神話・伝承 | 北欧神話 |
生息地 | 氷の世界(ニヴルヘイム)と灼熱の世界(ムスペルヘイム)の間 |
姿 | --- |
能力 | 世界創造 |
説明 | 北欧神話で最初に生まれたもの。氷の世界であるニヴルヘイムから送られてきた毒気や霜が、灼熱の世界であるムスペルヘイムから来た熱風により溶け、その雫のしたたりに命が宿ってユミルが生まれた。ユミルは眠りながら汗をかき、左の腋の下から男女が生まれ、両足の交わりから六つ頭の巨人が生まれた。これらの子孫が霧の巨人族となる。 のちに、氷の中から現れた原初の神の孫であるオーディンら3兄弟によって殺される。その傷口から流れた血は海になった。肉は大地になり、骨は岩に、歯と顎と骨片からは石や礫を、髪から木々を、脳から雲を、頭蓋骨から天を作り、天にはムスペルヘイムの火を散りばめて日、月、星にした。 また、ユミルのまつげで大地の中央を囲み、ミズガルズと呼ばれる城壁を作って、その内側を人間(浜辺に生えていた二本の木から作られ、オーディンら三兄弟が息と心と血を与えて男女とした)の住むところとした。ミズガルズの外の海辺に沿ったところを巨人に与え、ヨツンヘイム(巨人の国)とし、世界の中央に城壁を設け、アースガルズ(神の囲い地)として神々の国とした。 |