シームルグ


カテゴリ:幻獣
神話・伝承 ペルシア伝承
生息地
姿 鷲に似た巨大な猛禽。犬の頭、ライオンの爪、孔雀の尾を持つ。普通の鳥の30倍の大きさとされる。
能力 強さと知恵、治癒能力
説明 ペルシアの英雄を育てた霊長。
ペルシアの王に真っ白な髪をした王子が生まれた。王は不吉の兆しと考え、赤子を山に置き去りにしてしまった。シームルグは、その赤子をとても高い山の山頂にある自分の巣に連れて行き、自分の雛達と共に育てた。赤子は愛情のこもった優しい世話を受け、背が高いたくましい若者へと育っていった。一方、息子を捨てた王は子宝に恵まれず、捨ててしまった白い髪の赤子のことが無性に気にかかってきた。たくましい白い髪をした若者が荒野を歩き回っているという噂を聞き、王は大勢の従者と共に荒野へ行った。するとそこにシームルグが王子を連れて飛んできた。シームルグは自分の背中から羽根を1本抜くように王子に言い、助けが必要なときにはその羽根に火をつければすぐに現れると告げ、飛び去った。数年後、王子の妻が子供を身ごもった際、なかなか生まれず妻が次第に弱ってきたため、羽根に火をつけシームルグを呼び出した。シームルグは医者に帝王切開を行うように言い、傷を癒やすための薬草も王子に与えた。
また、鳥の王ともいわれる。伝説の鳥の王を見つけるため、あらゆる種類の鳥達が長い巡礼の旅にでる。途中で多くの鳥が脱落するが、30羽の鳥がシームルグの棲むという山の山頂にたどり着く。30羽の鳥達は苦難により浄化され、集団としての彼ら自身がシームルグとなり、1羽1羽に聖鳥の一部が宿っていたという。







最終更新:2013年11月03日 18:06