夢描き

【ゆめえがき】

ジャンル ジグソーパズル
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売元 Funalter Games
配信開始日 2020年3月26日
定価 699円(税込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 中国古風をテーマにしたジグソーパズル
実写イラストは非常に幻想的
低難易度でやり込み要素は期待できない


概要

そっち方面で有名な『サマースウィートハート』で知られるFunalter Gamesから発売されたNintendo Switch専用ダウンロードソフト。

ジャンルは中国古風をテーマにしたジグソーパズル。パズルで使用されるイラストはすべて実写で女性の絵柄で描かれているのが特徴。
大掛かりなストーリー描写はないものの、各ステージのイラストに連続性を持たせた繋がりがあり、想像を補いながらのストーリー展開が含まれている。


ゲームルール

  • プレイしたいステージと「縦6ピース×横9ピース」「縦9ピース×横14ピース」の2種類のピース数を選んでプレイしていく。全4カテゴリー×9ステージ構成。
  • 下枠に複数のピースが置かれているので、中央にある枠にピースの数々をはめていく。正解の箇所にピースをはめるとエフェクトと共に固定化される。
  • 特にペナルティとなる行為はなく、不正解の箇所にピースをはめてもはめ直しをするだけで済む。制限時間等の概念はなくクリア結果の影響も受けない。
  • ピースの形は一般的なジグソーパズル同様の丸形の凸凹が隅に付いたものだが、凸凹の形状はどのピースでも共通。よって凸凹だけでピースの箇所を特定するのは難しい。
  • 中央枠にピースをすべてはめるとステージクリア。同一ステージにおけるピース数のどちらをクリアしても同一クリア扱い。記録はクリアの有無のみが対象。
  • 簡素なアニメーションと状況文章が発生した後に次のステージへと進む。一度ステージクリアしたイラストはギャラリーにて文章付きで鑑賞できる。
  • コントローラー側のみが操作対象。「はめたいピースを選んで中央枠にはめる」の繰り返しで操作を行う。2ピース以上を繋げて中央枠にはめる操作はできない。

評価点

  • ジグソーパズルとしてのお手軽さ
    • 小難しい操作や大きな不具合はなく、ただお手軽にジグソーパズルがプレイできる。
      • ピースを選んで中央枠にはめる」だけの分かりやすい操作で、明確なペナルティもないため難易度は大分低い。良くいえばジグソーパズル入門者向けといえる。
    • 価格を考慮すれば全36ステージと2種類のピース数がプレイでき、それなりのボリューム感がある。ウエイトが少なくテンポ良くプレイできやすいのも嬉しい。
  • 中国古風の幻想的な実写イラスト
    • 本作最大の魅力として、中国古風をテーマにした幻想的な実写イラストが鑑賞できる点が挙げられる。
      • 他のジグソーパズルでは滅多に見かけないであろう雰囲気で、中国古風の女性を主体としたイラストが全編通して描かれている。
      • BGMやレイアウトに至るまで中国古風を意識したような作り込みがなされており、雰囲気重視のジグソーパズルという意味では独特の味わいあり。

問題点

  • やり込み要素が皆無
    • ステージクリアをしてもクリアの有無以外の記録がされず、タイムアタック等のやり込み要素が全く存在しない。
      • 一度ステージクリアしてしまうと繰り返しプレイをする理由付けがなくなり、お手軽であると同時にゲームそのものが飽きやすい内容でもある。
      • 2種類のピース数のどちらをステージクリアしても同一クリアとして扱われるため、やり込み目当てで双方のピース数をプレイする理由も見当たらない。
  • あまりにも簡単すぎる節がある
    • 極端な話「エフェクトが発生するまで手当たり次第にピースをはめていく」という操作でも簡単にクリアできる。
      • もちろん「イラストとピースとの位置関係を見極めてプレイヤー自身の判断力でピースをはめる」という従来のジグソーパズル同様のプレイもできる。
        この簡単なクリア方法を「ジャンル上の破綻」ととるか「クリアできない人のための救済処置」ととるかはプレイヤー次第だろう。

総評

ジグソーパズルとしては良くも悪くも低難易度でやり込み要素皆無な内容で、遊べなくはないものの正直微妙といわざるを得ない一作。
本作の魅力は「中国古風の幻想的な実写イラスト」そのものといっても過言ではなく、そこに惹かれるものがあるならば購入の価値があるかもしれない。

最終更新:2025年07月01日 00:37