穴埋めパズルゲーム Q
【あなうめぱずるげーむ きゅー】
| ジャンル | アクションパズル |  | 
| 対応機種 | ニンテンドーDSi(ニンテンドーDSiウェア) | 
| 発売・開発元 | シルバースタージャパン | 
| 配信開始日 | 2011年6月7日 | 
| 価格 | 200DSiポイント | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ひたすらに穴を埋めていくアクションパズル パズルとしてのアイディアは悪くない
 プレイ変化の乏しさとテンポの悪さ
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概要
岐阜市に本社を持つメーカーであるシルバースタージャパンからリリースされたニンテンドーDS(DSiウェア)ソフト。
ジャンルは「穴にブロックを埋めていく」系のアクションパズル。一風変わった特徴として横スクロールでゲームが進行する点が挙げられる。
ゲームルール
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難易度について
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本作では「初級コース」「中級コース」「上級コース」の各コースが選択できる。各コース共に1ステージのエンドレスゲーム。
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初級は「3×3」、中級は「4×4」、上級は「5×5」のサイズのブロックが操作対象となる。後者になる程に操作が複雑化し、より激しい操作を必要とする。
 
 
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ステージルール
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右にスクロールするボールが前方にある穴へと到達してしまう前に、ブロックを穴へとひたすらに埋めていくのが目的となる。
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頻繁に様々な形をした穴が発生するので、下画面に表示されたブロックを適切なサイズへと削った後に穴へと落としていく。
 ブロックの削り方に制限はなく、削り操作のリセットも行える。また不適切な位置にブロックを落とすと操作の強制リセットがされる。
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穴は必ず隙間なく完全に埋める必要がある。少しでも隙間がある状態でブロックを埋めても、埋め立てと認識されないままにスクロールが進行し続ける。
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ブロックを穴に落としている間は一時的にスクロールが停止する。またボールの進行が続くとスクロールスピードが徐々に上昇する。
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大半の場面は1回のブロックで穴埋めを行う事はできず、数回分の操作を要する。もちろん操作の手間がかかる分、後述ミスの危険性が高まる。
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ブロックの落とし方によってはボールの通路が塞がれてしまう場合があるが、ハンマーの操作を行う事で邪魔なブロックを破壊できる。
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ボールが「埋めきれなかった穴に落下しまう」「ブロックに激突する」のいずれかでミス。戻り復活による初期3つの残機制ですべて失うとゲームオーバー。
 
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ゲームオーバー後はそれまでに進んだボールの距離が表示され、各コース別でベスト5までのランキングの記録がなされる(ネームエントリー非対応)。
 
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操作体系
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タッチ側とボタン側の両操作に対応。前者はブロックやアイコンをタッチする事で、後者は十字ボタンと右側のボタンの組み合わせで操作を行う。
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「ブロックを削る」「落下アイコンでブロックを穴に落とす」「矢印アイコンでブロックの落下位置の調整」「ハンマーアイコンでブロック破壊」が操作対象。
 
 
評価点
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アクションパズルとしての斬新さ
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「ブロックを適切な形に削り穴へと落とす」というシステムは他ではあまり見られない斬新さを感じさせる。
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プレイ感覚としては『テトリス』や『クォース』などに近いものがあるが、ブロックのサイズを自らの操作で調整できるという点に独自性を感じる。
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穴の形は毎回変化するため、どういう形でブロックを削っていくのかという思考性とスピーディな操作が必要。適当な操作では早期にミスと化す手強さがある。
 
 
問題点
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プレイの変化が乏しい
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ステージを進めてもスクロールスピードが上昇するだけの変化しかなく、早期に飽きてしまいがちという問題が目につく。
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穴を埋めたからといって派手な演出が発生する訳ではなく、背景グラフィックは全モード共通かつ終始不変なため視覚的な意味ではかなり淡泊に感じてしまう。
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スコアの概念がないためどのような穴埋めを行っても特殊なボーナスは発生せず、腕前による結果の差があまり反映されないのも面白みに欠ける要因。
 
 
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テンポが地味に悪い
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特に中~上級コースではブロックと穴のサイズが大きいために、1回の穴を埋めるだけでも結構な時間を食ってしまいがち。
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「ブロック削る」⇒「スクロール停止」⇒「穴にブロックを落とす」の過程が毎回入るため、状況次第ではなかなか穴埋めが完成しない場面が非常に多い。
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ブロックと穴のサイズが小さい初級コースは比較的ハイテンポで穴埋めが行える。他のコースも同等のテンポで操作できれば救いがあったのだが…。
 
 
総評
パズルとしてのアイディアは悪くなく決して遊べないというものではないが、プレイの変化の乏しさやテンポの悪さといった粗も目立つ一作。
ゲーム全般の飽きやすさはどうしても否めないため、価格相当の暇潰し向けゲームとして割り切るべきだろう。
最終更新:2022年02月26日 00:45