1000m ゾンビエスケープ!

【せんめーとる ぞんびえすけーぷ】

ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売
発売・開発元 オインクゲームズ
配信開始日 2017年3月1日
定価 500円
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 1000mの間ゾンビを避けていくゲーム
プレイヤーもゾンビもぐるんぐるん
隠し要素の解禁がかなり面倒


概要

主にスマートフォン向けアプリゲームの発売・開発を行うオインクゲームズからリリースされたニンテンドー3DS専用ダウンロードソフト。
本作も先述の例に漏れずアプリゲームが原作で、有料販売な代わりに原作にあった課金要素が初めから収録された買い切りソフトとなっている。

ジャンルはカジュアル趣向の避けゲームアクション。ゾンビどもが徘徊した街の中で奴らを避けながら、1000m先にある脱出ヘリを目指していくストーリー設定。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • 無数に徘徊するゾンビを避けながら下方向1000m先にある脱出ヘリを目指す。舞台となるステージは1つのみ。
      • 原則として斜め寄りのトップビュー及び下方向のスクロールのみでゲームが進行する。ただし、進行状況によっては若干の視線変更が発生する場面もある。
      • 下方向へ進む度にメーターゲージが加算されていき、1000mまで到達させればクリア。ゾンビやそれに準ずるものに触れると即ミス後のゲームオーバー。
      • ゾンビは下記の火炎放射器や爆弾の例外を除き、直接に倒す手段はなくひたすらに避けなければならない。また、ゾンビ等の配置はある程度のランダム性を含む。
    • ミス後はそれまでに到達した距離が、クリアした場合は到達までの時間が表示される。さらには最長距離(最大1000m)の記録もなされる。
  • 操作体系
    • メインとなる操作は1ボタンによるプレイヤーキャラの足軸の切り替えのみ。
      • プレイヤーキャラは足を広げた状態での棒立ちのまま、片足を軸とした360回転を左右方向どちらかに延々と行っている
      • Aボタンを押すともう片足への軸の切り替えを行え、回転の方向までもが反転する。この「右足 ⇔ 左足」の軸の切り替えを繰り返す事で前方移動を行う形となる。
      • 移動は小刻み程度にしか進まないため、テンポよくボタンを連続押ししないと移動距離が稼げず、まともなゾンビ等の回避もできない恐れがある。
      • プレイヤーキャラが壁や自動車にぶつかると強制的に軸切り替えとなり、さらにはぶつかるたびにプレイヤーキャラの向きが「前向き ⇔ 後向き」と変わる。
    • 下記の隠し要素で爆弾を入手している場合、LかRボタンで使用できる。ただし、1ゲームにつき2回しか使用できない制限あり。
  • アイテムについて
    • ゲーム内には時折「コイン」が配置されており、これを100枚集めると下記の隠し要素の何かが解禁される。
      • それとは別にプレイが数時間経過するたびにボーナスとして大量のコインが入手できる。なお、本作を起動していない状態でも本体内で時間はカウントされている。
    • ゲーム内の一定区間には「火炎放射器」が配置されており、取得すると一定時間プレイヤー前方へとバーナーを発射できる。
      • バーナーは触れたゾンビの駆除や障害物の発火が行える効果。ただし、効果中はなぜか回転速度が倍速化してしまう。
  • 隠し要素について
    • 本作ではプレイヤーキャラが40キャラ、ゲーム中に流されるBGMが17曲存在し、ゲーム初回時ではそれぞれ1キャラ(1曲)のみ使用できる。
      • コインを100枚集める度に何かのキャラかBGMが1つずつ解禁されていく。どのキャラ及びBGMを選択してもゲームの難易度変化はない。
      • 隠し要素はすでに解禁されたもののダブりが発生する事もあり、その場合は使用すると画面全域を攻撃する「爆弾」が数発入手できる(ストック制)。

評価点

  • プレイヤーもゾンビもぐるんぐるん
    • プレイヤーキャラが常時回転しており、片足の軸切り替えで移動を行う操作が非常に独創的。
      • 慣れないうちはぐるんぐるんと回る状態からの操作感覚に悪戦苦闘しがちだが、慣れてくると思い通りに動かせる上達さが実感できる。
      • 1000m到達までのプレイ時間は約5~6分。ゾンビ等の配置によるランダム性もあって高難易度ではあるものの、十分にクリアできるゲームバランスとなっている。
      • 操作のコツとしては「BGMのリズムにのる感じでボタンを押す*1」「狭い通路は極力避ける」「プレイヤーとゾンビとの位置を見極める」などが挙げられる。
    • 敵であるゾンビもプレイヤーキャラ同様に回転しており、プレイヤーとゾンビの双方がぐるんぐるんなのが妙にシュール。
      • まるでプレイヤーとゾンビ全員が酔っ払い状態。ゾンビからの逃走劇なはずなのに、下記のBGMの件も相まって緊張感をあまり感じないのがこれまたシュール。
      • プレイヤーとゾンビが全員棒立ちかつマッチ棒のようなグラフィックなのがさらにシュール。ミスした時の効果音が「こてっ☆」と軽いのも突っ込みどころ。
    • なお、バカゲー色が強い一面はあるものの、ゲーム自体はくすっと笑える程度のものなので、本wikiにおける本作はバカゲー判定には指定していない。
  • プレイヤーキャラの数が多い
    • 総計40キャラものプレイヤーキャラが用意されており、その顔触れはなかなかに多彩。
      • 比較的普通のキャラもいるものの、キャラの大半は「海賊」「チアガール」「ゼウス」など場違い感が半端ないものが多い。
      • 「巨人」「ティラノザウルス」「狼男」などの強者感満載なものもおり、もはや避けなくとも素でゾンビをなぎ倒せるのではと思える*2
  • ホラー感皆無なポップなBGM
    • BGMが17曲と多めの収録されているのも嬉しいポイントだが、BGMのどれもがホラーとは思えないほどのポップな楽曲揃いとなっている。
      • BGM選択時において曲名が表示されるのだが、その曲名が色々とぶっとんでいる。「カニバル音頭」「腐っていくのさ」「もげるまでいこう」など。

問題点

  • ゲームしてのボリューム不足感
    • 1ステージ分しか遊べる部分がないため、ゲームとして遊べる範囲が限られる浅さは否めない。
      • それに対するフォローとして隠し要素が豊富となっているが、やはりというか1ステージ分を延々と繰り返しプレイするのは早期にマンネリを覚えてしまう。
      • 多少のランダム性はあるもののステージ内容そのものに大きな変化がなく、キャラ性能などの差別化もないのも飽きやすい要因となる。
  • 隠し要素の解禁がかなり面倒
    • 隠し要素が多いのは評価できるものの、その解禁までの道のりが無駄に面倒になっているのが辛い。
      • 1プレイにおけるコインは10枚獲得すれば上出来な位に回収効率が低く、100枚集めるだけでも相当な時間消費は避けられない。
      • コインボーナスを獲得するには数時間待つ必要があるため、こちらも易々とはコインが溜まるものではない。全体的にコイン回収率がスローテンポになりがち。
    • 先述のコイン回収のスローテンポさだけでも厳しいのに、これに加えてダブりによる"はずれ"(爆弾獲得)も加わるのでより質が悪い。
      • 爆弾はそれはそれで嬉しい獲得となるが、キャラやBGMの解禁を目指すプレイヤーにとっては爆弾獲得を当ててしまうと相当へこんでしまうだろう。

総評

独特の操作でぐるんぐるんと回りながらゾンビを避けていく面白みがあり、ゲーム的にも設定的にも良い意味でのバカバカしさを覚える一作。
しかしその一方でゲームのボリュームは販売価格を考慮しても小粒で、繰り返しプレイに面白みを見出せないとすぐに飽きてしまう恐れも否定できない。

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最終更新:2021年07月02日 16:19

*1 本作はリズムゲームではないため、状況によってボタンの押し方を変える必要あり。あくまでも「リズムにのる感じ」程度の押し方が推奨される。

*2 残念ながらゲームルールの関係上、火炎放射器と爆弾以外でゾンビを倒せる手段がないのは全キャラ共通。