桃太郎伝説II

【ももたろうでんせつつー】

ジャンル RPG
対応機種 PCエンジン
発売・開発元 ハドソン
発売日 1990年12月22日
定価 7920円
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント より洗練されたシステム
パーティープレイによる多彩な戦略
史上最多人数の行列
桃太郎シリーズ

おはなし

桃から産まれ、おじいさんとおばあさんに育てられた桃太郎は鬼ヶ島に鬼退治に行くことを決意し旅立ち、3匹のお供を従えての長い旅を経て、
激闘の末ついに鬼のボスであったえんま大王を懲らしめることに成功する。
人々の暮らしに平和が戻ったことを確かめると桃太郎は自らの力を封印し普通の元気な男の子として暮らしていた。

それから3年後、再び鬼たちが現れ人々を襲い始めた。鬼ヶ島の地下深くに住む地獄王がの配下たちに命令し侵略を始めたのだ。
桃太郎は厳しい旅になることを承知の上で、二度の旅立ちを決意するのであった。


概要

桃太郎伝説』のリメイク『桃太郎伝説ターボ』から半年後に発売された続編。
終始一人旅*1であった前作に対し、本作ではパーティ制が導入された。
ギャグいっぱいのユーモアあふれるおとぎばなしRPGというスタイルは前作からそのまま引き継がれている。

『ターボ』の流れを汲んでいるため、実質的にはFC版ではなくそちらの続編である。


特徴

  • 物語の舞台・世界観は前作と同じで、3年後という設定。前作同様桃太郎の家からスタートし近くにある旅立ちの村に行く。
    • 桃太郎の家の庭には前作のエンディングでかぐや姫からもらった月の水晶が飾られていて、調べると回復してもらえる。
  • マップの形は前作のものがベースになっているが、形が大きく変わっており、あまり変わっていない所もあるにはあるが行く先々に新しい村やダンジョンが増えていたり、前作でも難関だった鬼の爪跡がより複雑になったりしている。
    • 前作に登場した村もほぼ同じ位置、同じマップで引き続き登場するが、「さるかにの村」が「ウサカメの村」と入れ替わる形で消滅しているほか、すずめのお宿は数が減っている。
    • 仙人の庵も追加されたほか、前作と同じ場所にある庵でも変更されたところがあり、ひとりでも仙人の所がりょうり仙人、まんきん仙人の所がはやて仙人、だだぢぢ仙人の所がやまびこ仙人に変更されている。
  • 前作では桃太郎の一人旅で敵も1体ずつしか出てこなかったが今作では仲間が増え、前作ではえんま大王に捕らわれていた金太郎と浦島、そして新登場のヒロイン、地獄王の娘である夜叉姫を加えた4人パーティー+お供などの多人数で戦える。他の仲間が生きていても桃太郎がやられると全滅扱いになってしまう。
    • 当然敵の方も複数で出てくるようになり、桃太郎が一人の時から大人数で襲い掛かってくることも。
  • 術関連も変更されており桃太郎のほか、浦島と夜叉姫も術を使える。
    • 段が上がると術が成長するようになり消費は増えるもののさらに強力な術が使えるようになる。術は成長すると成長した術に加え、既存の術も消滅せずに残る。
      • 例えば『いなずま』を選択した場合『いなずま1』、『いなずま2』というように数字で威力が表され、いつでも好きな方を選択して使える。
    • 『いなずまの術』で壊せる岩は今作には存在しない。また、桃太郎が使える術の内、『だだぢぢの術』が削除され代わりにせんきんたんの術を覚えるようになった。
  • 村の施設も変わっており、新たに「医者」、「最大屋」、「レンタルショップあこぎ」が追加されたほか、兵具屋が武器屋と防具&足袋屋に分かれた。同じ店の中に武器を売る人と防具&足袋を売る人の2人がいる形となった。前作にあった「易者」と浦島の村にあった「安売り王ドイン」は削除された。
    • 医者は各村だけでなくすずめのお宿にも存在し有料で毒の治療、病気の治療、大怪我(体の数が0になって力尽きた状態、他のRPGでいう死亡状態)からの復活をしてもらえる。大怪我を回復できるのはここだけである。また、キジの特技で連れてきてもらうこともできる。
    • 最大屋は中盤以降の限られた村にしかない店で、能力を少し上げる仙豆(ドラクエでいう種や木の実の類)を売ってくれる。
      • 仙豆は戦い(攻撃力)、守り(守備力)、はやさ(素早さ)、命(体の数)、技(技の数)の種類があり、それぞれ1個2万両と高価なうえ買える数にも限りがある。1種類につき4個程度なので使うのを躊躇うかもしれないが、それだけの価値はある。低確率でこれらの仙豆を落としていく敵も存在する。
      • 命の仙豆と技の仙豆は使うと命なら体の数、技なら技の数が全快する効果もある。
  • レンタルショップあこぎはいくつかの村にある店だが、存在しない村もある。
    • 店では装備品を買値の1割の額でレンタルできる。期限が来るとどこにいても店主が来てアイテムを返却させられる。はなさかの村で借りられる麻糸の胴や浦島の村で借りられる黒鋼の胴など店によっては先の村まで行かないと買えないものを借りられるところもある。
    • 期限は短いのでダンジョン攻略にはあまり向いていないが、村の中でボス戦がある場合は活用できる。特に麻糸の胴は本来浦島の村まで買う事が出来ず、はなさかの村で売っている二枚胴と比較すると防御力が17も高く、村のボスである黒鬼が非常に手ごわいので大きな助けになる。
    • 指定したアイテムを2つに増やす「ものふやしのタマ」というアイテムを使って借りたものを増やしてしまえば、期限が来ても返すのは1つだけなので残った方はそのまま自分の物にできてしまうというテクニックもあるが、ものふやしのタマは世界に3個だけのレアアイテム*2なので少しもったいないかも。とはいえ前述の麻糸の胴は店売り防具に対するアドバンテージを得られる期間が長く、金太郎の村のイベントをクリアするまでは一人旅なのでやる価値はあるかもしれない。
  • 前作で猛威を振るった灼熱の弓矢は桃太郎が装備する武器になっており、寝太郎の穴と寝太郎の村で販売されている。
    • 雪原の敵に強いのとアイテムとして使うことでダメージを与えられるのはそのままだが、ダメージ自体は低くなっており、びろーんもそこまでして倒したい敵ではなくなっている。
  • クロガッパが弱体化&対抗策ができた。
    • 今作のクロガッパは最大5匹組で登場してきたり、色違いの太郎坊に呼ばれて出てきたりと恐怖感が増しているが、盗まれる金額などが前作より減っている上すずめのお宿5に「きゅうり」が売られており、これを持っているとクロガッパはこれを優先的に盗んで食べ始め、食べ終わるまで何もしてこなくなる。
      • きゅうりの効果があるのはあくまでクロガッパのみであり、他のカッパ達には効果がない。
  • 記念仙人が初登場。
    • 鬼を一定数懲らしめると、戦闘後にファンファーレが流れて記念仙人が現れ、記念にアイテムをくれる。仙人の例に漏れず話した後は全回復する。
    • もらえるアイテムは良い物ばかりで、序盤は金策のために売ってもいいし、売らずに温存してもいい。今作ではせんきんたんの術とまんきんたんの術も記念仙人からの入手となる。
  • 前作では準備中だったほほえみの村の天下一ダジャレ大会が開催されていて、参加することもできる。
    • タイマン勝負で相手は1段から5段までいて、誰と戦うか決めた後、100ポイントを体力、攻撃力、守備力、素早さに割り振って戦う形式。*3勝てば選んだ段に応じて景品がもらえる。

評価点

  • 装備の更新がしやすくなった「下取り」システム。
    • 兵具屋に導入されたシステムで、新しい装備の買値と今使っている装備の売値の差額を支払えば自動的に新しい物を装備してくれるという優れもの。例えば脇差しを装備している状態で刀を買う場合、刀の値段が300両で脇差しの売値が112両なので差額の188両を払えば自動的に刀を装備させてもらえる、といった感じ。
    • 何も装備していなくても買値を払えばそのまま装備させてくれる。
      • 初代ドラゴンクエストやスーパーチャイニーズシリーズにも似たようなシステムはあるが、あちらはまず買値を全額払った後で古い物を引き取る形なので差額だけでは買うことができず、古い物を先に売っておくこともできない等大きな違いがある。
  • 賢くなったお供たち。
    • 今作でも犬、キジ、猿の3匹のお供が仲間になるが、それぞれ特技を覚えるなど役に立つ機会が増えている。しかも後の『新』と違い習得も使用もノーコストである。
    • 犬はダンジョンの偵察や村にお使いに行ったり、段を上げたい時などに敵を呼んだりできる。
    • キジは医者やといちやを呼んで来たり、村の中で行きたいところに行けるむらひえん、そしてフィールドの偵察ができる。
    • 猿は世界地図を見せてくれるほか、アイテムを探してきたり、野宿ができたり(敵に襲われたら無効)、孫悟空よろしく筋斗雲を呼べる。
    • これらの特技でお供がパーティーを離れているときは桃太郎の能力がしっかり下がるという細かい設定になっている。
    • ついでに、今作では、お供を仲間にする際にきびだんごが必要なくなった。
  • さらに充実した音楽の数々
    • 前作に引き続きサザンオールスターズの関口和之氏が手がけており、名曲が揃っていて、新曲と前作の曲をうまく併用している。
    • フィールドやダンジョンなどは同じ曲名の新曲で、前作のダンジョンの曲は鬼に支配された村のみになっている。
      • 村の曲は汎用の新曲のほか、前作でもおなじみの「村祭り」(金太郎の村)に加え、「茶摘み音頭」(ちゃがま村)、「ウサギとカメのダンス」(ウサカメの村)などが追加されており、すずめのお宿にも明るい雰囲気の専用の曲が追加された。
    • バトルの曲も、新しく追加された激しい曲調のボステーマと、夜叉姫との戦いで流れるBGM『夜叉姫との戦い』の評価がともに高い。
  • 魅力的な新キャラ達。
    • 夜叉姫、阿修羅、ましら&ブルーモンキーズなど、後に電鉄シリーズの方にも登場する人気キャラクターたちの多くは今作が初登場となる。
    • 特に、敵として登場しつつ改心して仲間になる夜叉姫の人気は高く、仲間入りするヒロインとしての立ち位置でかぐや姫以上の人気を獲得した。
  • 戦闘の演出もパワーアップ
    • 敵の行動もバリエーション豊かになり、○連続攻撃や○回攻撃など驚くような行動をしてくる敵もいる。
      • ○連続攻撃は打撃を連続で繰り出す物で、最大7連続まであり、同じ人が殴られ続ける。
      • ○回攻撃の方はドラクエシリーズの複数回行動と同じで、敵が1ターンに2回又は3回行動してくる。これらの行動をするときには前もって表示される*4
    • 一部のボスは攻撃時に喋るようになり、臨場感が増している。
      • 最初は余裕を見せたり見下していたりするが、ダメージを与えていくと力を認め始めたり、迷いを見せたりするようになっていく。
  • ひえんの術の仕様変更
    • 前作「ターボ」では、天の仙人の修行でひえんの術を強化することで、すずめのお宿にも飛べるようになったが、今回はパワーアップ無しで最初からすずめのお宿にも飛べる仕様になっている。
  • 預金がいっぱいになっても大丈夫
    • といちやに預けられる金額には限りがあるが、今作には買値、売値がともに60,000両という金の延べ棒という換金アイテムがあるのでこれを買って預けることで利子はつかないもののさらに預金ができる。
  • 史上最大のパーティー
    • ゲームの中盤から終盤にかけて、期間は短いものの最大20人*5という大行列で旅をすることになる。大人数で一緒に移動する姿は圧巻。

賛否両論点

  • 良くも悪くも「ろっかく」ゲー。
    • 今作のろっかくの術は前作から強化され、敵全員に会心の一撃を食らわせるという強力な効果になっていて弱い敵ならば一掃できるのだが、技の数が最大でも2発しか撃てず乱用はできないようになっている。
    • ところが技の数が256を超えると消費が1となり*6、この強力な術が撃ち放題になってしまう。そうなると少し強い敵でもこれ一発と仲間の攻撃で倒せてしまうことが多く戦闘が単調になりがち。
      • とはいえ普通にやっていれば256までは到達せず、しかも今作の会心は敵の防御力を無視しない仕様なので、ダメージが小さければ段が足りないという目安にもなる。
  • 最強装備があっさり手に入る。
    • 今作では雷神撃破後にかぐや姫から勇気の剣をもらえるのだが、それと同時に全員の最強装備を全てもらえてしまう。
    • わざわざ探し回らなくてよく、しかも今まで使っていた装備品を売って最終決戦への準備資金に充てられるという利点はあるが、せっかく買った装備があっさりお役御免になり味気ない、船や筋斗雲で世界をめぐる楽しみが少なくなった。という声もある。
      • とくに浦島の「きんのモリ」は竹取の村で初めて買える*7ものだが、すぐにボス戦になるため最短でわずか2戦だけでお役御免になってしまう。

問題点

  • パスワードが存在せず、セーブするのにバックアップユニットが必須になった。
    • ユニットなしで開始するときにも語られるが、今作のデータはとても大きく、パスワードにすると字数がとても多くなってしまうためこういう形にせざるを得なかったとのこと。
  • エンカウント率が高い。
    • 昔のゲームにはありがちなことではあるが、今作は結構歩かされる距離が長いためちょっとイライラさせられる。
    • 数歩進むたびにフィールドならキジ、ダンジョンなら犬に偵察させてすぐキャンセルすることでエンカウントせずに進める小技があるのが救い。
  • 経験値のバランスが悪い
    • 今作の経験値はパーティーの人数で等分される方式になっており、仲間が増えるたびに1人当たりの獲得量が減るのに敵1匹が持っている経験値の伸びが緩やかなので段が上がりにくい。
      • このために「仲間を殺して桃太郎に経験値を集中し、上述のろっかくで強引に押し通る」というやり方が効率的になってしまっている。
  • 金太郎が戦闘面においてやや不遇
    • 本作では攻撃の命中率は素早さの高低に応じて変動するため、典型的パワータイプで素早さの低い金太郎はせっかくの高い攻撃力を活かし難い。
  • 敵ボスの行動が理不尽。
    • 今作のボスは素早さが足りないとこちらの攻撃が当たりにくくなるのだが、かわされ方が尋常ではなく普通に段を上げて足袋を買っていてもヒョイヒョイかわされてしまう。特に素早さが素で低い金太郎は深刻で、数ターン連続してかわされることもよくある。
    • また、一部のボスは連続攻撃と称して全体を殴ってくる卑怯ぶり。
  • 状態異常の意味が薄い。
    • 今作には毒*8、麻痺*9、病気*10といった状態異常が存在するが、これらの存在感が薄い。
    • 龍宮城を解放した時に持っているだけで全員の毒を無効化するアイテムをもらえ、麻痺と病気に関しても無効化してくれる仙人が早々に出てきてしまい、夜叉姫登場前に耐性が完成してしまう。
      • 毒無効のアイテムはといちやに預けることが可能で、仙人に会うのは必須ではないため無視できるのだが、そうしたところでほほえみの大地以降にはこれらの状態異常を使ってくる敵がほとんどいないという有様である。
  • 氷の塔の構造が活かされていない
    • 今作の氷の塔は鬼の形をしていて吉四六さんからもらえるカギなわを使って登っていく形になるのだが*11、入ってすぐに上がることで外側(腕の部分)を登れてしまい、すぐに上に着いてしまう。
      登った所から扉までの間に落とし穴があるもののふゆうの術を使えば落ちることなく扉まで行けてしまう。つづらも一切置かれていないためダンジョンの大半、特に右半分(奥側)が全く意味のない物になってしまっている。
      • 吉四六さんからカギなわをもらう時に落とし穴のことなどいろいろアドバイスをしてくれるのだが、ほぼ意味のない情報になってしまっている。
  • 福の神キングが弱体化
    • 前作では持ち金を2倍にしてくれる強力なキャラだったが、今作では出現場所は変わらないものの福の神に毛が生えた程度のお金をくれるだけになっている。
  • ギャグモンスターの曲が減少した。
    • 前作では貧乏神のテーマとは別にノリのいい専用の曲が流れていたのだが、今作では全てのギャグモンスターの曲が前作の貧乏神のテーマに統一されてしまっている。
  • ばいりきの術が不遇。
    • ばいりきの術は攻撃力を上げる術で浦島が習得するが、習得時期がほぼ同じふにゃらの術と比べると、ありえないくらい不遇。
      • 攻撃力の上昇量が店売りではるかに早く入手できる砥石より低く、成長する(全体に掛けられるばいりき2の習得)タイミングも非常に遅い。重ねがけもできない*12
      • 砥石は10,000両と高価なうえ効果が1回で切れやすく壊れやすいものの、効果が大きく最速だと寝太郎の穴で売られている出前券を使うことで購入でき夜叉姫戦でも大きな助けになり、メリットが大きい。
  • 意味の分からない「うんそう券」と「といちや券」の分割
    • 共にといちやを呼び出すアイテムなのだが、出来るのはうんそう券だとアイテムの出し入れのみ、といちや券だとお金の出し入れのみで、わざわざ効果を分けた理由が不明である。
  • 謎解き山の理不尽な地蔵
    • 謎解き山で問題を解いた後に「ジャイアンツファンか?」と聞かれるのだが、これにはいと答えると正解を取り消されてしまう。
    • さくまあきら氏が大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)ファンであったことから来たネタなのだが、これは巨人ファンに対する一方的な攻撃であり理不尽であろう。とはいえ問題を出す地蔵がわざわざ「わしは大洋ホエールズファンの地蔵じゃ!」と言ってくるし地蔵たちのセリフも大洋ホエールズネタばかりなので、ジャイアンツファンと言おうものならロクなことにならないだろうというのが想像つきそうではある。
      • ちなみに問題自体は何回やっても変わらず、答えも同じなのでそのままもう一度話しかけて答えた後今度はいいえと答えれば先に進める。

総評

問題点も少なくはないが、すべての点で前作より大幅にボリュームアップ、パワーアップしており人気キャラ夜叉姫の初登場など、シリーズの人気を決定づけた。
前作から半年で出たとは思えない大作であり、シリーズ屈指の作品であるといえる。


余談

  • ギャグモンスターの中にオニレンジャーという赤鬼、青鬼、黄鬼、緑鬼、ピンク鬼が5体並んで出てくる(5体で1体扱い)敵がいるのだが、このピンク鬼は赤鬼が体をピンクに染めた偽物であるというネタがある。
    • よくみると右足が赤いままになっているのがわかる。他にも単独だと鞭を持っている緑鬼が金棒を持っているという違いがある。
    • ちなみに本物のピンク鬼も存在していて、はなさかの村の西にあるほら穴がある小島で犬に敵を呼ばせれば出現する。体の数は少ないがステータスはかなり高い。
  • 夜叉姫を懲らしめると仲間に入れて欲しいと懇願されるが、断り続けると天の仙人が出てきて「これ以上断るのならもう一度冒険をやり直させるぞ」と叱ってくる。それでもかまわずに断ると本当にタイトル画面に戻されてしまう。
    • と思いきやこれはフェイクでタイトルのムービーが終わった後、画面は戻って普通にオーケーしたのと同じ展開になるというネタである。見せかけのタイトル画面ではソフトリセット以外の操作が効かないようになっている。
  • クロガッパが行動するとき*13や逃げる時*14に固有のメッセージが出るという前作の恐ろしさを知るプレイヤーたちに向けたネタがある。
  • 希望の都(解放前)の塔ではここでしか出ない「くじゃく」「まだらちょう」「あしゅらたい」「くぐつオニ」という4種の敵が出てくる…のだが、イベント発生前は道を鬼が塞いでいて通れず入口2マスしか歩けない*15為、ある意味レアモンスター的な存在となっている。
    • あしゅらに敗北した後再挑戦する際は自力で塔を登ることになるため、そこで初めて存在を知ったプレイヤーもいた。
      + シリーズお約束の女湯ももちろんある。
    • 希望の都の銭湯で入口から壁伝いに回り込み女湯を調べると女の子の肩あたりまでが見られる。ふゆうの術を使って調べるともっと下まで見られるが肝心な部分は湯気で隠されている。そのまましばらく待つと湯気が消える。最後まで見るには三段階にも及ぶ手の込んだ仕様になっている。

    その後の展開

    • 『桃太郎伝説外伝』がGBで発売された。
      • 貧乏神、浦島、夜叉姫をそれぞれ主人公とした3本立てのオムニバス作品で、それぞれ趣向の異なるシナリオ展開やシステムが搭載されている。
        • 特に夜叉姫を主人公とする「夜叉姫伝説」は本作の1年後を舞台とする後日談であり、ストーリー的にも関係が深い。
      • GB版の発売から1年後にPCEへ、PCE版発売の1年後にファミコンへ移植された。
    • SFCで発売された『新桃太郎伝説』は、本作のシナリオをベースとしつつ敵側のキャラクターやシナリオの内容を一新したリメイクである。
      • 大幅に手が加えられており、特にシナリオはほぼ別物で非常にシリアスな内容となっている他、設定が根底から変わっているキャラや新キャラも多い。
    • 後に後発作の要素を取り入れた初代のリメイクであるPS版『桃太郎伝説』も発売された。
      • あくまで骨子のストーリーは初代だがシリーズの集大成的位置付けであり、特に本作の展開やキャラが多数盛り込まれている。
    最終更新:2024年02月16日 21:17

*1 おともは存在するもののNPCであり、戦闘自体はドラクエ形式の1Vs1である。

*2 「みつまたき」という敵が低確率でドロップすることがある

*3 これは週刊少年ジャンプでさくま氏が担当していたジャンプ放送局の読者参加型企画『JBSクエスト』とほぼ同じシステム。当時ボツになった人もこのミニゲームで楽しめたのではないだろうか。

*4 「△△の○連続攻撃」や「△△の○回攻撃」など。

*5 桃太郎、夜叉姫、犬、キジ、猿、並び地蔵10体、スリの銀次、でか太郎で17人。これに加えてひえん仙人の所に連れて行く3匹のウンチを仙人に引き渡さずそのまま連れて行けば20人になる。

*6 ろっかくの術は本来『最大技数の40%』なのだが、最大技数が256を超えると消費量計算の際の最大技数を8ビットで扱ってるのか256で割った余剰分で算出するため、最大技数256だと消費は103にはならず最低値の1、最大技数300だと120にはならず14になってしまう。なお、似たような消費量バグは新桃太郎伝説でも発生している。

*7 実はウサカメの村のレンタルショップに置いてある。

*8 戦闘中に行動したり、歩くごとに体力が減る』

*9 戦闘中のみ行動不能、全員がかかると全滅

*10 戦闘中に行動したり、歩くごとに技の数が減り、放置していると他の仲間に伝染してしまう。金太郎には無効

*11 疑似サイドビュー、シリーズもので言えばアクション要素のない桃太郎活劇のような形式。

*12 砥石と併用して掛けることはできる。

*13 ごぞんじ クロガッパの攻撃 や おなじみ クロガッパの攻撃 など

*14 ああ!クロガッパは逃げ去ってしまった!

*15 犬に敵を呼ばせることはできる