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【ゆうぎおうでゅえるもんすたーずえいと はめつのだいじゃしん】
ジャンル | カードバトルロールプレイングゲーム | |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス | |
メディア | 128MbitROMカートリッジ | |
発売元 | コナミ | |
発売日 | 2003年3月20日 | |
定価 | 4,800円(税別) | |
判定 | クソゲー | |
ゲームバランスが不安定 | ||
ポイント |
システムを見直した結果理不尽な難易度に 終盤はラーを先に出せるかどうかの運ゲー 何故か大きく劣化したゲームテンポ キャラゲーとしては意外と良好 結局カードのおまけ扱いされたナンバリング作品最終作 |
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遊☆戯☆王 関連作品リンク |
人気漫画原作アニメのゲーム化『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』シリーズ第8作目。
前作同様、マップを移動して対戦相手とデュエル(カードバトル)をしてストーリーを進める「カードバトルRPG」として発売された。
本作のストーリーは原作バトルシティ編の後日談に位置するオリジナルストーリーとなっている。
前作の大きな問題点として、「難易度が低すぎる」「ボリュームが無さすぎる」というものがあった。
これに対してメーカーが取った改善策は「封印されし記憶以上の超高難易度化」という大邪神を降臨させることであった。
結果的に、本作はシリーズのナンバリングを破滅に導いてしまった。
バトルシティでの戦いの後の話。
「デュエル特急」で行われる大会に参加しようとしていた主人公、城之内、遊戯の3人。
しかし、千年パズルと共にもう一人の遊戯が姿を消してしまう。
パズルを探す3人のもとにイシズが現れ、恐ろしい事実を語る。
何者かが大邪神・レシェフをこの世に復活させる儀式を行ってしまったこと。
その影響によって3枚の神のカードが力を失い、石にされてしまったこと。
大邪神を封印するためには、世界中に散った千年アイテムを取り戻し、3幻神に再び力を与えるしかないこと。
この世界を大邪神から救ってほしいというイシズの頼みを聞いた主人公たちは、千年アイテムを探す旅に出る。
しかし、大邪神を復活させた男・天馬太陽が刺客を送り込み、主人公たちに挑戦してくるのだった……。
前作からの続き物という位置付けのため、そちらの記事も参照されたし。
いくつかの追加要素がゲームテンポを著しく下げている。
カードゲームとして「理不尽」の一言に尽きる。
簡単すぎた前作とは間逆に、すべての要素がプレイヤーにとって不利に働くように改変された。圧倒的不利を楽しめるような調整をしているわけでもなく、単に手を抜いたのだろう。
+ | ラスボス後半戦のデッキレシピ。これを見てもらえば本作の理不尽さの一端がわかるはず。 |
世界各国が舞台になるなど物語のスケールは大きく、ボリュームは前作に比べると増えている。しかし、お使いイベントばかりで相変わらずの一本道。
そうでなくても劣化したクソゲーの続編。
ヌル過ぎた上ボリューム不足だった前作で、それでもプレイヤー有利だった部分が軒並みオミットされたことで難易度だけが上昇し、別方向のクソゲーとなった。
プレイヤー目線で強いカードが《ラーの翼神竜》以外ほぼないも同然の中、相手は平然とルール違反をしてきたり、LP引き継ぎで連戦が強制されるなど無理ゲーを終始強いられることに始まり、
カーソルがフィールドの全カードをチェックするという旧作にもあったテンポの悪さが復活。
とどめにデッキ強化も難易度が上がるなど、ユーザーに一方的に不利益を押し付けるシステムでプレイせざるをえない。
特に中盤からは相手は常に完璧な手札をしていると想定した上で行動せざるを得ず、こちらが最善の初期手札をしていて
やっとスタートライン
というヘイシーンも真っ青のゲームバランスで、
ユーザーのストレスは「付属カードのおまけ」で晴らされる内容では無くなってしまった。
ある意味唯一の救いは、原作である『遊☆戯☆王』が完結間近となりブームが去りつつあった時期に発売されたため、知名度がやや低く被害者も相対的には少なかったところであろう。
されど興味本位で今このゲームをやるぐらいなら、本家OCGや、『マスターデュエル』などといった王道のカードゲームに興じるべきである。
+ | 参考動画 |
*1 このゲームの仕様や、アニメなどの演出に影響を受け、レベル9を超えるモンスターの生贄は3体必要という勘違いが長らく存在していた
*2 例外として、《オベリスクの巨神兵》及び《ラーの翼神竜 (フェニックスモード)》の効果で相手フィールドの神を破壊することはできる(但しオベリスクの効果でもラーは破壊されない)。また本作ではドラゴン族である《オシリスの天空龍》が《ドラゴン族・封印の壺》の効果を受けるといった穴もある。
*3 これは初期遊戯王で性格の悪い時代の城之内らしさはある
*4 原作では「ヒョヒョヒョー!」という独特な笑い方を見せているほか、驚く場面で「ヒョ?」と呟くこともあったため、それを参考にしたのだろうか?