神話・伝承 | 欧州伝承 |
生息地 | 砂漠 |
姿 | 30センチほどの蛇。頭部に王冠のような鮮やかな白い文様がある 後に鶏の体に蛇の尾、翼には刺、羽毛が黄色 |
能力 | 猛毒 |
説明 | アフリカに棲むという猛毒の蛇。別名コカトリス。 初期のバジリスクは、コブラを誇張したような性質を持っていた。シュッいう声を聞いただけで他の蛇は逃げ出してしまい、他のヘビのように体をくねらせて進むことはなく、頭を持ち上げて進むという。猛毒を持ち、触れることはおろか、息で灌木は焼け、草は焼けただれ、石は砕かれてしまう。馬上から槍で突き刺したものがいたが、毒が槍を伝って騎士だけでなく馬までも殺してしまったという。バジリスクの天敵はイタチで、バジリスクの巣にイタチを投げ込むと、イタチはバジリスクの毒で死ぬが、バジリスクはイタチの悪臭で死んでしまうという。 中世になると、バジリスクは鶏と蛇を合わせたような姿となる。毒については更に強力になり、飛ぶ鳥を落とし、果実を腐らせ、バジリスクの水飲み場は何世紀も毒が消えない。また、睨まれただけで生き物は死んでしまうという。ただし、バジリスクにも目の毒は有効で、水に写った自分の姿を見て死んでしまうこともある。 バジリスクを退治するには、鏡など視線を跳ね返すものを利用して、バジリスク自信に跳ね返す方法がある。また、ヘンルーダという薬草だけはバジリスクにも枯らすことができないという。また、雄鶏の鳴き声を聞くと悶絶して死んでしまうという。 バジリスクは、雄鶏が産んだ卵をヒキガエルや蛇にが孵化させることで生まれるという。 |