登録日:2025/03/04 Tue 20:04:26
更新日:2025/04/30 Wed 06:02:47
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「しかしな…君が赤ちゃんを産めんようにでもなったら……」
「ヘンケン・ベッケナー」は
宇宙世紀ガンダムシリーズの登場人物の一人。
『
機動戦士Ζガンダム』に登場した反地球連邦組織
エゥーゴの初期からの中核メンバーで、前線指揮官の一人。
劇中では“ヘンケン艦長”と、役職まで付けて呼ばれることが多い。
【人物】
地球連邦軍所属の士官。階級は中佐。
出番は少ないが当該作の味方サイドのレギュラーの一人。
しかし、それにも関わらずプロフィールの詳細が詰められていなかったようで、詳しい経歴や
年齢などは不明であった。
ただし、劇中の台詞から後に過去が設定・補完されたようで、2000年から2007年までに
富士急ハイランドで公開されたアトラクションである『GUNDAM THE RIDE』によれば、
一年戦争当時には既に第7艦隊所属
サラミス改フジ級輸送艦スルガの艦長をしていたとされる。
最も、この頃から前線で戦っていた訳ではなく、宇宙移民の移送を担当していたのを
ア・バオア・クー攻略戦の余波で艦が撃沈されてしまったらしい。
尚、当時の階級は少佐ということで一年戦争当時の時点でそこそこのキャリアがあったかエリートだった可能性も。
この、追加された話とは微妙に食い違っている気もするが、攻略戦の際には直接的には見ていないものの暴れ回る
ジオングのプレッシャーというものは感じていたらしい。
小説では
アムロのことを聞かれて「直接は知らないが1年戦争時に
ホワイトベースの近くで戦った経験のある兵士ならばみなアムロを知っているようなものだ
」と話しており
このア・バオア・クー戦のことかは不明だがアムロと面識はないが知ってはいるようだ。
というかアムロの方も近くにいるだけで印象付けるパワーがあったのか
容姿から考えると30前半〜40前後といったところか。
(主に主人公が低身長なことが多い)ガンダム世界では珍しく長身の
クワトロや
ブライトと並んでも尚も目立つ程のマッチョな偉丈夫で、何と設定身長は195cmもある。
額が少し広くなってきたのが窺える金の短髪に浅黒い肌をしているが、これは「ノーマルスーツを着ない主義」とのことで宇宙焼けしてる的なイメージなのかもしれない。
宇宙船の窓で有害なのは防いでるのかもしれないが危ない描写な気も。
ラーディッシュの艦長として知られているが、実は序盤では
アーガマの方を指揮していた。
上述の通りで階級は中佐と、性格やノリの軽さから侮られがちだが実は中々のキャリア持ち。
とはいえ、もっと若いブライトが同階級なのでそこまで……とも思ってしまうが
一年戦争当時の伝説的な英雄というオマケが付いてるブライトに対して、
ティターンズが影響力を強める中でも同じ中佐の階級に就けているというのは実はとんでもなく優秀な証拠なのかもしれない。(ブライトも危険分子扱いされて閑職に追いやられた結果、有名無実の“中佐”となってたし。)
……が、エゥーゴの中核メンバーとなっているという都合からか、現在は表向きには予備役扱いなのか本来の職務からは離れているらしく、
━━現在の職業は月面都市アンマンのハンバーガーショップ「マクダニエル」の店長ということになっているらしい。
小説版では“離婚歴があるかも?”的な注意書きがされていたが、こういった部分が影響してしまっているのかもしれない。
また一方では、エゥーゴ入りしたのは軍からの給料が遅配されて生活が成り立たなかったからなんて書かれてたこともあり、単にそれが原因かもしれない。(事実ならば、恐らくはスペースノイドであるためにティターンズから冷遇されていたと考えられる。)
何れにせよ、普通に“理想の為に地位を捨てた”で良さそうなものを妙にドメスティックな理由を付けられてるあたり、文芸担当者には何かしらの思い入れや意図でもあったのだろうか?
物語の開始当初は事実上のエゥーゴのNo.2ではあったものの、何方かと言えば指導者である
ブレックス・フォーラの腹心と言った方が近い。
実際、その正体が明らかになってくると共に表に出るようになったクワトロ・バジーナ大尉や、後にエゥーゴに迎え入れたブライト・ノア中佐を迎え入れた後は一線を退いて主にバックアップを担当するようになっており、その後の命令系統でも先輩面などはせずに彼等の方を立てていた。
これは、パイロットであり政治も出来るクワトロ(
シャア)とは担当違い、
同じ艦長職でも前線での指揮能力ではブライトには及ばないから━━との判断かららしい。
如何に得意分野が違うとはいえ中々に出来ることではないので、もっと褒めてあげたい所。
何れにせよ、快活で面倒見のいい性格からエゥーゴの中核メンバーからの信頼も篤く、アーガマとラーディッシュのニ艦体制となってからは
エマや
カツが色々な理由でラーディッシュ行きになってることも少なくなく、ある種の研修所みたいな扱いになっていた面も。
カツの無断出撃に関しても怒るばかりでなく状況次第では許しつつも確りと役目を与えたりと、基本的にお荷物扱いされていたアーガマに比べ、
カツが活きた回ではラーディッシュに居た時のが多かった。
【エマ中尉愛】
ヘンケン艦長と言えば
登場期間のほぼ全編に渡るエマ・シーンへの求愛行動で有名である。
━━どうやら、この時に
一目惚れをしてしまったらしく、以降は事ある毎にエマへの言及が目立つことに。
尚、この時にエマが持参した親書とは
例の破廉恥な作戦の通告を突きつけるものだったのだが、この時のやり取りとエマの様子から
エマが思想主義者ではないまともな人間であると見抜いたクワトロは、そのエマの良心にかけて追い詰められた状況を打破してくれる期待を込めた発言をしているのだが、ヘンケンもその意見に賛同してブレックスに「ティターンズを信用しろというのか!?」と言われてしまっている。
……が、実はヘンケンはクワトロのような(ニュータイプとしての)勘が働いたとかではなく
エマにメロメロになってたのでついつい応援してしまったという程度の話であったようである。
実際、この後で(カミーユにとって)少なくない犠牲を払わされた上に折角のMk-Ⅱ(3号機)とアムロ・レイの再来として期待されたカミーユの身柄まで取られた上に攻撃されるのも秒読み……という段階だったのだが、何の指示もしていないのに
エマがビダン父子とMk-Ⅱ全機を持って帰ってきた時には、確信通りだったと落ち着いていたクワトロに対して、賛同してた筈のヘンケンは
えぇっマジかよみたいな反応を示していたのは内緒。
その後も、エゥーゴの服を着せてもらってるのに捕虜の名目で監視下にあったエマを気にかけてる様子が見られ、監視の名目でエマが誰かと話している時には音声を流すように命じていると疑わしき場面も。
そして、間もなくエマは正式にエゥーゴに鞍替えすることになるが、同時に自身はバックアップ用に新造されたラーディッシュの方に移ることとなり名残惜しそうにエマと別れた。
……が、エマがアーガマとラーディッシュを行き来するようになると我慢しきれずに不器用ながらも積極的なアプローチを開始。
当初こそ、部下であるラーディッシュのブリッジクルーからも「タイミングが悪いんだよなぁ」などと聞こえるようにボヤかれた上で忠告される有様で、
エマの方も最初は頑なに断る姿勢を見せていた。
……が、どうやらエマの方でも別にヘンケンを拒絶する理由がないことに気づいたらしく、後半当たりからは反対にヘンケンの身を案じる反応を示すようにまでなっていった。
尚、
新訳『Ζ』では諸々の尺を短くせざるを得なくなることから、キャラクター同士の人間関係の深まりというものが全体的にTV版よりもあっさりしたものになってしまっているのだが、エマとヘンケンに関しては
関係が浅いと展開的にも不自然になってしまうからか、
反対にイチャイチャシーンが増やされている。
挙げ句には問題児カツ・コバヤシを引き取る条件としてエマを寄越せと言い出す始末で、ヘンケンの気持ちを理解しつつも現在の脈ナシな反応を示されていることを踏まえたオッサン達の本人(エマ)不在の状態での交渉までもが描かれることに……。
ヘンケン「よし、その話乗った!…が、交換条件がある」
ブライト「条件?」
ヘンケン「エマ・シーン中尉も、ラーディッシュ付きに回してくれるならカツを引き受ける!」
クワトロ「…脈は保証できないんだぞ?」
ヘンケン「脈を付けるのが、男の甲斐性ってもんだ!心配するな!」
こうして、妙な自信に胸を張って出ていくヘンケンを男の友情で見送ったクワトロとブライトも「…いいな」「あぁ、いいな」と呟くのだった。
※言うまでもないが、こんなもん“オッサン達何しとんねん案件”であり問題しかない取り決めなのは間違いがない。エマがヘンケンを本心では嫌ってなかったのとTV版のカツが問題児すぎてカツ=どんな扱いされても正義みたいな認識があったので何となく流されてるが。
【最期】
ティターンズとエゥーゴの戦いは、最終局面までにアクシズ勢力(
旧ジオン公国残党)までが絡んでくる中で
パプテマス・シロッコが実質的なクーデターを成功させてティターンズの実権を握ることに。
これにより、ティターンズとアクシズ共に、大きく戦局を有利に運べるコロニーレーザー(グリプス2)のコントロールを狙う展開となり、それにエゥーゴが応戦するという形となった。
その中で、ヘンケンもまた前線指揮官の一人としてティターンズが求心力を失ったことで使えるようになった艦隊を率いて戦っていたのだがアクシズ勢力に押されて後退に追い込まれることに。
しかし、そこに待っていた主力であるアーガマが到着してエマ(ガンダムMk-Ⅱ)とカツ(
Gディフェンサー)が出撃するが、そこを
ヤザン・ゲーブル率いる
ハンブラビ隊が強襲する。
エマとカツは戦力、実力ともに明らかに劣っていたものの、Gディフェンサーのドッキング機能を利用した目眩ましでヤザンの動きを止めた隙に、
本来は離脱すべき所を留まりつつ機動力を利用して囮となったカツの働きもあってか僚機を落とすことに成功するファインプレーを見せる。
……が、その直後にカツが事故死し、怒りのヤザンに狙い撃ちされたエマはカツの死でショックを受けていたこともあってか、あっという間に窮地に追い込まれる。
ヘンケンもその状況は注視していたが……「艦長!ラーディッシュ、Mk-Ⅱへ接近させます!」
何と、ここでヘンケンが前線指揮官として決して口に出来なかった事を部下達が言ってくれる。
現在の戦局を考えれば如何に愛する女の窮地でも個人的な事情を優先する訳にはいかないと踏みとどまろうとするが……。
「駄目だ!ラーディッシュは…」
「エマ中尉をこのまま見殺しにはできません!」
「…すまん。ラーディッシュ前進!目標、Mk-Ⅱだ!」
こうして、部下達の覚悟に後押しされたヘンケンは、隕石の谷間に身を隠すも狙い撃ちされ放題になっていたエマ機の射線上にラーディッシュを侵入させると全力でヤザン機に艦砲射撃を行う。
「ヘンケン艦長、無茶です! 撃沈されます!」)
「中尉が無事ならいい! ラーディッシュを盾にしろ!」
……しかし、この時代ともなるともはやMSと戦艦では火力でも機動力でも比較にならない程の力関係の逆転が起きており、全く攻撃を当てられないばかりか、取って返してきた所でメインエンジンからブリッジまでを綺麗に順番に撃ち抜かれてラーディッシュの命運は尽きる。
そして、破壊されたブリッジから空気が漏れ出る中、モニター越しにエマの乗るガンダムMk-Ⅱの無事を確認したヘンケンは事切れるのだった。
そして、空気を読まずにカミーユに絡みついていたジェリドは、途中までの成長過程は何だったのかと言う位にあっさりと処理されて吹き飛ばされた後にラーディッシュの爆発に巻き込まれて呆けなくついでのように戦死するのだった。……見ようによってはカツよりヒドくないか?
【その後】
確かに、自分でも愛していたことを自覚した男の死に放心状態となったエマであったが、
宇宙空間でパイロットスーツのバイザーを上げるという異常行動に出た、同じくヘンケンの死にショックを受けている筈のカミーユを止めることで何とか自分を取り戻すも、
戦場に戻った所で
レコア・ロンドと戦い、勝利を収めたかと思ったところでレコアの心の痛みに触れ、迂闊に外に出てしまったことでエマもまた命を落とすことに……。
敵も味方もメインキャラが死にまくる最終2話は『Zガンダム』好きには、名場面・名(迷)台詞のオンパレードであると共にトラウマシーンの坩堝であった。
その他メディアでの活躍
■【SDガンダム外伝】
アルガス騎士団編にて人間族の戦士ヘンケンとして登場。HPは330と人間族としては高い部類。
他が難色を示す中ブレックス王の「実力はともかく仲が悪い騎士団の取りまとめ役に他国の人間である騎士アムロを抜擢する」という計画に賛成する。
FC版『ナイトガンダム物語2 光の騎士』では力試しとして騎士アムロに勝負を挑み、これを通じてアムロの実力を認めるようになる。この戦闘はプレイヤーの任意だが、やっとかないとアムロの必殺技が修得できないので要注意。
尚、今作ではエマが演者のキャラは登場していなかったが、後に同じくアルガスに仕える「騎士エマ・シーン」として登場。こちらはHP450とヘンケンより強く、どうやら外伝世界では尻に敷かれている様子。
主人公ヒロトの知人でTHE GUNDAM BASEの店長、マツムラ・ケンがヘンケンのファンという設定。
GBNではヘンケンのアバターを使用している他、リアルでもヒゲをヘンケンと同じような形にセットしている。
無事に結ばれた。
ゲームでの活躍
なかなか有能な味方の艦長キャラとして出番が多い。死亡シーンがオミットされエマ中尉との仲が進展することが多いと原作より報われることも多い。
そしてスパロボ補正の恩恵を結構受けられ死亡シーンが再現されることはまずない(死亡後になっている事はある)。
なお、『第3次』では自分の部隊に戦力を分けてくれと暗にエマをこっちに送ってくれと言ったのだが、ブライトは全く空気を読まずアムロやカミーユを送ろうとしたので慌てて「
エースでも貴重なパイロットでなくてもいいからエマを送ってほしい」と口を滑らせてしまい、
暗にエースでも貴重なパイロットでもないと言われたエマにブチギレられるという後の劇場版に通ずるけど正反対の結果に終わった(残当)場面があったりする。
なお、エマが仲間に加入していない場合でも戦力を分けてほしいと言ってくるため戦力が足りないという事自体は事実の模様である。
なお、この場合送ってほしいパイロットは最初から名指ししてくる
その後シナリオ「オデッサ・デイ」にてロンド・ベルが相手する以上の
インスペクターの大部隊を相手にしているなどスーパーロボットがおそらくいない上に
当初のヘンケン隊の主力パイロットだった
フォウも誘拐されている中でロンド・ベル以上に奮戦していると言えるだろう。
後に旧シリーズ完結編の『
第4次』のエンディングで
無事にエマとゴールインできたことが語られる。
最終的に離婚したケーラ&アストナージとの扱いの差は一体
また、αシリーズでは『
α外伝』にてブライト達を人質に取られてティターンズに出戻ったエマに銃を向けられても全く動じることなく
「どうしてこんな事をしているのか、俺は分かっているぞ。必ず俺達がブライト達を救出するから、その後で俺達のところへ戻ってこい!(意訳)」と告げる漢気を見せており、
『
第3次α』では序盤の内からエマが「そろそろヘンケン艦長の気持ちに応えてもいいかなー(意訳)」と発言しているので多分ED後にゴールインしたと思われる。
あと、Zシリーズだと
カミーユが異世界転移してる間になんかエマに猛アタックを仕掛けて無事OKをもらったとか。
余談だが、スパロボではヘンケンの出番が多い割にラーディッシュが殆ど参戦しないので乗艦はデモやシナリオ上で乗っただけのものも含めて
ホワイトベース、トロイホース、アーガマ、ラーディッシュ、
アレキサンドリア、
アウドムラ、
クラップ級、
ラー・カイラムなど実にバリエーション豊かとなっている。
『
64』で自軍をレベル上げしまくっていると、釣られてやたら高レベルのヘンケンがラー・カイラムでスポット参戦するのはちょっと語り草に。
現状、ヘンケン座乗ラーディッシュが恒久自軍ユニットになったスパロボは
ソーシャルゲームの『X-Ω』のみ。ゲーム最序盤から入手(購入)できるので長く使う事も可能だった。
しかしレアリティはRで、
ハヤト・コバヤシの
アウドムラとどんぐりの背比べの性能。編成コストを惜しむなら初期艦の
プトレマイオスで暫く問題なく、残念ながら輝けたポジションとはお世辞にも言い難い。
一年戦争から従軍していたという設定のため、皆勤賞。
一年戦争の制服をきっちり着こなした連邦版と、ブレックスに賛同して合流し若干ラフな格好になったエゥーゴ版がある。
どちらにもジャック、アダムとの掛け合いも用意されている。
友好キャラはブレックス、エマ。殆ど絡まない一年戦争版でもエマが友好キャラ扱い。好きすぎるだろ。
ちなみに『ジオン独立戦争記』以降では『GUNDAM THE RIDE』の設定を取り入れており、前髪が長くなっている。
能力値は、指揮や魅力や射撃や耐久といった指揮官に必要な数値が高めで、反応もそれなりな優秀なキャラ。
階級も最初から少佐で指揮効果も活かしやすく、脅威Vでは指揮バグと相性がいい。
最終的な能力値は、初期ではこちらが上回るが成長補正が高いブライトに一歩譲るも、一年戦争時ではブライトは階級が其処まで高くなく、選択肢によってはイベントで長期間任務中になり、自分では使用できないので、寧ろヘンケンの方にお世話になることも多い。基本的に初期はサラミスに乗っているが、マゼラン級やホワイトベースに乗せ換えて、能力を最大限発揮させよう。
アクシズの脅威以降はヘンケンの代名詞であるラーディッシュも登場したが、スペックが低めで宇宙専用と使い勝手が悪い。初期に艦長を務めていたアーガマか、万能戦艦であるアルビオンに搭乗させた方がいいだろう。
グリプス戦役以降も取り扱う作品では、
レビル率いる地球連邦軍編にてブレックスの配下となり、ティターンズが決起する第二部にて、活性化したエゥーゴに参加。一旦自軍を離れる。
その後、ブレックスからレビルに連絡が入り、エゥーゴの支援を約束すると彼らと合流可能に。もしくは
ジャミトフ率いるティターンズのどちらと手を取るかを選ぶイベントがある。
エゥーゴ支援YESかつアラインメントを引き上げることで、ブレックスとヘンケンだけでなく、ティターンズに反感を抱いた元WB隊のメンバーや、ジオンから鞍替えしたシャアことクワトロやロベルト、カミーユやカツといったアーガマ、ラーディッシュの面々がレビルの元にはせ参じるため、エゥーゴを選ぶ方がメリットが多く、再びヘンケンを使用可能になるという意味でもティターンズよりも選ばれやすい。
アクシズの脅威以降は、黒服板のシロッコがレビルの直臣として、連邦軍と最後まで尽くしてくれるのでエゥーゴ陣営とも共存できるし。
イベント面で見た場合は、一年戦争編やそれ以降も取り扱う地球連邦軍編二部以降や、ジオンの系譜のエゥーゴ編では戦死イベントがないので、気軽に使える。
ブレックス率いるエゥーゴでは、原作イベントに当たるアーガマ隊を発足させると、艦長を務める為に長らく使えなくなる。
ブライトがアーガマ艦長に着任した後は一時的に指揮下に戻るが、今度はラーディッシュの艦長を務める為再び離脱する。
カミーユの精神崩壊を防ぎ、クワトロに逆襲を思い留まらせるには原作同様にエマ・カツ・アポリーと共にヘンケンを犠牲にし、ファの退役を認める必要がある。
クワトロ残留はベストエンディングの必須条件であり、残念ながらヘンケン艦長の死亡は確定してしまうのだ。
本格的に使用したい場合はエゥーゴ・クワトロ編をプレイしよう。ブレックス暗殺直後のシナリオであり、原作イベントが発生せず、最後までヘンケンを使用できる。
出る場合はブライトほどではないが優秀な艦長として出ることが多い。
- ストーリー制を採用したナンバリングのうちGジェネNEOでは途中から登場し、しばらくはラーディッシュにて操作可能な味方援軍として登場した後自軍チームに合流する。それなりに高いレベルで加入するので艦長として最後まで使って問題はない。
- 一方でDSの方では宇宙世紀ルートで使用可能。こちらではフラグを立てると死亡してしまうが回避は容易。また、本ゲームでは選ばなかったほうの自軍はシナリオ外で特別演習という形で対決できるが、アナザーガンダムルートで宇宙世紀組と演習する際に無事が確認できる。
ただ、「カミーユの強化イベント完遂のためには味方の戦死イベントを最低1回は見ないと行けない」「ヘンケンが戦死すると、後にディアナが加入するので損はない」と言った事情から、隠し要素を知っているプレイヤーからはまず確実に殺される不遇の存在である。
また、同作品ではキャラクター毎の相性が数値で設定されているのだが、ヘンケンからエマへの相性値は最大の+20で、同じ値が設定されているのはシロー&アイナくらいと希少。
しかし、対するエマからヘンケンへの相性値は たったの+1。そもそも艦長キャラはチームを組めずこの数値自体ただのフレーバーでしかないが、マイナスや相性設定が無いよりはマシであり、一応脈ありという部分も含めて原作通りではあるのだが…。
【余談】
- 時折ヘンケンの勝手でエマ一人を守る為にクルーとラーディッシュを自分と心中させたように誤解されるが、
上を見ても分かる通りクルー達に後押しされてエマの援護に向かったというのが正しい。
さらに言えばそもそもMS無しでヤザン機に襲われた時点、直衛のMSが全機無力化された時点で、轟沈は免れないどうにもならない状況に陥っているため、
最期の行動もどうせ沈むならせめてエマを守ろうと言う行いである。まぐれ当たりでもヤザンを撃退出来たら、エマと相互支援しつつ友軍と合流すると言う最善の道が開けた可能性もある。(重ね重ね、この時代のMSは既に機動力は言うに及ばず火力でも戦艦を越えるレベルなので、戦艦にはMSの補給・整備用の中継基地兼後方からの艦砲支援を期待する程度の役割しかなかった。実際、MSの数が戦局を決めるというようなことは実は序盤の辺りで話されているこの時代の常識なので、主力の一端であるガンダムMk-Ⅱ(スーパーガンダム)を優先して守るというのは目先の戦略としては決して間違いではないのだ。)
- 中の人の小杉十郎太氏にとっては、富野由悠季に直々に誘われての声優デビューと共に初めて得た記念すべき役である。
……が、同時にナレーションも担当していたためにクレジットでは常に“ナレーション”表記で、ヘンケン役としてクレジットされるのは新訳『Z』まで叶わなかった。
なお、エマ役の岡本麻弥氏もエマが初めて決まった役だったとされるので、ある意味似た者同士と言えなくもない。
- 尚、この声優デビュー当時から渋い美声で注目された中の人だが、矢張り演技力というか表現力ではまだまだ未熟だったようで、ファースト時の永井一郎氏のナレーションに魅せられていた池田秀一氏はどうしても小杉氏のナレーションに納得いかずに「君、病気に(でもなって降板に)ならないか?」……と、新人相手とはいえかなりキツいことを言ってしまったらしい。(勿論、後日に反省した当人から謝罪があったとのこと。)
ちなみにエマ役の岡本麻弥氏も池田秀一氏に駄目だし喰らってたらしいので、やっぱり似た者同士と(ry
- > 無事に結ばれた。 この一言で心の底からガッツポーズできるよ -- 名無しさん (2025-03-04 20:15:37)
- 「君が赤ちゃんを産めんようにでもなったら……」発言はよくセクハラとネタにされるけどそこまでだろうか?確かにちょっとアレな言い回しだし別に女性機能に限った話でもないのに敢えてそれを例に出すのはどうなのとは思うけど、曲がりなりにも放射線被爆とそれによる健康リスクを気にしての話だし。「俺達の赤ちゃんを生めんようになったら」だったら完全アウトだったろうけど -- 名無しさん (2025-03-04 20:19:18)
- ↑1980年代だと「女性は赤ちゃん産んで一人前、産めなくなったら人間としてアウト」って認識もまだ残ってるから生殖能力の危険をちゃんと忠告して断りやすい雰囲気で是非を尋ねるのはむしろすごい紳士的 -- 名無しさん (2025-03-04 20:41:04)
- ↑×3 平和な世界では幸せな結末で良かった。 -- 名無しさん (2025-03-04 20:46:34)
- デビュー作がヘンケン艦長だからか小杉十郎太さんはオッサンキャラのイメージが強いけど、意外と美形のイケメン役が多いんだよね -- 名無しさん (2025-03-04 21:18:52)
- GジェネDSではカミーユ強化のため味方一人を犠牲にしなければならないため犠牲になるヘンケン… -- 名無しさん (2025-03-04 21:19:24)
- ↑3さすがに女性の部下に赤ちゃん産む話は昔でもセクハラというか、80年代基準でもデリカシーに欠ける発言なのも間違いない。でもそれはそれとしてエマのことを気遣った思いやりの発言なのも疑いなく確か。その辺分かってるのでエマも微妙な反応を返した。女性を気遣える優しい言葉を、ストレートすぎてデリカシーに欠ける言い回しでして顰蹙買っちゃう不器用さ、そこにヘンケン艦長のキャラクター性が詰まってるな -- 名無しさん (2025-03-04 21:25:58)
- 21:12:35に編集を行ったkurotenwiki氏を編集衝突放置の件で報告しました -- 名無しさん (2025-03-04 21:31:15)
- 池田秀一、昔の俳優らしく口が悪い! -- 名無しさん (2025-03-04 21:37:55)
- まあ池田さんは子役からの叩き上げだから… -- 名無しさん (2025-03-04 22:40:57)
- 割と長い間、なんで「偏見艦長」なんてひどい渾名でしか呼ばれないんだ?って思ってた。 -- 名無しさん (2025-03-04 22:44:46)
- 後年の機動戦艦ナデシコでも、小杉十郎太氏のゴート・ホーリーは岡本麻弥氏のハルカ・ミナトと一時期恋仲だったが、中盤で別れた。ミナトとの結末については小杉氏も不満を持っていたようであり、岡本氏によれば「麻弥と一緒になると、だいたい幸せじゃない」とも(ヘンケン艦長を引き合いにして)愚痴を言っていたとのこと -- 名無しさん (2025-03-05 00:16:27)
- 劇場版でエマがノーマルスーツの前を開けた時に胸の膨らみを見て、バレそうになったら目を逸らしてまた見るのがかわいくて好き -- 名無しさん (2025-03-05 00:19:50)
- ↑8 しかも生存だと乗機のネェル・アーガマが真っ先に旧式化でこの先辛くなる&死亡でディアナ様のソレイユが代わりに加入すると判るとイベントで犠牲にした方がいいってなってしまうという…… -- 名無しさん (2025-03-05 00:39:25)
- 日本にセクハラって概念が広まったのが80年代終盤から90年代なんで、Ζ放送当時あのセリフだけでアウトってことはあり得ないな -- 名無しさん (2025-03-05 00:59:16)
- 小説版のサラといい当時のハンバーガーショップ推しが強い -- 名無しさん (2025-03-05 01:05:57)
- スパロボαだと第三次でエマがヘンケンとの仲を聞かれて「そろそろ気持ちに応えようかな」と乗り気だったので、あっちでも報われたんだろうな。 -- 名無しさん (2025-03-05 06:40:06)
- コレンナンダーの発言もセクハラだけど気を使ってのことだから、富野の癖か? -- 名無しさん (2025-03-05 09:09:15)
- 冒頭の台詞もーちょいカッコいいやつ無いものか -- 名無しさん (2025-03-05 13:05:11)
- ヘンケンを育ててなんとするか! -- 名無しさん (2025-03-05 21:06:33)
- てっきり二十代かと思ってた。年齢がそんなに高いなら、エマ中尉への求愛がますます気持ち悪い。 -- 名無しさん (2025-03-22 10:25:23)
- 十把一絡げに部下からの進言でラーディッシュを盾にしたことになってるけどラーディッシュのCVも名もなきクルー「俺はまだ死にたくないー!まだやりたいこともあるんだー!やめろー」とか思ってる人一人もいなかったのか…? -- 名無しさん (2025-04-03 17:41:41)
- ↑ いたとしても余談に書いてあるようにマジでどうにもならない。「エマの盾になって沈む」か「エマの盾にならずに沈む」かの二択なので -- 名無しさん (2025-04-30 06:02:47)
最終更新:2025年04月30日 06:02