ギンヌンガ
B3F 偽りし見えざる殺意
※このリンク表は、テキスト集ストーリーモード共通のものです。編集はここから。
※メインはメインシナリオ、ミニはミニイベントの略です。サイズの関係で略しています。
座標の見方
|
1 |
A |
a,1 |
a,2 |
a,3 |
a,4 |
a,5 |
b,1 |
b,2 |
b,3 |
b,4 |
b,5 |
c,1 |
c,2 |
c,3 |
c,4 |
c,5 |
d,1 |
d,2 |
d,3 |
d,4 |
d,5 |
e,1 |
e,2 |
e,3 |
e,4 |
e,5 |
B3F
B3Fに到達
【ベルトラン】
「転移、だと…?」(ん?)
(画面が左右に動く)
【ナレーション】
視界が戻り、いつの間にか見慣れぬ場所に
自分たちが立っている事に君たちは気付く。
【クロエ】
「ギンヌンガ、の中…っぽい?」(まって)
(キーンと音)
【ナレーション】
訝しげにクロエが言ったと同時に、
再び声が君たちに向けて響く。
【黒の護り手】
「そう…、ここはギンヌンガの奥深く
常世との境に位置する場所」
「汝らはこの地で、境の扉を
見つけねばならない」
【アリアンナ】
「境の扉…ですか?」(うーん…)
【黒の護り手】
「境の扉は現世と常世を繋ぐ道であり
封印でもある。故に見つけがたく
様々な仕組みに守られている」
「汝らが独力でそこにたどり着いた時
儀式は終わりを告げる…」
【ナレーション】
声は遠ざかり、君たちは見知らぬ場所に取り残される。
【フラヴィオ】
「…辺りに、階段っぽい物もないな。
本気で帰さないつもりか…?」(ふんふん)
【クロエ】
「アリアドネの糸、使えない?」(むむ)
【ベルトラン】
「いかなる手段を使おうと…、
って言ってたからな。
たぶんムダじゃねぇか?」(そうだな)
【アリアンナ】
「何だか、不安になりますね」(はわわわわ…!)
【ナレーション】
君は不安げな言葉を漏らすアリアンナに
対して思いつく言葉があるなら、それを
伝えてもいい。
何と声をかけますか? |
儀式のためだろう? 不安だ… |
儀式のためだろう?
【アリアンナ】
「そう、でした。(主人公)様と一緒に
私も頑張ります!」(私も頑張ります!)
不安だ…
【アリアンナ】
「え…っと、(主人公)様?
そ、それは、もしかして私の、ですか?」(ええっと…)
「そういって頂けるのはうれしいような
でも私と(主人公)様はそんな関係ではなく
同志であり、仲間だと思うのですが…」
【フラヴィオ】
「あー、なんか否定するのも
申し訳ない気がするけど…」(っふふふ…)
「(主人公)は、ファンじゃなくて
不安、っていったんだと思うよ」
【アリアンナ】
「えっ?」
「あの…、ごめんなさい」
【ベルトラン】
「ははっ、お前らの話を聞いていると
緊張しなくていいな」(はっはー!)
【ナレーション】
そう告げた聖騎士の男は、珍しくすぐに
顔を引き締め、緊張した雰囲気で
ギンヌンガの周囲を見つめ続けている。
明るく振る舞った方がいいと考えつつも
最後の試練に対して慎重なのかもしれない。
ともかく君たちは黒の護り手の声に従い
ここから先に進むことになる。
D-1(e,4)
【アリアンナ】
「…お日様が見えないのって、
こんなにも心細いのですね」
【ナレーション】
探索を続けている最中、君のとなりで
ぽつりと少女がこぼす。
【ベルトラン】
「これが最後の試練だ、っつってただろ。
しばらくの辛抱だよ、嬢ちゃん」(まぁまぁ)
「そうすりゃこんな穴グラともおさらばだ」
【アリアンナ】
「おさらば…」(うぁ…)
【クロエ】
「…? アリアンナ、どうかした?」(ん?)
【アリアンナ】
「いえ、儀式が終わったら
ハイ・ラガードを離れるんだな、と…」
「せっかく皆さんと仲良くなったのに
とても残念です」
【ベルトラン】
「…そうだなぁ。
嬢ちゃんは国元に帰るとして…」
「少年、お前はどうするんだ。
やっぱりミズガルズに戻るのか?」
何と答えますか? |
ミズガルズに戻る 樹海の探索を続ける 旅に出たい |
ミズガルズに戻る
【ベルトラン】
「そうだよな、生まれ育った場所だ。
大事にした方がいい」(ふーん)
「…ま、どこに行ったとしても
お前さんは好きにやればいいさ」
「お前さんなら、なんだって出来る。
俺が保証してやるよ」
【フラヴィオ】
「急にどうしたんだよ、オッサン。
なんか気持ち悪いぞ」(おいおい)
樹海の探索を続ける
旅に出たい
【ベルトラン】
「いや~、ちっとキラキラした将来の話を
したら懐かしくなっちまってな」(ん?)
「そういや、フラヴィオ。
お前さんはこの先、どう…」
「あ、(主人公)のくっつきムシか」(あーあーなるほど)
【フラヴィオ】
「どういう意味だよ!?」(なんっだよそれ!)
【ナレーション】
君たちは少し先の話をしながらも、
引き続き捜索を続けることにする。
B-4(a,2)
【ナレーション】
君たちが扉を抜けると、そこには
見覚えのある光が立ち上っているのが
分かる。
【クロエ】
「あれって磁軸?」(ねぇ)
【フラヴィオ】
「んー、どうなんだろうな。
あれって世界樹にあるものなんだろ?」(えっうっどうかな?)
【アリアンナ】
「では、あれはギンヌンガにあるので
ギンヌンガ磁軸ですねっ」(うふふっ)
【フラヴィオ】
「いや、名前が何なのかって議論を
したかったわけではないんだけど」(なぁ)
「ってか、黒の護り手は境の扉を
見つけるまでは帰れないって言ってたし、
やっぱり使えないんじゃ…」
何と発言しますか? |
使ってみれば、はっきりする とりあえずフラヴィオ、触ってきてくれ |
使ってみれば、はっきりする
とりあえずフラヴィオ、触ってきてくれ
【フラヴィオ】
「いやいやいや! 何でおれなの!?
こういう時は代表してリーダーの
(主人公)だろ!」
「っていうか、それでお願いします…」
【ナレーション】
君はフラヴィオの言葉に従って、磁軸に
触れてもいいし、このまま遺跡の先へと
進んでもいい。
磁軸に触れる
【ナレーション】
君は磁軸に触れてみるが、
【アリアンナ】
「黒の護り手様が言っていた通り、
境の扉を見つけるまでは本当に
帰ることができないということですね」(まぁ)
【フラヴィオ】
「えーっと…つまり、境の扉を見つければ、
磁軸も使えるようになるってことか?」(うんうん)
【クロエ】
「確証はない。あくまでそうなるかも
しれないというだけ」(決められない)
何と発言しますか? |
帰れないなら進むしかない 境の扉を見つければ何とかなるだろう |
帰れないなら進むしかない
境の扉を見つければ何とかなるだろう
【アリアンナ】
「ええ。案外すぐにたどり着けるかも
しれませんし、進んでみましょう」(出発しましょう)
(この後、もう一度樹海磁軸に触れるとセーブができる)
A-3(d,3)→A-2(d,5)
【ナレーション】
部屋に足を踏み入れた君たちは
奥に不思議な輝きを放つ扉を発見する。
それは見たこともない輝きで
神々しく、そしてどこか冷たい印象だ。
【アリアンナ】
「これが…、境の扉でしょうか?」(これって…?)
【黒の護り手】
「印の少女よ。そして(主人公)、
ファフニールの力を得し騎士よ。
よくぞ、ここまでたどり着いた」
「この地が汝らの目的地、
現世と常世の境目に位置する
境の扉の前だ」
「汝一人がこの扉を越え
ギンヌンガの最深部へ来ることで
儀式は終わりを告げる」
何について聞きますか? |
次の儀式とは? 常世とは一体? |
次の儀式とは?
【黒の護り手】
「そう…、様々な儀式を超えた汝に
この奥で黒の護り手の役割を継承する」
「それが我の最後の役目…。
これから百年は我に代わり
(主人公)がこの地を守る護り手となる」
常世とは一体?
【黒の護り手】
「常世とは現世ではない場所。
人が生存できない暗闇に包まれた空間」
「我らの祖は、滅ぼすことのできぬ禍を
封印するためにこの地を作ったのだ」
(一つ目、二つ目の質問後)
【ナレーション】
…護り手の語る驚くべき真実に、
君たちは言葉を失くす。
だが、まだ確認せねばならないことがあると
君は護り手に対し問いを重ねることにする。
(何について聞きますか?まで戻る)
(二つ目の質問後、新たな選択肢が出現)
恐るべき魔とは?
【黒の護り手】
「以前に告げたはずだ。
それは、地中深くに眠りしモノ」
「人の手では倒せぬ巨大な存在」
【フラヴィオ】
「…前の話を聞いて、おれ思い出したんだ」
「ミズガルズで聞いた話を…。かつて
ある街を襲った不思議な事件を……」
「大地が裂け、人々を飲みこみ
壊滅的な破滅をもたらす災厄に遭遇し
それを回避した調査隊がいたって話…」
「その街にも、世界樹と呼ばれる
大木があったって聞いた…」
【黒の護り手】
「汝の言葉が我の告げる禍と同一か
どうかは判断しかねる」
「我に言えることはただ一つ…
世界を滅ぼしかねない力が、この地に
眠っているのだということ」
「封印を守り続けねば、少なくとも
ハイ・ラガード公国などはひとたまりもなく
消えうせてしまうだろう」
【アリアンナ】
「ハイ・ラガードが…!」(そんな…!)
「…この地の底に魔が存在する事。
それを封印するために黒の護り手がいる事。
それは理解できました」(わかりました)
「では、(主人公)様の身体が変化したのは
如何なる理由でしょうか?」
「それに…、(主人公)様ひとりが
最深部に行けば儀式が終るなんて…、
私たちは同行できないのですか?」
【黒の護り手】
「…印の娘よ、カレドニアの娘よ。
何も知らぬ汝に、知らぬが故の
酷な事実を告げねばならぬ」
「聞け、まずは過去を…。
全ての始まりを教えよう」
「かつて、古き時代…。恐るべき禍に
気付いたハイ・ラガードの初代公女は
それを討とうと考えた」
「だが…、あまりに強力な力を前に
彼女は討つことを諦め、次善の策を練る」
「それは禍を封印し、世界を守る策。
その為に禍を抑え込む力を…
人を凌駕する生命力を生み出した」
「それが
ファフニールの力。黒の護り手と
呼ばれる我が力であり、次代の護り手たる
(主人公)が異形と化した力でもある」
【フラヴィオ】
「人を凌駕する生命力…?」(ん?)
【黒の護り手】
「そう、(主人公)が姿を変えるのは
人を超えた超人へとなったため」
「
ファフニールはギンヌンガの奥で
百年の間、一人で封印を維持するのが
役割となる…」
「百年という時間は、人を超えた
ファフニールの力ですら、それ以上の
時を生きることはできぬからだ」
「故に初代公女は
ファフニールを造る力を
己が娘に授け、代々その力を受け継ぐ
カレドニア公国を誕生させたのだ」
「百年毎に儀式を行い、この任務に
相応しい人物を
ファフニールと変え
封印を護り続けるために…」
【アリアンナ】
「では…! 私は…
(主人公)様をそんな姿に
変えただけでなく……」(わ、私…!)
「…これから百年、この地で1人、
封印を守る義務を負わせなくては
いけないのですか!?」
【黒の護り手】
「印の娘よ、それに(主人公)。
二人とも驚いたであろう」
「だが、これはいにしえから続く任務。
今まで幾人もの人間が、時の公女に選ばれ
この地で護り手として封を守ったのだ」
「汝も、それに続く1人となる」
【ナレーション】
声は小さく息を吐くと、
君に向けて言葉を続ける。
【黒の護り手】
「…ここまで共に歩んだ仲間たちに
別れを告げる時間がいるであろう」
「語り合い、覚悟が定まれば
この境の扉を開くがいい」
「この扉の奥は常世へと続く道…。
人では生きられぬ封印の間」
「汝はそこで、
ファフニールの力の
最後の継承を行い、黒の護り手となる」
【ナレーション】
護り手の声が聞こえなくなっても、
それきり誰も声をあげようとはしない。
突然の話に困惑する者もあれば、
涙をこぼし悲嘆に暮れる者もある。
そして皆、同様に何を言えばいいのか
分からないのだろう。
だが、世界の行く末は君に委ねられた。
君は覚悟ができたのなら、
その扉の前に立つといい。
境の扉の前に立たず外に出ようとすると
【ナレーション】
一旦街に戻ろうと考えた君だが、
君は護り手に自分の考えを伝えていない。
君はこれまでの事を考え、
そしてこれからについての覚悟を固めて
境の扉の前に立つ必要がある。
境の扉
【ナレーション】
君は部屋の奥に輝く扉の
前に立ち、護り手の言葉を思い出す。
君が人であることを捨て、黒の護り手と
なってギンヌンガで封印を維持すれば
世界を禍から守ることができる。
逆に、君が護り手となることを拒否した場合
封印していた禍が目覚め、この大地に
大いなる災厄が降り注ぐという。
護り手になりますか? |
護り手になる 護り手にならない |
護り手になる
【ナレーション】
君が護り手にならなければ、
世界は滅んでしまうという。
共に行動した仲間や、知り合った人々
彼らを見捨てることは出来ないと考えた
君は、一つの答えにたどり着く。
…君は自らの行く末を、選んだ。
君は振り返ると、仲間達に向かって
自らの決意を語る。
護り手にならない
【ナレーション】
君が護り手にならなければ、
世界は滅んでしまうだろう。
そうすれば、君の隣にいる仲間たちも
世話になった街も、すべて消えてしまう。
それでも君はその決断を選ぶのだろうか?
(護り手になりますか?まで戻る)
【フラヴィオ】
「そんな…っ、ウソだろ?
なんで、そんなこと…」
「なんで、お前が犠牲にならなきゃ
なんないんだよ!?」
【アリアンナ】
「そうです、私の国の儀式なのに…っ、
わ、わたしが、選んだのに…っ」(いけません!!)
「(主人公)様が犠牲になるなんて、
そんなの、おかしいです!」
【ナレーション】
君の決意を引き留めようと、
涙ながらに2人は訴えてくるが
君の決意は固い。
君は、君を止めようとする2人を
納得させるために言葉を紡ぐ。
何と発言しますか? |
ちゃんと考えた結果だ もう決めたことだ たまに会いに来てくれ |
ちゃんと考えた結果だ
もう決めたことだ
たまに会いに来てくれ
【フラヴィオ】
「馬鹿っ! ンなの、冗談でも言うな!!
お前は、ミズガルズに戻るんだよ!」(絶対に…許さねえ!!)
【アリアンナ】
「そう、です…!
(主人公)様が犠牲になることなんて…!」(……っ!!)
【ナレーション】
君の言葉を聞いても尚、食い下がる2人な
少し離れた所にいる少女はぽつりと呟く。
【クロエ】
「…クロエは、止めたい。
でも(主人公)が決めた、なら…」(うーん…)
【アリアンナ】
「クロエ様…?」(えっ…!?)
【クロエ】
「(主人公)は、ちゃんと考えた。
自分のこと、自分の道…だから……」(うー…)
【ナレーション】
きゅ、と唇をかみしめると
クロエはそれ以上語ることなく黙りこむ。
【フラヴィオ】
「それは、そうかもしれないけど…!」
【ベルトラン】
「……」
「んじゃ、扉まで行くとするか」(それじゃ、行きますか)
【フラヴィオ】
「おい、オッサン!!」(てめぇ…!!)
【ベルトラン】
「(主人公)が決めたんだろ。
部外者の出る幕じゃねぇさ」(おいおい)
【アリアンナ】
「部外、者…」(……っ!!)
【ナレーション】
深刻な表情で考え込んでいたアリアンナが
突然扉の前へと躍り出る!
その眼差しはいつになく真剣なもので
近寄るのをためらってしまう迫力がある。
【アリアンナ】
「そうです…。部外者というなら
ここでは私以外、みんな部外者です!」(聞いてください!)
【フラヴィオ】
「アリアンナ!?」(うわっ!?)
【アリアンナ】
「(主人公)様もフラヴィオ様も
ベルトラン様もクロエ様も…」(皆様…)
「みんな、私の儀式についてきて
くれただけ。儀式を担うのは、
印の公女は私なのです!」(使命のために…!)
「ですから…、印の娘として、
カレドニアの娘として…
私が命を捧げます!」
【ベルトラン】
「なっ…!」
【クロエ】
「アリアンナ、だめ!!」
(ビリッと音)
【アリアンナ】
「キャッ!」(わあっ!?)
【黒の護り手】
「…印の公女よ、諦めろ。
常世は人間にとっては危険なのだ」
「触れるだけで傷付き、
歩くだけで消耗する…」
「儀式を重ね、
人為らざる身へと化した者だけが
常世へ続く扉を開くことができるのだ」
【アリアンナ】
「い、イヤです…! わ、私は…」(っくっ、うぅ…!)
「私が(主人公)様を選んだのは、
こんな目に遭わせたかったからじゃ…!」
【クロエ】
「アリアンナ…」(うぁ…)
【ベルトラン】
「…そんなの、
ここに居る皆が分かってるさ」(馬鹿だなぁ)
【ナレーション】
ベルトランは泣き崩れる少女を
立たせてやると、
君の腕にそっと預けてくる。
【アリアンナ】
「(主人公)様…」(わ、私…!)
何と発言しますか? |
ごめんな ありがとう もう十分だ |
ごめんな
ありがとう
【アリアンナ】
「どうして、そんなに…
そんなに、お優しいのですか…!?」(っ…! うっ、うう……っ!)
【ナレーション】
少女は君にしがみつくようにして
泣きじゃくり始める…。
もう十分だ
【フラヴィオ】
「(主人公)…。
おれも、おれだって、ヤだよ…!」(おれは…)
【クロエ】
「……」
【ナレーション】
君との別れを拒むように、
フラヴィオとクロエも、君を見つめている。
そんな中、ベルトランだけがいつも通り
気楽な笑みを浮かべて君の隣に立った。
【ベルトラン】
「ったく…お前らはグチグチ言いやがって。
しょうがねぇ奴らだなぁ」(しょうがねぇなぁ)
「オッサン、言っただろう?
部外者の出る幕じゃねぇって」
【フラヴィオ】
「!!
おれ達は、部外者なんかじゃ…!」(ちくしょう…!)
【ベルトラン】
「いーや、部外者さ。
…オレ以外、な」
【ナレーション】
意味ありげな笑みを浮かべて言うと、
ベルトランは君を突き飛ばして
扉に手を伸ばす!
【クロエ】
「ベル!!」
【ナレーション】
先ほどのアリアンナのように
誰もがベルトランが傷付く姿を
思い浮かべて見守っていたが…。
…青い光は聖騎士の手を拒むことなく
この部屋を照らし続けている。
【ベルトラン】
「おっと…、フラヴィオ。
クロエを近付けさせないでくれよ。
ケガさせたくないからな」(へっへん)
何と発言しますか? |
どういうことだ!? 儀式が選んだのは自分では? |
どういうことだ!?
【ベルトラン】
「なぁに、大したカラクリじゃねえよ。
俺、ベルトラン・デュ・ジェルヴェーズも
選ばれた人間なのさ」(フッ)
「…ただし、先代の時だけどな」
【フラヴィオ】
「オッサン…、その、手…
(主人公)と同じ…?」
【ベルトラン】
「まあ、そういうこった」(あぁ)
「おっさんはな、儀式を果たせないままに
生きのびちまった100年前の騎士なのさ」
儀式が選んだのは自分では?
【ベルトラン】
「先の歪みを生んじまったのは、俺だ。
なら…俺が責任を取るべきだろう?」
「だから、(主人公)。
覚悟を決めたところ悪いが、譲ってくれよ」(悪ぃ)
何と発言しますか? |
やめろ! そんなの許さない 冗談にしては笑えないぞ |
やめろ!
そんなの許さない
冗談にしては笑えないぞ
【ベルトラン】
「たまにゃ、オッサンにカッコつけさせろよ。
…冗談なんかじゃなく、さ」(やれやれ)
「本当を言うと、ずっと迷ってたんだよ。
…責任なんか取らずに逃げちまった方が
ずっとずっと楽だ、ってな」(はっは…)
「でも、お前らと一緒に過ごして…
そうじゃないって気付けたんだ」
「俺は、過去の罪と向き合いたい。
だからこの選択をするんだ」
【ナレーション】
そう告げると、ベルトランは
静かに境の扉へと進んでいく…。
【クロエ】
「ベルッ!!
クロエ、クロエはヤダ!
ベルと一緒がいい」
【ベルトラン】
「クロエ…」
「分かってくれよ、…な?」
【クロエ】
「ベル……ッ」(うぇっ…!)
「……」
【ベルトラン】
「嬢ちゃんも、フラヴィオも、そして
(主人公)も、わかってくれるよな?」
それは自分の役目だ
【ベルトラン】
「…いいや、それは違う。
これが、おっさんの償いなのさ」(悪ぃな、そのお願いは聞けねえよ)
【ナレーション】
聖騎士の男は、困ったような
笑顔を浮かべて君を見る。
君は、なんと告げるか悩みつつ
再びベルトランを見つめる。
(何と発言しますか?まで戻る)
………
【ナレーション】
澄んだ目で君たちを見る男は
もう覚悟を決めているようだ。
しかし、本当にこれでいいのだろうか?
百年続く儀式に、人を超える力…。
何かが、間違っている気がする…。
(両方の選択肢を選ぶと、新しい選択肢が現れる)
償う方法は他にあるのでは?
【ベルトラン】
「…なんだって?」(チッ…)
【アリアンナ】
「私も…、そう思います」(どうか…)
「ベルトラン様は、まるで…
あの時のフロースガル様や、
エスバットのお二人のように見えます」
「過去に囚われたまま、前へ進むことが
出来なかった時のように…」
【ベルトラン】
「過去に、囚われたまま…」(そうか…)
【ナレーション】
少女の言葉に、ベルトランは苦しげな顔で
頭を振りながら言葉を続ける。
【ベルトラン】
「だからって…どうすんだよ?」(はぁ…)
「大地を…世界を護るために百年
この遺跡の底で1人、生きる役目だぜ?」
「世のため人のためつってもな、
…百年ってのは、長すぎるんだよ…」
【ナレーション】
そう呟いて君を見るベルトランの目は
深い悲しみに満ちている。
【ベルトラン】
「これは、過去の償いのためだけじゃねえ。
俺がやるべき勤めなんだ」(いいか)
「だって、俺がやめちまったら…
こんな汚れ役をお前がする事になっちまう」
【アリアンナ】
「ベルトラン、様…」
【クロエ】
「……」
【フラヴィオ】
「オッサン…」(ちくしょう…)
何と発言しますか? |
だから、それは自分の役目だ! 自分なら犠牲にならず解決してやる! |
だから、それは自分の役目だ!
【ナレーション】
かつて、フロースガル相手に
君たちは言った。
過去を悔むだけでなく、生きている
相手の想いにも目を向けろ、と。
かつて、エスバット相手に
君たちは言った。
過去の罪を死んで償おうとするのは
間違っている、と。
今、過去を悔んで己を犠牲にしようと…
親しい少女を残して行こうとする
一人の聖騎士が君の前にいる。
君の目には、それが間違って映る。
【アリアンナ】
「(主人公)…様?」(えっ…?)
【ベルトラン】
「おいおい、お前さん…!?」(なっ…!)
【ナレーション】
戸惑い、君を見つめる視線を受けながら
君は素早く境の扉まで歩くと、そこに
手を伸ばす。
自分なら犠牲にならず解決してやる!
(扉が開く)
【フラヴィオ】
「おい、ちょっと待てよ(主人公)!」(そんな…!)
【クロエ】
「ヤダ! ベルがいないのは、ヤだけど…
(主人公)がいないのもヤだ」(だめ!)
【ナレーション】
君を呼び、君を慕う声が響く…。
それを背に君は
ファフニールの騎士として
境の扉を超え、常世へと進む…。
この時、君は完全に人を捨てたのだ。
(暗転)
【ベルトラン】
「なっ…バカ野郎っ!」(馬鹿!!)
「なんでだよ、なんで、お前まで…!
どうして俺の周りは人の話を聞かねえ
バカばっかりなんだ…!」
【フラヴィオ】
「ウソ、だろ…」
「そんな、(主人公)…!」
「返事しろよ! 隠れてんじゃねえよ!
さっさと、出て来いよ!!」
【クロエ】
「……」
【アリアンナ】
「(主人公)様、……(主人公)様っ!!」(そんな…っ!)
【ナレーション】
君の耳には、遠くで君を呼ぶ声が
いつまでも…、いつまでも響いていた…。
(視界が戻る)
【黒の護り手】
「(主人公)…、よく来た。
汝が次の世界を護る者となるのだ」
(一歩進み、磁軸を見上げる)
(暗転)
主人公のいない中、街へ
(広場)
【フラヴィオ】
……。
【クロエ】
…フラヴィオ、平気?(ふぅん…)
【フラヴィオ】
…平気なわけ、ないだろ。(ちくしょう…)
(主人公)が消えたんだぞ!?
もう手が届かない場所に行っちまったんだ!
ろくに、話も出来ないまま…!
なんで、みんな平気そうなんだよ!
(主人公)が、居なくなったんだぞ!?
【アリアンナ】
フラヴィオ様…。(ううっ…)
お気持ちは分かります。
けれど、(主人公)様を信じましょう。
(主人公)様はきっと…
ただ犠牲になるのではない
別の方法をお探しになっているのです。
だから……。
【フラヴィオ】
あ…。
わ、悪い。
なんか…カッとなっちまった。
…八つ当たり、だよな。
ごめん、クロエ。アリアンナ。
【クロエ】
…ううん。
フラヴィオは、(主人公)と
昔から一緒で、とても仲良しだった。(ごめん)
気持ち…分かる、から。
【フラヴィオ】
……。
【ベルトラン】
…ま、みんな落ちつこうや。(はぁ…)
逆に俺らが倒れないよう
まずは…、身体を休めよう。
【クロエ】
…うん、宿屋、行こう。
(宿屋)
【ハンナ】
おや、お帰り!
…どうしたんだい、暗い顔して。
【アリアンナ】
あ、あの…。
【ハンナ】
いいや、何も言わなくて良いよ。
ああ、何も言わなくたって大丈夫だからね。(うんうん!)
ホラ、部屋はちゃーんと用意出来てるし
さっさと入りなさいな!
【フラヴィオ】
女将さん…。(えっへへ)
【アリアンナ】
…では、部屋に参りましょうか。
今日は、ゆっくり休みましょう。
【ベルトラン】
ああ、無理かもしれねえが…
とにかく身体を休めるんだぜ。
(暗転)
ギンヌンガ、蒼い廊下にて
(再び主人公視点に。初めてギンヌンガを訪れた際、一度来た部屋に似ている。いつものBGMに加え、風のような不気味な音が響いている)
【黒の護り手】
「よくたどり着いた、(主人公)」
「汝はここで、我と同様に
新たな黒の護り手となる」
「来るがよい。汝に
汝が封じるべき禍について
説明しておこう」
直進ののち左折、扉をくぐる
(2マス進む。部屋の奥には境の扉を赤くしたような禍々しい扉がある)
【黒の護り手】
「ここが、禍封じる地。
ギンヌンガ最深部にして
我らが護るべき場所だ」
(更に3マス進む。大きな音と共に画面が揺れる)
【黒の護り手】
「この扉の奥に禍は存在している」
「ヤツは、生命力を吸い
己のエネルギーに変えるのだ」
「吸うべきエネルギーが尽きると
エサを求め、動き出すだろう」
「そうならぬよう、我らは
己が命を削り、ヤツを止めるのだ」
何と発言しますか? |
どういう意味だ? 命を削るって? |
どういう意味だ?
【黒の護り手】
「我ら
ファフニールと化す者は
人を超える生命力をもつ…」
「このギンヌンガは、そこにいる
ファフニールの生命力を奪い、この
部屋に住む禍に提供しているのだ」
命を削るって?
【黒の護り手】
「いわば…我らはエサだ。
禍をここで大人しくさせるためのな」
何と発言しますか? |
封印は? それを百年の間ずっと? |
封印は?
【黒の護り手】
「そうして、生命力を与え
動きを止めることを封印と呼ぶ」
「強大な力をもつヤツを止める方法は
それしかなかったのだ」
(何と発言しますか?まで戻る)
それを百年の間ずっと?
【黒の護り手】
「如何に優れた生命力を持とうと
百年の時がすぎれば、その力は
失われてしまう…」
「それが…我らの寿命だ」
(何と発言しますか?まで戻る)
(両方の選択肢を選ぶと、新しい選択肢が現れる)
禍を倒せないのか!?
【黒の護り手】
「……倒す、か」
「この地上で最大といってよい体躯…
ドラゴンをも超える強靭な戦闘力に
無限に等しい再生能力を持つ化け物だ」
「…人、いや
ファフニールの力を
以てしても、相手にはならん」
「あるとすれば、古の……」
【ナレーション】
黒の護り手はそこまで告げた後
ゆっくりと首を振る。
【黒の護り手】
「…いや、なんでもない。確証なく
夢を語っても無駄であろう」
「それよりも、そろそろ
我から汝への力の継承を行う」
「これは汝を護り手へ変える儀式。
これが終った時、我は消え、汝が
この地で護り手となるのだ」
何と発言しますか? |
わかった …ちょっと待って 他の手段はないのか? |
わかった
…ちょっと待って
【黒の護り手】
「待つなら継承の儀式中としろ」
他の手段はないのか?
【黒の護り手】
「…今から我の力を放出する。力は
ギンヌンガで圧縮された後、汝へと
継承される」
「それにかかる時間が24時間。
汝は24時間後、新たな黒の護り手となるのだ」
「人の体、人の心の断片も
今日を最後に消え去る…。
安らかに眠れ、(主人公)……」
(暗転)
(時計が進む音)
再び宿屋にて
(主人公のいない宿屋)
【アリアンナ】
…おはよう、ございます。(うぁ…)
【ベルトラン】
おはよう、嬢ちゃん。(あぁ)
【クロエ】
おはよう、アリアンナ。(うん)
【フラヴィオ】
…アリアンナ、おはよう。
昨日は眠れたかい?(平気か?)
【アリアンナ】
……。
【フラヴィオ】
…だよな。(主人公)が
いないのに、眠れる訳ないよな。(はぁ…)
これから、
どうすればいいのかな。
【アリアンナ】
今後、なのですが…。(よろしいですか?)
私、考えたんです。
自分がどうすればいいか…。
【フラヴィオ】
…どうするつもり?(ん?)
【アリアンナ】
(主人公)様の所にいきます。(参ります。)
【クロエ】
だって(主人公)は地下で…。(ふぅん…)
【アリアンナ】
ギンヌンガの奥で、封印を
護る役目を担っている…。
…わかってます。だけど…(はい!)
…私にだって一緒に封印を
見守ることくらいできます。
そう、気付いたんです。
カレドニアの娘として、
(主人公)様だけに辛い任務を
背負わせる訳にはいきませんから。
【ベルトラン】
嬢ちゃん。…黒の護り手の話じゃ
あっちの世界は人間にゃ
危険だといってたはずだが?(いいか?)
【アリアンナ】
たとえ危険があろうと…
私は、あのまま(主人公)様と
お別れなんて…、耐えられません。
危険があろうと、命が縮もうと…
私は(主人公)様とともに
あの地で過ごしたいんです。
【ベルトラン】
………嬢ちゃん。
【フラヴィオ】
……おれも、かな。(そうだな。)
もう一度、(主人公)に会いたい。
そして、何かおれにもできることが
ないか…、あいつの助けになれないかを
考えてみたいんだ。
【ベルトラン】
……少年。
【クロエ】
だったら、クロエも行く。(わかった)
昨日は色々あって…、驚いた。
でも改めて考えると(主人公)のお陰で
ベルは今日もここにいる。
クロエはそれが嬉しい。だから…
そうしてくれた(主人公)を
クロエは助けてあげたい。
【ベルトラン】
…クロエ。
…。
そうだな、俺も同じ気持ちだ。
何か出来ることがあるかもしれねえ。
…考えがねぇわけでもないしな。
【アリアンナ】
ベルトラン様?(ん?)
【ベルトラン】
いんにゃ、おっさんの独り言さ。(はっはっ…)
さ、百年越しの俺の決意を否定し
1人で消えたアイツに、
みんなで会いにいくとしようか!(行こうぜ!)
(暗転)
封印の部屋
(再び主人公視点に戻る。赤い扉がある部屋で、再び風のような音が響いている。)
【ナレーション】
…ギンヌンガで目を覚ました君は
周囲の空気が昨日よりも重く感じる。
黒の護り手が言っていた
力の継承が始まっているのだろうか?
君が目覚めたことに気付いたらしく
視界内に黒の護り手が現れる。
【黒の護り手】
「継承は順調に行われている…。
あと数時間、問題がなければ無事終了だ」
「…ん!?」
(地震のような音と共に、画面が揺れる)
…何だ?
地震か?
【黒の護り手】
「…地震? いや、これは……」
【ナレーション】
語り手はそう告げた後、周囲を見回し
緊迫した様子で天井を見上げる。
【黒の護り手】
「侵入者!? 現世と隔離されている
この常世の封印内に、許可なく何者かが
侵入したようだ!」
何と発言しますか? |
つまり、どうなるの? 侵入者って? |
つまり、どうなるの?
【黒の護り手】
「ただの侵入者なら常世の中を
彷徨ううちに倒れるだけだが…
何か、イヤな予感がする」
「…空気が淀み、ギンヌンガが
不思議な軋みを響かせている」
「継承に影響が出なければいいのだが…」
(一度目なら、何と発言しますか?まで戻る)
侵入者って?
【黒の護り手】
「わからぬ。ただ…もしや…」
【ナレーション】
黒の護り手はそういいながら
君の顔を凝視する。
【黒の護り手】
「とにかく、上の階を調べれば
判明するだろう」
(一度目なら、何と発言しますか?まで戻る)
【黒の護り手】
「我は継承を安定して行う為、
ここから動きがたい」
「ギンヌンガ内にいれば、
我が声は汝に届く。故に汝が
侵入者を調べて来てくれ」
(移動音がして、視界が白く染まる)
最終更新:2022年09月19日 17:24