会津の雪

  • 分類:短編小説
  • 初出:「小説現代」1987年5月号
  • 雑誌時挿絵:宇野亜喜良
  • 収録短編集:萩の雨

あらすじ

 ホームは人でごった返していた。それが土曜日のせいなのか、年末も押し迫っているせいなのか、それとも上野駅のホームはいつもこうなのか、俊江にはわからなかった。考えてみると上野から旅に出るのは、大学時代友人達と新潟にスキーに出かけて以来だから十四年ぶりである。いや旅に出ること自体、新婚旅行で九州に行って以来だから六年ぶりになる。

家族旅行の途中、ふっと耳にした会津塗りという言葉に、結婚前に捨てた女を思い出した津上は、妻と息子を置いて違う電車に飛び乗っていた。辿り着いた会津若松で、津上はその女と再会するが……。

登場人物

  • 津上真治
    • テレビ局員。
  • 幾田千佳子
    • 津上が結婚前に交際していた女。
  • 津上俊江
    • 津上の妻。
  • 津上雄二
    • 津上の息子。

解題

(スタブ)

掲載号「今月登場」より

 2月に得度して出家の道へ。「できるだけ早く庵を探したいのですが、時間がなくて」。仏教の勉強のほうも、まだ3、4年かかる由。

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最終更新:2017年08月10日 12:18