カスタム隷奴

【かすたむれいど】

ジャンル 性奴隷調教シミュレーション
対応機種 Windows 95/98
発売・開発元 KISS
発売日 1999年1月21日
定価 7,800円(税別)
レーティング アダルトゲーム
判定 なし
ポイント 『カスタム』シリーズの原点
ヒロインエディットの調教ゲームの先駆け
インターネットを通じた追加データ配布によるユーザー間の交流の確立
調教のバリエーションは若干薄め
カスタムシリーズ


概要

KISSの記念すべきデビュー作で、後に『カスタムメイド3D』などを生み出した『カスタム』シリーズの第1作目となる。
調教対象のヒロインをエディットし、ユーザー好みのヒロインを調教していく斬新さで話題を呼んだ。
キャラクターデザインは漫画家のさんりようこが担当。


システム

  • プレイヤーは名門女子高を隠れ蓑とした性奴隷調教組織に属する調教師となり、ヒロインを性奴隷に調教することが目的。
    • ヒロインのパラメータや身体状態によってヒロインにつく称号も変わってくる。
    • 調教の状況によっては学内でのイベントなども発生する。
    • 調教期間が経過すればエンディングとなり、調教が終了したヒロインのその後の顛末が語られたのち、新たなる調教対象のヒロインに移ることとなる。

評価点

  • ヒロインエディットによるバリエーションの豊富さ
    • ヒロインは身長・体重・スリーサイズ・髪型、髪と目の色、肌の色、体型、性格を設定可能でカスタマイズするだけでも楽しい。
  • インターネットを積極的に活用したシステム
    • 調教が終了してエンディングを迎えたヒロインはデータとして配布され、ほかのユーザーに渡して遊んでもらうことも可能。
    • 当時のアダルトゲームとしてはかなり長くプラグインを配布しており、追加のプロポーション設定や髪形なども導入することで多彩な楽しみ方ができる。
    • また、性格データのプラグインに至っては自作配布も認められていたため、様々な作品のヒロインの口調を再現してゲームを行うことも可能。
    • ファイルサイズは当時のインターネット環境では配布やDLは若干重めではあったものの、それでもユーザー間で調教済みヒロインの交換や配布データの情報交換などでコミュニケーションツールとしても機能しているのは特筆もの。

問題点

  • ヒロインのバリエーションが標準ではやや物足りない点
    • この当時としては仕方がないことではあるが、やはりベースの顔がどうしても似たり寄ったりになってしまうのは否めないところ。
    • 性格データの設定もできる関係上調教バリエーションは多彩とはいいがたい側面もあり、調教ゲームのボリュームとしては若干食い足りない部分もある。
  • シナリオ面でのボリューム不足
    • まだまだ発展途上かつすべての性格に対応するのが困難という状況も相まってか、ストーリー展開は似たり寄ったりな傾向。

総評

初作ということでところどころ詰めが甘い点は散見されるものの、ヒロインをカスタムして調教するというコンセプトはのちのKISSの作品のコンセプトとなるマイルストーンを作った作品としてその意義は大きい。
また、プラグインの追加配布やユーザー間での情報交換やプラグイン公開など、アダルトゲームにおけるインターネット環境の積極的な活用も光るなど先見性の高さも特筆もの。
さすがに現代ではプラグインの配布なども望めない状況のため苦しい点もあるが、カスタムシリーズのルーツとして触れてみるのも悪くはない。

その後の展開

  • 『カスタム隷奴+』(1999年11月26日発売)
    • 本作の拡張パック。配信済みプラグインのパックと本作のシナリオをADV化した「カスタム隷奴AD」が収録されている。
      本作で調教したキャラデータをそのまま「カスタム隷奴AD」上に持って行ってプレイすることも可能。
最終更新:2024年07月20日 14:54