サイキックフォース COMPLETE
【さいきっくふぉーす こんぷりーと】
| ジャンル | 対戦アクション |  
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| 対応機種 | プレイステーション2 | 
| 販売・開発元 | タイトー | 
| 発売日 | 2005年12月29日 | 
| 定価 | 通常版:7,140円 限定版:8,190円
 3体フィギュア同梱版:10,290円
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| レーティング | CERO:全年齢(全年齢対象) | 
| 判定 | 劣化ゲー | 
| サイキックフォースシリーズ 1/EX / 2012 / COMPLETE
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概要
『サイキックフォース』と『サイキックフォース2012』、さらに2012にリストラされた「ソニア」「玄真」「ブラド」を加えたアーケード未稼働の『サイキックフォース2012EX』を収録した作品。
基本的な内容は移植前と同じなので各記事を参照。
サイキックフォースはPS版、2012はDC版ベースの移植になっている。
そのためサイキックフォースにはPS版で追加されたOPムービーなどが収録されている。
2012はDC版の要素は収録されているが、PS版『サイキックフォース2』で追加された要素は(2012EXの追加3体を除いて)収録されていない。
問題点
サイキックフォース
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基本中の基本であるコンボスペシャルが使用できなくなっている。これは移植として致命的。
 コンボキャンセル超能力技が不可能なため、やれる事は単発で超能力技をぶっぱなすか、コンボで1セット殴るかのみと、戦略が大幅に狭まった。
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タイトーに苦情を申し入れる者、署名運動を起こす者も現れたが、タイトー側の返事は、「マニュアルの間違いであり仕様である」とのことであった。他の格ゲーで言えば、「ジャンプ飛び込みから攻撃を出せません」と言っているようなものなのだが、どうしろと?
 仮にその返答通り意図的に仕様変更したのだとしても、オリジナルから戦略を大幅に変えてしまう行為であり、「完全版」を謳う作品なのにどういう意図で変更したのか説明がつかない。
 
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グラフィックについてもPS版より光源がきつくなっており、プレイに支障が出るほどではないものの白飛びが酷くなっている。
サイキックフォース2012
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バリアガード等のエフェクトのグラフィックが何故か平面的になってしまい、斜めや上から見ると紙のように平べったい煎餅状態。
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キャラクターのボイスがやや篭り気味である。
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一部の演出抜け(例としてゲイツのパイルバンカー中に杭が無い等)やSEミス(パティのスイートトーンの効果音が無い、セントレクイエムの音が違う等)など、再現が不完全な箇所もところどころ目立っている。さらには処理落ちを起こす場面も。
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ストーリーデモや勝利デモでのカメラが、他機種ではキャラの表情が分かるほど接近したバストアップ表示なのだが、本機種では全身が微妙に入らないくらいまでしかカメラが寄らず、表情がほとんど見えない。
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一応、逆に今まで他機種で見えなかった全身部分が見えるという点はあるのだが、キャラクター性が重要な本作でどちらが良いかというのは言うまでもないだろう。
 
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静止画のデモシーンの絵が潰れている上に白飛びしており、例えるならテレビ上のゲーム画面をカメラで撮ったような見るに堪えない状態になっている(同じシーンをPS版『2』と比較すると天と地の差)。静止画に関しては同時収録の初代の方ではまともであるため、何らかの収録ミスとしか思えない状態。
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なお、本作については上記のように演出面での不具合が多数見られるものの、初代と違いゲーム性に関わる部分の不具合が少ないのはまだしも幸いであった。
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『2012EX』では1P レジーナ vs 2P ソニアで弱ショットを相殺しあうとゲームがフリーズするという危険なバグが存在する。
評価点
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『サイキックフォース』のアニメOPムービーがPS版より滑らかになっている。
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盗作騒動の影響で曲は修正後のCD版のものに差し替わっている。
 
総評
COMPLETE(完全版)を名乗っているが、実際は不具合だらけの劣化移植。
スクエニによる子会社化直前で色々な意味で末期だった当時のタイトーを象徴する移植であった。
これを買うくらいなら過去の移植作品を買った方がいい。
最終更新:2024年08月08日 06:43