「少しずつ強くなっていく、それがいいんだ」
リュウや
ケンや
春日野さくら達が使う、組み合わせた両手から波動と言われる気による弾を撃ち出す技で、格闘ゲーム界における
飛び道具の代名詞。
この技の
コマンド「↓↘→+攻撃ボタン」は
波動(拳)コマンドと呼ばれ、大抵の主人公はこのコマンドで牽制用の飛び道具が出せるだろう。
「
昇龍拳」「
竜巻旋風脚」と並んでリュウとケンの代表的な
必殺技であり、イギリスのロックバンド「Hadouken!」の名前の由来にもなっている。
この技もまたストシリーズだけでも
ショーン・
ダン・
豪鬼などのキャラが類似技や派生技を持っている。
『スト1』では
サガットのタイガーショット(当時の技名はタイガーアタック)は
剛拳から盗み取った泰式波動拳という設定があったが、
恐らくこの設定は今では消えていると思われる。サガットが剛拳を殺したという話は完全に無かった事になっているし。
リュウの技の中で最も素手の人間には再現が難しく見えるためか、
中平正彦氏の漫画以前のメディアミックスでは、波動拳がリュウ達の流派の奥義とされることも多かった。
テレビアニメ『ストリートファイターII V』では波動拳の会得がテーマとなり、
馬場康士(現・馬場康誌)氏による
原作アニメのストーリーをガン無視したことで知られるコミカライズボンボン版『
ストリートファイターII V烈伝』では、
「戦車砲でもない限り破壊は不可能」と開発者が豪語するロボットを一撃で上半身を消し飛ばし、
ラスボスさえ直撃すれば体が砕け(再生するけど)、作中で直撃を耐えたのは
ベガとティラノサウルスと
ジェームス本田だけというトンデモ技となっていた。
元ネタ
元ネタは言うまでもなく漫画界の金字塔、『
ドラゴンボール』の主人公
孫悟空の得意技「かめはめ波」である。
この手の技のイメージの大本は「百歩先の相手を触れることなく倒す」という中国拳法の奥義、
「百歩神拳」。
これは少林七十二芸の一つに数えられている奥義で、別名を「井拳攻」とも言う鍛錬法によって習得することが出来る技。
裂帛の気合をもって井戸の水面目掛けて拳を繰り出し、これをひたすら続けていくと、やがて
水面に波紋を創れるようになる。
更に鍛錬を重ねることで
水面をはっきりと波立たせることが出来るようになり、この状態でならば百歩先の相手をも倒すことが出来るようになる……というもの。
漫画としての登場は『
キン肉マン』の人気キャラ・ラーメンマンを主役にしたスピンオフ作品『闘将!!拉麺男(たたかえ!!ラーメンマン)』が元祖であろうか。
少林七十二芸を元ネタにした「超人一〇ニ芸」の一つとして上記の百歩神拳を使用しているが、まだビームの様な描写ではない。
後に上位版の「頂上一〇二芸」として虎の形をした気を放つ「猛虎百歩拳」も登場した
*1。
こういう
「なんか気とかオーラみたいなもので遠くの敵を攻撃する技」を、
目に見えるエネルギーやビームを手から放つ技としてイメージを強く定着させたのが「かめはめ波」であり、
同時期連載の『
北斗の拳』の
ラオウの「北斗剛掌波」も後にはビームのようなものを放つ描写になっていったり
『
ジャングルの王者ターちゃん』の梁師範の放つそのまま「百歩神拳」もかめはめ波のような技になっている。
波動拳もそうした当時の流行の中から生まれた技の一つと言える。
実は、日本の漫画界では百歩神拳よりも「
真空チョップ」の方が歴史が古かったりするが。
詳細
初代『
ストリートファイター』では黄色で丸い光弾の姿になっている。『
ストII』シリーズの初期は気弾の中に両手の形が見えるのが特徴。
リュウのみ『II'』以降は性能が向上し、『スパII』から形状が変化してケンとは異なる物となった。
『
ZERO』シリーズで、さらに形状が変更された(『ストZERO3』ではX-ISMを選択すると『スパII』時の形状になる)。
『
III』シリーズでも、やはり形状が変更されているが、ケンの「波動拳」も同じ形状に変更された。
『
CVS』シリーズ以降でもリュウとケンとで気弾の形状は違わなくなっている。
『X-MEN VS. ストリートファイター』などの
マーヴルVS.シリーズではほぼ身の丈ほどの大きさになり、空中からも放てる。
この空中版も地上版と同様に真横に飛ぶ。『MVC』では形が変わっている。
『
SVC CHAOS』では『II』のように気弾に手の形が映っている。
各キャラ・作品中の性能
標準的な物で牽制、連係、連続技に使うのが基本。
リュウのものは作品が新しくなるごとに性能が順次良くなりそして発展していった。
性能を比べると僅かだがケン版は威力、
硬直、弾速に劣る傾向がある。
さくらのものは本家とかけ離れ、『ZERO』や『EX』ではボタン連打で弾と威力が3段階まで上がり、その代償として射程が短くなる。
一番射程が長い物でさえ画面の端から端まで届かない。
『V』では逆に溜め版は射程が伸び、ヒット数も増える。
『MVC』では通常のさくらの軌道が斜め上(天仰波動拳)、
日焼けしたさくらはオーソドックスな物で、空中では共通で斜め下(蒼空波動拳)。
『V』版殺意リュウとも言える
影ナル者版は片手で発射し、後述の我道拳以上に飛ばなくなっている。
まるで『
KOF'96』以降の
虎煌拳のよう。
EX版は崩れ落ちダウンを[生させ、追撃可能。
また、『MVC』のように空中でも発動可能で、こちらは画面1/4ほど飛び、EX版は画面端まで届く。
豪鬼版波動拳の名称は
「豪波動拳」。殺意の波動の影響か、通常の波動拳が青や緑なのに対しこちらは暗い紫色。
同じ理由で
殺意の波動に目覚めたリュウの波動拳も紫である(『EX3』は除く)。
『ZERO2』の
真・豪鬼は
発生が弱パンチ並に早く、隙も皆無という恐ろしい性能であった。コマンド上、作品によっては百鬼襲(↓↘→
↗
+P)が
暴発しやすい。
性能は基本的にリュウやケンの波動拳と大差ないが、作品によっては至近距離でヒットさせるとダウンを奪える。
『V』では飛距離が短くなっており、弱は画面端ギリギリまで届くが、強は画面半分ほどしか飛ばない。
また、至近距離時に加え、弾消滅寸前のタイミングでもダウンを奪える。
なお、『
サイバーボッツ』の家庭用に登場する、隠しキャラの
零豪鬼は技名こそ豪鬼とほぼ同じだが、波動を帯びたミサイルを発射する技になっている。
狂オシキ鬼は剛拳と同じように片手で発射するが、射程が短く画面2/3ほどで消滅する。
前述の『V』版といい、殺意の波動が入ると射程が短くなる設定でも追加されたのだろうか。
剛拳とは違い、発射角度は変えられないものの、溜めが可能でヒット数が増加し、射程も伸びる。
豪鬼の兄である剛拳は「
剛
波動拳」と言う名称で使用する。こちらは斬空波動拳のように片手で発射する。色は青。
性能は普通だがボタンの押し分けで発射角度を変えることができ、対空&置き対空にも使える。
また、溜めることによって威力を増すことも出来る。EX版に至っては左右で1発ずつ、計2発発射。
さすが
リュウケンに波動拳を教えたの師匠だけあってやたら高性能である。
ダン版波動拳の名称は
「我道拳」。射程距離が極端に短い飛び道具。
『
龍虎の拳』において、気力
ゲージが無い時に放つ虎煌拳に(モーションも含めて)似ている。
見た目は弱々しいが(『SVC』のみ非常に小さな黄色く丸い気弾)、ダメージは波動拳と同じである。
前述の通り技発動後
一定の距離で消える為、飛び道具としては頼りなく、
これに加えて
晃龍拳まで弱いので、これで飛ばせて対空技で落とすといった戦法は不可能である。
ただし
連続技や中距離からの牽制に使えるので、使い方によって生きも死にもする技である。
連続技や連係に使う場合はしゃがみ中キックからでは当たらない可能性もあるので、しゃがみ中パンチから繋げる必要がある。
『ストVCE』では、普通に出すとほとんど飛ばないが、ボタン長押しで射程距離を伸ばすことができる他、Vスキルで隙消しが可能。
ダンの実装当初は、VスキルII「サイキョー流漢吼え」と組み合わせることで
画面端限定ながらなんと永久が可能であった。
我道拳のコマンド成立後、わずかにボタンを長押しして繋ぐ必要がある超高難易度のコンボであったが、発覚後即座に修正されることになった。
しかし、ただで折れないのがダン。その修正内容は、
一定確率で強制ダウンを奪い追撃可能な赤い我道拳を放つというプレイヤーの予想の斜め上を行くものだった。
修正以降も通常版はそのままの性能なので永久コンボは理論上可能だが、赤い我道拳をコンボ中一度も引かずにKOする必要があるため非常に困難になっている。
また、
ライユーという
リュウによく似た人が「ハドゥーケン」なる技を使っている姿が見られるが、恐らく偽者である。
+
|
ばくふとゆうても、「えどばくふ」のことではないぞ! |
アクションゲーム『 ロックマンX』でも隠し技として登場。
ある ステージのボス直前にあるアイテムを取って脱出(または死亡)を4回繰り返すと5回目にライト博士のカプセルが出現……という、
まるでウソテクのような本当の話で会得することが出来る。
大瀑布で修行を積んだライト博士より伝授されるわけだが、 なんでロボの癖にそんなモノ出せるんだとかは気にしない方向で
(『イレギュラーハンターX』での博士の台詞に、これに対するフォローと取れる発言がある。下記参照)。
ちなみに使用時の「ハドケン!」のボイスはCV 緒方恵美……とよく言われるが、どうもこれは誤りらしい。
まぁ、完全にネタ技なのだが、隠しだけあってその威力は絶大。
ライフが満タンの時しか使用出来ないが、なんと ボスキャラをも一撃で粉砕してしまう。まさに文字通りの必殺技。てか真空波動拳ってレベルじゃねえぞ!
とは言え弱点が無いわけでもなく、地上に足が着いていないと使用出来ないため、頭上の相手には無力だというのが一つ。
発射前後に若干の隙があるため混戦にも向かない。
また、処理上は「異常に威力の高い豆バスター」という扱いになっているため、豆バスターが効かない相手には全く効果がない。
そのため、防御状態の メットールや ラスボスである シグマ第2形態にも通用しない。
ラストくらいはちゃんと戦えということだろうか。 まぁ『イレハン』では効いちゃうんだけど。
「エックス、ついにここまで来てしまったか…
このカプセルに入れば、厳しい修行によって一部の人間だけが習得出来たという必殺技を出せるようになる。
人に近い心を持つお前なら、きっと使いこなせるはずじゃ…
エックス、宇宙を…パワーを…波動を…感じるんじゃ!」
……と、リメイク作『イレギュラーハンターX』では台詞がまとも(?)になったが、性能の方はさらに凄まじく強化された。
正確に言うと波動拳そのものの性能は変わらないのだが、『X4』以降の仕様が逆輸入されて特殊武器選択中にもバスターや波動拳を撃てるようになったため、
一定時間無敵状態になるチャージ版カメレオンスティングと併用して無敵のまま波動拳を撃つという御無体な戦法が可能になってしまった。
そしてそれが上述の通りラスボスにも効く。ライト博士はなんというモノを造ってしまったのだ……。
『X3』では波動拳や昇龍拳などの習得は出来ないが、商品のパッケージでエックスが波動拳の構えのようなポーズを取っている。
『X4』では8ボスの マグマード・ドラグーンが 2種類の高度の波動拳を放ってくる。
『X8』ではエックスがアルティメットアーマーを装備している時に↑+特殊武器ボタンで使用出来る。
またゼロはKナックルを装備している時、昇竜拳のみならず竜巻旋風脚も使用出来る。
また外伝作品の『コマンドミッション』では、本編クリア後に戦える隠しボスのナインテイルズ(CV 堀秀行)が 「滅殺波動拳」という技を使ってくる。
エックス達をほぼ一撃で殺せる威力の全体攻撃な上に毎ターン2回行動することが多く、戦闘開始してすぐ使われて全滅という事態もしばしば。
一発だけなら復活系のアイテムを装備することで何とか耐えられるが、2回連続で使う場合もあるので勝つまで油断出来ない。
正確に言うと、ワンテイル(尻尾1本)~エイトテイルズ(8本)という八回の前座戦を乗り越えて初めて最後のナインテイルズと戦えるのだが、
件の滅殺波動拳は最初のワンテイルからいきなり使ってくる。
ラスボスを倒したばかりのパーティーが「隠しとは言え最初なら大したことないだろ」などと何の対策も無しに挑んだら 開幕滅殺波動拳でいきなり壊滅、
なんてのもよくある話だったりする。
クロスオーバー『PROJECT X ZONE』ではエックス&ゼロの複数必殺技「波動拳&幻夢零」で使用するが、見た目は『MVC』の真空波動拳となっている。
『Xdive』ではプレイアブル化したドラグーンが波動拳を使用する。
ボス版と仕様が違って連射が効かず小さくなった反面、空中でも使用可能で弾速が早くなった。
+
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ちなみに |
『ロックマン』シリーズと『ストリートファイター』シリーズの25周年記念の公式フリーゲーム「Street Fighter X Megaman」では、
ロックマンがリュウを倒すことで波動拳を習得することが出来る。
公式とは言えあくまでもフリーゲームであるが、Xの元とも言えるロックマンも波動拳を使うことが出来るようになったのだ。
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+
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コマンドひっさつわざなんてないっすよ |
『星の カービィ』シリーズの一部作品では、コピー能力・ ファイターにて波動拳っぽい技を使えたりする。
初登場はGBA『鏡の大迷宮』で、この時の名前は「 パワーショット」。ボタン押しっぱなしでの溜めが可能。
ちなみにこれ、実はよーく見ると発射時に両手を大きく縦に構えたモーションを取っており、 波動拳というよりも覇王翔吼拳に近いものとなっている。
この理由は本作の制作に旧SNKスタッフが深く関わっていたためとされる。
他にはスピンキックも 垂直横回転ではなく 斜め上への回転蹴り上げだったりする。
『Wii』では「はどうショット」という名前が付けられ、モーションも波動拳へと変更された。溜めることでメガ→ギガへとパワーアップ。
さらにコマンド入力(↓・→)でいきなりメガ版を放つ「そっこうメガはどうショット」も追加された。
そして、『 大乱闘スマッシュブラザーズfor3DS/WiiU』にリュウが参戦。
コピーすることで遂にカービィがモノホンの波動拳を使うことが出来るようになったのである。
|
派生技
灼熱波動拳
リュウと豪鬼が使う波動拳の上位版。炎を含んだ波動拳で、相手は炎に包まれる。
別名「ファイヤー波動拳」。
元は初代『ストII』で1/256という低確率で出る赤い波動拳。当時は単なるプログラマのお遊びで性能は変わらなかった。
『スパII』で個別の必殺技となり、燃焼ダウンを奪えるようになった。
その後は強波動拳を至近距離で当てるとこれになったり、EX必殺技だったりとシリーズを追うごとに扱いが変わる。
またストIII3rdなどのEX必殺技版の場合は2ヒット技となり、相手の飛び道具に対し1ヒット分のみ掻き消しつつ攻撃が可能。
豪鬼版は、初登場時から多段ヒットする飛び道具として使用。弱で1、中で2、強で3とヒット数が上がり、
また初出の『スパIIX』では画面端に追い詰めた時に死ぬまでガードさせ続ける「灼熱ハメ」が猛威を振るい、
大会使用禁止キャラとして扱われるようになってしまった。
また多段ヒットはするものの、リュウのEX必殺技版と異なり、
相手の飛び道具に対しては、例え強の3ヒットであろうが1発で相殺されるため、掻き消しつつ攻撃は不可能である。
『III3rd』では、出は遅いものの至近距離でガードさせても五分という後隙の少なさを誇る。
『IV』ではHit数分相手の飛び道具を消せるという特性がついて強化された。
このため『3rd』の時は出来なかった相手の飛び道具を掻き消しつつ攻撃することが可能となった。
『V』では「赤鴉豪焦破」としてほぼ同様の技を使用する。
狂オシキ鬼はこれの雷属性版とも言える「轟雷波動拳」を使う。
ほぼ豪鬼の灼熱波動拳と同一の性能だが、発生が少し遅い代わりに
気絶値がとても高い。
雷光波動拳
『ストV』のVトリガーI「電刃練気」中にリュウの波動拳が変化する。
後述の電刃波動拳の必殺技版のような性能をしていて、通常版よりもダメージとスタン値が高く、弾速も早い。
溜めが可能で、3ヒットまでヒット数が増え、最大溜め時には
ガードクラッシュを発生させる。
真空波動拳
リュウ、殺意リュウ、春日野さくらの
スーパーコンボ。5つの「波動拳」を1つに合わせて放つ波動拳の強化版。
波動拳が複数重なっているため、重なっている分だけ相手の通常の飛び道具を打ち消すことが出来る。殺意リュウは気弾の色が紫に変わる。
さくらのものは出始めが大きく威力も高いが、飛んでいくごとにだんだん萎み、端までは届かない。
全体的に連続技に組み込んだり、遠距離での撃ち合いに使ったり多彩な使い方が可能。作品によっては割り込みにも使える。
但し撃った後の硬直が長い上に、『スパIIX』では至近距離で当てると相手がノックバックせずに貫通してしまい、相手がダウンしない。
ダウンしてくれると思っていたら反撃を受けたりもするが、これを利用してさらにコンボを繋げることが出来たりもする
(真空4ヒット→6+強P→中足波動拳など)。
「波動も究めれば 真空と化す!」
『MVC』シリーズでは、
リュウ及び
日焼けしたさくらのそれは
極太レーザー状だったりする。
その為、一部のファンからは波動拳ならぬ波動
砲
と言われている。
さらに
『MVC3』では演出中にレバーで発射角を変えることが可能に。この点は出場を逃した非業の
リーダーから受け継いだのかもしれない…。
とか言ってたら『UMVC3』での真HC「波動覚醒」中に出すと
真・波動拳に変化し
壁で跳ね返るようになった。
どう見てもメガオプティックブラストです本当にありがとうございました。
通常のさくらにおいては、斜め上に巨大な波動を連打する形となっている。
またケンも普段は使えないもののリュウとのコンビ限定ながら、ヴァリアブルコンビネーションにて真空波動拳を放つことが出来る
(『MVS』ではフィニッシュすると英文字でダブル真空波動拳と表記される)。
MUGENではVyn氏の「SF3 EVIL RYU」の放つもののインパクトが強いだろう。
また、P.o.t.s氏のリュウ(Jmorphmans氏のパッチが必要)とJmorphmans氏のケンはタッグ時にダブル真空波動拳が使用可能。
「岩をも砕く 真空波動拳!」
電刃波動拳
『III』で実装されたリュウのスーパーアーツ。および『スパIV』で追加された剛拳の
ウルコンII。
『V』ではVトリガーIの「電刃練気」中にクリティカルアーツの真空波動拳が変化する。
殺意の波動をコントロール出来るようになったリュウが、己の波動の気と殺意の波動の気を融合させることによって起きた摩擦が電気状になり、
それを波動拳に組み合わせることで生まれた強力な波動拳。
『III』では威力は低めだがガード不能(
ブロッキング可能)で
気絶値が非常に高い。
入力時に溜めかレバガチャ+ボタン連打でヒット数が上がり、最大5ヒット。
真空波動拳と真・昇龍拳に比べ使い方が難しいが、熟練した上級者が使うと非常に回避困難な連係を構築出来たりと、無類の強さを発揮する。
『ストV』では単純な真空波動拳の強化版のような性能をしている。
威力とヒット数が増加し、通常のクリティカルアーツには無い気絶値が追加される(値は300/1000)。
溜めは不能で、ガード自体は可能だがガードクラッシュを発生させる。
剛拳版は元々『IV』にブロッキングが存在しないためか、最大版以外はガード可能となっており、
最大版のみガード不能技へ変化する。
また、ガードの上からでも気絶値を与えることができ、強引に気絶させることも出来なくはないようである。
「全て切り裂く いかずちの波動!」
『III2nd』のみゲージストックが2本であったため、EX技と併用出来たりかなりチートな性能で、それを駆使したスタン確定コンボまで存在していた。
『3rd』の開発段階でも2本であったが、ロケテで流石にこれはマズイと判断されたようで、発売直前に1本に戻されたという経緯がある。
「電刃 凄まじき雷神の力!」
滅・波動拳
殺意の波動に目覚めたリュウの『CAPCOM VS. SNK 2』でのレベル3専用スーパーコンボ、及びリュウと殺意リュウの
ウルコンI。
殺意の波動を最大まで溜めて発射する波動拳。
両者で性能が全く異なる。
『CVS2』版は電刃波動拳のような5ヒット技だが、暗転後に溜め始める(強制50
F)ので発生が極端に遅く、隙が多い。
ただし電刃波動拳同様ガード不能で、ヒットすれば気絶確定であるため、ダウンを奪った後の
起き攻めに使うと強力。
『IV』ではリュウ版は真空波動拳の強化版のような8ヒット技で高い威力を持つ。豪鬼の使用する「豪波動拳」のように紫色をしているのが特徴。
『スパIVAE』で登場する殺意リュウのものはリュウ版より威力が少し低い分、溜めて威力を上げることが可能になっている。
最大溜め版を密着でヒットさせるとカメラアングルが変化し、威力もさらに上昇する。
また、発射後に狂オシキ鬼に付けられた胸の傷を抑える演出がある。
「むぅぁああああっ・・・消し飛べぇっ!!」
龍哭波動拳
『
頂上決戦最強ファイターズ』でのみ、殺意の波動に目覚めたリュウに実装された隠し
超必殺技。
『MVC』シリーズ版真空波動拳のようなビーム系の飛び道具。
小技から連続技になり、ガードされても隙が皆無。さらに削りダメージも高い凶悪な技である。
『EX』シリーズの
カイリも似たようなメテオコンボとして瘴鬼発動を使う。
MUGENにおいてはP.o.t.s氏の殺意リュウに搭載されており、滅・波動拳を最大まで溜めるとこの技になる。
烈風波動蹴
『ウルIVオメガ』のみに存在する
ケンの必殺技。
従来の波動拳の代わりに搭載されており、
ローリングソバットで波動拳を放つ。
ボタンで角度の変更が可能で、弱は真横、中は斜め30度、強は45度ほどになる。
EX版は真横に二連続で発射する。
落陽波動拳
殺意の波動に目覚めたリュウに『ウルIVオメガ』で実装された必殺技。
灼熱波動拳と同様の構えの後に、近距離強Pと同じモーションで波動拳を打ち上げ、時間差で斜めに落下させる技。
ボタンが強くなるごとに発生が遅くなる分、遠くまで届くようになる。
斬空波動拳
空中から地上に向けて片手で豪波動拳を放つ
豪鬼の必殺技。
真・豪鬼の場合は一度に2発を同時に放つ。
威力は低めだが接近手段に使える。作品によって軌道や発生の早さが多少違う。
『EX』シリーズでは波動拳の構えで放つ。また『EX』シリーズでは弾発射後に上へ跳ね上がるため、そこから天魔空刃脚を出すことが可能。
豪鬼を象徴する技の一つで、シリーズを通して使用頻度の高い技。
『ハイパーZERO』の赤S-ISMのみ殺意リュウも使用できる。
滅殺豪波動
豪鬼版真空波動拳。紫を纏った光球。コマンドが長く発生が遅いなどと、あまり扱いやすい訳ではないが、その分ヒット数が多い。
MARVEL版は真空波動拳と同様にビームになっているが、マヴカプ豪鬼モードのリュウを除き真空波動拳よりもヒット数が少ない。
『MVC3』では下記の天魔豪斬空同様に片手撃ちの豪波動拳を連射する「阿形」となっており、発射前に追加入力で従来のビーム状の「吽形」に変化させられる。
『SVC』では滅殺豪昇龍よりコマンドが長いが
カス当たりしにくい。弱竜巻斬空脚からの追撃にはこちらを用いた方が威力は安定する。
真・豪鬼版は必殺技だが、弾の攻撃判定が一回り大きく、発生が早い。弾速の速い強はジャンプ防止効果が高い。
弱は弾速が遅いがローリスクな牽制になり、相手によっては対空にもなる。
「うぬの力 滅殺の波動に微塵も満たぬわ!」
天魔豪斬空
豪鬼のスパコンで、空中で一旦静止し気を練ってから多段ヒットする滅殺豪波動を撃つ空中飛び道具、弾を撃った後は反動で後方に跳ねる。
斬空波動拳と違い、後方に跳ねた隙を突かれやすく、ダメージも低いので使いにくい。作品によってはエリアルの締めやケズリに使える。
『III』においてはSAセレクトで滅殺豪波動を選択すればこちらも空中版という形で使うことが出来る。
『MVC』では大量の斬空波動拳を拡散発射する(最大18ヒット)。ボタン連打でヒット数が上がる。
『MVC3』ではこちらも連射型の「阿形」とビーム状の「吽形」があり、滅殺豪波動と同様の使い分けが可能。
また、豪鬼モードにモードチェンジしたリュウもこの技を使用出来る。
ちなみにサイバーボッツに登場する零豪鬼が使用するものは技名が「滅殺空中SPドリル」になっている。
『EX』シリーズの
カイリも似たようなスーパーコンボとして神鬼発動を使う。
MUGENにおいてはP.o.t.s氏の神人豪鬼が2ゲージ技としてMVC版を搭載している(1ゲージ版は普通)。
こちらは
AIもコンボに組み込んでくるので比較的よく見られる。
「笑止! 我が波動に耐えきれぬか!」
斬空波動掌
狂オシキ鬼が使う、波動拳の反動を利用した移動技。
弱は前、中は真上、強は後ろへ移動し、移動方向と反対に攻撃判定のある衝撃波を発生させる。
冥恫豪波動
狂オシキ鬼の三種あるウルトラコンボIの一つ。滅殺豪波動に似た技だが、突き出した掌がヒットすると演出に移行する。
演出では先ず6ヒットの波動で相手の胸を1/4程抉って吹き飛ばし、直ぐに復た構えを取り再度波動をその中央に放つ。
2発目は相手の肉体を貫通し(1ヒット)、背中側で内部から喰い破る様に「天」と炸裂する。なお『IV』の殺意リュウはこの技で誕生している。
「地獄の門戸 開かれたり! フフハハハハハハ……」
滅殺豪斬空
狂オシキ鬼のウルトラコンボIの一つで、冥恫豪波動の空中版。
天魔豪斬空とほぼ同じ。
冥恫豪波動と違い密着ヒット時の演出はない。
滅殺豪天破
狂オシキ鬼のウルトラコンボIの一つで、冥恫豪波動の対空版。
豪鬼の超必殺技とほぼ同様だった前二つとは違い、真上に波動を放つ。
こちらも密着ヒット時の演出はない。
「灰燼に帰すべし!どぉーりゃああぁぁぁっ!!」
天仰波動拳
地上で斜め上に向けて波動拳を放つ
さくらの必殺技。マーヴルVS.シリーズで初実装。
ただし、この当時の名称は単なる
波動拳で、通常の前方に撃つバージョンは使用出来ず(日焼けしたさくらは前方版のみ使用可能)、
この名称が正式になったのは『
私立ジャスティス学園』からである。
後に実装された作品では通常版と使い分け可能。
蒼空波動拳
空中から地上に向けて片手で波動拳を放つさくらの必殺技。
豪鬼の斬空波動拳とほぼ同じ性質であるが、こちらは射程距離があり、弱では距離が短く、強では距離が長い。
マーヴルVS.シリーズで初実装。こちらも当時は単に波動拳の空中版という扱いであり、『ジャスティス学園』以降に個別の名称がつけられた。
ちなみに『
NAMCOxCAPCOM』でも使用する。こちらでは通常必殺技ではなく、「防御カウンター」と言う反撃技として搭載されているのだが、
その内容はペアユニットの相方である
神月かりんに敵の攻撃を受けさせ、その隙に彼女の肩を
踏み台に飛び上がり蒼空波動拳を放つと言う、
なんとも後が恐ろしい内容であった。
波動掌
さくらの使う飛ばない波動拳。
ダンの我道拳のように気弾が途中で消えるのではなく、衝撃波を発生させる。
『CVS』シリーズでは波動拳の代わりに搭載されているが、『ウルIVオメガ』では波動拳と使い分け可能。
『V』でもVトリガーI「春嵐」中に「萌芽掌」としてモーションは違うものの似た技を使用する。
また、同作ではリュウもVリバーサルの「波掌撃」として同様の技を使用する。
真空天仰波動拳
さくらの完全燃焼アタック。斜め上に向かって真空波動拳を放つ、天仰波動拳の強化版。
VS.シリーズの真空波動拳と違い、通常の真空波動拳の発射方向を変えたものである。
なお『スパIV』においては、ウルトラコンボに真空波動拳を選択した時、この技も使える。
真空蒼空波動拳
さくらの完全燃焼アタック。空中で一旦静止し気を練ってから多段ヒットする蒼空波動拳を撃つ。
基本的には豪鬼の天魔豪斬空とほぼ同一性能技で、弾を撃った後はやはり反動で後方に跳ねる点も同じ。
熱血波動拳
『ストリートファイターEX3』における、さくらまたはエースのメテオコンボ。
さくらの身の丈よりもデカい強力かつ巨大な波動拳を撃つ。
3ゲージ使うとはいえ異様に強力であり、波動拳はおろか真空波動拳とぶつかっても一方的に消す高い相殺能力、
やたら早い弾速、さくらが撃っているにも関わらず端まで届く、当たれば体力5割以上持っていく等、色々と規格外。
「最強の波動拳では?」との声もある。
MUGENではP.o.t.s氏のさくらが実装済み。だが、AIはあまり使わないので動画での登場機会は少ない。
桜の雨
『V』での、さくらのクリティカルアーツ。
真空波動拳とほぼ同様の技だが、密着ヒット時には相手を
ロックし、さらに春風脚と咲桜拳で追撃する。
震空我道拳
ダン版真空波動拳だが我道拳の強化版のためやはり飛ばない。
しかし、レベル1でも強我道拳よりもリーチが長いので連続技に使いやすい。
レベルを上げればそれなりに射程距離も伸びるが、弾速が遅すぎるため遠距離から当てるのは難しい。
ちなみに、『
頂上決戦最強ファイターズ』ではLv.2版が
覇王翔吼拳そのまんまのモーションに変化する(射程距離はやっぱり短い)。
『SVC CHAOS』でも同様のモーションの
「我道翔吼拳」が通常必殺技として使用可能。
さらに『IV』においても『スパIV』以降は
「覇王我道拳」がウルトラコンボの一つとして使用可能になっている。
こちらは発射の反動で自分も吹き飛びダウンする演出が追加されている。
震空我道拳+αの歴史(※『ストIV』まで)
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ハドウバースト
ショーン版真空波動拳。インチキ臭い技名とは裏腹に使い勝手は良い。
発射後の硬直が長いのが欠点だが、ちゃんと端まで飛んでいく上に弾速はかなり速く、
飛び道具一発分なら貫通するし、
ゲージは短い上に3ゲージまで溜まる。
ヘタしたら同ゲームの真空波動拳より高性能である。
ちなみに技時のボイスは「
ハドゥー…バースト!」。
誰を参考にしているのやら…
余談だが、『
NAMCOxCAPCOM』のケンも使用する。
なお、ここに書かれているもの以外にもまだ派生技はある。波動拳のバリエーションの広さは脅威である。
*1
単に「
虎型の弾」というわけではなく、
本物の虎のように噛み付いたり(これが基本攻撃)、引っ掻いたりする。
左右の手から一頭ずつ出す「双星猛虎拳」では、片方を踏み台にしてもう一頭が跳躍して
敵のバリアを乗り越えるという知性まで見せていた。
逆に知性がある故に
洗脳されたり、首を切り落とされると消滅したり、
毒手を持つ
毒狼拳・
蛾蛇虫との合体技では
毒手の毒が頭に廻ってしまい発狂したり、という欠点もあったが…。
とはいえ所詮は「ラーメンマンの気」でしかないので、たとえ洗脳されたり発狂したりしてもラーメンマンが念じるだけでラーメンマンの体に戻す事が出来る。
毒に侵された虎を戻した事でラーメンマン本人にも毒が廻ってしまい死にかけたりもしたが、超絶ゆで理論によって復活したので大丈夫