壬無月斬紅郎

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壬無月斬紅郎 - (2020/10/08 (木) 01:36:28) の編集履歴(バックアップ)







「我は災い、
 今こそ鬼となる!」
           流派 : 無限一刀流
           武器銘  紅 鋼 怨 獄 丸 (あかはがねおんごくまる)
           出身地 : 京都
           生年月日 : 寛保三(1743)年*1 九月六日
           身長 : 八尺四寸(約252cm)
           体重 : 四十貫目(約148kg)
           血ノ型 : A型
           好きなもの : 極限での死合い
           嫌いなもの : 己自身の弱い心
                                   斬るに値しない惰弱な者(『剣』)
+
コンプレックス : 「鬼」を克服できずに「鬼」に飲み込まれたこと
                                  己自身の弱い心 (『剣』)
剣の道について : 斬撃にて破天を得ん
                               人の命の枷を乗り越えること(『剣』)
尊敬する人 : いない
                        我を討ち滅ぼせる豪の者(未だ出会ったことはない)(『剣』)
特技 : 強い剣士と戦う
             剣術(『剣』)
平和だと思うとき : 鬼と成った後は一度もない
好みのタイプ : もういない

サムライスピリッツ』のキャラクター。第三作『斬紅郎無双剣』、第四作『天草降臨』のラスボスで、「鬼」と呼ばれる男。
『零SPECIAL』と『天下一剣客伝』にも登場する。
よく名前を間違われるが、 無月でも壬月でも斬郎でも斬紅でもなく、読みも「みづき」ではなく「みづき」。
まあ、一番最初のは公式すら間違えてそのまま採用されてしまったようなのだが…
名前の元ネタは柴田錬三郎の時代小説『御家人斬九郎』、及びこれを原作とした同名のTV時代劇シリーズ(主演・渡辺謙)だと思われる。
作品によって中の人がコロコロ変わり、『斬サム』ではチャン・コーハンズィルバーも演じる有田洋之氏、
『天サム』ではジャズウ直衛示源などの伊藤えん魔氏、零SPでは中田和宏(現・中多和宏)氏、
『剣サム』では天野漂や同作の我旺と同じ大塚明夫氏が演じている。なお従来キャラながら『六番勝負』版でもボイス切り替え非対応の一人である。

設定

「無限一刀流」と呼ばれる剛剣の使い手であること、数年前から無差別殺人を繰り返してきたこと、
そして「鬼」と呼ばれ恐れられていることしか知られていない謎の男。
今は帯刀した者だけを襲っているが、何故、何のためにそのようなことをしているのか知る者はいない。

思惑はそれぞれ異なるが、『斬サム』の各キャラのストーリーは「鬼」をキーワードに展開する(幻十郎リムルル以外)。
特に緋雨閑丸は自分の失われた過去に斬紅郎が関わっているのではないかと感じて行方を追っており、
首斬り破沙羅は斬紅郎の凶行が生み出した、犠牲者の怨念そのものとも言える存在である。

+ 斬紅郎無双剣ネタバレ注意
自らが信奉する無限一刀流の開祖が「鬼」であったという伝承を信じていた一人の侍、それが壬無月斬紅郎である。
斬紅郎が村々を襲って無差別殺人を繰り返すようになったのは、数年前のある日、
とある家老の若君とのいざこざから、実の息子である覚之進を人質に取った若君とその配下達を、
自らの手で息子諸共斬り殺した時からである。
心を鬼に変え、それに相応しい行動を取り人々に「鬼」と呼ばれることによって、
「自分は鬼の子だから命は惜しくない」と最期に言い放った息子への供養とするつもりだったのか…。
心境は定かでないが、いずれにしても斬紅郎の精神が既に尋常でない状態だったことは確かである。

しかしある時、自分の故郷のとある村を襲い、妻である美鈴をも容赦なく手にかけた斬紅郎は、
その腕に抱かれ泣き叫んでいた赤子を斬ることができなかった。
以降、斬紅郎の足取りは途絶える。
この赤子は彼の実の娘・詩織で、後に知り合った旅の途中の覇王丸に父を殺すことを依頼することになる…。

時は過ぎ、天明八年(1788年)、天草四郎時貞の災厄が去って世が平静を取り戻していたある日、
再び姿を現した斬紅郎は、今度は帯刀した者のみを次々に襲い、そのことごとくを殺害する。
心の奥では自らの道を誤りと知りつつ、「鬼」として歩み続けたことによる罪過を、
同じ刃によって切り払ってくれる者が現れることを信じて待ち続けていたのである。

そして、斬紅郎の望みを叶えることになったのが緋雨閑丸という少年であった。
死闘の果てに雷に打たれた斬紅郎はついに地に伏し、「…よくぞ我を討った………感謝する」と言い残して絶命する。
シンプルながら渋く、どこか物悲しさを感じさせる絶妙な演出から、非常に高い評価を得ている名エンディングである。
+ 斬紅郎最期の言葉・全文
災いを退けし者よ。
巨大なる念に飲み込まれ、
真の瞳を失うことの恐ろしさ、
その愚かなる末裔を見るがよい。
真の敵は己の中にあり。
一片の曇りも無く
我道を行くことが何と難しいことか

‥‥よくぞ我を討った‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥感謝する。


さて、至る所で深い関りを匂わせる閑丸と斬紅郎についてだが、
閑丸にとって斬紅郎が特別な存在であったことは間違いないものの、
その描写は非常に断片的で抽象的なものとなっており、結局どのような関係だったのかは未だはっきりとしていない
(少なくとも血縁関係はないと明言されているが)。
詳しくは緋雨閑丸の項に譲るが、『斬サム』の閑丸のエンディングすら現実のことなのか、
それとも閑丸の見た幻なのかが曖昧である。

ちなみに右京さんの流派・神夢想一刀流の一門は斬紅郎によって皆殺しにされており、
これが右京さんが「鬼」を追う動機となっている。
右京の師である黒河内左近もこの時に殺害されており、黒河内夢路にとっては父の仇である
(尤も、この時既に夢路は出家していると思われる)。
また服部半蔵とは旧知だったようだが、詳細は不明。

『斬紅郎無双剣』での一件の後、斬紅郎の亡骸は天草四郎時貞の悪の半身によって持ち去られてしまい、
『天草降臨』にて斬紅郎の持つ「無限」の力を欲した天草によりその魂が冥府より呼び戻される。
が、その力が天草自身の手にも負えないほど強大だったため、石像に体ごと封印されていた
(天草は斬紅郎の力を制御するため、「封魔の力」を持つ風間蒼月火月の妹、葉月に目を付けて誘拐している)。
結局天草は斬紅郎の力を抑えることができないまま風間火月に敗れ、
封印が解け肉体とともに復活した斬紅郎は天草を背後から一刀両断して登場する。哀れ天草…。
その後、火月を追ってきた蒼月によって倒され、今度こそ成仏した斬紅郎の魂は、
花諷院和狆が住職を務める枯華院に安置された「鬼塚」にて供養されている。
ちなみに火月は天草との死闘によって気絶していた、となっている。
正史の登場はこれが最後……と思いきや、『SAMURAI SPIRITS ~侍魂~』(ポリサム第1作)の牙神幻十郎EDで 何故か出てくる
と言っても、ヤバい精神状態でフラフラしていた幻十郎とぶつかって無視して歩いてたら喧嘩を売られるだけで台詞なども無いのだが。
幻覚なのか、別人なのか、実は死んでいなかったのか、改めて復活させられたのか、むしろ幻十郎の方があの世に踏み込んでいたのか…… 一切説明は無い

『零SPECIAL』ではプレイヤーキャラ兼ボスキャラの1人として登場するが、お祭り番外編なのでストーリー無し。
パラレル設定の『天下一剣客伝』のEDでは刀を捨てて鬼であることを辞め、実の娘の詩織と共に長い旅に出る。

天草・羅将神ミヅキと既に人外に堕ちた連中がボスを務めていた『サムスピ』にあって、初の生身の人間のラスボスで、
『斬紅郎無双剣』でタイトルの正式表記が「SAMURAI SPIRITS」から「サムライスピリッツ」とカタカナになったのは、
魔道や邪神といったオカルト要素をストーリーの中心から外している意味もあったらしい。

性格は好きなものが「極限での死合い」、趣向は「強い剣士と戦う」など、求道者の側面が強く、
表面上の性質に違いはあれど、本質的には覇王丸リュウと同じタイプの人間。
更に言えば豪鬼とは非常に似た人間性を持っている。
後述する圧倒的にやりすぎな火力やストイックに過ぎる精神から、まさに「鬼」の化身のようなキャラとして人気がある。
同時に、己の愚行を認めながらもそれを貫かざるを得ないという矛盾に苦悩しており、その点では非常に人間らしい。
斬紅郎本人もそうだが、『斬紅郎無双剣』という作品は音楽、背景、一貫して流れる殺伐とした雰囲気の中にも
どこか儚げな無常観が漂っており、演出面では歴代サムスピの中でも最高傑作との呼び声が高い一作である。
ゲームバランスは時まさに十八世紀末だった訳だが…

セリフに難しい漢字や言い回しを多用するのも特徴で、現代の我々には中々読めないようなものが多い。
「良くぞ来た…などと颱言(ようげん)はすまい。…豪の者よ 兵法極意 全てをもって闘うべし」(『斬サム』登場デモ)
「憐愍(れんびん)こそ愚弄 無心にて斬奸(ざんかん)すべし」(『斬サム』勝利メッセージ)
「存生(ぞんしょう)の砌(みぎり)に負いし怨憎、我が剣に担いて弔意とせん。以て瞑(めい)すべし」(『零SP』絶命勝利専用メッセージ)

……読めん。
なお、分かりやすい言い回しにするとそれぞれ「余計なことは言わん、己の全てで掛かってこい」
「憐れみとか無駄だから何も考えずに斬れ」「恨みは全部背負って弔いって事にするから安らかに眠れ」となる。


普通の人間でありながら天草・ミヅキ・我旺に匹敵する強者であること、鬼と侍の印象を融合させたような威風堂々とした立ち姿、
更に深く悲しさを滲ませる背景と、数あるSNK格ゲーのボスの中でもかなり人気が高い。


原作での性能

巨体・長剣に見合うだけの超火力を持ち、強斬り一発で3~4割は当たり前、怒り状態なら4~5割吹き飛ぶことも珍しくない、
覇王丸以上に一撃必殺のバッサリ感を体現する(しすぎた)キャラ。
特に斬紅郎の象徴と言える遠立ち強斬り「闇鬼殺(やみおにごろし)」はその恐ろしい火力もさることながら、
斬り技としてはトップクラスのリーチを誇る。
近立ち強斬り「天神殺(あまがみごろし)」は発生と攻撃範囲に優れ、
しゃがみ強斬り「禍神殺(まがかみごろし)」は凄まじい攻撃範囲で驚異の対空能力を発揮し、
ジャンプ強斬り「刎刃(くびはねやいば)」は異常な空対地判定…と、
とにかく強斬りが強力で、もちろん火力も超一級品。
ただしいずれもその破壊力と引き換えの大振りさを併せ持っており、外した時の隙も一級品である。
ジャンプ強斬り以外はガードさせても中斬り以下の反撃をされるので、ハイリスクハイリターンを地で行くキャラとなっている。

必殺技地を這う飛び道具「無限流 疾風斬」、体当たりで突進し、接触した相手を斬り上げる「無限流 天崩斬」
拳で武器攻撃を受け止めて反撃する当て身投げ「無限流 不動」、突進しながらパンチを繰り出す「無限流 無法拳」
膝蹴りを出し、ヒットすると刀で相手を浮かせて斬り下ろす三段技「無限流 一刀斬」など。
それなりにバランスは良いが、威力はほとんどが強斬りに劣るため、「必殺」技と呼んでいいのかどうか…。
武器飛ばし技は『斬サム』では踏み込みで全地上下段判定の衝撃を起こし、さらに大きく踏み込んで斬る「奥義 無双震撃斬」
『天サム』以降は刀を振り上げ、三日月状の巨大な剣閃を飛び道具として 放つ「無限流 無限砲」
(無双震撃斬は『剣サム』では秘奥義。無限砲は『斬サム』では必殺技の一つで、飛び道具は出ない)。
なお、『斬サム』『天サム』では斬紅郎のみ「修羅」と「羅刹」の性能が全く同じ。

初登場の『斬紅郎無双剣』では、異常な程の火力と超反応でプレイヤーを苦しめた。
強斬り3発でほとんどのキャラは昇天、怒っていれば2発で昇天することも。
2ラウンド取ると雷鳴が轟く中間デモが入り、怒り状態となって最終戦が始まる(この怒りはしばらくすると普通に醒める)。
正直な所死ぬ時は一瞬で死ぬゲームなので、3回斬紅郎を倒すのはかなりの精神力を要する。
ただし、超反応を逆手に取ってパターンにハメるのが非常に簡単なため、シリーズ最弱のボスとも言われる。
『サムスピ』では珍しくアーケードの頃から2P対戦時のみコマンド入力で隠しキャラとして使えるが、
通常技に全くキャンセルがかからないため、連続技は飛び道具の「無限流 疾風斬」からの追撃程度しかない
(それでもこれを連発するだけで永久なのだが)。

しかし後に発覚した情報によると、
基本的にジャンプ攻撃に気絶値がないこのゲームの中で、何故かジャンプ蹴り(JD)には大体のキャラに気絶値が計算されており、
このゲームはJ蹴りからなら安定して飛び込み連続技が入る仕様もあり、JD>2Cで簡単に相手を気絶させることが出来るように。
また「無限流 一刀斬」が膝蹴りのヒット、あるいはガードした相手が動いた時に斬る仕様となっており、
切り終えるモーションまで完全無敵でほぼ五分とかいう割と大丈夫じゃない性能であることが判明した
(ただし二段目部分を慣れれば弾けるのであくまで初見殺し。なお首斬り破沙羅は何故か弾けない哀しみ)。
他斬紅郎のみ引張り、突き飛ばしの発生が『天サム』レベルの発生の速さを持つ(他は十数F発生だが斬紅郎だけ明らかに一桁F)。

このように、結果的に気絶狙いでぴょんぴょん飛んでJDを振り回し、
一刀斬をおもむろに振り回し、おもむろに相手を投げて永久する…など、
割と斬サムしてないトンデモ性能が色々発覚し、現在では改めてキャラ性能の見直しが行われている。
また、背後からのコンボが入らない仕様となっているため永久は喰らいにくかったりする(ネオジオCD版では普通に入る)。

『天サム』では武器飛ばし技の「無限流 無限砲」が空中ヒット時に限り10割という凄まじい威力を誇る。
初見で いざ尋常に…勝負!→「受けてみろ!(無限砲発動ボイス)」→勝負あり!
とでもなった暁には、「あ…ありのまま(ry」となることは間違いない。
+ 無限砲の秘密
この技は攻撃力自体は並の武器飛ばし技程度なのだが、地上では1ヒットで吹っ飛ぶ所が、
空中ヒット時のみ真上に吹き飛ぶため、吹っ飛んでる最中にまたヒットして浮く…という現象が瞬間的に繰り返される
(『天サム』では『斬サム』の永久し放題状態の解決策として「飛び道具背後ヒット時は真上に吹っ飛び、落下中は追撃不能」
 という仕様になっているのだが、無限砲のみ正面から追撃可能な真上吹っ飛びになる)。
これにより1ヒットで体力の3割が吹っ飛ぶ攻撃が空中ヒット時は最低3ヒット、最大で10回前後ヒットする。
ちなみに『天サム』に連続技補正や空中ガードという言葉は無い。
攻撃力最低・防御力最大に設定しても、1ヒット1割ほどするため結局即死。当たると死ぬ。問答無用で死ぬ。

人は斬られると死ぬということを教えてくれる技である。イイゲームダナー
CPUのルーチンもかなり強化されており、レベルを上げると怒涛の攻めを見せてくる。
ネオジオCD以降の移植版では対戦で使用可能。
なお、疾風斬はバサラウィルスを発症させるため、引っ張りから疾風斬で浮かせて無限砲に繋ぐと一瞬で破沙羅が蒸発する
そのダメージは推定30割以上(もちろん10割の時点で即死)。流石は生前の破沙羅を殺害した張本人(たぶん)である…。

『零SP』では初のプレイヤーキャラ化を果たすが、ギリギリまで弱体化調整をされた結果、
強いことは強いがバランスを破壊するレベルでは全くない所に収まり、ランク的には中の下あたり。
技そのものは強いが、強斬りを1回空振りすると確実に剣気が0になる(一部はガードさせても)ため、回数を振れないのがミソ。
また、下段技が「無限流 疾風斬」と小足しかないので、崩しにかなりの難点がある。
必殺技も大振りなものが多いので、パンチや蹴りで牽制しながら高性能な当て身「無限流 不動」なども狙いつつ剣気を溜め、
ここぞの強斬りの一発に賭けるという、見た目に反してかなり繊細な立ち回りが要求されるキャラとなった。
絶命奥義は『斬サム』時の武器飛ばし技のアレンジといった感じの「無限流極意 無双剣」。ネーミングがナイス。
斬撃のあまりの強烈さにビーム状になった剣気が相手の全身を消し飛ばし、足だけが残るという豪快な技。
どう見ても足の残り方が変なのは無限流だからしょうがない。

『剣サム』では新技としてボタン溜めで威力が上がる「無限流 無尽斬」と、秘奥義の簡易版「震撃斬」が追加された。
基本的な戦い方は変わっていないが、受け身狩りや追撃のパターンなど覚えなければならないことが多く、
火力は高いがやや攻め手に欠けるというという感じで中堅所。
スピリッツはバランスの良い剣や零も良いが、超斬りの恐るべき火力に全てを賭ける怒スピを選ぶのが漢というものであろう。


「我、即ち 無 限 也」


MUGENにおける壬無月斬紅郎

ニコニコMUGENでは『斬サム』版の彼の勝利台詞「馬鹿めが!」に「ワカメが!」という空耳が付いたり、
『天サム』版の勝利台詞「我、即ち無限也」に対してMUGENなら仕方がないというコメントが付くことがある。
他にも製作者不明のもの(MUGEN ワールドカップで見かけるもの)やモンタナ氏のものも存在するが、現在はいずれも入手不可能。

+ アリ氏製作 斬サム+天サム+α仕様
  • アリ氏製作 斬サム&天サム仕様+アレンジ
ニコニコMUGENで最もよく見かける斬紅郎。
2015年4月1日をもってアリ氏は引退したが、転載・改変自体は自由とのこと。
現在はfoxy氏のOneDriveにて代理公開されている。

ボイスや技のコマンドなどは『斬サム』を元にしているが、怒り溜めや回り込みは持っておらず、
その代わりに(?)本来は『天サム』のシステムである14連斬や怒り爆発、一閃を搭載している。
原作通り14連斬が決まれば怒りがMAXになるので、一般的なゲージを持つキャラから見ればとんだ逆ギレである。
さらに、防御崩し(相手をよろめかせる通常投げ)からの連続技が凄まじい威力を誇る。
ただし、体力が1000、防御力が90となっており、巨体に似合わず意外と打たれ弱い。
ちなみにどういうわけかミッドナイトブリス(『SVC』版)に対応している。
また、『天サム』版の「無限流 無限砲」を搭載しており、先述の対空10割も再現されている。
発生が遅いため狙って当てるのは難しいが、ティッシュジャンプの相手なら幾分決めやすいかもしれない。
参考動画
(4:25~4:36辺り)

08年5月の更新により、10~12Pカラーが『天サム』モードとなった。
ボイスやイントロなどの演出が変わるだけで性能やシステムは同じなので、好みで使い分けよう。
さらにその後の更新で7~9Pカラーが零SPモードとなった。
こちらも性能は変わらないが、条件を満たせば絶命奥義が使える、ファン垂涎の出来である。

AIはSC氏、TN氏、J・J氏、ペパーミント氏製作の4種類が存在するが、前者2つは最新版には対応していない。
J・J氏のAIはとかくしゃがみ強斬りを振りまくってくるので迂闊に近付けず、近付いても防御崩しからの14連斬、
或いは「奥義 無双震撃斬」を狙って来るので、元々の火力の高さも相俟ってかなり強い。
ただ小技を余り使わないので強斬りの隙を突いて踏み込んで来られたり、ガン攻めして来られると少々弱い。

SC氏のAIは小技や当て身技の「無限流 不動」なども使ってくる、より堅実な立ち回りが特徴。
だが下段判定でAI殺しの「奥義 無双震撃斬」を突然ぶっ放して来たり、
「無限流 疾風斬」が当たったのを見て大斬りを繋げて来たりと大胆な行動もあるので油断できない。
全体的な立ち回りとしては堅実なのでJ・J氏のAIよりは不得手が少ない。
残念ながら現在は入手不可。

TN氏のAIは一度公開停止されたが、現在は再公開中。
テスト版AIがアップされている模様だが、最新版は時折おもむろに通常技を振ってくる程度の記述しかない。
また、下記の動画の旧版もDL可能だが、当身技の「不動」をガーキャンから出して来たり、
起き上がりから出せたりと、改変が加えられている模様なので注意。

強いことは強いキャラなのであるが、最近の格ゲー及びニコMUGENで主流の防御システムを備えていたり
出の早い小技からワンコンボ5割は軽く頂戴するキャラ、それにそれらの性能を時には超反応も込みで
最大限活かすAIとは致命的に相性が悪く、その超火力もあまり意味が無いのが現状である。
それでもワンチャンス掴めばそれらのキャラを食ってしまうこともある辺りは流石であるが。

かつては「無限流こそ曖昧現象」と呼ばれるちょっとした不具合があったが、現在は修正済み。
詳細はこちらを参照。

+ ゆうと氏製作 天サム仕様+アレンジ
  • ゆうと氏製作 天サム仕様+アレンジ
現在DLできなくなっている模様。
「無限流最終奥義 鬼の剣」というオリジナルの3ゲージ当て身技が搭載されている。
無限砲と同じ構えで区別しづらいが、下手に手を出すと異常に長い演出と共に体力の約8割が消し飛ぶ。まさに鬼。
手を出さなければ出さないで、しばらく構えた後にガード不能の斬撃を繰り出してくる。これも食らえば8割。まさに(ry
……ただし投げに対しては無力で、無限砲よりも構えている時間が長いため、
プレイヤー操作なら「構え見てから通常投げ余裕でした」ってなことになったりもする。
動画での出番は少なめだが、こちらもAIが搭載されている。
参考動画(10:15~10:35辺り)

+ 操氏製作 零SP仕様
  • 操氏製作 零SP仕様
2014年7月に公開された。
氏の製作した他の零SPキャラ同様、剣気ゲージや怒りゲージなどのシステムが搭載されており、原作に近い仕様となっている。
簡易AIも搭載されているため、今後の活躍に期待できる。
外部AIは性能改変しなければ製作自由。

+ アリ氏製作 スーパーニホン人
  • アリ氏製作 スーパーニホン人
2010年のエイプリルフール限定で配布されたキャラ。
激レアに思えるが、転載・改変全てOKとなっており、ネットのあちこちに転がっているため、入手難度はむしろ低い。
デフォルトの1Pカラーが金髪になっているのが特徴。
チェーンコンボ搭載、通常技は全てキャンセル可、何故か二段ジャンプ可など面白い性能になっている。
作者による簡易AIも入っているので、そこそこ強い。

+ SABA氏製作 カニミソ+masquer氏風味仕様
  • SABA氏製作 カニミソ+masquer氏風味仕様
アリ氏製の改変。コンセプトは「カニミソ思考+masquer氏風味+α」
Masquer氏のキャラをイメージしたアッパーアレンジが加えられて大幅に強化。
豪快な火力はそのままに、技の発生速度や判定範囲が上がっているので、攻撃性能がとてつもないことになっている。
その上カニミソの通りラウンド移行時や体力減少時などあらゆる状況で相方の要素も含んだ火力上昇が入り
(ただし本来相方用の強化部分はマイルド化。ランダムで火力256倍化だったのが64倍になるというように誤差レベルだが)、
「無限流 疾風斬」の多段貫通化、「無限流 無法拳」のドリルパンチ化など動画を再現した技もあるため、
全体的な火力が 頭のおかしい レベルで上がっている。刀で斬られると人は死ぬ。
AIレベルは2段階まで搭載。安易な立ち回りだが上記の通り、性能の影響で完全に狂クラスに入っているので注意。
AIの絶命奥義や怒り爆発設定も存在し、後者は最高にするとゲージの続く限り抜ける上に、カニミソ再現で発動毎に火力が上がるので大変なことになる。
引退に伴い一時期公開停止となったが、現在はバグ修正と共に再公開されている。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
削除済み

出演ストーリー

+ 一覧



「無限流こそ、海内( かいだい)無双の剣技よ」


*1
『剣サム』以外は 「1743年(延享元年)」 となっているが、延享元年は西暦換算で1744年。