Street Cats Race
【すとりーと きゃっつ れーす】
| ジャンル | レース |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | Nerd Games | 
| 配信開始日 | 2022年3月31日 | 
| 定価 | 1,000円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | IARC:3+ | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | リアル猫による横視線レースゲーム 地獄のボタン連打
 実質フリーズの最終ステージ
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概要
オーストラリアのシドニーに拠点を置くNerd Gamesからリリースされたダウンロード専売ソフト。
ジャンルは横視線固定のレースゲーム。リアル寄りな猫たちが街中でレースをする設定。操作キャラは白猫固定で、ライバル猫は他の柄の猫が務める。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全50ステージ(コース)を順々にプレイしていく。ステージセレクト制。
 
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操作体系
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前進ボタン連打で白猫の前進。ほふく前進ボタン連打で白猫をほふくさせながらの前進。ジャンプボタンで白猫の前方ジャンプ。
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ほふく前進中は通常の前進よりも移動速度が低下する。またほふく前進及びジャンプの操作から行動までのラグがあり、先読みする形での操作を行う必要あり。
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ステージ内にはほふく前進やジャンプをしないと通過できない障害物が定期的に登場。「通常前進」「ほふく前進」「ジャンプ」の使い分けを要する。
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白猫が障害物に接触すると転倒して少し前の地点の戻されるペナルティ。これはライバル猫にもいえる事で、運が良ければライバルを抜かすチャンスとなる。
 
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ライバル猫はステージ中に最低1匹以上が存在するが、白猫を含め全員が平行直進移動なため、お互いが接触する事態は基本的にはない。
 
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ステージクリア条件について
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スタート地点からライバル猫と同時に競争し、一本道先のゴール地点にまで到達すればステージクリア。ゲームオーバーになる条件はない。
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クリア後はクリアタイムと4段階の星マークがステージ別で記録される。最高の星マークは1位ゴールが条件。また星マークは全ステージの総合累計もされる。
 
 
問題点
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操作性が最悪レベル
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他のレースゲームでいうところのアクセルに相当する前進とほふく前進がボタン連打という操作体系からしてひどすぎる。
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大半のレースゲームではボタン押しっぱなしで済む操作をわざわざ連打させる意味が分からない。おまけにかなりの連打力がないとライバル猫に追いつけない。
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連打を要するレースゲームは他にも存在するが、それは何かしらの理由があるから連打させるのであって、本作のような意味のない連打とは訳が違う。
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ステージ1で表示される前進の操作解説が「狂ったように繰り返し押して実行する」というパワーワードで紹介。本当に文字通りの操作が必要なのが辛い。
 
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ほふく前進やジャンプの入力ラグが極端に大きいため、慣れないうちは障害物激突の繰り返しは避けられない。
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これらの操作自体は慣れればな何とかなるレベルではあるが、下記のカメラワークと当たり判定の問題が関わるため深刻な事態と化す。
 
 
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劣悪カメラワークと厳しい当たり判定
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一部ステージにおけるカメラワークの劣悪さと障害物の厳しい当たり判定がまた、プレイのストレスに拍車をかける。
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じっくりと凝視しないと何の障害物があるのかが判別困難で、結果障害物激突によるペナルティをくらう。そんな事関係なしにライバル猫は前進を続ける。
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そして障害物の当たり判定が異様に厳しいため、ちゃんと適切な操作をしたつもりでも接触ペナルティに陥る。もちろんライバル猫はそんな事お構いなし。
 
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「地獄のボタン連打」「劣悪カメラワーク」「厳しい当たり判定」の三重苦により、無駄な位に難易度が高騰化している。
 
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最終ステージがまともにプレイできない
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最終ステージは確実にフリーズを起こし、ゲームそのものが詰むという最悪な結末を迎える事に。
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厳密にいえば「限りなくフリーズに近いレベルの処理落ちが発生し、プレイヤーの操作がまともに効かない」というのが正しい。どの道フリーズ同様である。
 
 
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ステージのバリエーションが少ない
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一見では50ステージとそれなりにボリュームがあるように思えるが、そのステージバリエーションは悲しい位に少ない。
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ステージの差異といえば「ライバル猫の数」と「障害物の配置箇所」位しか変化がなく、全体がステージの継ぎ接ぎ集のような展開でしかない。
 
 
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強気な価格設定と高容量
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このような内容にもかかわらず販売価格1,000円・ダウンロード容量1Gバイトと妙に強気な設定。
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ゲーム内容やボリュームはお察しで、かつ特に容量を食らうような演出等もないのに、なぜこの設定なのかは極めて疑問なところ。
 
 
評価点
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猫レースという奇抜さ
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「リアルな猫が街中でレースする」という発想は他にはあまり見られないもので、奇抜さという面では見所ありといえる。
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猫が前進やジャンプをする動作はリアル猫のそれを上手く表現。またステージ背景はそこそこ多彩で、この辺の作り込みはそれなりにしっかりとしている。
 
 
総評
「商業ゲームとして売っていいクオリティではない」としかいい様がない残念な一作。猫レースの奇抜さに釣られて購入すると後悔する可能性は高い。
苦痛な操作性と致命的な不具合も抱えており、抱擁のしようがないクソゲーといってもいい出来である。
最終更新:2023年03月11日 17:38