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*里見八犬伝 【さとみはっけんでん】 |ジャンル|RPG|&amazon(B000068HH4)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|エス・エヌ・ケイ|~| |開発元|アルファ電子|~| |発売日|1989年1月20日|~| |ポイント|ドラクエの亜流&br()おろかものめ!&br()しに、いそぐな!|~| **概要 滝沢馬琴の小説『南総里見八犬伝』をモチーフとした和風RPG。~ 仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの球を集め、悪霊の玉梓を打倒するのが目的。~ 東映動画/マイクロニクスの『新・里見八犬伝』と混同される事がしばしばあるが、関連性は無い。~ 元々ACT・STGを中心にリリースしてきたSNKにとっては、初のRPGでもある(ただし開発はアルファ電子への外注)。 **特徴 -プレイヤーは犬塚信乃となり(名前は4文字で変更可能)、他の八犬士達と出会いストーリーを進めていくドラクエタイプのRPG。肥後(熊本)から陸奥(青森)まで、日本全国を旅する(北海道を除く)。 --なお、パーティに加入するのは犬飼現八、犬川荘助、犬山道節の3人。他の4人はNPC扱い。 --ゲームの進行はほぼ一本道ではあるが、一応レアアイテム収集や特殊なアイテムを入手する等の寄り道要素等もある。 -特徴的なシステムとして「りょうしん(良心)」というパラメーターがあり、敵の妖怪を倒す事で増減する。 --敵妖怪には善玉と悪玉の2種類がおり、善妖怪を倒すと下がり、悪妖怪を倒すと上がる。悪い妖怪ほどもらえる良心が多い。 ---善妖怪は戦闘中に「はなす」事で有益な情報や道具をくれる。 --主人公はこの良心値が0以上で善人、-1以下で悪人とみなされ、村人の会話やストーリー進行にも影響を及ぼす。 --また、良心値が高いと敵妖怪が道具を落とす確率が高くなる。 -戦闘時の台詞。 --味方側は攻撃時に「これでも、くらえ!」「おまえなんか、きらいだ!」と、敵側は「おろかものめ!」「しに、いそぐな!」といった台詞を放つ。 --敵側はどのキャラクターに攻撃するかで台詞が決まっている。 -レベルアップ時のパラメーター(HPとMPのみ)の上昇値はルーレットによって決まる。 --当然、低い値ばかり当てていると難易度は上昇する。 ---他のパラメーター「こうげき」「ぼうぎょ」「すばやさ」は任意にポイントを割り振れる。 **問題点 -NPCである他の4犬士の扱いが悪い。 --親兵衛と角太郎は既に故人、毛野と小文吾は目の前で殺されるという悲惨さ。 -全体的に敵妖怪の強さのインフレが激しい。 --次の村で買い揃えられる武器防具を購入しても、レベルが2~3上がるまでは苦戦するという事も多々。 --敵妖怪に不意打ちを喰らう事があるのだが、この時に全体攻撃呪文を連発されると全滅する危険もある。 -ある方法を使う事で、「好きな村に自由に出入り出来る」というゲームバランスを崩壊させるバグ技が存在する。 --これに関しては使わなければ良いだけの話なのだが…。 -パラメーターの一つ「すばやさ」の存在意義がいまひとつ不明。 --上げても上げなくても敵妖怪からの逃亡率や攻撃の回避率・命中率等は殆ど変わらない。 **総評 独特なシステムが盛り込まれたRPGではあるが、マイナー故に知名度は低く「(悪い意味で有名な)『新・里見八犬伝』は知っていても、本作の存在を知らない」というプレイヤーが多い。~ ゲームバランスや進行のテンポがもっと良ければ良作となり得たかも知れないが…。 **余談 SNKは1997年に『[[真説サムライスピリッツ 武士道烈伝]]』をリリースするが、RPGの製作ノウハウのなさを露呈(尚且つ内製)したこともあり評価は低く、シリーズの黒歴史というそしりを受けてしまった。
*里見八犬伝 【さとみはっけんでん】 |ジャンル|RPG|&amazon(B000068HH4)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|エス・エヌ・ケイ|~| |開発元|アルファ電子|~| |発売日|1989年1月20日|~| |ポイント|ドラクエの亜流&br()おろかものめ!&br()しに、いそぐな!|~| **概要 滝沢馬琴の小説『南総里見八犬伝』をモチーフとした和風RPG。~ 仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの球を集め、悪霊の玉梓を打倒するのが目的。~ 東映動画/マイクロニクスの『新・里見八犬伝』と混同される事がしばしばあるが、関連性は無い。~ 元々ACTを中心にリリースしてきたSNKにとっては、初のRPGでもある(ただし開発はアルファ電子への外注)。 **特徴 -プレイヤーは犬塚信乃となり(名前は4文字で変更可能)、他の八犬士達と出会いストーリーを進めていくドラクエタイプのRPG。肥後(熊本)から陸奥(青森)まで、日本全国を旅する(北海道を除く)。 --なお、パーティに加入するのは犬飼現八、犬川荘助、犬山道節の3人。他の4人はNPC扱い。 --ゲームの進行はほぼ一本道ではあるが、一応レアアイテム収集や特殊なアイテムを入手する等の寄り道要素等もある。 -特徴的なシステムとして「りょうしん(良心)」というパラメーターがあり、敵の妖怪を倒す事で増減する。 --敵妖怪には善玉と悪玉の2種類がおり、善妖怪を倒すと下がり、悪妖怪を倒すと上がる。悪い妖怪ほどもらえる良心が多い。 ---善妖怪は戦闘中に「はなす」事で有益な情報や道具をくれる。 --主人公はこの良心値が0以上で善人、-1以下で悪人とみなされ、村人の会話やストーリー進行にも影響を及ぼす。 --また、良心値が高いと敵妖怪が道具を落とす確率が高くなる。 -戦闘時の台詞。 --味方側は攻撃時に「これでも、くらえ!」「おまえなんか、きらいだ!」と、敵側は「おろかものめ!」「しに、いそぐな!」といった台詞を放つ。 --敵側はどのキャラクターに攻撃するかで台詞が決まっている。 -レベルアップ時のパラメーター(HPとMPのみ)の上昇値はルーレットによって決まる。 --当然、低い値ばかり当てていると難易度は上昇する。 ---他のパラメーター「こうげき」「ぼうぎょ」「すばやさ」は任意にポイントを割り振れる。 **問題点 -NPCである他の4犬士の扱いが悪い。 --親兵衛と角太郎は既に故人、毛野と小文吾は目の前で殺されるという悲惨さ。 -全体的に敵妖怪の強さのインフレが激しい。 --次の村で買い揃えられる武器防具を購入しても、レベルが2~3上がるまでは苦戦するという事も多々。 --敵妖怪に不意打ちを喰らう事があるのだが、この時に全体攻撃呪文を連発されると全滅する危険もある。 -ある方法を使う事で、「好きな村に自由に出入り出来る」というゲームバランスを崩壊させるバグ技が存在する。 --これに関しては使わなければ良いだけの話なのだが…。 -パラメーターの一つ「すばやさ」の存在意義がいまひとつ不明。 --上げても上げなくても敵妖怪からの逃亡率や攻撃の回避率・命中率等は殆ど変わらない。 **総評 独特なシステムが盛り込まれたRPGではあるが、マイナー故に知名度は低く「(悪い意味で有名な)『新・里見八犬伝』は知っていても、本作の存在を知らない」というプレイヤーが多い。~ ゲームバランスや進行のテンポがもっと良ければ良作となり得たかも知れないが…。 **余談 SNKは1997年に『[[真説サムライスピリッツ 武士道烈伝]]』をリリースするが、この『里見八犬伝』が外注であったことと『ゴッドスレイヤー はるか天空のソナタ』がARPGだったことから、純粋なRPGの製作ノウハウのない同社による内製故にその点が露呈されたため評価は低く、サムスピシリーズの黒歴史というそしりを受けてしまった。

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