勇気の推理 海苔2 裏切った海苔
【ゆうきのすいり のりつー うらぎったのり】
| ジャンル | ノベルゲーム |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | HERO GAME | 
| 発売日 | 2022年12月22日 | 
| 定価 | 150円(税込) | 
| レーティング | IARC:3+ | 
| セーブデータ | 作成不可 | 
| 判定 | バカゲー | 
| ポイント | 勇気の推理にまさかの続編 背景やシステムが多少改善
 超展開は相変わらずだが笑える内容に
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| 勇気の推理シリーズ | 
 
概要
HERO GAMEからNintendo SwitchのDL専用ソフトとしてリリースされた『勇気の推理 海苔』(以後「前作」と表記)のまさかの続編。
特徴
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本作のストーリーは前作から3か月後となっており、渡海学校の「地獄七不思議」を解き明かしていくという内容。
評価点
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背景の量が増えた
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前作では背景と噛み合わない場面が多々あり、ツッコミどころの一つとなっていたが、本作では「通学路」や「図書室」などの背景が増えている。
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ただし、少なくとも4階まであると思われる校舎の背景がどう見ても2階建てだったり、下駄箱の場面では校舎の背景が使いまわされていたりと、多少の矛盾が発生している。
 
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後述する通り、背景の表示タイミングがズレることがあるものの、それでも前作と比べれば大幅な改善点と言えるだろう。
 
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選択肢に意味ができた。
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前作や『123』において、選択肢が意味の無いものとなっていたのだが、本作では選択肢を間違えるとちゃんとゲームオーバーになるようになった。
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選択肢も2択だったものから3択になっており、考えがいが少し増えている。
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ただし、選択肢を間違えてゲームオーバーになった際の仕様に関しては不満点がある。詳細は後述。
 
おバカな点
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本作のストーリーは特徴に書いた通り「地獄七不思議」を解き明かすというストーリーなのだが、その七不思議の7つ目を解く以降の展開がとんでもなくぶっ飛んだものとなっている。
    
    
        | + | ネタバレ注意 | 
その7つ目の不思議というのは、4階の蛇口から茶色い液体が出てるというものなのだが、その正体はなんと味噌汁。
そして、主人公の勇気が蛇口をひねってみると蛇口が破裂し、大量の味噌汁が溢れ出るという超展開に。
その後、話が陽気視点に代わって、前作の主要人物たちがこの事態を解決しようとするのだが、その解決方法が街人全員で味噌汁を飲み干すという、とんでもなくぶっ飛んだ展開が繰り広げられる。
ちなみにこの味噌汁は「海苔出汁味噌汁」らしい。海苔の出汁とは一体……。
 
この味噌汁事件の後には、何故か本作の舞台となっている渡海街で味噌汁を作ることが禁止される。
何を言っているのかわからないかもしれないが、実際にいきなりそう説明されるので、プレイしていてもよくわからない。
そして、渡海水産が渡海街に海苔を提供しないと発表して騒動に。「渡海水産に大きな影響を与えた」らしいのだが、具体的な理由は説明されない。味噌汁が海でも汚染したのだろうか?
街の住民たちが渡海水産に対してクレームの電話を入れたり、火炎瓶を投げ込むとの説明がされ、主人公の勇気はそれは逆効果だと語るのだが、その勇気も嫌がらせの手紙を書いている。
 
その後、都成街ではおにぎりが食べられないという事実が伝えられる。
その理由は「昔、牛肉が都成街に入ってきて大流行する」→「街長が肉を排除するために渡海街の海苔に頼ってしまう」→「海苔と米を一緒に食べてはいけない契約を結んでしまった」ということらしい。何を言っているのか(ry。
なお、この後海苔出汁味噌汁を犯人が仕組んだことをお互いの街長に伝えると、あっさり解決する。
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前作においても、悪い意味で超展開はあったのだが、本作のこれに関してはギャグとして見るなら中々悪くないものとなっている。
問題点
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背景の表示タイミングがズレている場面が多々ある。
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背景が増えたことは前述した通りなのだが、その背景が場面が変わってから2~3回ほどボタンを押さないと切り替わらない箇所が結構ある。
 
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推理の選択肢を間違えると大幅に巻き戻される。
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本作では推理の選択肢を間違えると1つ目の七不思議を解く場面まで戻されてしまう。
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選択肢に意味を持たせたこと自体は評価点ではあるのだが、せめて現在解いている七不思議の最初からやり直しでもよかったのではないのかと思うところ。
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しかも、本作では文字送りがボタンを押してから2秒ほど経たないと先に進まないので、やり直すのが地味に面倒くさい。
 
 
総評
前作で問題視された場面と噛み合わない背景や意味のある選択肢をちゃんと改善しているなど、それなりの進歩が垣間見えるようになっている。
シナリオの超展開に関してははギャグとして見るならまずまず笑えるが、超展開は超展開なので、人によっては微妙に感じるかもしれない。
とは言っても、電波塗れだった前作よりはいくらかまともになっているのも事実であり、HERO GAMEの成長を実感することができる……かもしれない。
最終更新:2024年02月29日 21:46