ミスターブラスター
【みすたーぶらすたー】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | Windows 7以降(Steam) Nintendo Switch
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| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | Forever Entertainment | 
| 開発元 | ENTERi | 
| 発売日 | 【Steam】2017年4月14日 【Switch】2020年12月3日
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| 定価(税込) | 【Steam】198円 【Switch】200円
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| プレイ人数 | 【Switch/Steamオフライン】1~2人 【Steamオンライン】1~4人
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| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | 【Switch】CERO:B(12歳以上対象) | 
| 備考 | 【Steam】日本語非対応 | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | ターン制なのに先攻ガン有利 骨の折れる解放作業
 グラフィックは良好
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概要
ポーランドの首都ワルシャワに拠点を置くインディーズデベロッパー、ENTERiが開発したターン制のカジュアルアクションゲーム。
宇宙空間上で3頭身のキャラクター達が各々の武器を投げ合い、ゲーム内通貨を稼いでいく。
プレイアブルキャラ20体にして約200円という価格設定が特徴。
ゲームルール
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使用するキャラクターを選択し、パワーと角度を決めて武器を投げ、相手に命中させてHPを削っていくというもの。先にHPを削り切った方が勝利する。時間制限は無い。
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リアルタイムではなくターン制のアクションゲームとなっている。感覚は固定画面シューティングに近い。
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キャラ達は各々の小さな惑星の上に乗っており、天秤のようにお互いの惑星が交互に上下動している。惑星の周りには攻撃を妨害する衛星と隕石が周回している。
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そういった状況下で狙いを定める事が必要。ダメージを与えた部位はガイコツになり、ガイコツ化した部位にさらにダメージを与えるとダメージが増加する。
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頭部に当てるとヘッドショット、胴体はボディショットになる。隕石は1回、衛星は2回当てれば撃破となる。ヘッドショット、ボディショット、衛星へのヒットでスター(ゲーム内通貨)のボーナスが入る。
 
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キャラクターは最初は1体しか使用できない。スターを稼ぎ、それを消費して残る19体のキャラクターを解放していく。
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うち10体は回数制限のある必殺技、スペシャルアタックが使用可能。武器が分裂・爆発し攻撃を当てやすくなる。
 
 
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CPU戦・対人戦共にスターの入手が可能。
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CPU戦はプレイヤー側、対人戦はP1が必ず先攻となる。
 
問題点
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ゲームそのものの退屈さ
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先述した通り今作において重要なのは狙いを定める事なのだが、CPUがほとんどそれをしてこない。
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プレイヤーのターンが終わるとすぐに行動を取るため、大きく軌道を外してはプレイヤーにターンが戻る、という事が非常に多い。
 
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ゲームバランスも劣悪で、運や逆転の要素がなく、先攻を取ればそれで勝ちと言っても過言でない。
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時間制限が無いという事は、極論になるが時間さえかければお互い常に最大のダメージを与えられるという事になり、後攻は絶対的に不利という事になってしまう。
 
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勝利演出もワンパターンで、すぐにタイトル画面に戻ってしまう。対戦中の演出もスキップ不可で、テンポが悪い。
 
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作業過ぎるキャラ解放
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本作のCPU戦で入手できるスターは1戦当たり500~800程度。
 一方キャラの解放に必要なスターは最大で8000。キャラ毎に6000、6500、7000……と、500ずつ要求額が増加していく仕様で、全キャラ解放にはただでさえ退屈なCPU戦を5時間以上は繰り返す必要が出てくる。
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それにもかかわらずSwitch版の商品説明文では「ゲームの目的は、(中略)全20のキャラクターをアンロックすることです。」と書かれている。正気か?
 
 
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Switch版のタッチスクリーン操作は非常に滑りやすく、まともに敵を狙えない。
賛否両論点
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レーティングがCERO:Bになっている事からおおよそ察しは付くが、攻撃がヒットすると流血描写がある。
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全体的にゆるい作風でグラフィックはアニメ調の2D、という事であまり気にならないが。
 
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ボリュームそのものは価格相応
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スペシャルアタックを持たない10体に性能差は殆ど無い。武器の形状の違いこそあるが、微々たるもの。
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キャラのモーションも全員共通。BGMは3種。
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あくまで解放が苦痛過ぎるというのが問題なのであって、見た目違いのキャラの多さは良くも悪くも価格相応といった所だろう。
 
 
評価点
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個性的なグラフィックは確かな魅力を持っている。
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キャラクターの見た目やネーミングも様々な有名映画等のオマージュになっていて、武器もそれに合わせてある。
 
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「ジョジョーカー」等の分裂系のスペシャルアタックを持つキャラは1度の攻撃で衛星と敵本体の両方にダメージを与えやすく、決まれば爽快。
総評
何故ターン制にしてしまったのか、何故ここまでキャラ解放の要求額を高額にしてしまったのか。
仮にリアルタイム制だったとすれば先手後手の問題もある程度は解消され、対戦ゲームとしてそれなりには仕上がった筈。
キャラの解放にしても、課金要素の無い買い切り作品でこれほどまでの周回を要求された所で誰の得にもならない。
結果として、低価格という事を考慮してもげんなりしやすい内容になってしまった。
グラフィックを始めとした確かな魅力も備えているため、この完成度はもったいないともいえる。
余談
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配信当初、Switch版を所持していると同時配信となった同パブリッシャーの『泥棒シミュレーター』が50%OFFで購入できるセールが開催された模様。
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なお本作に限った話ではなく、Forever Entertainment製の中価格帯の作品は他に1本でも同社の作品を購入していれば割引されるという決まりの様なものがある。
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現在は『泥棒シミュレーター』は単体での大幅割引が多いため、すっかり過去の話になってしまった。
 
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Forebear Entertainment公式YouTubeチャンネルのトレーラー(日本版)では、本来CERO:BとなっているはずがCERO:Aと誤表記されている。(YouTubeリンク※音量注意)
最終更新:2023年11月27日 21:28