熱球甲子園
【ねっきゅうこうしえん】
ジャンル
|
スポーツ
|

|
対応機種
|
セガ・マークIII/セガ・マスターシステム
|
メディア
|
2MbitROMカートリッジ
|
発売元
|
セガ・エンタープライゼス
|
発売日
|
1988年9月9日
|
価格
|
5,500円
|
プレイ人数
|
1~2人
|
判定
|
なし
|
概要
セガハードでは通算4作目となる野球ゲームで、家庭用機では初となる、高校野球を取り扱った野球ゲーム。
特徴・評価点
-
システム面では投手画面が前作『ザ・プロ野球 ペナントレース』の後方視点からファミスタ風の画面に変更。守備画面に変更はない。
-
1Pモードでは地区と学校名を決めた後、地区大会決勝からスタート、勝利後に入れた得点をボーナスポイントとして投手力・攻撃力・守備力・機動力に振り分けて強化する。
その後は甲子園の本戦に入り一回戦→二回戦→準々決勝→準決勝→決勝と戦っていく。
-
2Pモードでは双方の地区と学校名を決めた後、甲子園での決勝という形で対戦プレイをすることになる。
-
前作に比べ演出面が強化された。
-
効果音こそ前作と変わらないものの音声合成も健在なほか、全編BGMが流れるようになった。
-
ヒットや得点が入ると応援団の演出が入り、雰囲気を盛り上げてくれる。
-
パターンは学ラン応援団の応援・チアガールの応援・応援団による人文字の3パターン。
-
本選進出後の勝利後には校歌がテロップ付きで流れる。
-
途中で負けたときのゲームオーバー画面は甲子園の砂を持ち帰る選手が映し出される。
-
一方で高校野球という題材ゆえか乱闘の概念はない。
-
登録されている学校は49地区150校以上と圧巻。学校名に関しては実在の高校を少しもじった形で登録。
-
同じ地区でも攻撃が得意なチーム、守備の堅いチーム、機動力の高いチームなどバリエーションも豊富。
-
とはいえさすがに選手名については再現ではないが、これは仕方がないだろう。
-
また裏技で隠しチーム3チームとの対戦も可能。
-
隠しチームは当時の強豪校PL学園のOBのチーム、製作スタッフのチーム、当時の有名タレントで構成されているチームの3つ。
問題点
-
応援団の演出は目を楽しませてくれるものの、毎回入るのはさすがにうっとうしくなりがち。
-
一応ボタンで飛ばせるものの、1Pモードでは必然的に長期戦になるのでその操作も煩わしくなりがち。
-
選手の強化のタイミングは一度きりで、また選手個々の強化等はできない。
-
前作に引き続き1Pの甲子園モードではコンティニューやパスワード等による途中セーブ機能もないため6試合分のゲームを中断なしで行う必要があるため時間がかかる。
-
そのうえエンディングの内容も前作同様苦労に見合ったものとはいいがたい。
-
さらに本作ではコールドゲームの概念もないため、試合の短縮も難しい。
-
地区予選決勝は獲得した得点がボーナスポイントにそのまま転嫁されるため手を抜きにくい点も拍車をかけている。
-
前作にあったホームラン競争及びウォッチモードは搭載していない。
-
もっとも、高校野球という舞台の関係上必要性は薄いのでやむなしといったところか。
-
登録されている学校を直接指定してのプレイができない。
-
登録されている学校数自体は非常に豊富なのにこの点はどうにもいただけない。
総評
初の高校野球を扱ったゲームではあるものの、基本はオーソドックスな野球ゲームではあるのでとっつきやすい。
選手データも豊富で地元の高校になりきってプレイするのは新鮮であり、演出面も強化されているので見た目も楽しい。
しかしながら前作からの問題点が改善されていない点などで前作との比較の点から若干見劣りがする側面もある。
とはいえ前述の通り野球ゲームとしては手堅くできているので、一風変わった野球ゲームを楽しみたいのならそれなりにおすすめ。
最終更新:2024年04月01日 22:04