BMXトライアル アレックスキッド
【びーえむえっくすとらいある あれっくすきっど】
ジャンル
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レース
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対応機種
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セガ・マークIII/マスターシステム
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メディア
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1MbitROMカートリッジ
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発売・開発元
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セガ・エンタープライゼス
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発売日
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1987年11月15日
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定価
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5,500円(税別)
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プレイ人数
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1人
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判定
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なし
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アレックスキッドシリーズ
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概要
アレックスキッドシリーズの3作目で、パドルコントロール専用のレースゲーム。
パドルコントロール専用ということもあって本作はコントローラ同梱版のみの発売となっている。
24時間以内にラダクシャン城に戻ることが目的。
システム
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パドルコントローラ専用のレースゲーム。パドルで左右にハンドルを動かし、ボタンを押すとアクセルで放すとブレーキというシンプル操作。
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加速中にハンドルを左右に素早く振ることでスピン状態となり、敵を吹き飛ばすことができる。
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システムは時間制+体力制の複合。
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24時間以内にラダクシャン城へ到着できないとゲームオーバーとなる。
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体力は時間経過及び敵の攻撃を受けたときや障害物への衝突、川や海への落下で減少。なくなるとゲームオーバーとなる。
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ジャンプ台とウィリー台が存在。
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ジャンプ台に乗るとそのままジャンプして地形を飛び越えることが可能。
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ウィリー台に乗ると一定時間ウィリー走行し、その間はスピンしなくても敵を倒すことが可能。
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ただし、ウィリー走行中は左右移動ができない。ブレーキをかけることでウィリーを解除できる。
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敵を倒したりウィリー台に乗るとアイテムが出現。
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シーンにはいくつかのEXITが存在し、入ったEXITによって進むシーンが決定される。
評価点
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探索型レーシングゲームという一風変わったゲーム性
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複数のシーンを回りつつ時間内に目的地に到着するというゲーム性は意外と前例が少なく新鮮。
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また、敵車を攻撃する手段も有しており、倒すことでこちらに有利になる展開にできるというのもなかなかに面白い。
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ビジュアル面の進化
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キャラクターのドットの完成度も前作から向上しており、キャラクターの動きもコミカルで見ていて楽しい。
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シーンの舞台も森・川・海・砂漠・都市とあり、そのビジュアルも世界観にあっており親しみやすい。
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BGMの評価も良好。
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本作よりFM音源にも対応。より完成度の高いBGMを楽しめるようになった。
問題点
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シーン間のつながりがわかりにくい
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EXITの形は同じシーンであれば共通の形となるため、初見ではなかなか覚えにくい。
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とはいえ後述の要因であまり大きな問題になっていないが…
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ボリューム不足
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1シーン当たりのボリュームはそれなりにあるものの、全5シーンだけなのはやはり物足りない。
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また時間に大きな余裕があるためにタイムアップがほぼ発生せず、敵の攻撃もぬるいうえに前述のボリュームの少なさも相まって初見でクリアしたという報告も多かった。
総評
敵車を攻撃可能な探索型レースゲームという一風変わったゲーム性を持ち、それでありつつも前作の雰囲気を踏襲して親しみやすくしている点は評価できる。
しかしながらボリューム不足で難易度の低さもあり、初見でクリアできてしまったという報告も珍しくない作品ということもあって物足りなさの目立つ作品となってしまった。
もう少しボリュームを増やすなり難易度を無理のない範囲で上げるなりすることで評価が変わっていた可能性もあるだけに惜しい作品である。
余談
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本作は海外展開はなされず日本でのみの発売となっている。
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北米版はリリース予定にはあったものの、キャンセルとなった模様。
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なお、海外ではパドルコントロール及び専用のゲームは発売されていないが、パドルコントロールは機能的に日本向けと海外向けが存在しており、挙動が異なるとのこと。
最終更新:2025年07月31日 01:54