雨だれを弾く夏 - 連城三紀彦データベース（仮）

• 分類：短編小説
• 初出：「オール讀物」2000年8月号
• 雑誌時挿絵：三嶋典東
• 収録短編集：『夏の最後の薔薇』

あらすじ

　その年の夏は雨が降らなかった。
　梅雨が例年になく長びき、七月に入ってもしつこく雨を降らせていた空が、梅雨明け宣言とともに今度はしつこく乾きだした。

ショパンの「雨だれ」を弾けるようになりたくて、娘のピアノの先生にピアノを習い始めた私。娘は、私が来ると先生がいつもよりめかしこんでいると言う。これは浮気なのか……そう思う私は、幼い頃のことを思い出す。子供の頃、私にピアノを教えに通っていた大学生は、母の浮気相手だった……。

登場人物

• 私
  • サラリーマン。
• 妻
  • 「私」の妻。
• ユリ
  • 「私」の娘。
• 沢森
  • ユリのピアノの先生。
• 母
  • 「私」の母。
• 父
  • 「私」の父。川口の工員。
• 大学生
  • 「私」の子供の頃のピアノの先生。

解題

（スタブ）

関連作品

• 『夏の最後の薔薇』収録作
  • 「夏の最後の薔薇」
  • 「薔薇色の嘘」
  • 「嘘は罪」
  • 「罪な夫婦」
  • 「夫婦未満」
  • 「満天の星」
  • 「星くず」
  • 「くずれた鍵」
  • 「鍵孔の光」
  • 「仮橋」
  • 「走り雨」