Train Valley 2
【とれいん ばれー つー】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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Windows Vista SP1/7/8/10 MaoOSX(IntelMac)
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発売元
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Flazm
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開発元
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Alexey Davydov Sergey Dvoynikov Timofey Shargorodskiy (全て個人)
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発売日
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2019年4月16日
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定価
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1,520 円(Steam) $ 14.99(GOG)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1 |
判定
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良作
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ポイント
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日本語あり
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概要
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『Train Valley』の後継作である。
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『Train Valley』とは大きくルールが変わっている。
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指定された駅に指定された物品を指定された量だけ輸送するという
パズルゲームである
。『Simutrans』のようなシミュレーションゲームではない。
ルール
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マップ上に駅もしくは未完成の駅があり、それ以外の場所にプレイヤーが勝手に駅を造ることはできない。
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上掲の画像で黄色い三角マークが付いた駅があり、そこへ丸太を12両分運び込むのが本問の目的である。
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その駅では"労働者"を生産する。現在、6車両分の労働者がいて、さらに増加中である。
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画面右下に砂を生産する駅がある。ここへ労働者を送り込むと、労働者を消費して砂が生産される。
片道切符で消えていった労働者がどのような末路をたどるのかは考えたくない。リトアニアではよくあることなのだろう。
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画面左上の駅に砂と労働者を送り込むと、砂と労働者を消費してレンガが生産される。
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費用を払って線路を敷くことができる。
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すでにある駅もしくは線路から伸ばす形でしか線路は敷けない。つまり、何もない場所に線路だけを敷くことはできない。これはやや不便ではあるが、『Railway Empire』なども同様のルールとなっている。
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上掲の画像では駅から橋までを線路でつなごうとしている。
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1マス$ 1,000の費用がかかる。林や岩など、撤去費用が上乗せされる地形もある。
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直角に曲がることはできない。直角に交差することは可能。
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線路は分岐が可能であり、分岐点にポイントができる。ポイントの切替はプレイヤーが手動で行うことになる。
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線路及び橋、トンネルの撤去で建設費用の半額が返ってくる。間違った場所に橋やトンネルを作ると資金不足で詰み確定である。
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前作ではプレイヤーが橋やトンネルを造ることはできなかったが、本作では造ることができる。
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ただし、橋やトンネルを設置可能な場所は恣意的に限られている。パズルなのだから、それもルールのうちの一つである。
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設置可能な場所が限られているがゆえに、製作者のレベルデザインの意図が透けて見える事もある。
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一部のNPCな車両を除き、走っている車両はクリックすることで停止させることができる。
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ただし、駅に掛かっている車両は停車不可。
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停止させた車両は、方向転換が可能。もちろん元の方向への発車も可能。
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列車同士が接触すると、爆発する。
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線路は失われ、線路があった場所に再度線路を敷く場合は原状復帰の費用まで掛かる。
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車両は修理費を払うことで復帰させることができる。
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運賃は、運んだ距離に関わらず (品物ごとに定められた運賃) × (運んだ量) となっており、『A列車で行こう』シリーズのように無駄に遠回りをして稼ぐことはできない。
評価点
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問題数が多い
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前作は24問だけだったのだが、本作は50問と2倍以上のボリュームupとなっている。
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Steam版ならWarkshopから千を超えるユーザー作成の問題がサブスクライブ可能となっている。
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よく練られたレベルデザイン
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最初からすべての路線を敷けるような問題はほとんど無く、序盤の資金稼ぎに頭を悩ますことになる。
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初期段階で得られる運賃が次に敷くべき路線の建設費用とぴったり同じであることがまれによくある。
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火山が噴火したり、ダムが決壊したりするイベントがある問題があり、飽きさせない。
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やりこみ要素がある
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各問題に3段階の目標タイムが設定されており、クリアタイムに応じて★がもらえる。最高で★★★となる。
また、各問題に目標タスクが2つずつ設定されており、1つ達成するごとに★が1つもらえる。
この様に、各問題ごとに★★★★★を目指すというやりこみ要素がある。
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★付き目標タスクには「列車同士を衝突させない」という当たり前のものから「橋を掛けない」「線路を撤去しない」という縛りプレイのものもある。
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★★★★★を達成した場合だけ、クリアタイムと、クリア時の所持金、クリアに要した時間が保存される。問題ごとに、これらのデータを世界中のプレイヤーの記録と比較する画面がメニューから参照可能となっている。これにより、さらに上位を狙うやりこみが可能となっている。
なお、初稿投稿者はプレイ中に長時間離席した為、とある問題の世界最長(ワースト)記録を保持している。
問題点
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セーブ不可である
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セーブは進行状況や解いた問題のデータのみであり、問題を解いている途中のセーブはできない。
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問題の目標タイムが1時間を超えているものがあるため、集中力が切れる事もあるが、本作はほんのちょっとしたミスで列車事故が起こる。また、間違った場所に橋やトンネルを建設すると資金的に詰むため、こまめにセーブできれば試行錯誤が楽になり、プレイ中のストレスを軽減できたのではないか。
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UIの拡大設定がおかしい
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4Kなどの精密なディスプレイでプレイすると相対的にUIの表示が小さくなってしまうため、オプション設定にてUIの拡大設定がある。
しかし、実際に拡大すると画面上端に位置する駅の情報表示が画面外に出てしまって見れなくなる。ちゃんとテストしたのか疑わしい。
総評
難易度が鰻登りに上がる、歯ごたえのあるパズルとなっている。
問題は50問あり、1問解くのに1時間掛かるなら、50時間遊べるという大ボリュームで、さらにSteam版ならWarkshopから千を超えるユーザー作成の問題がサブスクライブ可能となっている。
何度も言うが、本作はあくまでもパズルであり、自由に線路を敷きたいのであれば『Simutrans』をプレイすべきであろう。
最終更新:2021年09月09日 07:39