つくってうたう さるバンド
【つくってうたう さるばんど】
| ジャンル | おまかせソングメーカー |  | 
| 対応機種 | ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア) | 
| 開発元 | ムームー | 
| 発売元 | 任天堂 | 
| 配信開始日 | 2009年12月16日 | 
| 価格 | 800DSiポイント | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 2箇所 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | PS2ソフト『くまうた』のシステムを受け継いだ一作 | 
 
概要
ムームー開発、任天堂により配信されたゲーム。
カルト的人気を博したPS2ソフト『くまうた』のシステムを受け継いでいる。
テーマを選んだり、人物を登録する事でサルーノ王子がランダムに作詞してくれる。手書きでも作詞可能。
テーマ・人物に関しては自分で言葉を教える事も出来る。
システム
曲を作る
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人物・テーマの曲を作る際の大まかな流れ
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まずは人物・テーマ(「ネコ」や「サッカー」など。全18種類)を選び、歌詞のイメージを選ぶ。
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イメージによって、王子が提供する歌詞のテイストが変わる。
 
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次は作詞・作曲を行う。共に王子に全ておまかせする事も可能。
 
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作詞について
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王子が考えた歌詞がランダムで下画面に表示される。
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行をクリックする事で、王子が他の歌詞を考えてくれる。全修正で歌詞全体が書き直される。
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変えたくない行は左端のカギボタンにタッチするとその行の歌詞は変わらない。
 
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iマークを押すと人物・テーマに関する情報、!?マークを押すと説明を見る事が出来る。
 
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作曲について
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アレンジは全20種類。曲を作っていく事で新しいアレンジが追加される。
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また、アレンジのトーン・テンポ・ことばのリズムを変える事も出来る。
 
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作詞・作曲が終わって曲が完成した場合はステージを選び、王子たちの演奏が見られる。
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人物登録
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人物の曲を作る際に対象とする人物を最大10人まで登録出来る。
 
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ことばを追加
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人物・テーマに関する言葉を、王子に教える事が出来る。
 
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手書きで曲を作る
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全て手書きで作詞をする事が出来る。
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行のコピーや、既存の曲の歌詞や保存した行を呼び出す事も可能。
 
 
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データリストを見る
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今までに作った曲や教えた言葉の確認、削除が出来る。
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ステータスではプレイ履歴や現在持っているテーマやアレンジ等の確認が出来る。
 
曲を聴く
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即興演奏
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王子たちが人物・テーマからランダムで作成された曲を次々に演奏する。
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気に入った曲の保存も出来るが、後で修正することは出来ない。
 
遊びかたガイド
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本作のキャラクター達が遊び方や曲作りのコツを教えてくれる。
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また、条件を満たすとキャラクターの詳しい紹介も見る事が出来る。
    
    
        | + | キャラクター一覧 | 
サルーノ王子
ボーカルを担当するサルダモン国の王子。語尾に「じょー」を付ける。
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評価点
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豊富なテキスト量
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人物・テーマで作成する場合は王子が様々な歌詞を提案してくれるが、非常にパターンが多く、あまり言葉を教えていない状態でも楽しめる。
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人物に関しては性格表記自体は独特であるものの、どことなく「それっぽい」テキストが出てくる。
 
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歌詞のテイストも変更できるため、曲の歌詞が似たりよったりにもなりづらい。
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また、言葉を教えて歌詞をより鮮明な内容にしたり、王子におまかせや即興演奏で王子が提供してくれる歌詞や組み合わせのランダム性を楽しむといった面白味もある。
 
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アレンジの自由度
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同じアレンジでも、トーンを変える事で別ジャンルの様にも出来る。
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例えば「シリアス」のトーンを明るくしたり、「サンバ」のトーンを暗くしたりと、一般的なイメージと相反する物にする事も可能。
 
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アレンジも「演歌」や「パンク」といった比較的王道な物から、「インドロック」や「レトログルーブ」といった一風変わった物も。
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曲調だけでなく、ことばのリズムも変更可能。より歌い方によって雰囲気を重視した曲も作る事が出来る。
 
賛否両論点
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人物・テーマで作成した曲のタイトルは自分で決められない
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歌詞を選ぶのはプレイヤーであるが、選ぶ歌詞のテキスト自体は王子が提案する物であるため、そのように考えると仕方ない部分でもあるかもしれない。
 
問題点
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文字入力はタッチ画面での筆記のみ
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特に、たくさんの文字を書くこととなる手書き作詞では文字入力のテンポの悪さが目立つ。
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英語・漢字を入力する場合は書きだけでなく読みも入力する必要がある。雰囲気を気にしないのであれば殆どひらがなorカタカナで入力する手もあるが…
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ただ、書きの文字を消しても読みの文字は一緒に消えない。
 
 
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また、入力したい文字が候補に上がらないといった問題も。
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大文字の「N」や漢字の「消」など、認識されづらい文字もある。
 
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テーマやアレンジの解放がやや面倒
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曲を作っていく度に新しいテーマやアレンジが解放されていくが、全て解放するには70回以上は曲を作らないといけない。
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幸い曲を保存しなくとも曲を作った回数自体は別に保存されるため、おまかせで何度も曲を作っていく手もある。
 
 
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王子の歌声がやや不鮮明
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歌詞の量やテンポ、ことばのリズムによっては歌詞の一部分が途切れたり、間延びした歌い方になる事がある。
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歌声自体の音量もやや小さめで、「パンク」や「エレポップ」といった比較的音量が大きめのアレンジの場合は声が埋もれてしまうことも。
 
総評
自分で作曲をしたり人物の曲を制作できる等、『くまうた』と比べ自由度はパワーアップしているが配信ソフトである、またビジュアル的なインパクトが控えめになった為かあまり話題にはならなかった。
しかし、オリジナルの曲を作る、言葉のランダム性を楽しむといった面白味は健在であり、値段も安価な為そういった部分を楽しみたいといったプレイヤーにはお勧め出来る。
余談
最終更新:2022年11月01日 20:09