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//全体的に文章量が多いのに文と文の間が詰まっており、どうにも読みづらかったため行間空けを実施。 *幻想水滸伝IV 【げんそうすいこでんふぉー】 |ジャンル|RPG|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/512BDM21S8L.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B00029RSPY,height=160)&br;&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51NA5SZ5G6L.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B0009PLCHG,height=160)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MS2MYYMVL.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B000232486,height=160)&br;&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/41avAqrk1UL.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B00023248G,height=160)| |対応機種|プレイステーション2|~|~| |発売元|コナミ|~|~| |開発元|コナミコンピュータエンタテインメント東京|~|~| |発売日|2004年8月19日|~|~| |定価|通常版/初回生産版:6,980円&br;限定版:9,480円(いずれも税抜き)|~|~| |廉価版|PlayStation 2 the Best:2005年7月7日/2,800円(税抜き)|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|&color(blue){''2004年クソゲーオブザイヤー次点''}&br()操作性が悪い&br()腕が痛くて動かない&br()微妙な新要素|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''| |>|>|>|CENTER:''[[幻想水滸伝シリーズリンク>幻想水滸伝シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1995年12月15日にプレイステーションで第1作目が発売された幻想水滸伝シリーズの第4作目。 --シリーズ初のボイス付きで、『[[III>幻想水滸伝III]]』までの伝統だったコンバート要素を撤廃したが、クリア済みのセーブデータを継承して最初からプレイする周回制を用いた作品でもある。 --プロデューサーは第1作目でキャラクターデザインを担当していた河野純子((当作品のキャラクターデザインとシナリオも担当。))。 -キャッチコピーは「108人の待つ海へ。それは、冒険か。出会いか。」。 **問題点 -ストーリーについて --本シリーズはドラマ性の高い重厚な戦記物ストーリーが好評を博してきたが、ライターの変更により戦記物にも関わらず戦術戦略の類がポケモンアニメの主人公とタメを張れるレベルのお粗末さに劣化。 --上述のような「質」云々以前の問題で、まず「量」的にも問題ありで、明らかにストーリーが短すぎる。本作で最も批判されている点はここ。あまりにストーリーが短いゆえに、「噛ませ犬([[ドラゴンクエストシリーズ]]でたとえると、[[ムドー>ドラゴンクエストVI 幻の大地]]や[[バラモス>ドラゴンクエストIII そして伝説へ…]]など)だと思ったら、まさかのラスボスだった」なんて声も。~ 攻略書籍のインタビューで「幻水4はライトユーザー向けに作った」と発言しているが、ライト層にも短く感じられる上に人物描写と台詞が薄く不快にさせられる物も有る。 ---後半からは、シリーズお約束通り、主人公軍が各自治体と同盟を結ぶために動き回るのだが、あまりにもすんなりとことがうまく運んでしまう。~ 某自治体では、首長から「大人の事情で表立って同盟は結べないけど、領内の自由権を与えるから許してね。」と言われるだけで、話が終了する。その後に正式に同盟を結んだという展開は、一切なし。~ 某自治体では、2日連続で首長に話しかけるだけで同盟を結べる。イベントらしいイベントはなし。そもそも、この首長、1日目に話しかけたときは「島の平和を維持したい」と言って、同盟を結ぶのを渋るのだが、翌日になると急に掌を反してくる。なぜ心変わりしたのかの説明はない。~ 残りの自治体では、それなりに苦労はするのだが、ある自治体では、敵側が勝手に残虐行為を働き勝手に首長の心に不信感を植え付けてくれたおかげで、その後はやはりすんなりと同盟を結べてしまう。ほかの自治体でも、敵側から占領されたところを武力行使により奪還するのだが、人民の心はすでに主人公側に移っているため、戦争パートさえ終わらせてしまえば、あとは簡単な話である。 ---各自治体と同盟を結んでしまった後は、特に敵側から何か動きを見せるわけでもなく、そのまま最終戦争に入って、そのままラストダンジョンへ……という、あっさりした流れである。一応、最終戦争直後は衝撃的なシーンがあるが。 ---ストーリーの短さゆえに、ストーリーに絡むキャラクターとダンジョン探索の機会が減り、キャラクターの水増し感が増している。~ 戦闘メンバーが従来の6人から4人に減ったこととダンジョン探索の機会が減ったこととが相まって、連れていくキャラクターも相対的に減ってしまう。~ それと、Ⅱ以降は1人を除く全員が宿星外だった5人組枠だが、本作では5人全員が宿星に返り咲いた。Ⅰのように、5人全員を仲間にするメリット((鍛えられる武器のレベルが上がる。それと、戦闘員としても戦争パートの札の1つとしても利用可能。))があればよいのだが、彼女たちを仲間にするメリットは(ベストエンディングのことを考えなければ)何もない。本拠地のアイコンとしても、5人のうち1人いればいいので、結局、強制的に仲間になる1人がいればいいということになる。~ コックも3人いるが、うち2人はアイコンとしての性能がまったく同じ。サポートキャラクターとしての性能は、3人ともまったく同じである。~ 医師と看護師が1人ずついるが、医師のほうが早く仲間になる上に、サポートキャラクターとしての性能も医師のほうが上。看護師は本拠地にいても、道具屋でも購入可能なもの(一部の回復アイテム)を売るだけなので、やはり彼女を仲間にする意味があまりない。戦争パートでの2人の性能は違う上にそれなりに高いのだが、後半以降は他キャラクターに淘汰されてしまう程度の能力でしかないので、結果、戦争パートでの2人の性能差は事実上ないに等しい(ちなみに、看護師が仲間になるのは、終盤のほう)。一応、最終盤でパーティーを2つ編成できるので、片方のパーティーに看護師を連れていく人も少なくなかったが。~ 知らない間に仲間になるキャラクターが、3人もいる。これは比喩ではなく、本当に、あるイベント終了後に3人のキャラクターが、それもそれまでに登場しなかったキャラクターが、勝手に仲間一覧に登録されるのである。一応、仲間になる直前に、彼らが登場するムービーが挿入されるが、ボイスもないこのムービーが印象に残ったユーザーがどれだけいるか。おまけに、仲間になってからも彼らの見せ場らしい見せ場はない。一応、うち1人は『Rhapsodia』で重要な鍵を握る人物として登場するが。 -全体的に、テンポが悪め。 --フィールドとも言える海が広い割に街が少ない。ストーリー上行く必要のない、やりこみ要素である街やダンジョン、停泊所を含めても、ほんのわずかで、プレイの大半は、無駄にだだっ広い海の上を航海することになる。 --人間はともかく、船の操作性が悪く、動きがかなりもっさりしている。ある人物を仲間にすれば、多少動きが速くなるが、それでももっさりした動きである。~ 入港するには、船の頭部分を港の入り口にぴったりとあわせなければならず、これが慣れないうちは非常に困難。慣れた後でも、いちいち面倒な操作を行わなければならないことには変わりはない。~ 操作方法も、単純に十字キーやスティックを動かせばいいというものではなく、海図を出して向かいたい方角にカーソルをあわせる……という、ひと手間かかる作業が必要。 ---テンポ自体とは関係ないが、これらの船の操作方法は、チュートリアルでも説明書でも明かされず、プレイはじめは船の操作に時間を費やしたプレイヤーが多かった。 --エンカウント率が高め。海の上では特にそれが顕著。上述の船の操作性の悪さも相まって、テンポの悪さに拍車をかけている。 --協力技シーンがいちいち長く、カット機能もないため、戦闘のテンポが悪くなってしまっている。 -2や3のデザインが好きだったユーザーからキャラデザインが古臭いと不評。 --1と4は河野純子、2と3は石川史が担当。5は複数のデザイナーを起用。 --時系列上では4→5→1→2→3ともっとも古い((Iの150年前。5から3までは30年弱しか経っておらず、群を抜いて古い。))時代なので、あえて古さを感じるデザインにしているという事も考えられる。 --パッケージイラストやイメージイラストなどのクオリティは決して低くはない。但しキャラの立ち絵を見ると、服装のデザインが野暮ったいのは否めない所。 ---特に3と比べると、細部や小物の書き込みという点では明らかに単純過ぎるデザインとなっている。「南国風の島国」が舞台であるので、ある程度ラフな衣装にしたのだろうか。 -幻想水滸伝シリーズで始めて声優を起用した作品だが、全体的に演技評価が低い。重要人物のレックナートが特に不評。 --その声優陣の中に人気・ベテラン声優が起用されていることをどれくらいのユーザーが知っているだろうか。 --しかもDVDを採用しているのにボイス量は中途半端。 -主人公専用の罰の紋章はストーリー中でも活躍し設定的にも重いのだが、いざ戦闘で使うと性能が歴代主役専用紋章と比べ見劣りする。 --本作内で扱える「生と死の紋章」と比べても明らかに威力が低い。かつ、使う度に主人公にもダメージが入り、LV3即死魔法に至っては本人が一割の確率で即死してしまう。 -本シリーズは、味方も敵も「紋章(魔法)」が使える。当然の事ではあるが体力の数値に差がある以上同じダメージを適用する訳にはいかず当然補正は入っていた(ある魔法を例にとると、敵に対しては1200のダメージだが、味方が受けると100~200前後のダメージになっていた)。しかし今作では敵も味方も同じ数値が適用されるという誰得仕様な為、一気に味方が全滅する可能性もある。酷い時は、味方が1500以上のダメージを受ける時もあり、その場合はどんなに体力があっても即死である(最大体力が999の為)。 --一応、魔法防御を上げれば耐えられなくもないが、人数が少ない以上同じ事の繰り返し(回復魔法の繰り返し)ではこっちがジリ貧を強いられる事になりやすい。また人数が少ない為回復役を増やせないのも初心者にとってはややきつめか。 -また、従来までの作品では紋章発動時のエフェクトや攻撃方法も評価されており、かなり派手なムービーとなっていた(『III』では龍を呼び出して攻撃する魔法まであった)。しかし今作では容量の削減なのか、かなりしょぼくなっている。特に雷の紋章が顕著であり、音と若干の見た目以外はどの魔法も見た目が一緒であるという手抜きぶりである(Lv.5の魔法は別であるが)。 -シリーズで初めてモーションキャプチャーが使用されたが、動きが緩慢でキレがない。 --多少ダンスや殺陣をかじった素人のほうがよほどいい動きをするのでは、というレベル。 --それ以前に、戦闘時のモーションが複数のキャラクターで被ることが極めて多く(同じような批判があった3よりもはるかに多い)、同じ得物を持つ者の大部分は、武器の振り方はもちろん、アイテムや魔法を使う際のモーションまで、一挙手一投足がまったく同じ。 --そのほか、主人公(厳密には表示キャラ)の走り方が変だという批判や、戦闘中に通常攻撃を行った後に敵に背中を見せながら定位置に戻るキャラの姿に対する批判もある。 -海の上での視点が悪い事と、敵の種類が少ない事と、回復アイテムの説明が解り辛い事と、前作では本拠地で装備品や紋章の付け替えが全員纏めて出来たのに本作ではパーティに入れてから付け替えに退化させている事など、面白いつまらない以前にストレスの溜まる出来のシステムであった。 --また同時に戦える仲間も従来に比べて4人戦闘と減って戦術性が減っているなど、従来ファンからも不満が出ていた。 --RPGフリークとして名高い小説家の宮部みゆき氏も上記のような不満を述べ、その事を聞きつけたコナミは『III』発売の際に前述の宮部氏に執筆して貰った公式ホームページのプレイ日記を削除するという大人げない一面を見せた。 以上の通り、ファンがガッカリするのは無理もない。ただ、部分的な要素に目を向ければ少なからず評価されている所はある。 **賛否両論点 -『III』では廃止されていた紋章術の合体技が復活しているなど、戦闘システムが人数が少なくなった事以外は『I』『II』寄りに戻っている。 -話すだけで主人公の味方に加入するキャラが多い。 -キャラクター間のバランスは良い。 --しかし、本作では、スキルなどによる性能差がない上に、従来のような前衛・後衛や距離の概念の廃止によりそれぞれの武器による個性付けがなくなったため、似通った性能のキャラクターが多くなってしまっている。 --これだけ大人数にも関わらず、微妙な差はあるとはいえ、「戦士型」・「魔法使い型」・「バランス型」・「素早さ型」と、数種類に大別できてしまう。 -所持できる持ち物の種類の数に制限がなく、1枠のカウント数もほぼ無限にある。 --これにより、本作のやりこみ要素の一つであるアイテム収集や後述の「アイテム合成システム」が、やりやすくなっている。 --しかし、従来までは、アイテムの個性を、効果や性能だけでなく「1枠にいくつ持てるか」というカウント数でもつけていたため、後者の個性付けがなくなったことにより、アイテムの種類数も従来に比べて激減している。 -アイテムを装備しなくても戦闘中に使える。 --逆に言うとアイテムを装備できなくなったため、「有限のアイテムをいかに効率よく使うか」や「装備したアイテムを使い切った場合、どのタイミングで共有アイテムから取り出すか」といった戦略性が、失われてしまった。 -前作同様、画面右下にマップが表示されるが、本作では固定ではなく表示キャラの向く方向によって向きが変わる。いわば、自動車のカーナビゲーションのような仕組み。 --わかりやすい人にはわかりやすいかもしれないが、自動車と違ってコロコロ向きが変わるため、わかりにくい人にはわかりにくいかもしれない。 **評価点 -cobaこと小林靖宏氏が手掛けたオープニングの曲が、素晴らしい。~ 氏特有のフラメンコ風の音楽と、海洋国家を舞台とした本作のイメージが、見事にマッチしている。 --また、オープニングムービーも、特別にクオリティが高いというわけではないが、演出面での評価は高い。 -シリーズで初めて控えメンバーの概念が導入された。 --「船パーティー」といって、4人パーティー2つの計8名を控えさせることができる。文字通り船内、つまり海でならいつでも彼らを呼び出すことができる。また、船内なら、メインパーティーと同様、船パーティーメンバーの装備を替えたりなどができる。 ---一人ずつ替えることはできずパーティー全体で替えなければならないこと、パーティーが替わるまでの処理に時間がかかること、パーティーが替わるまでの間に変な音がすることなど、欠点も少なくなく、完成度は高いとは言いづらいが、控え人数が比較的多めなこと、何よりシリーズで初めて控えメンバーシステムが採用されたことについては、高く評価できる。 -「アイテム合成システム」が存在し、複数のアイテムを合成して新たなアイテムを作成することによって、楽しむことができる。 --ただ、このシステムを活かせるゲームバランスでない(市販品でも充分間に合うこと、市販品の場合は合成して作るよりも直接買ったほうが得な場合が少なくないなど)のが、残念なところか。 -装備箇所が、頭・体・手・足・その他(3枠)に増えた。 --従来までは、かぶと・よろい・たて・その他(3枠)で、従来の「その他」の枠に入る手や足の防具が、本作の「手」・「足」の枠に入るようになった(逆に、本作の「手」に従来の「たて」の枠に入る装備品が入るようになった。つまり、本作の「手」の枠に盾とそれ以外の手の防具のどちらかを入れられる)。 --従来のようにキャラがアイテムを装備する(「その他」の枠にアイテムを入れる)のではなく、本作では装備品とは別にアイテムを取り扱う箇所があるので、装備に関してはかなりの余裕ができた。 -キャラの等身が上がった他、カメラを自由に動かして視点を変えられる。 --ただし『Rhapsodia』以降は再び下がった。 -『I』のテッドが登場した。 -グラフィックや効果音は、ハードがPS2であることを考えたら、特別に美麗というわけではないが、随所でセンスや芸の細かさが光る。 --砂浜や波の音が綺麗。 ---海を舞台にしている作品だけあって「水」の表現は素晴らしいといえるだろう。 --スペインやイタリア、東南アジアなどの海洋国家を彷彿とさせる街並みや、海賊映画を連想させる海賊島など、うろつくだけでも楽しい。 -ミニゲームの種類が多く、面白いのが多い。 --シリーズおなじみの「ちんちろりん」や「釣り」から、ベーゴマや麻雀もどき、カードゲームにコインゲーム、サイコロゲーム、福引、ネズミ捕り、宝探し、1の戦争パートを模した「栽培戦争」まで幅広い。 -ビッキーの加入が早く、またたきの手鏡が町中でも使えるようになった((他のRPGで例えると移動魔法を担当するキャラ。))。 -クリアすると一部のアイテムやお金を引き継いで最初からやり直せる。 --ムービーシーンもスキップできるようになる。 --1週目の表示キャラは主人公で固定だが、2週目以降は先頭に並んだ人物が表示される。つまり、2週目以降は主人公以外の別のキャラクターを表示させることができる。 -これまで通りサブイベントも充実している。 -上述のような批判もあるキャラのモーションだが、振り付けそのものはかっこいいと好評。%%ただし、主人公の走り方は除く。%% --敵に背中を見せながら定位置に戻る姿も、その行為自体がかっこ悪いのであって、振り付け自体がかっこ悪いわけではない。変な言い方だが、むしろ、そのときの姿の振り付けもかっこいい。 -協力攻撃も、なんだかんだ言って演出は高く評価されている。 --かっこいいものからネタっぽいものまで、バリエーションも豊富。 **総評 本シリーズの魅力はそもそも、練りこまれた重厚なストーリーとテンポよくプレイできることにあった。~ しかしながら、その両者が本作において見られないということで、従来ファンに批判されることとなり、ついには、2004年クソゲーオブザイヤー次点の烙印を押されるに至った。 しかし、当時のクソゲーオブザイヤーは、ガッカリゲーレベルでも次点に選ばれることなどざらにあったため、本作もそのうちの一つに過ぎないといえる。~ その証拠に、致命的なバグや極端なバランスの悪さ、システムの根本的な問題など、プレイに支障をきたす要素はなく、普通に遊べる代物であり、ファンもある程度存在している。 よって、シリーズの従来の作品と比較すれば見劣りはするが、シリーズとは関係なく一つの作品としてみれば、特に大きな問題のない普通の作品であるといえよう。 **その後の展開など -登場キャラについて --主人公のライバルにあたる"トロイ"は敵キャラクターでありながら「裏技で仲間になる」と信じられたほど高い人気を持つ。 --一方、味方キャラのひとりである"スノウ"は「腕が痛くて動かない」などの情けない言動や身勝手な行動によって評価が低い。が、そこをネタにして愛されている。 ---ステータスグラフィックが複数用意されている唯一のキャラでもある。 -本作の後日談に当たる『[[Rhapsodia]]』を皮切りに、『V』『[[ティアクライス>幻想水滸伝ティアクライス]]』が発売され、当作品よりは評価している声は多い。 --そして『[[紡がれし百年の時>幻想水滸伝 紡がれし百年の時]]』が発売されるも散々な出来であったため、本作はようやくシリーズ最駄作の汚名(以前は黒歴史判定が付いていたが紡がれし百年の時が上回ったため消滅)を返上したと言える。 -本作を下敷きにしたパチスロ『幻想水滸伝』がKPE製作で2011年1月17日より稼動している。 --CGは新規に作り直されており、本作のポリゴンモデルとは印象がかなり異なっている。 --登場キャラはラズロ(主人公)、トロイ、シグルド、ハーヴェイ、キカ、ジーン、ビッキー、ミツバと特に人気の高いキャラを厳選している。 --パチスロ故にプレイする機会は少ないが、CGムービーは一見の価値あり。 ----
//全体的に文章量が多いのに文と文の間が詰まっており、どうにも読みづらかったため行間空けを実施。 *幻想水滸伝IV 【げんそうすいこでんふぉー】 |ジャンル|RPG|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/512BDM21S8L.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B00029RSPY,height=160)&br;&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51NA5SZ5G6L.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B0009PLCHG,height=160)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MS2MYYMVL.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B000232486,height=160)&br;&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/41avAqrk1UL.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B00023248G,height=160)| |対応機種|プレイステーション2|~|~| |発売元|コナミ|~|~| |開発元|コナミコンピュータエンタテインメント東京|~|~| |発売日|2004年8月19日|~|~| |定価|通常版/初回生産版:6,980円&br;限定版:9,480円(いずれも税抜)|~|~| |廉価版|PlayStation 2 the Best:2005年7月7日/2,800円(税抜)|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|&color(blue){''2004年クソゲーオブザイヤー次点''}&br()操作性が悪い&br()腕が痛くて動かない&br()微妙な新要素|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''| |>|>|>|CENTER:''[[幻想水滸伝シリーズリンク>幻想水滸伝シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1995年12月15日にプレイステーションで第1作目が発売された幻想水滸伝シリーズの第4作目。 --シリーズ初のボイス付きで、『[[III>幻想水滸伝III]]』までの伝統だったコンバート要素を撤廃したが、クリア済みのセーブデータを継承して最初からプレイする周回制を用いた作品でもある。 --プロデューサーは第1作目でキャラクターデザインを担当していた河野純子((当作品のキャラクターデザインとシナリオも担当。))。 -キャッチコピーは「108人の待つ海へ。それは、冒険か。出会いか。」。 **問題点 -ストーリーについて --本シリーズはドラマ性の高い重厚な戦記物ストーリーが好評を博してきたが、ライターの変更により戦記物にも関わらず戦術戦略の類がポケモンアニメの主人公とタメを張れるレベルのお粗末さに劣化。 --上述のような「質」云々以前の問題で、まず「量」的にも問題ありで、明らかにストーリーが短すぎる。本作で最も批判されている点はここ。あまりにストーリーが短いゆえに、「噛ませ犬([[ドラゴンクエストシリーズ]]でたとえると、[[ムドー>ドラゴンクエストVI 幻の大地]]や[[バラモス>ドラゴンクエストIII そして伝説へ…]]など)だと思ったら、まさかのラスボスだった」なんて声も。~ 攻略書籍のインタビューで「幻水4はライトユーザー向けに作った」と発言しているが、ライト層にも短く感じられる上に人物描写と台詞が薄く不快にさせられる物も有る。 ---後半からは、シリーズお約束通り、主人公軍が各自治体と同盟を結ぶために動き回るのだが、あまりにもすんなりとことがうまく運んでしまう。~ 某自治体では、首長から「大人の事情で表立って同盟は結べないけど、領内の自由権を与えるから許してね。」と言われるだけで、話が終了する。その後に正式に同盟を結んだという展開は、一切なし。~ 某自治体では、2日連続で首長に話しかけるだけで同盟を結べる。イベントらしいイベントはなし。そもそも、この首長、1日目に話しかけたときは「島の平和を維持したい」と言って、同盟を結ぶのを渋るのだが、翌日になると急に掌を反してくる。なぜ心変わりしたのかの説明はない。~ 残りの自治体では、それなりに苦労はするのだが、ある自治体では、敵側が勝手に残虐行為を働き勝手に首長の心に不信感を植え付けてくれたおかげで、その後はやはりすんなりと同盟を結べてしまう。ほかの自治体でも、敵側から占領されたところを武力行使により奪還するのだが、人民の心はすでに主人公側に移っているため、戦争パートさえ終わらせてしまえば、あとは簡単な話である。 ---各自治体と同盟を結んでしまった後は、特に敵側から何か動きを見せるわけでもなく、そのまま最終戦争に入って、そのままラストダンジョンへ……という、あっさりした流れである。一応、最終戦争直後は衝撃的なシーンがあるが。 ---ストーリーの短さゆえに、ストーリーに絡むキャラクターとダンジョン探索の機会が減り、キャラクターの水増し感が増している。~ 戦闘メンバーが従来の6人から4人に減ったこととダンジョン探索の機会が減ったこととが相まって、連れていくキャラクターも相対的に減ってしまう。~ それと、Ⅱ以降は1人を除く全員が宿星外だった5人組枠だが、本作では5人全員が宿星に返り咲いた。Ⅰのように、5人全員を仲間にするメリット((鍛えられる武器のレベルが上がる。それと、戦闘員としても戦争パートの札の1つとしても利用可能。))があればよいのだが、彼女たちを仲間にするメリットは(ベストエンディングのことを考えなければ)何もない。本拠地のアイコンとしても、5人のうち1人いればいいので、結局、強制的に仲間になる1人がいればいいということになる。~ コックも3人いるが、うち2人はアイコンとしての性能がまったく同じ。サポートキャラクターとしての性能は、3人ともまったく同じである。~ 医師と看護師が1人ずついるが、医師のほうが早く仲間になる上に、サポートキャラクターとしての性能も医師のほうが上。看護師は本拠地にいても、道具屋でも購入可能なもの(一部の回復アイテム)を売るだけなので、やはり彼女を仲間にする意味があまりない。戦争パートでの2人の性能は違う上にそれなりに高いのだが、後半以降は他キャラクターに淘汰されてしまう程度の能力でしかないので、結果、戦争パートでの2人の性能差は事実上ないに等しい(ちなみに、看護師が仲間になるのは、終盤のほう)。一応、最終盤でパーティーを2つ編成できるので、片方のパーティーに看護師を連れていく人も少なくなかったが。~ 知らない間に仲間になるキャラクターが、3人もいる。これは比喩ではなく、本当に、あるイベント終了後に3人のキャラクターが、それもそれまでに登場しなかったキャラクターが、勝手に仲間一覧に登録されるのである。一応、仲間になる直前に、彼らが登場するムービーが挿入されるが、ボイスもないこのムービーが印象に残ったユーザーがどれだけいるか。おまけに、仲間になってからも彼らの見せ場らしい見せ場はない。一応、うち1人は『Rhapsodia』で重要な鍵を握る人物として登場するが。 -全体的に、テンポが悪め。 --フィールドとも言える海が広い割に街が少ない。ストーリー上行く必要のない、やりこみ要素である街やダンジョン、停泊所を含めても、ほんのわずかで、プレイの大半は、無駄にだだっ広い海の上を航海することになる。 --人間はともかく、船の操作性が悪く、動きがかなりもっさりしている。ある人物を仲間にすれば、多少動きが速くなるが、それでももっさりした動きである。~ 入港するには、船の頭部分を港の入り口にぴったりとあわせなければならず、これが慣れないうちは非常に困難。慣れた後でも、いちいち面倒な操作を行わなければならないことには変わりはない。~ 操作方法も、単純に十字キーやスティックを動かせばいいというものではなく、海図を出して向かいたい方角にカーソルをあわせる……という、ひと手間かかる作業が必要。 ---テンポ自体とは関係ないが、これらの船の操作方法は、チュートリアルでも説明書でも明かされず、プレイはじめは船の操作に時間を費やしたプレイヤーが多かった。 --エンカウント率が高め。海の上では特にそれが顕著。上述の船の操作性の悪さも相まって、テンポの悪さに拍車をかけている。 --協力技シーンがいちいち長く、カット機能もないため、戦闘のテンポが悪くなってしまっている。 -2や3のデザインが好きだったユーザーからキャラデザインが古臭いと不評。 --1と4は河野純子、2と3は石川史が担当。5は複数のデザイナーを起用。 --時系列上では4→5→1→2→3ともっとも古い((Iの150年前。5から3までは30年弱しか経っておらず、群を抜いて古い。))時代なので、あえて古さを感じるデザインにしているという事も考えられる。 --パッケージイラストやイメージイラストなどのクオリティは決して低くはない。但しキャラの立ち絵を見ると、服装のデザインが野暮ったいのは否めない所。 ---特に3と比べると、細部や小物の書き込みという点では明らかに単純過ぎるデザインとなっている。「南国風の島国」が舞台であるので、ある程度ラフな衣装にしたのだろうか。 -幻想水滸伝シリーズで始めて声優を起用した作品だが、全体的に演技評価が低い。重要人物のレックナートが特に不評。 --その声優陣の中に人気・ベテラン声優が起用されていることをどれくらいのユーザーが知っているだろうか。 --しかもDVDを採用しているのにボイス量は中途半端。 -主人公専用の罰の紋章はストーリー中でも活躍し設定的にも重いのだが、いざ戦闘で使うと性能が歴代主役専用紋章と比べ見劣りする。 --本作内で扱える「生と死の紋章」と比べても明らかに威力が低い。かつ、使う度に主人公にもダメージが入り、LV3即死魔法に至っては本人が一割の確率で即死してしまう。 -本シリーズは、味方も敵も「紋章(魔法)」が使える。当然の事ではあるが体力の数値に差がある以上同じダメージを適用する訳にはいかず当然補正は入っていた(ある魔法を例にとると、敵に対しては1200のダメージだが、味方が受けると100~200前後のダメージになっていた)。しかし今作では敵も味方も同じ数値が適用されるという誰得仕様な為、一気に味方が全滅する可能性もある。酷い時は、味方が1500以上のダメージを受ける時もあり、その場合はどんなに体力があっても即死である(最大体力が999の為)。 --一応、魔法防御を上げれば耐えられなくもないが、人数が少ない以上同じ事の繰り返し(回復魔法の繰り返し)ではこっちがジリ貧を強いられる事になりやすい。また人数が少ない為回復役を増やせないのも初心者にとってはややきつめか。 -また、従来までの作品では紋章発動時のエフェクトや攻撃方法も評価されており、かなり派手なムービーとなっていた(『III』では龍を呼び出して攻撃する魔法まであった)。しかし今作では容量の削減なのか、かなりしょぼくなっている。特に雷の紋章が顕著であり、音と若干の見た目以外はどの魔法も見た目が一緒であるという手抜きぶりである(Lv.5の魔法は別であるが)。 -シリーズで初めてモーションキャプチャーが使用されたが、動きが緩慢でキレがない。 --多少ダンスや殺陣をかじった素人のほうがよほどいい動きをするのでは、というレベル。 --それ以前に、戦闘時のモーションが複数のキャラクターで被ることが極めて多く(同じような批判があった3よりもはるかに多い)、同じ得物を持つ者の大部分は、武器の振り方はもちろん、アイテムや魔法を使う際のモーションまで、一挙手一投足がまったく同じ。 --そのほか、主人公(厳密には表示キャラ)の走り方が変だという批判や、戦闘中に通常攻撃を行った後に敵に背中を見せながら定位置に戻るキャラの姿に対する批判もある。 -海の上での視点が悪い事と、敵の種類が少ない事と、回復アイテムの説明が解り辛い事と、前作では本拠地で装備品や紋章の付け替えが全員纏めて出来たのに本作ではパーティに入れてから付け替えに退化させている事など、面白いつまらない以前にストレスの溜まる出来のシステムであった。 --また同時に戦える仲間も従来に比べて4人戦闘と減って戦術性が減っているなど、従来ファンからも不満が出ていた。 --RPGフリークとして名高い小説家の宮部みゆき氏も上記のような不満を述べ、その事を聞きつけたコナミは『III』発売の際に前述の宮部氏に執筆して貰った公式ホームページのプレイ日記を削除するという大人げない一面を見せた。 以上の通り、ファンがガッカリするのは無理もない。ただ、部分的な要素に目を向ければ少なからず評価されている所はある。 **賛否両論点 -『III』では廃止されていた紋章術の合体技が復活しているなど、戦闘システムが人数が少なくなった事以外は『I』『II』寄りに戻っている。 -話すだけで主人公の味方に加入するキャラが多い。 -キャラクター間のバランスは良い。 --しかし、本作では、スキルなどによる性能差がない上に、従来のような前衛・後衛や距離の概念の廃止によりそれぞれの武器による個性付けがなくなったため、似通った性能のキャラクターが多くなってしまっている。 --これだけ大人数にも関わらず、微妙な差はあるとはいえ、「戦士型」・「魔法使い型」・「バランス型」・「素早さ型」と、数種類に大別できてしまう。 -所持できる持ち物の種類の数に制限がなく、1枠のカウント数もほぼ無限にある。 --これにより、本作のやりこみ要素の一つであるアイテム収集や後述の「アイテム合成システム」が、やりやすくなっている。 --しかし、従来までは、アイテムの個性を、効果や性能だけでなく「1枠にいくつ持てるか」というカウント数でもつけていたため、後者の個性付けがなくなったことにより、アイテムの種類数も従来に比べて激減している。 -アイテムを装備しなくても戦闘中に使える。 --逆に言うとアイテムを装備できなくなったため、「有限のアイテムをいかに効率よく使うか」や「装備したアイテムを使い切った場合、どのタイミングで共有アイテムから取り出すか」といった戦略性が、失われてしまった。 -前作同様、画面右下にマップが表示されるが、本作では固定ではなく表示キャラの向く方向によって向きが変わる。いわば、自動車のカーナビゲーションのような仕組み。 --わかりやすい人にはわかりやすいかもしれないが、自動車と違ってコロコロ向きが変わるため、わかりにくい人にはわかりにくいかもしれない。 **評価点 -cobaこと小林靖宏氏が手掛けたオープニングの曲が、素晴らしい。~ 氏特有のフラメンコ風の音楽と、海洋国家を舞台とした本作のイメージが、見事にマッチしている。 --また、オープニングムービーも、特別にクオリティが高いというわけではないが、演出面での評価は高い。 -シリーズで初めて控えメンバーの概念が導入された。 --「船パーティー」といって、4人パーティー2つの計8名を控えさせることができる。文字通り船内、つまり海でならいつでも彼らを呼び出すことができる。また、船内なら、メインパーティーと同様、船パーティーメンバーの装備を替えたりなどができる。 ---一人ずつ替えることはできずパーティー全体で替えなければならないこと、パーティーが替わるまでの処理に時間がかかること、パーティーが替わるまでの間に変な音がすることなど、欠点も少なくなく、完成度は高いとは言いづらいが、控え人数が比較的多めなこと、何よりシリーズで初めて控えメンバーシステムが採用されたことについては、高く評価できる。 -「アイテム合成システム」が存在し、複数のアイテムを合成して新たなアイテムを作成することによって、楽しむことができる。 --ただ、このシステムを活かせるゲームバランスでない(市販品でも充分間に合うこと、市販品の場合は合成して作るよりも直接買ったほうが得な場合が少なくないなど)のが、残念なところか。 -装備箇所が、頭・体・手・足・その他(3枠)に増えた。 --従来までは、かぶと・よろい・たて・その他(3枠)で、従来の「その他」の枠に入る手や足の防具が、本作の「手」・「足」の枠に入るようになった(逆に、本作の「手」に従来の「たて」の枠に入る装備品が入るようになった。つまり、本作の「手」の枠に盾とそれ以外の手の防具のどちらかを入れられる)。 --従来のようにキャラがアイテムを装備する(「その他」の枠にアイテムを入れる)のではなく、本作では装備品とは別にアイテムを取り扱う箇所があるので、装備に関してはかなりの余裕ができた。 -キャラの等身が上がった他、カメラを自由に動かして視点を変えられる。 --ただし『Rhapsodia』以降は再び下がった。 -『I』のテッドが登場した。 -グラフィックや効果音は、ハードがPS2であることを考えたら、特別に美麗というわけではないが、随所でセンスや芸の細かさが光る。 --砂浜や波の音が綺麗。 ---海を舞台にしている作品だけあって「水」の表現は素晴らしいといえるだろう。 --スペインやイタリア、東南アジアなどの海洋国家を彷彿とさせる街並みや、海賊映画を連想させる海賊島など、うろつくだけでも楽しい。 -ミニゲームの種類が多く、面白いのが多い。 --シリーズおなじみの「ちんちろりん」や「釣り」から、ベーゴマや麻雀もどき、カードゲームにコインゲーム、サイコロゲーム、福引、ネズミ捕り、宝探し、1の戦争パートを模した「栽培戦争」まで幅広い。 -ビッキーの加入が早く、またたきの手鏡が町中でも使えるようになった((他のRPGで例えると移動魔法を担当するキャラ。))。 -クリアすると一部のアイテムやお金を引き継いで最初からやり直せる。 --ムービーシーンもスキップできるようになる。 --1週目の表示キャラは主人公で固定だが、2週目以降は先頭に並んだ人物が表示される。つまり、2週目以降は主人公以外の別のキャラクターを表示させることができる。 -これまで通りサブイベントも充実している。 -上述のような批判もあるキャラのモーションだが、振り付けそのものはかっこいいと好評。%%ただし、主人公の走り方は除く。%% --敵に背中を見せながら定位置に戻る姿も、その行為自体がかっこ悪いのであって、振り付け自体がかっこ悪いわけではない。変な言い方だが、むしろ、そのときの姿の振り付けもかっこいい。 -協力攻撃も、なんだかんだ言って演出は高く評価されている。 --かっこいいものからネタっぽいものまで、バリエーションも豊富。 **総評 本シリーズの魅力はそもそも、練りこまれた重厚なストーリーとテンポよくプレイできることにあった。~ しかしながら、その両者が本作において見られないということで、従来ファンに批判されることとなり、ついには、2004年クソゲーオブザイヤー次点の烙印を押されるに至った。 しかし、当時のクソゲーオブザイヤーは、ガッカリゲーレベルでも次点に選ばれることなどざらにあったため、本作もそのうちの一つに過ぎないといえる。~ その証拠に、致命的なバグや極端なバランスの悪さ、システムの根本的な問題など、プレイに支障をきたす要素はなく、普通に遊べる代物であり、ファンもある程度存在している。 よって、シリーズの従来の作品と比較すれば見劣りはするが、シリーズとは関係なく一つの作品としてみれば、特に大きな問題のない普通の作品であるといえよう。 **その後の展開など -登場キャラについて --主人公のライバルにあたる"トロイ"は敵キャラクターでありながら「裏技で仲間になる」と信じられたほど高い人気を持つ。 --一方、味方キャラのひとりである"スノウ"は「腕が痛くて動かない」などの情けない言動や身勝手な行動によって評価が低い。が、そこをネタにして愛されている。 ---ステータスグラフィックが複数用意されている唯一のキャラでもある。 -本作の後日談に当たる『[[Rhapsodia]]』を皮切りに、『V』『[[ティアクライス>幻想水滸伝ティアクライス]]』が発売され、当作品よりは評価している声は多い。 --そして『[[紡がれし百年の時>幻想水滸伝 紡がれし百年の時]]』が発売されるも散々な出来であったため、本作はようやくシリーズ最駄作の汚名(以前は黒歴史判定が付いていたが紡がれし百年の時が上回ったため消滅)を返上したと言える。 -本作を下敷きにしたパチスロ『幻想水滸伝』がKPE製作で2011年1月17日より稼動している。 --CGは新規に作り直されており、本作のポリゴンモデルとは印象がかなり異なっている。 --登場キャラはラズロ(主人公)、トロイ、シグルド、ハーヴェイ、キカ、ジーン、ビッキー、ミツバと特に人気の高いキャラを厳選している。 --パチスロ故にプレイする機会は少ないが、CGムービーは一見の価値あり。 ----

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