カツ・コバヤシ

登録日:2025/02/19 Wed 19:27:14
更新日:2025/04/05 Sat 21:09:39
所要時間:約 16 分で読めます





「カツ・コバヤシ」は、宇宙世紀ガンダムシリーズの登場人物の一人。
一応は機動戦士ガンダム』と続編の『機動戦士Ζガンダム』を跨いで登場した。
ファースト(『ガンダム』)ではマスコット的な存在として、続編では思春期に突入したクソ生意気なガキパイロット候補生として活躍した。

尚、カツ・コバヤシは『機動戦士ガンダム』の終了後にハヤト・コバヤシフラウ・コバヤシ夫妻に引き取られた後の名前であり、引き取られる以前のフルネームは「カツ・ハウィン」である。




【機動戦士ガンダム】

レツ・コ・ファンとキッカ・キタモトと共に、サイド7へのジオンの侵攻によって起こった争いによって戦災孤児となった“おこちゃま3人組(トリオ)”の一人。
実は、カツのみ第2話からの登場。

CV:白石冬美(TV版)/朝井彩加(THE ORIGIN

当時の年齢は7歳で、3人組の中では最年長。
一番背が高くて、ホワンとした顔したのがカツ。
この頃から緑系の服を着ている。

当時は大人しめの性格で、3人組ではキッカが率先して騒動を起こしていた印象だが兄貴分として2人の面倒を見ていたとの話もあり、その辺の設定は後に『THE ORIGIN』で拾われている。
名前の由来は、レツと合わせて“カツレツ”から。キッカだけ外れているので据わりが悪い。

黒人的な特徴を付けられているレツ、白人的な特徴を付けられているキッカに対してアジア人的な特徴を付けられている。(ハウィンとは中国系あたりのイメージだろうか?)

基本的にはシビアで暗めな『機動戦士ガンダム』の世界観の中での清涼剤というかコメディリリーフとして、アニメの要所要所に登場しては明るく元気な姿を見せていた。
続編の『機動戦士Zガンダム』からは、しばらくリアリティ路線の際にはトコトンまでリアリティに描く……という風潮が続いていたためか当時とは隔世の感があるが、ギャグアニメのような雰囲気や扱いすら受けていた。

3人組のことは主にフラウ・ボゥが面倒を見てくれていたのだが、手が空いた時にはミライ・ヤシマが風呂に入れてくれていたこともある。

ホワイトベースが当面の目標としていた連邦軍本拠地のジャブローに到着した際には流石に艦から降ろされる判断を下されてしまい、ホワイトベース隊が正式に軍属とされると共に育児センターに入れられることになったものの脱走。

━━そこで、戦力が充実するに至ったジオン水泳部の力でタイミングを同じくして潜入して来ていたジオン兵が遂に完成していたジム爆弾を仕掛けているのを発見。
見つかって捕縛されてしまうも、キッカの器用な足の指でレツの猿ぐつわを外す→レツの丈夫な歯でカツのロープを噛みちぎる→カツが一瞬の早業でレツとキッカの縄を解く……の連携で自由になると、3人で協力して爆弾を全撤去した上にその爆弾を搬送用のバギーに乗せて走り出す。
その途中で暇つぶしに工場見学の許しをもらったアムロカイ、ハヤトに運良く発見されると、兄貴達のガチで冷静で的確な判断によりジープに移された後にアムロがカーブを利用してバギーを谷底に落として事なきを得た。*1

その後、今回の功績と口の巧いカイが擁護に回ってくれたことと、いい加減にホワイトベースには前線に出ていって貰わねばならないということで再乗船が叶い、新しい家族(クルー達)と家(ホワイトベース)に帰ることが出来た。*2

そして、再び宇宙に上がった頃からニュータイプに覚醒したアムロの戦いに引っ張られたのか3人組もニュータイプとしての素養を見せるようになっており、最終話に至っては全く中の様子が見えないにも関わらず、アムロの「声」を聞くに留まっていた他のクルー達に対して、子供達3人は崩壊するア・バオア・クーから脱出するアムロを導いている。

ファーストでは、正当なニュータイプ(というか疑念がなく自分の能力を素直に使えるよう)になれるのは次世代を担う子供こそが相応しく覚醒も早いと考えられていた節があるので、この描写も納得のいくものであった。

……こうして、もしこのままの路線で続編が作られたら恐ろしい存在になるとまで思われていたガキ共だったのだが━━。



【機動戦士Zガンダム】



カミーユとカツ、どちらが真にニュータイプとして目覚めるのか。
カツがアムロの2番手になってくる。
ファンはカミーユをアムロの2番手と思ってるけど本質的に違うキャラクターなんです。
アムロの明確なアンチテーゼ(●●●●●●)になるようにカツを描いてみたい。
そこにシャアを先輩とするカミーユがニュータイプをどう捉えるか。
どちらが本当にニュータイプとして飽和していくのか……それが3クール以後の一番の興味になってゆくでしょう。
━━『月刊ニュータイプ』1985年4月創刊号掲載
富野由悠季インタビューより抜粋・編集





「あいつら共倒れしちまえばいいんだ!」

元はサイド7の戦災孤児であった少年が成長した姿。
成り行きから連邦軍が秘密裏に建造していた新造戦艦ホワイトベースに保護された後に、当人達の意思により終戦までを戦時下の同艦で過ごした3人の幼児達の一人であった。

同ホワイトベースのクルーとなり、一年戦争の終戦後に結婚したハヤト・コバヤシとフラウ・コバヤシ(旧姓:ボゥ)夫妻に3人揃って引き取られ、コバヤシ家の長子となった。

CV:難波圭一(旧TV版)/浪川大輔新訳『Ζ』

主な搭乗機体
  • ガンダムMk-II(TV版のみ。無断出撃)
  • ゲルググ(TV版のみ。無断出撃)
  • ネモ(TV版のみ)
  • メタス(TV版のみ)
  • Gディフェンサー



【登場までの紆余曲折?】

カツの登場は『機動戦士Zガンダム』開始前から予告されており、上述の通りで総監督である富野由悠季は、番組開始直前に同番組の開始と共に発刊された角川書店(現:KADOKAWA)の『月刊ニュータイプ』創刊号にて「アムロの後継的キャラクターになる」……等と宣っていた。
そのため、ファーストに魅せられた後に続編の登場に胸躍らせていたファン達はカツこそが真のニュータイプ、ニュータイプ論争に決着を付ける存在になるのでは……と期待していたものの、同時に富野はカツをアムロの明確なアンチテーゼとして描いてみたい……と、この時点で確かに語っており、本編では実際に後継者というよりはアムロ(とカミーユの)劣化版や失敗版のような評価を受けてしまうようになっているのは周知の事実。

尚、成長したカツをデザインしたのはファーストでもキャラデザを担当していた安彦良和なのだが、
そもそも安彦先生は『Ζ』の企画に賛同しておらず、他の年齢を重ねたホワイトベースクルーと同様にゲスト扱いだと思っていたので適当にデザインしたらレギュラー扱いだと聞いて驚き、もっとちゃんとデザインしてやればよかった……と語ったというエピソードは有名だが、実は何処で話したのかということは不明である。

そもそも、実際の劇中でのカツは思ったより登場話数が少なく明確にレギュラーと呼ぶには疑問符が付くのと、
後述の通りで活躍以上にやらかした部分のみを強調して語られがちであるために、上述の安彦先生のエピソードも長年のカツへのヘイトの中で生まれてしまった願望というか噂話に過ぎないのかもしれない。*3

何れにしても、当初は幼い頃とはいえファーストからの記憶を引き継ぐ人物にして(不穏当なことも言われているが)アムロの後継者にもなると言われていたのは間違いのないカツであったが、実際の活躍は英雄とは真逆とすら思えるものであった。



【序盤のカツ躍】

初登場は第12話。
地球にて大豪邸住みに執事&メイド(軍属)*4まで付けられて軟禁生活を強いられているアムロ・レイの下を訪問した母フラウに付き添う形で登場。

7年間の内に、幼少期は年齢差があっても同格の仲であったキッカやレツに対しても兄として接している他、弟妹ともどもに実際にはそこまで年齢差のないフラウを「母さん」と呼び、幼少期の気楽さからはとても想像できない、確りと分別を付けた親子関係を築いているのが窺える。

ハヤトへも居ない時には「親父」等と呼びつつも隠しきれない尊敬の念を抱いているようで、特にハヤトが館長を務めていた戦争博物館には足繁く通って勉強していたらしく、集められた一年戦争当時の機体でMSの操縦訓練を習得したとして胸を張っていた。

一方で、アムロに対しては最初から喧嘩腰で接しており、
「なんじゃコイツ」と、早速に一部の血気盛んなファンのヘイトを買う。
……これは、カツなりの幼少期の憧れにしてリアルなヒーローであったアムロの現在の噂通りの体たらくを目にして失望しつつも発奮して再び立ち上がってくれることを期待しての行動であった。

実際、その様子を一応はフラウも窘めつつカツを注意もしていれば、キッカとレツも冷めた目をしつつもカツと共にアムロを責めるようなことはしていなかったのだが一家が(後に合流することになるハヤトも含めて)思うところは一緒であり、アムロも上述の通りで自分が常に監視されていて周りが一瞬で敵だらけになる可能性を説明していたのだが聞き届けられず、更にカツの生意気発言&バカ発言を聞かされた視聴者は(話の内容が理解できない年少のファンにすら)「こいつムカつくな」と思うのだった。


「僕らにとって…いえ、母にとってはアムロさんはヒーローだったんです。そんなことを言わずに、『地下にモビルスーツが隠してある』とくらい言ってください!」
……いや『マジンガーZ』じゃねえんだぞ。

結局、これでは予定していた少しの間の滞在も無理だという話となり、翌日にはフラウ達は日本に向けて旅立つことに。もし先述の監視役の執事&メイドが反抗の恐れ有りと動いていたら、その場の全員の立場が危なかったと思われる。
だいたいカツのせい。
アムロはハヤトがお尋ね者してるせいで連邦軍に追及されてるフラウ達の為に自身の権限でチケットを取ってやり空港まで送るも、尚も口撃を止めないカツ
流石にアムロもフラウに助けを求めるが、上述の通りで実のところはフラウも同じ気持ちであり、流石にここまで来たらいい加減にキレたアムロもカツを連れて輸送機を奪ってのカラバへの合流を決意するのであった。*5

こうして、監視の目を向けて本当に輸送機を奪ったアムロは、アウドムラがブラン少佐のアッシマー隊に攻撃されているのを見ると、カツを()ホモアビスで脱出させておいてから自身は輸送機でアッシマーに激突させてアウドムラを救い出すという離れ業を7年のブランクにも関わらず実行……やっぱりコイツは軟禁されてて正解だったわと視聴者にも納得させつつ晴れてカラバに合流するのであった。
尚、アムロがやる気を出してから一転して調子よく「(親戚の)おじさん」呼びをするなど“いい性格”をしているのが窺えた。そもそも親戚じゃねぇよ。

その後は、再会したアムロとシャアのやり取りや初期にはカツと並ぶ嫌われキャラとして君臨したベルトーチカ・イルマの登場など、本筋の陰で初めて触る全天視界モニターに感動しつつカミーユに対して殊勝な態度を示していたかと思いきや、戦闘が開始するとよりにもよってガンダムMk-Ⅱに勝手に乗って出撃してピンチを呼び込むのだった。尚、アムロやセイラさんからの悪影響である。*6
結局、クワトロとカミーユに助けられたものの、戦場に来てくれることを期待していた筈のハヤトからも鉄拳制裁を受け、カミーユからも(ハヤトを宥めつつ)カツの無謀さを諫められるのだった。
殴られながらも「僕、見えない敵が見えたんだ!ホントだ!」とか言ってたので制裁は当然である。ニュータイプだというアピールなのだろうが。

その後、第16話でシャトルのあるヒッコリーに到着後、優先して宇宙(そら)に帰されるクワトロと共にシャトルへ。
この時に、一年戦争時にアムロがシャアとも撃ち合った愛銃を受け取っている。この回で銃に不慣れという描写がされただけで終わったが。銃に何もありませんよ松本零士作品でもあるまいし。

その後は、この時に宇宙へと帰れなかったカミーユとアムロを中心とした展開になるので一旦は……というか、宇宙に帰ってからも前述の放送前のインタビューは何だったんだよと言いたくなる位に出てこなくなるのであった。



【中盤のカツ躍】


「あの女…!あの女…!スパイだったんだ、やっぱり!」


「人間って、そんなに信じられないのか…?」

この頃から命令違反と無断出撃が持ち芸となり盛大に視聴者・ファンのヘイトを買うことに……。

一応は、というか何も出来なかった最初の出撃時とは違いグラナダ辺りでファと共にクワトロの指導でも受けていたのか、
普通に戦闘で役に立ってる場面もあるし、撃沈されたグワジン内部でヤザン・ゲーブルギャプランに追い詰められたカミーユのΖガンダムを前述の一年戦争時のMSの知識に明るいと言う設定を活かして捨て置かれていたゲルググを動かして救うなどの活躍もしているのだが、とにかく悪い面が目立ったり何かムカつくという心ない声まで聞かれることに……。

そして、この中盤でのカツで外せない話題といえば、矢張り第25話で“運命の女”と言えるサラ・ザビアロフと出会ったということ。
傍から見れば美少女スパイに(色々な意味で)かわいくない童貞男子が騙されたという構図でしかないのだが、何と双方にとって相手こそが真に愛し合える存在だったことが悲劇と禍根を呼ぶことに……。
それを実現させるには、如何に年齢設定がおかしい『ガンダム』世界でもカツとサラでは未熟すぎたし若すぎたのである。

しかも、シナリオ上ではサラと関わる人間はカミーユでもいいという有様で、確かに一々とカツを引っ張ってくるよりはシンプルな脚本に出来るのだろうが、サラとカミーユのデートイベント(みたいなシチュエーションでの破壊工作)が描かれた第31話のような印象的なエピソードにはそもそもカツは登場していない
というか、第23話で再登場して以降、なんやかんやで出番を貰いつつ騒動を起こしてたのに、第29話を最後に何と14話も登場してこないのであった。
劇中のみならずメタ的にも持て余されている。

そんなカツに(台詞だけでも)言及してくれるのはサラだけである━━。

尚、カツが不自然な程に問題児となったのは初期には特にエキセントリックな性格で暴力的であったカミーユの印象を緩和させる目的かあったなんて邪推されることも。
もし本当ならば、確かに『Z』が当初の予定から幾度もの路線変更があったとも言われるアニメであったが可哀想すぎるだろカツ……。



【終盤のカツ躍】



「できない…出撃できない! ジオンのためなんかに出撃できない!」

第43話にて超久々に登場。
ぶっちゃけ、一応はレギュラーの癖に唐突にキャラ変して復活したロザミアさんと同レベル。
流石にアムロよりは登場回数が多いが記憶に残ってないのはカツの方というレベルである。

アクシズ勢力とエゥーゴが結局は手を結んだことに(前に決裂した時には居なかったのに)激しくショックを受けていた。
もっとも、一年戦争を通したカツの立場や経験からすると、ジオン公国
  • 非戦闘員とはいえ最前線で“敵”として捉えていた
  • 元々の肉親を奪った相手
  • 故郷を破壊して自分たちを難民にした相手
  • しかもその故郷と肉親を奪った敵兵たちの、直接の上司が当時のクワトロ
という具合なので、そのジオンの意思を引き継ぐ相手との同盟を呑み込めというのは、まあ酷な話ではある。(とはいえ、画面外で流石に正体を知らされているであろうクワトロことシャアには反発しておらず、後述の“シロッコを殺すしかない”と暴走した時には、カツの身を案じたカミーユが介入せずとも、現場でカツの危うい様子を見て自分がシロッコの暗殺を引き受けると言ったクワトロに後を託して引き下がっている。)

上記の台詞が登場した第44話ではご覧の通りで全力で戦場に出るのを拒否していたのにサラの存在を感じ取り出撃。
カミーユがサラをお持ち帰りしてくると、続く第45話で彼女の独房を捉えた監視カメラ映像をブリーフィングにも出ずに見つめ続けるというドン引き案件を起こすのだった。パンツ脱いでなくてよかったまであるレベル。*7

そして、同回にてどさくさの中でサラが脱出。律儀にボリノーク・サマーンを回収してたのが仇になった。
まだアーガマにカツが居ると思っていたサラはカツに最後に会いたかったと漏らしており、先に顔を会わせた時には「そんなんだから好きになりきれない」と中々なことを言っていたのだが、矢張りパプテマス様は憧れだが恋愛するなら同い年ということか。
結局、戦場に出ていたカツはサラの気配を感じて戻ってきて邂逅するがサラは去っていく。
エマが横やりを入れてきてサラを撃つように言うが、何も出来ずに逃がしてやるのだった。


「シロッコを殺せば、サラは考え直してくれるはずだ。」

遂に、サラを取り戻す(手に入れる)ためにはシロッコを殺すしかないとの考えに至る。
ジャミトフ・ハイマンついこないだ暗殺されかかったのにハマーンとの再交渉に(今回は護衛のジェリド・メサも付けず)向かったのに伴いシロッコが動き出したのを察知して、カツが会談場所に押しかけて機会を伺うことに。
結局カツの計画は先だって滞在していたクワトロが引き継ぐがシロッコを討ち漏らし、シロッコはこの混乱を利用してジャミトフを暗殺してハマーンに罪を擦り付ける、というかなりカオスなことになった。

サラとレコアを連れて脱出したシロッコのジ・Oの後を追ったハマーンのキュベレイが交戦状態に入る中で予想外の方向からカツのGディフェンサーが迫る!


「死ね!シロッコ!」

ハマーンとのサイキック戦に陥り動きを止めていたシロッコにビームが放たれる━━が、何とサラがシロッコを庇い死亡してしまう。
サラの死を受けて珍しく感情を顕にしたシロッコに怒りのままに攻撃されそうになるが、サラの魂が間に入り逃がしてくれるのだった。


「ハマーンを殺しに行くんだ。」

遂に、サラの敵を討つにはハマーンを殺すしかないとの考えに至る。いやいやいや、流石にお前じゃい!
とはいえ、確かに前回に討ち漏らしたシロッコ同様に、この時は一応は未だ同盟相手ながらカツの言ってることは間違っている訳でもなく終盤の混乱の多くにハマーンが関わった挙げ句にエゥーゴが利用されてしまっているのも確かだったので、カミーユも先ずはハマーンの排除に動くが失敗。
ニュータイプ同士の感応でもハマーンの側が完全否定、現実世界で戦闘でもカツの余計な援護と土壇場で躊躇してしまったことにより物理的にも逃がすことになってしまった。


「…サラ…また、君に会えるんだね…」

そして、生きた状態では最後の登場となった第49話ではヤザン率いるハンブラビ隊とエマの戦いの中で援軍として参加。
上手く立ち回ってラムサスとダンゲルを落とすのには貢献するが、ヤザンの攻撃を回避して調子に乗っていた所で、何と他所見でGディフェンサーのコア・ファイターで隕石に突っ込んで自爆
ヤザンの追撃*8を受けてコア・ファイターも爆散するのだった。(死亡自体は隕石に突っ込んだ時点で助からなかったとのこと。)
死んだ際には先に死んだサラの魂が迎えに来てくれており、安らいだ気持ちのまま短い生涯を終えた。

この後のカミーユとシロッコの対決では最後までシロッコを守ろうとしたサラを説得して退かせている。
その際のセリフはTV版と劇場版とで別物になっており、TV版では難解で分かりにくい言い回しになっていたのだが、これでは視聴者が理解しにくいと判断されたのか、劇場版では「僕も頑張りますよ!!」というシンプルな物に変更になっている。
続編の『機動戦士ガンダムΖΖ』では、矢張り最終決戦にてサラと共にジュドーとハマーンの戦いの手助けをしている。



【小説版でのカツ躍】

中盤まではMkⅡでの無断出撃がない以外は概ね原作通り。

但し小説版ではレコアが裏切らずシロッコの配下にならなかったため、その分サラがプライベートでも水入らずでシロッコに構ってもらえる時間が増えたためかサラはシロッコにすっかり懐いており、終盤では「わたしはシロッコ様のものになりたいの!」とカミングアウトされ明確にフラれてしまった。

その後は失恋から立ち直れず自暴自棄になっていたようで、最終戦ではエマとともにラーディッシュの護衛に当たり奮戦するもヤザン隊の猛攻を受け、交通事故こそ起こさなかったがヤザンの格闘を喰らい下半身が潰された状態でフラウだけでなくもう朧げにしか覚えていない実母を走馬灯で垣間見ながら絶命。

ちなみにシロッコ狙撃未遂イベントは起きていないため、カツが戦死した時はサラはまだ生きており、パラス・アテネの中で彼の死を感じ取っていた。



【評価】

パイロットや戦力として評価するならば、ヤザン等の強敵相手でも意外なほど活躍しており、素質はあったと言える。
実際、カツがいなければカミーユやエマが殺られていたであろう場面もある。

尤も、エマに関してはカツの乗る最も高性能な機体がGディフェンサーという都合もあってか、カツが無断出撃するとスーパーガンダムになれない、合体したらしたでカツがコア・ファイターだけになるので危険が危ない状態になるなど、持ちつ持たれつというか実は互いに足の引っ張り合い強いられていた関係であったりする。(主にGディフェンサーの謎仕様が問題なのだが。)

元は個人的感情による部分が大きかったとはいえ、シロッコやハマーンを倒す展開へ結び付ける切欠を作ったのは実はカツ。
キャラクターの格好良さで誤魔化されてるが終盤のハマーンとシロッコは自己の利益しか求めて行動していない悪人であるのは間違いなく、エゥーゴは相変わらず現場対応しかしていない構図であった。
にも関わらずハマーンとは一応は同盟相手*9、シロッコもティターンズのトップに立ったとはいえ、彼を直接的に倒すことが戦争での絶対的な勝利条件と言うには疑問が残る中でも、カミーユがハマーンとシロッコを排除すると判断できたのは他ならぬカツの主張が合ったのと、指針と出来る存在として、先んじて彼等からも同格の(味方となり得る)敵と認識されながらも本作の時点では裏切ることもなく味方の陣営に居てくれたクワトロ(シャア)の存在があったからである。
そんな中で、カミーユが外様的な立ち位置から動けなくなったクワトロの鉄砲玉・刺客のような役割を果たして、一先ずはハマーンとシロッコを排除したというのが『Z』終盤の展開であり、その意味でもカツとクワトロの果たした役割は大きかった。(まぁ、クワトロの方は今回の(カミーユやカツを失った)件もあってか、後にシャアに戻って逆襲しちまうけど。)

尚、カミーユとの関係は割と微妙というか、実は明確な関係を築ける前に退場となってしまったという経緯がある。
カツの方が年下で経験も浅いことから一応は後輩ムーブをしている時もあるのだが、功を焦った時には出し抜こうとしたり、前述のようにサラ絡みでは自分だけでなくカミーユも怪しい動きを見せていたので、嫉妬して余計に反発していたような場面すらあった。
カミーユからはカツを年下として可愛がったり心配したりと先輩ムーブを見せているのだが、後には反発ばかりされていた。
カツの側からは(自分がそうなるには)力不足ながら、競うべき“ライバル”としてカミーユを捉えていたのだろう。

このように分析すると、確かにやらかしも多いが活躍もあったしと、一時期まで言われていたように行動や言動の全てがおかしかった訳ではない。
それでもネット上で酷評されがちなのは、精神面での未熟さからくる行動とキャラクター性によるもの(後、ここ最近になるまでアニメをVOD配信等で気軽に見られる環境が無かったこと)からだろう。レンタルですら一度に借りるのも見るのも大変であった。アニメなんかの視聴では配信万歳としか言いようがない。
若手の特権である成長がほとんど見られず、挽回できるシーンにも恵まれず、そして最後の死に様が衝突事故という点が大きいと思われる。
主人公的属性を持っているが主人公補正のなかったキャラと言える。

2006年にぴあが行ったアンケート企画「みんなで選ぶロボットアニメーションベスト100」*10では、「一番極悪な悪役・敵役は?」部門でランクインした。
順位は最下位の100位だが、そもそも悪役・敵役ではないのにこんなランキングで名前が挙がるあたり彼への評価がうかがえる。

なお視聴者はおろか作中のキャラからもウザがられているものの、それでもハヤトにとったら大切な「息子」であり、『ZZ』においてハヤト本人が最期に言った言葉も「聞こえる…カツ…」という意味深なものであった。
また成長したキッカからも「カツ兄」と呼ばれておりその死を惜しまれていた。
もし平和な世の中を生きていたらちょっとヤンチャだけど家族思いの青年になっていたのだろうか…。

【ゲームでの扱い】

Gジェネスパロボといったゲームでは能力的には大抵パッとしない。
ニュータイプ補正が掛かるアドバンテージは大きいのだが、素の能力が低くて基本的に良くても中堅、ZZのシャングリラチルドレンと同レベルのことも。
原作での操縦センスがステータスに反映されているとは言い難く、キャラとしての未熟さのイメージから設定されている節がある。
特にスパロボでは、初期の頃の登場頻度の高さと当時の性能格差の酷さと冷遇のコンボでガンダム界の雑魚パイロット筆頭のように扱われてしまっている。このへんは前後の話題とどちらが先に来たのかは曖昧なところだが……。
また、スパロボの精神コマンドではシリーズ初期から「補給」を習得するのが恒例だが、能力が低すぎてそのために是が非でも出撃させたいというほどでもないことが多い。
一方、Zガンダムが劇場版名義で参戦した『Z』では精神コマンドや能力が大幅に見直されており、「不屈」や「かく乱」などといった優秀な精神コマンドを習得し、更にエースボーナスも優秀なので育てれば活躍できる。またレコアとサラの生存フラグやディジェの入手条件にも彼が関わっているので全フラグ回収を目指すプレイヤーは積極的に使っていこう。

スパロボではシナリオ面でもコーディネーターに対して「人として基から違うんでしょ」と問題発言をしたり、セツコを「出撃してないときはずっとシミュレーターで訓練してるんだから異常だ」と称したりと損な役割を割り当てられている感がある。シナリオで出番が無いよりマシかもしれないが。
リディとは同時参戦した際に「カツが俺に勝てるものか」と言われたり、「あの人…バナージとミネバ・ザビに嫉妬してそれで敵に回ったのかな」と言ったりする間柄である。端的に言うと劇場版の中の人ネタ後述のカツネタの影響かは知らん
ちなみに、似たようなポジションのハサウェイ・ノアとは意外とほとんど共演しておらず、今のところ『第3次スーパーロボット大戦Z』のみ。
この作品では珍しく兄貴分として接するカツの姿が見られる。
全くの余談だが、「『地下にモビルスーツが隠してある』とくらい言ってください!」という発言を受けてかアムロがMSを本当に隠してたりする事もある。後年、本当にそれをやったガンダム作品も出たが別の話
スパロボ側もこの展開は熱いとして気に入ったのかカツがとうに死んでいる時系列でもアムロが地下にリ・ガズィやνガンダムを隠していたこともある。コレに関してはカツの功績と言えるだろう。たぶん。

ギレンの野望シリーズではカミーユやファより初登場がやや遅れ、アクシズの脅威のみ登場。
最初はジーン並みの悲惨なステータスだが、射撃と反応の成長値が高くSランクになるとNTに覚醒し、格闘の差でヤザンやユウバニングと比べると物足りないが中の上ぐらいの数値には理論上は到達する。
但し登場時期やイベント周りに恵まれておらず、連邦では加入したころには既に終盤でほとんど育成できない、ブレックス率いるエゥーゴではアーガマ隊を結成すると任務中で操作出来ない事が大半で、さらにクワトロ生還のベストエンドの為にヘンケン&エマ&アポリー諸共生贄にせざるを得なくなるなど、これらのシナリオでは戦力としてはほぼ活用できない。
唯一初期から使用できるブレックスの死後引き継いだクワトロのエゥーゴにしても、最低レベルからのスタートでなおかつ敵も少ないので、NTに覚醒させるまで伸ばすのは厳しいかも。

【余談】

  • という訳で、当初の予定に反して出番が減らされたのか登場回数は全50話中16話に留まっている。

  • ファンからの扱いが異常なほど悪い点について、以下のような考察がある。
    • 『スーパーロボット大戦』『Gジェネレーション』シリーズのアンソロジーコミックに頻繁に寄稿していた漫画家の吉田創が、『第4次』の頃に「カツが命中率30%くらいの攻撃に当たって何度も撃墜された」というくだらない逆恨みでカツいじめネタを繰り返しており、それをシリーズを跨いでも続けまくっていたためにアンソロジー読者の間では語り草となっていた*11*12
    • この内容の苛烈さも相まって「吉田創は本気でカツの事が嫌い」と多くの読者から思われてしまっており、カツネタは今でいうヘイト創作のはしりである」という主張の記事が某大百科にて作られるほどであった。ただ、事態が大きくなった事もあり事実誤認も多分に入っているとして、吉田氏はその大百科記事の削除を運営に要請し、さらにカツネタについての解説ページをも個人サイト内にわざわざ作成しており「ネタにしているのと本気で憎んでいるのを混同するのは勘弁して欲しい」と総括している。*13身も蓋もない事を言うと吉田氏は元々ブラックコメディやナンセンスギャグに定評のある人なので、これらカツネタもその延長ではある*14。本人によればカツはあくまで「ズッコケ役」。
    • 長期にわたって展開されたが故に、他のアンソロ作家まで真似してカツいじめネタ(時々『マジンガー』のボスも混ざる)をこぞって描いており、役立たずパイロットを表す罵倒にまで使われてしまっている…ここまでされると一周回って愛されてるとはいえる。相当歪みまくってるが
    • 一方で、カツはカツで「学習せず調子に乗りやすい奴」という、完全な被害者とは言い難い描かれ方が(吉田氏含めて)大半ではあった。…あれ?原作と大して変わらないような…
    • なお、後に吉田氏は「大人になってから見るとむしろカツは少年らしいかわいげがあると思う」「Zはまわりの大人がほんとにボンクラ揃いなのでイキっちゃったリアル中二を止めたり叱ったりする人がいなかったのでしょうね」「導いてくれる大人さえいればそれなりのエースになれたかもしれません」とも評価している。

  • 機動戦士ガンダム(冒険王版)にも登場しているが、戦いを終えたアムロをレツやキッカと出迎える際に「アムロよくやったぞ」とやたら尊大な台詞を言ってたりする。多分ブライト辺りの台詞と混合したのだと思われるがその後も何度も機会があったのに修正(殴る意味ではない)されていない。そのためにミスなどではなく作者に「後の増長フラグを見抜いた」「先見の明があった」…等とネタにされている。

  • 近藤和久氏による漫画版『機動戦士Ζガンダム』にも登場。
    アムロとの再会からヒッコリーのシャトルで飛び立つまではナレーションのみの描写、その後もファ、クワトロと共にグラナダへ向かったことをカミーユが聞かされるだけだったが、フォン・ブラウン解放戦においてGディフェンサーのパイロットとして再登場。ジェリドのガブスレイに追い詰められていたエマの窮地を救った。
    最終決戦でもエマと合流してGディフェンサーをドッキングさせるが、コア・ファイターだけになったところを狙われて死亡した。
    • 漫画版は全3巻、一部ストーリーがナレーションだけで済まされたり省略されたり、ロザミアなど登場人物そのものまで省略されるなどしてかなり展開が圧縮されており、カツにとっての運命の女であるサラについても潜入工作が省略され終始ニュータイプのパイロットに徹していたためカツとの交流……どころか対面すら全くないメッサーラに搭乗してカミーユと交戦したところで彼とニュータイプコミュニケーションを展開、カミーユに「敵同士でもわかり合える」「人は憎しみ合うために生まれてくるのではない」ことを悟らせるという重要な役目を果たし、Ζガンダムを狙ったハマーンの攻撃からカミーユをかばって死亡。カミーユのメンタルにトドメを刺したそれでもフォウとの2回目の別れやロザミィとの一件がない分TV版よりよっぽどマシな状態だが以上、この流れの中でカツは名前すら登場しない
      結局、カツは登場こそできたものの、メインを張る見せ場もなく、逆にやらかしもなく、存在感はアポリーやロベルトと同程度であった。それでも、ナレ死したロベルトや最終決戦前に未帰還であることが語られるだけのアポリーに比べれば、ちゃんと戦死が描写されたりエマに敵討ちしてもらえただけマシというところ。
    • 下手人は漫画版オリジナルキャラクターのドルク中尉。これまた漫画版オリジナルMSのグリフォン(マラサイのアップグレード機)に乗り、ヤザンのハンブラビも持っている海ヘビが殺害に使われた凶器である。
      漫画版ではヤザンはこれ以前に退場しており*15、また彼とエマとの戦いの背景でラーディッシュが撃沈されているなど、ヤザンの役回りを引き継いだキャラクターと言える。
      が、ドルク中尉もDEEP PURPLEのHighway StarをBGMにして戦いながら踊るというヤザンに負けず劣らずのインパクトあるキャラクターで、正直カツよりよっぽど存在感がある
      口さがないことを言えば、原作キャラよりも目立ち、原作キャラに成り代わって見せ場を演じ、挙げ句に原作キャラを殺したオリキャラというのがドルク中尉なのだが、エマからカツの弔い合戦を挑まれて相手をしていたところ背後から隕石に衝突され、そこへエマの追撃を受けて死亡。カツの役回りまで引き継いだのであった。
      こんな感じのキャラ付けや活躍ゆえか、ドルク中尉という存在については特に批判や否定的意見もなく受け入れられている模様。少なくともTV本編のカツよりも

  • 機動戦士Ζガンダム エゥーゴvsティターンズ
    • 家庭用版で追加されたミッションモードでは本編中のシチュエーションがあり、カツの出演するミッションがある。ただ最後の出演となるミッションでは制止するエマ→突撃していったと思しきカツ→ヤザンを翻弄→突然「うわあぁぁぁ!!」→エマ「カツー!!!」→作戦区域にヤザン機またはエマ機が登場……というプレイヤーがどう反応したらいいか分からないイベントが挿入される。当然歴史に介入はできない。
    • 本編そのままなので何もおかしい事はないのだが、プレイヤーの与り知らぬ画面外にて戦闘の音などもなく声のみなのがあまりにシュールな絵面となる。まあこのミッションに限った話ではないが…。

  • こうして、現在では確かに悪目立ちする要素(尚カツ、ネタにしたくなる要素)こそ多いものの、改めて評価すべき点もある━━という意見も多くなってきているのだが、全10度の出撃の内の半分(カウント次第では6回)が無断出撃なのは紛れもない事実だったりする。





ごめんなさい、父さん!
で、でもね…僕、追記修正が出来たんだ…!ホントだ!


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一度くらいの追記修正で…
それがお前の才能だと思うのは軽率だ!

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最終更新:2025年04月05日 21:09

*1 演出上の都合とはいえ、本当にギリギリのタイミングだった上にジムを爆破しようとしていただけあってか、ジャブローを揺らすほどの大爆発だった。そして、如何に子供でも容赦なく始末にかかったジオン水泳部のシビアさに草も生えない。

*2 勿論、普通なら如何に擁護しようとも大問題だし流石に無理がある。実際、小説版では地球降下どころかルナツーについた時点でフラウと共にホワイトベースから降ろされている。

*3 実際、幼少期のカツを素直に成長させたのが現在のカツの姿であるので、これ以上にどうデザインを改善できるのか?という疑問が残る。

*4 小説版によれば「求人募集も出してないのに初日から来た」、明らかな監視役である

*5 大胆すぎるしフラウ達のその後が心配となるがそれはそれ。尚、この時にはキッカも「私も行く!」と言っているので、本当に嬉しかったのだろう。

*6 幼少期にアムロの活躍を見ているカツならば自分の力量を勘違いするのも仕方がない所。後に日常的にカミーユを見ているクムとシンタも同じことをやっているあたりニュータイプ共は反省しよう。

*7 尚、サラも気づいていた可能性があるが(カメラを振り返るカットがある)割と脳内お花畑なので喜んでいた可能性も。相手が嫌がってなきゃ犯罪じゃない、良かったなカツ。

*8 劇場版ではこの追撃の下りがカットされており、死亡した経緯がTV版よりも分かりやすくなっている。

*9 ブライトやヘンケンは勿論、クワトロですらハマーンに怒ってはいたが、終盤の情勢では一応の同盟を破棄してまで戦おうとは言っていなかった。終盤でアクシズに攻撃されたのも「あの女ならやりかねん」程度で流していたのかもしれない。

*10 『アニメーションDVDパーフェクトガイド 2006-2007 愛と戦いのロボット 完全保存版』に結果収録

*11 『GジェネZERO』の頃には読者から「カツネタはもういい」という苦情が来ていたらしく、『GジェネZERO 4コマKINGS』ではわざわざブライトに「読者さんからそう言われちゃ客商売なんで仕方ないっスよね(意訳)」と愚痴らせるネタまであった。ただ、のちにこれは誇張も入っていたと吉田氏は述懐している。

*12 実際にカツネタを一時止めた際は読者から「カツネタ止めないで」と大きな反響が寄せられたらしく、その事も漫画のネタにしている。一方で、最初は面白いと思ってた読者も一部を除きカツネタに関しては冷たい目で見る人も多くなっていたらしい。

*13 ちなみにそのページ内にはスパロボなどのアンソロジーが何故無くなったのかについて版権問題だからと解説もしている。

*14 例を挙げると吉田氏はマリオシリーズの4コマアンソロジーにも多数参加しているが、一貫して8等身近くある筋肉質で悪人面なマリオがクリボーたちはおろかキノピオまでしょっちゅうボコボコにするような凄まじい作風である。だからと言って吉田氏がキノピオを嫌っているかと言われれば否であろう

*15 ハマーンに撃沈されたドゴス・ギアの大爆発に巻き込まれた。少なくとも以後登場していない。