:
  • RCG
  • ハローキティ
  • ライトウェイト
  • ダウンロード専売

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最終更新:2022年05月09日 02:36

*1 アメリカ合衆国テキサス州のゲーム開発会社。1992年に「スカラベ」として設立し、2005年に「フィールプラス」へ社名変更した後、2011年にAQインタラクティブ(現:マーベラス)に吸収合併された日本のゲーム開発会社とは無関係。

*2 パイロットはハローキティのみ、各車体は1機のみ、それぞれ1カラーのみの選択しか行えない。

*3 同じパイロットや車体でもカラー単位での解禁となるため、カラー3回分の解禁が必要。また、条件を満たしても解禁がされない"はずれ"のケースもある。

*4 持てるアイテムは1種類のみで、何のアイテムが獲得できるかは完全ランダム。オプションでアイテムをOFFにする事も可能。

*5 攻撃で相手をひるませたり、プレイヤーの速度を一時的に上げるなどの効果。大雑把にいえば『マリオカートシリーズ』と同等のシステム。

*6 「パイロット&3車体(40)×カラー(3)」。そのうち初めから使用できる「キャラ&3車体(4)×1カラー」を差し引くと実質116回の解禁が必要。