阿修羅ブラスター
【あしゅらぶらすたー】
ジャンル
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シューティングゲーム
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対応機種
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アーケード
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販売元
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タイトー
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開発元
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ビスコ
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稼動開始日
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1990年3月
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プレイ人数
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1人~2人
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判定
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なし
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ポイント
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『究極タイガー』になれなかった 哀愁漂うBGMは良い味を出している
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概要
ビスコ開発、タイトー販売のアーケードゲーム。
縦スクロールシューティングゲームで、画面は左右にも緩やかにスクロールする。
全6ステージのループ式。2人同時プレイができる。
特徴・ゲームシステム
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本作は1レバー2ボタンで戦闘ヘリを操作し、ボタンはそれぞれショットとボンバーに用いる。
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ショットは中型雑魚を倒すと現れるPアイテムで威力が強くなるほか、色によって効果が変わるアイテムも存在する。色は以下の通り。
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またボンバーも4種類あり、こちらはゲーム開始時に選ぶ。
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阿修羅ボム
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阿修羅フラッシュ
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ファイアウェーブ
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サテライト
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ボタンを一度押すとカーソルが現れるので、任意のタイミングで再び押してレーザー照射。
問題点
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まず空母から飛び立つオープニングや武器の性能、自機がヘリな点など見た目が全体的に東亜プラン開発、タイトー販売の『究極タイガー』に酷似していること。
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たまたま似ているだけならまだしも、本作はあろうことか同じタイトー販売である。このことから『究極タイガー』の続編や関連作品と誤認して遊んでしまうプレイヤーもいた。
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作り込みが甘い箇所が見受けられる。
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開始時のボンバー選択からして阿修羅フラッシュは効果が分かりにくく使いにくい外れアイテムである。
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同じくビスコ開発の『飛鳥&飛鳥』よりはマシになっているが、2人でプレイをすると左右のスクロールが変になる。
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一方のスクロールでもう一方も操作していないのにスクロールに巻き込まれるという仕様から弾避けが難しくなっている。
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黄アイテムの性能は主に前方は一直線にしか撃てないのに対し、後方には3方向に撃てるという誰得仕様である。
評価点
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BGMはどの曲も哀愁が漂う独特の曲調で、本家『究極タイガー』とはまた違った渋い味わいを出していること。
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『究極タイガー』にはない要素としてボンバーを四種類搭載している。
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とくにサテライトのボタン二度押しという要素はよそのシューティングでは見られないアイディアである。
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外れアイテムに目をつむれば難易度は低めなため、シューティング初心者でも頑張れば1コイン一周クリアができる。
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左右スクロールに難はあるものの2人同時プレイができる。
総評
味わい深いBGMや初心者にも楽しめる低い難易度など、評価できるだけの要素は十分あった。しかし当時のゲーマーに支持された名作『究極タイガー』に類似している点から相応のクオリティを求められそれに応えられず、ゲーマーからは「よくできた二番煎じ」として叩かれたという形で評価を落とした。
もし『究極タイガー』との類似点を排し全くの別物にしていれば良作になりえていたであろう、非常に惜しい作品である。
余談
後に富貴商会から本作と似た名前のアーケード用格闘ゲーム『アシュラバスター』が2000年12月に稼働しているが、これのせいでたまに混同される模様。
最終更新:2022年04月08日 15:13