ジン/ジニー/ジンニヤー


カテゴリ:妖精・精霊
神話・伝承 アラブ伝承
生息地 ---
姿 本来実体はなく変幻自在。実体化するときは、最初は煙や雲のような気体として現れ、徐々に人間、蛇、ジャッカルの姿をとる。人間の場合は巨人のような姿をとることも
能力 変幻自在、知力・体力・魔力においてすべて人間よりも上
説明 妖霊、精霊、魔神等と訳されるアラビアの精霊。ジンは複数形で、男性はジニー、女性はジンニヤー。イスラム教では、神が灼熱から作った存在といわれる。変幻自在で様々なものに化けることができ、天界まで飛ぶ事もできたという。ジンには良いものと悪いものがいる。善良なものは見た目は神々しく、人とほぼ同じものを食べる。邪悪なものは、見たものを気絶させるほど恐ろしい姿をしていて、骨と屍肉を喰らい、シトロン、赤いハト、鉄、コーランを嫌うという。また、ソロモン王がジンを使役していたとされるので、その名を唱えたり、その護符や印を見せると退散するという。
瓶や壷に閉じ込められていたジンは、解放するとお礼に願いを叶えてくれることがある。逆に閉じ込められているうちに性格がネジ曲がり、解放された途端に殺しにかかってくるものもいる。
イスラム教によれば、ジンの頭領はイブリースという。キリスト教のルシファーに相当し、元々は天使だったが、神の命令ですべての天使が人間にひざまずいた時、イブリースはひとり背き、天界から追放されてしまう。イブリースを祖とするジンには五つの階層があり、上から順にマリード、イフリート、シャイターン、ジン、ジャーンとなってる。マリード、イフリートは魔神の王とされ、叶えられないことはないという。また、善良なものも邪悪なものもアラーの名にかけて誓ったことは守るという。シャイターンは常に人間を試し、罪を犯させようとする悪性の存在。ジン、ジャーンは低級で、石を投げたり、者を盗んだりする等いたずら好きという。







最終更新:2013年10月30日 21:27