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半熟英雄 - (2016/12/28 (水) 08:25:13) の1つ前との変更点

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*半熟英雄 【はんじゅくひーろー】 |ジャンル|リアルタイムシミュレーションRPG|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/174000463m.jpg)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|1Mbit+64kRAMROMカートリッジ|~| |発売元|スクウェア|~| |開発元|スクウェア、ビッツラボラトリー|~| |発売日|1988年12月2日|~| |定価|5,800円|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2007年10月30日/500Wiiポイント&br()【3DS】2013年10月30日/500円&br()【WiiU】2014年4月9日/514円|~| |判定|なし|~| |ポイント|実は結構シリアスな第一作&br()FFの召喚システムの元|~| |>|>|CENTER:''[[半熟英雄シリーズリンク>半熟英雄シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 家庭用ゲーム機としては初のリアルタイムストラテジー形式のシミュレーションRPG。 シミュレーションにありがちな複雑なシステムがほとんどなく、感覚的に遊べられるようハードルが低い作りとなっていることが特徴。~ 最大の特徴はモンスターを召喚することが出来る「たまごシステム」であり、これが『[[FFシリーズ>ファイナルファンタジーシリーズ]]』に輸入され、当シリーズを代表する要素となったことはそこそこ有名である。 **評価点 -前述の通りわかり易く簡単なシステム。 --強さを示す「せんとう」、築城にかかる費用が安くなる「ないせい」、1か月ごとに所持金から引かれる「ちんぎん」などパラメータがかなり分かりやすい。 --戦闘はゲージの色が変わったときにAボタンを連打すると、味方がパワーアップするという簡単なモノ。 -月一イベントの種類もソツがなく豊富。 --収入が2倍になる「豊作」、逆に半分になる「凶作」、敵将軍の暗殺や格安で切り札を売ってくれる商人など。 //-マップの各地にある洞窟「ダンジョン」に将軍を派遣すると月一イベントでさまざまなイベントが起こる。 //ダンジョンレポートしかないわ。 -これら基本的なシステムは現在でも変わっていない。 --本作の時点ではコミカルなイベントこそあれど、ストーリーなどにはシリアスな点が散見され、シリーズで一番シリアスな作品となっている。 -フィールドのBGMは季節によって変化するため、4種類存在する。そのうち1曲はスタッフロールにも流用されているが。 **問題点 本作はシステム面では簡単ではあるものの、難易度面では次作以降ほど簡単ではない部分が多い。 -本作には「大陸統一」以外に明確なストーリーはない。 --3つあるマップをクリアしても、どれも同じEDを迎える。ただし3つ目のマップである条件を満たしてクリアするとスタッフロールが流れる。 -たまごの回復が月一コマンドから選択できず、わざわざモンスターの城に行って回復しなければならない。 --しかも回復のお祓いをするためには1回戦闘に勝つ必要がある。1回勝てば次からは自由に回復できるのだが。 -同時に将軍の雇用が月一イベント扱いのため、自由に雇用することが出来なかった。 --もっとも、本作ではマップ次第では将軍の人数が少なくても何とかクリアできるバランスになってはいる。 -本作のみ敵勢力が複数いるが、ゲーム進行が長引くと必然的に敵勢力のうちの一つが自軍以外の城すべてを落としているため、敵勢力が複数ある意味がほとんど無い。 --当然、外交や同盟などの要素もない。 --ただし、敵のみ支配城数に応じて攻撃力にプラス補正が付く。そのため、ひとたび大国が出来ると手が付けられない強さになってしまう(最強のパラメータを持つ主人公でも、白兵戦では三流クラスの将軍に苦戦するようになる)。そこで、領土を拡大しやすい強国(オルメカ国など)を先に叩く、あるいは逆に思い切り手強い敵国を育ててみるなど、プレイヤーに戦略の幅を持たせる意味はある。 -城を築城していないと、城の防衛戦で将軍を1人しか戦わせることが出来ないため、こまめな築城が要求される。 --敵の場合、城がどんどん築城されてしまうため敵の強さがどんどん上がっていってしまう。 -戦闘から逃げると時々ダメージを喰らうため、下手をするとゲームオーバーになってしまうこともある。 //-「きりふだ」の効果が何なのか表示されない。 //説明書に全部載ってる。大体アイテムの効果説明が出ないFCソフトなんて普通だった -本作の時点ではエッグモンスターは絶対的な強さを持っていない。かなり強いエグモンでも簡単に将軍にやられてしまうことも多い(さすがに、ハデスは充分すぎるほど強いが)。 --また、たまごの回復は出来てもたまごの復活は出来なかった。新たに卵を入手することもない。 -収入と支出のバランスが結構シビアで、ジリ貧状態で戦うことが多い。また、これにより将軍を解雇しなければならない事態になることも多め。 -きりふだを一度に複数買いすることが出来ず、1個買ったら次の月一コマンドまで待たなければならない。 -多くのエグモンが用意されているにも関わらず、それに見合ったゲーム構成になっていない。 --初期の将軍である主人公とゼウスはタマゴグループが同じであり、同様のエグモンが出てきて面白味に欠ける。 --おそらく本作のイチオシだろう美少女モンスター「ヒュドラ」は、モンスターの城で順番通りに御祓いをしなければ出てこない。 --モンスターの城でタマゴを作り直せば様々なモンスターを見ることができるが、時間的にかなりの手間がかかる。1~2章はその前にクリアができてしまうし、逆に3章は難易度がシビアすぎてのんきにタマゴ作りなどしている余裕はない。結果的に趣味になりがち。 -味方の将軍同士が隣接すると「合流」したとされ、両者とも勝手に待機状態になってしまうため煩わしい。 **総評 本作の時点ではどちらかというと難易度面で難しい部分が多く、手早い動作が要求されることが多い。~ しかし、基本的なシステムは本作の時点で完成されつくしており、次回作『[[ああ、世界よ半熟なれ…!!>半熟英雄 ~ああ、世界よ半熟なれ…!!~]]』ではここに挙げた問題点の多くが解消され、難易度面でのブラッシュアップを図りストーリー性も上がったため、より万人受けできるゲームに仕上がった。シリーズの基礎を作った作品としては、完成度は十分高いといえよう。 **移植 -現在はバーチャルコンソールでもプレイ可能。SFC版・PS2版から入ったファンは是非プレイしてみよう。 -2008年からは携帯電話用アプリとして『元祖 半熟英雄』としてリメイク。グラフィックはSFC版基準のものとなり難易度面にも改良が加えられた。 **余談 -本作のゲームオーバー画面は葬式の場面となっている。その際、「もう戦わなくてすむよおーん!」とあっさり戦いを放棄する国民や兵士が見られるが、大臣もノリノリでこのような台詞を言っている。 --キャラクターが定まっていなかったせいでもあるが、次作以降のファンから見れば違和感たっぷりに見れなくもない。
*半熟英雄 【はんじゅくひーろー】 |ジャンル|リアルタイムシミュレーションRPG|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/174000463m.jpg)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |メディア|1Mbit+64kRAMROMカートリッジ|~| |発売元|スクウェア|~| |開発元|スクウェア、ビッツラボラトリー|~| |発売日|1988年12月2日|~| |定価|5,800円|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2007年10月30日/500Wiiポイント&br()【3DS】2013年10月30日/500円&br()【WiiU】2014年4月9日/514円|~| |判定|なし|~| |ポイント|実は結構シリアスな第一作&br()FFの召喚システムの元|~| |>|>|CENTER:''[[半熟英雄シリーズリンク>半熟英雄シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 家庭用ゲーム機としては初のリアルタイムストラテジー形式のシミュレーションRPG。 シミュレーションにありがちな複雑なシステムがほとんどなく、感覚的に遊べられるようハードルが低い作りとなっていることが特徴。~ 最大の特徴はモンスターを召喚することが出来る「たまごシステム」であり、これが『[[FFシリーズ>ファイナルファンタジーシリーズ]]』に輸入され、当シリーズを代表する要素となったことはそこそこ有名である。 **評価点 -前述の通りわかり易く簡単なシステム。 --強さを示す「せんとう」、築城にかかる費用が安くなる「ないせい」、1か月ごとに所持金から引かれる「ちんぎん」などパラメータがかなり分かりやすい。 --戦闘はゲージの色が変わったときにAボタンを連打すると、味方がパワーアップするという簡単なモノ。 -月一イベントの種類もソツがなく豊富。 --収入が2倍になる「豊作」、逆に半分になる「凶作」、敵将軍の暗殺や格安で切り札を売ってくれる商人など。 //-マップの各地にある洞窟「ダンジョン」に将軍を派遣すると月一イベントでさまざまなイベントが起こる。 //ダンジョンレポートしかないわ。 -これら基本的なシステムは現在でも変わっていない。 --本作の時点ではコミカルなイベントこそあれど、ストーリーなどにはシリアスな点が散見され、シリーズで一番シリアスな作品となっている。 -フィールドのBGMは季節によって変化するため、4種類存在する。そのうち1曲はスタッフロールにも流用されているが。 **問題点 本作はシステム面では簡単ではあるものの、難易度面では次作以降ほど簡単ではない部分が多い。 -本作には「大陸統一」以外に明確なストーリーはない。 --3つあるマップをクリアしても、どれも同じEDを迎える。ただし3つ目のマップである条件を満たしてクリアするとスタッフロールが流れる。 -たまごの回復が月一コマンドから選択できず、わざわざモンスターの城に行って回復しなければならない。 --しかも回復のお祓いをするためには1回戦闘に勝つ必要がある。1回勝てば次からは自由に回復できるのだが。 -同時に将軍の雇用が月一イベント扱いのため、自由に雇用することが出来なかった。 --もっとも、本作ではマップ次第では将軍の人数が少なくても何とかクリアできるバランスになってはいる。 -本作のみ敵勢力が複数いるが、ゲーム進行が長引くと必然的に敵勢力のうちの一つが自軍以外の城すべてを落としているため、敵勢力が複数ある意味がほとんど無い。 --当然、外交や同盟などの要素もない。 --ただし、敵のみ支配城数に応じて攻撃力にプラス補正が付く。そのため、ひとたび大国が出来ると手が付けられない強さになってしまう(最強のパラメータを持つ主人公でも、白兵戦では三流クラスの将軍に苦戦するようになる)。そこで、領土を拡大しやすい強国(オルメカ国など)を先に叩く、あるいは逆に思い切り手強い敵国を育ててみるなど、プレイヤーに戦略の幅を持たせる意味はある。 -城を築城していないと、城の防衛戦で将軍を1人しか戦わせることが出来ないため、こまめな築城が要求される。 --敵の場合、城がどんどん築城されてしまうため敵の強さがどんどん上がっていってしまう。 -戦闘から逃げると時々ダメージを喰らうため、下手をするとゲームオーバーになってしまうこともある。 //-「きりふだ」の効果が何なのか表示されない。 //説明書に全部載ってる。大体アイテムの効果説明が出ないFCソフトなんて普通だった -本作の時点ではエッグモンスターは絶対的な強さを持っていない。かなり強いエグモンでも簡単に将軍にやられてしまうことも多い(さすがに、ハデスは充分すぎるほど強いが)。 --また、たまごの回復は出来てもたまごの復活は出来なかった。新たに卵を入手することもない。 -収入と支出のバランスが結構シビアで、ジリ貧状態で戦うことが多い。また、これにより将軍を解雇しなければならない事態になることも多め。 -きりふだを一度に複数買いすることが出来ず、1個買ったら次の月一コマンドまで待たなければならない。 -多くのエグモンが用意されているにも関わらず、それに見合ったゲーム構成になっていない。 --初期の将軍である主人公とゼウスはタマゴグループが同じであり、同様のエグモンが出てきて面白味に欠ける。 --おそらく本作のイチオシだろう美少女モンスター「ヒュドラ」は、モンスターの城で順番通りに御祓いをしなければ出てこない。 --モンスターの城でタマゴを作り直せば様々なモンスターを見ることができるが、時間的にかなりの手間がかかる。1~2章はその前にクリアができてしまうし、逆に3章は難易度がシビアすぎてのんきにタマゴ作りなどしている余裕はない。結果的に趣味になりがち。 -味方の将軍同士が接触すると「合流」したとされ、両者とも勝手に待機状態になってしまうため煩わしい。 --本作では将軍の当たり判定がシビアなので、2人の将軍を同じ方向に進軍させる際には2人目が追い付かないようにしなければならない。 **総評 本作の時点ではどちらかというと難易度面で難しい部分が多く、手早い動作が要求されることが多い。~ しかし、基本的なシステムは本作の時点で完成されつくしており、次回作『[[ああ、世界よ半熟なれ…!!>半熟英雄 ~ああ、世界よ半熟なれ…!!~]]』ではここに挙げた問題点の多くが解消され、難易度面でのブラッシュアップを図りストーリー性も上がったため、より万人受けできるゲームに仕上がった。シリーズの基礎を作った作品としては、完成度は十分高いといえよう。 **移植 -現在はバーチャルコンソールでもプレイ可能。SFC版・PS2版から入ったファンは是非プレイしてみよう。 -2008年からは携帯電話用アプリとして『元祖 半熟英雄』としてリメイク。グラフィックはSFC版基準のものとなり難易度面にも改良が加えられた。 **余談 -本作のゲームオーバー画面は葬式の場面となっている。その際、「もう戦わなくてすむよおーん!」とあっさり戦いを放棄する国民や兵士が見られるが、大臣もノリノリでこのような台詞を言っている。 --キャラクターが定まっていなかったせいでもあるが、次作以降のファンから見れば違和感たっぷりに見れなくもない。

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