ゴースト・トレイン


あらすじ

 鉄路は月の光に濡れながらどこまでも延びていた。夜。まだ天頂へと上りきれず、いい加減な位置に漂っていた満月。木々の影。黒い風のざわめき。そしてある秋の終わり。私はその線路を、二本の鉄の線に挟まれた道を歩き出していた。

あの時、線路に横たわっていた私は、どうして列車に轢かれて死ななかったのだろう――。岩湯谷に暮らす私は、東京からやってきた永井夕子という娘に、過去に遭遇した〝幽霊列車〟事件のことを語った。私の身体を轢いたはずの列車は、腕時計と私の鼓膜だけを壊して消えたのだ……。

登場人物

  • 私(吉田兼吉)
    • 岩湯谷に暮らす音。42歳。
  • 永井夕子
    • 東京からやって来た娘。

解題

(スタブ)

収録アンソロジー

  • 山前譲編『愛憎発殺人事件 鉄道ミステリー名作館』(2004年、徳間文庫)

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最終更新:2018年12月12日 00:40