ホッパーロボ
【ほっぱーろぼ】
| ジャンル | アクション | 
| 対応機種 | アーケード | 
| 発売元 | セガ・エンタープライゼス | 
| 開発元 | オルカ | 
| 稼動開始日 | 1983年9月 | 
| 判定 | 良作 | 
 
概要
オルカが開発した最後期のアーケードゲームで、警備のロボをかいくぐり荷物を回収していくゲーム。
システム
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自機のホッパーロボを操作し、画面上にある8個の荷物を全部取ればステージクリアとなり、残エネルギーがボーナスとして加算される。
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荷物には番号が振ってあり、番号の順番に取っていくと荷物の点数が2倍、3倍...と増えていく。ただし途中でミスをするとリセットされる。
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エネルギーが少なくなってくるとロボの色が変わって動きが遅くなる。
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最下段はベルトコンベアとなっている。落下しても中央に移動していくだけでミスにはならないが、動きが制約される。
 
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敵は画面最上段にある4つの扉から次々と現れる。
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このうちロボットタイプの敵は以下の方法で倒すことができる。
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上から踏みつけて倒す(500pts)。
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荷物を落として敵ロボットに当てる(1000pts)。
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設置してあるシーソーを利用して弾き飛ばす(1500pts)。
 
 
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敵本体や敵の放つ攻撃に触れるかエネルギーが尽きるとミス。
評価点
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とっつきやすくシンプルながら奥の深いゲームデザイン。
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操作も1レバー1ボタンとシンプルでとっつきやすい。
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高得点を狙うのであれば荷物を順番に取っていく形になるが、これを狙うと時間も余計にかかる上にリスクも増えるというデザインになっているのが面白い。
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ステージ中のギミックもなかなか楽し気で攻略の際には特性を把握しながら使っていく側面があるなど飽きさせない工夫もしっかりしている。
 
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世界観を構成するキャラクターもコミカルでとっつきやすい。
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自機のホッパーロボもステージクリアやミス時のアクションの時も表情が変わるのが楽しい。動きもコミカルで親しみやすい。
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敵も自機と同じサイズのデフォルメされたロボットなので同じく動きがコミカルで親しみやすい。
 
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ゲーム中に流れるBGMはノリがよくゲームの雰囲気にマッチしていて高評価。
問題点
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固定画面のアクションとしては敵の出現数が多めなため厳しい。
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さらに敵の発生ポイントは上部固定で不変のため、上階の荷物の処理がなかなか追いつかないケースが多々発生する。
 
総評
シンプルなゲーム性ながら奥の深い作品であり、キャラクターのコミカルさもありとっつきやすく親しみやすい良作。
後述の通り今となっては遊べる環境に乏しいのが残念なところ。
余談
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開発元のオルカは本作が稼働した時点で倒産の憂き目にあっているが、幸いな事にリリース前にセガが権利を買い取っているので、現状ではセガが版権を所有している事が判明している。
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ただマイナー過ぎたのが災いしたのか現時点では家庭用機への移植は行われていない。
 
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本作の開発にかかわっていた人物の一人である曽木洋一氏は、後にFC版『スノーブラザーズ』や『鈴木爆発』の開発を手掛けるソルを立ち上げることとなる。
最終更新:2024年01月30日 02:34