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*パックマンコレクション 【ぱっくまんこれくしょん】 |ジャンル|名作ゲーム集|CENTER:&amazon(B00005RS56,image=https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/511PFK6SQVL._SL160_.jpg)&amazon(B000E6ARWG)| |メディア|32MbitROMカートリッジ|~| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|Mass Media|~| |発売日|2002年1月11日|~| |定価|3,990円 |~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)&br;※バーチャルコンソール版より付加|~| |廉価版|バリューセレクション:2006年2月2日/2,800円|~| |判定|なし|~| |ポイント|携帯機で遊べるパックマンの原点&br;AC版アレンジメントが待望の初移植&br;携帯機故に一部の再現度に難あり|~| |>|>|CENTER:''[[パックマンシリーズリンク>パックマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 世界で人気を博したパックマンの4作を収録したカップリング移植。~ 当時はプレイが困難だったタイトルが収録されているが、GBAのハード性能の制約上、移植度は完ぺきではない。 **収録タイトルと詳細 -[[パックマン]] -パックマンアレンジメント(『ナムコクラシックコレクション Vol.2』に収録された物。) -パックマニア -パックアタック(日本未発売、『コズモギャング・ザ・パズル』の差し替え版) -''パックマン''…ゲームボーイやゲームギア、ゲームボーイカラーの『Pac-Man - Special Color Edition』が存在したが前者はモノクロで見づらく、後者は画面構成がファミコン版がベースであった。AC版をベースにした移植は本作が初となる。~ ''パックマンアレンジメント''…国内では本作が初移植。それまでは海外のみで発売された2001年のGC、PS2版『NAMCO MUSEUM』の移植のみでプレイが困難だった((『ナムコクラシックコレクション Vol.1』及び『Vol.2』初出のアレンジモードことアレンジメントシリーズの移植はお世辞にも機会に恵まれているとは言えず、本作の移植はPS版『ゼビウス3D/G+』収録の『ゼビウスアレンジメント』以来であった。))。~ ''パックマニア''…80年代後半と言う古い作品で携帯機に恵まれていない。~ ''パックアタック''…国内では過去にゲームボーイの『パックパニック』、PS版『ナムコアンソロジー2』に収録されていた。 **特徴 『パックマン』は画面を上下にスクロールする「スクロール」、画面を全体に表示する「フルスクリーン」の2種類。~ 『アレンジメント』と『パックマニア』は「スクロール」固定。コンティニューは無限。~ 『パックアタック』はGENESIS版がベース。2人プレイはスペックの問題で削除。 **評価点 -携帯機で手軽に遊べるパックマン。 --GENESISのパックアタックを含む作品はACが初出であるため、携帯機での移植によりプレイのハードルが下がった。 --『パックマン』は上記の通り、これまではファミコン版に近い画面だった為、本作はAC版準拠の画面の移植は(携帯機としては)初となった。 --『アレンジメント』が初めて国内での移植が実現した。下記の『パックマンミュージアムプラス』の発売まで長らく日本未発売のGCとPS2の『NAMCO MUSEUM』に収録されるぐらいで国内での再移植に恵まれなかった為、本作及びWiiUの本作のVCでのみプレイできる。 --『パックマニア』はPS、PS2、Wii等、移植自体は多いがどれも据え置き機。3DS等携帯機には再移植されなかった為、PSPとPSvitaのゲームアーカイブス((ナムコミュージアムVOL.5に収録されている。))を除く携帯機で遊べるソフトは当時は本作のみ。 //アーケード版を忠実に移植された携帯機版は未だに再移植されて無い。 //本作のパックマニアは後述の問題点にある通り、BGMの再現度などAC版に忠実な移植とは言い難いためCO。 --『パックアタック』は国内で気楽にプレイできるようになった。 -普通に遊ぶ分には問題ない移植度。 --下記に問題がある物の気にならない程度に調整されている。 --『アレンジメント』と『パックマニア』はゴリ押しだが、無限コンティニューにより初心者に優しくなっている。 **問題点 -一部細かい部分の再現度が低い --据え置き機からGBAへの移植全般に言える事だが、解像度に問題がある。 ---原作は224x288ドットなのに対し、GBAの解像度は240x160ドットしか無く、元の画面をGBAに収めるのは無理がある。 ---ドット自体は忠実な再現により損なわれていないが、『パックマン』と『アレンジメント』はLボタンで上に、Rボタンで下にスクロールする設定がある。不必要な追加要素故に知らない内にミスを誘導される。 ---横のスペースが空いてるのかワープの壁が足りておらず、黒の淵が通っている様しか見えない。 ---『パックマン』のみ存在する「フルスクリーン」の問題は顕著。解像度が足りていない為、小さすぎて余計見づらくなっている。 --待望の初移植となった『アレンジメント』だが、本作のものは上下スクロール仕様のみしかプレイできず、アーケードそのままの操作性や感覚で遊べるとはお世辞にも言い難い。さらに後述するがネームエントリーやスタッフロールも未収録と、痒いところに手の届かない内容に終わってしまった。 --BGMは全てサンプリング音源になっており、巻き込まれた雑音が気になりやすい。 ---効果音は余計に雑音が増していると感じやすい。 ---『パックマニア』のみ全てのBGMの途中からのフレーズがカットされ、最初のフレーズを繰り返すようになってしまった。 --エンディングが改変され、当時のスタッフが非公開になった味気ないエンディングになってしまった。 --『パックマニア』のステージ選択はスペックの問題なのか存在しない。 --デモスクリーンの動き方が再現されて無い。分かりやすく言うなら『パックマン』のゴーストのアルゴリズムが異なってる為すぐにミスになる。 --本作にはセーブ機能がないため、ハイスコアや設定などが保存できない。 //ネームエントリーやスコアランキングが無いのもその為と思われる。 //ネームエントリーとスコアランキングが無いのは容量の都合と思われる。 **総評 人気の高いパックマンが主人公の4作品を収録。アーケードゲームが携帯機で遊べるようになったことは好評。~ 原作の基本的な面白さはそのままである。しかし、携帯機の宿命であるが解像度等の劣化した点も見受けられる。 『パックマン』は人気が高い故か携帯機への移植の機会が多い。携帯機のスペックが向上した現在では、アーケード版を忠実に再現した移植もいくつかあるため、本作を選ぶ意義は薄れている。~ 他の3作も長らく携帯機に再移植されていないかったが、本作発売から約20年後に、後述で紹介する同じ任天堂の携帯機Switch でも発売された『パックマンミュージアムプラス』にて移植度を向上させて再移植されたこともあり、今の時代に本作をあえて選ぶ必要性は更に薄くなったと捉えるべきだろう。~ とはいえ初移植の『アレンジメント』をはじめ、携帯機で複数のパックマンシリーズを楽しめるきっかけを作った意味での意欲は評価すべきである。 **その後の展開 -本作発売から5年後にDSで発売された『ナムコミュージアムDS』にパックマンが移植されている。 -2014年6月11日にWii Uのバーチャルコンソールで本作が配信された。しかし2017年4月28日に配信終了している。 -本作の発売から約20年後の2022年5月26日にPS3の『パックマンミュージアム』を発展させたPS4/Xone/Switch/Steam用ソフト『[[PAC-MAN MUSEUM+]]』が発売。 --収録作は今まで本作だけにしか存在しなかったアーケード版『アレンジメント』が20年越の国内での再移植及び国内初の完全移植が実現し、念願のアーケード版準拠で遊べるようになった。しかもデモ画面やネームエントリー、海外限定の『NAMCO MUSEUM』収録版ですら削除されていたスタッフロールと元のクラシックコレクション版準拠のランキング画面まで再現するという徹底ぶりである。 ---一方で、据き置き機・携帯機問わず、現時点ではナムコクラシックコレクション初出のアレンジメントシリーズの国内での移植は『パックマン』と『ゼビウス』しか存在しないこともあり、未だに移植されたことがない他の4作(ギャラガ、マッピー、ラリーX、ディグダグ)のアレンジメントの移植を望む声も多い。前述の通り本作ミュージアムプラスでの『パックマンアレンジメント』完全移植を皮切りに残りの4作の移植実現にも期待したいところである。 --同時にSwitch版は『アレンジメント』と『パックマニア』と『パックアタック』が携帯機に移植され、解像度等の元の画面構成を一切犠牲することなく楽しめるようになったため、任天堂機・携帯機としての本作の役割が終焉を迎えることになった。
//全体的に本作より発売後の移植作・配信サービスと比較する記述が多かったため、そららは極力抑える内容にしました。 *パックマンコレクション 【ぱっくまんこれくしょん】 |ジャンル|名作ゲーム集|CENTER:&amazon(B00005RS56,image=https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/511PFK6SQVL._SL160_.jpg)&amazon(B000E6ARWG)| |メディア|32MbitROMカートリッジ|~| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|ナムコ|~| |開発元|Mass Media|~| |発売日|2002年1月11日|~| |定価|3,800円(税別) |~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)&br;※バーチャルコンソール版より付加|~| |廉価版|バリューセレクション:2006年2月2日/2,667円(税別)|~| |判定|なし|~| |ポイント|携帯機で遊べるパックマンの原点&br;AC版アレンジメントが待望の初移植&br;携帯機故に一部の再現度に難あり|~| |>|>|CENTER:''[[パックマンシリーズリンク>パックマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 世界で人気を博したパックマンの4作を収録したオムニバス作品。~ 当時はプレイが困難だったタイトルが収録されているが、GBAのハード性能の制約上、移植度は完璧ではない。 **収録タイトルと詳細 -[[パックマン]] -パックマンアレンジメント(『ナムコクラシックコレクション Vol.2』に収録された物。) -パックマニア -パックアタック(日本未発売、『コズモギャング・ザ・パズル』の差し替え版) -''パックマン''…ゲームボーイやゲームギア、ゲームボーイカラーの『Pac-Man - Special Color Edition』が存在したが前者はモノクロで見づらく、後者は画面構成がファミコン版がベースであった。AC版をベースにした移植は本作が初となる。~ ''パックマンアレンジメント''…国内では本作が初移植。それまでは海外のみで発売された2001年のGC、PS2版『NAMCO MUSEUM』の移植のみでプレイが困難だった((『ナムコクラシックコレクション Vol.1』及び『Vol.2』初出のアレンジモードことアレンジメントシリーズの移植はお世辞にも機会に恵まれているとは言えず、本作の移植はPS版『ゼビウス3D/G+』収録の『ゼビウスアレンジメント』以来であった。))。~ ''パックマニア''…PSソフト『ナムコミュージアム VOL.5』以来の移植となり、携帯機ではこれが初。~ ''パックアタック''…国内では過去にゲームボーイの『パックパニック』、PS版『ナムコアンソロジー2』に収録されていた。 **特徴 『パックマン』は画面を上下左右にスクロールする「スクロール」、画面を全体に表示する「フルスクリーン」の2種類。~ 『アレンジメント』と『パックマニア』は「スクロール」固定。コンティニューは無限。~ 『パックアタック』はGENESIS版がベース。2人プレイはスペックの問題で削除。 **評価点 -携帯機で手軽に遊べるパックマン。 --GENESISのパックアタックを含む作品はACが初出であるため、携帯機での移植によりプレイのハードルが下がった。 --『パックマン』は上記の通り、これまではファミコン版に近い画面だった為、本作はAC版準拠の画面の移植は(携帯機としては)初となった。 --『アレンジメント』が初めて国内での移植が実現した。 //下記の『パックマンミュージアムプラス』の発売まで長らく日本未発売のGCとPS2の『NAMCO MUSEUM』に収録されるぐらいで国内での再移植に恵まれなかった為、本作及びWiiUの本作のVCでのみプレイできる。 //--『パックマニア』はPS、PS2、Wii等、移植自体は多いがどれも据え置き機。3DS等携帯機には再移植されなかった為、PSPとPSvitaのゲームアーカイブス((ナムコミュージアムVOL.5に収録されている。))を除く携帯機で遊べるソフトは当時は本作のみ。 //↑発売当時の観点で書くべきで、未来の作品やハードと比較するべきではない。 //アーケード版を忠実に移植された携帯機版は未だに再移植されて無い。 //本作のパックマニアは後述の問題点にある通り、BGMの再現度などAC版に忠実な移植とは言い難いためCO。 --『パックマニア』及び『パックアタック』は国内で、いつでもどこでも気楽にプレイできるようになった。 -普通に遊ぶ分には問題ない移植度。 --下記の問題があるが、さほど気にならない程度に調整されている。 --『アレンジメント』と『パックマニア』はゴリ押しだが、無限コンティニューにより初心者に優しくなっている。 **問題点 -一部細かい部分の再現度が低い --据え置き機からGBAへの移植全般に言える事だが、解像度に問題がある。 ---原作は224x288ドットなのに対し、GBAの解像度は240x160ドットしか無く、元の画面をGBAに収めるのは無理がある。 ---ドット自体は忠実な再現により損なわれていないが、『パックマン』と『アレンジメント』はLボタンで上に、Rボタンで下にスクロールする設定がある。不必要な追加要素故に知らない内にミスを誘導される。 ---横のスペースが空いてるのかワープの壁が足りておらず、黒の淵が通っている様しか見えない。 //---『パックマン』のみ存在する「フルスクリーン」の問題は顕著。解像度が足りていない為、小さすぎて余計見づらくなっている。 //自分はさほど見づらいとは思えないし、スクロールのみだと画面外の敵が見えず余計プレイが困難に感じた。 --待望の初移植となった『アレンジメント』だが、本作のものは上下スクロール仕様のみしかプレイできず、アーケードそのままの操作性や感覚で遊べるとはお世辞にも言い難い。さらに後述するがネームエントリーやスタッフロールも未収録と、痒いところに手の届かない内容に終わってしまった。 --BGMは全てサンプリング音源になっており、巻き込まれた雑音が気になりやすい。 ---効果音は余計に雑音が増していると感じやすい。 ---『パックマニア』のみ全てのBGMの途中からのフレーズがカットされ、最初のフレーズを繰り返すようになってしまった。 --エンディングが改変され、当時のスタッフが非公開になった味気ないエンディングになってしまった。 --『パックマニア』のステージ選択は、スペックの問題なのか存在しない。 --デモスクリーンの動き方が再現されて無い。分かりやすく言うなら『パックマン』のゴーストのアルゴリズムが異なってる為すぐにミスになる。 --本作にはセーブ機能がないため、ハイスコアや設定などが保存できない。 //ネームエントリーやスコアランキングが無いのもその為と思われる。 //ネームエントリーとスコアランキングが無いのは容量の都合と思われる。 **総評 人気の高いパックマンが主人公の4作品を収録。アーケードゲームが携帯機で遊べるようになったことは好評。~ 原作の基本的な面白さはそのままである。しかし、携帯機の宿命であるが解像度等の劣化した点も見受けられる。 //『パックマン』は人気が高い故か携帯機への移植の機会が多い。携帯機のスペックが向上した現在では、アーケード版を忠実に再現した移植もいくつかあるため、本作を選ぶ意義は薄れている。~ //他の3作も長らく携帯機に再移植されていないかったが、本作発売から約20年後に、後述で紹介する同じ任天堂の携帯機Switch でも発売された『パックマンミュージアムプラス』にて移植度を向上させて再移植されたこともあり、今の時代に本作をあえて選ぶ必要性は更に薄くなったと捉えるべきだろう。~ とはいえ初移植の『アレンジメント』をはじめ、携帯機で複数のパックマンシリーズを楽しめるきっかけを作った意欲は評価すべきである。 **余談 -本作は、約2か月前に発売したGBAソフト『ナムコミュージアム』とメーカーおよび開発元が同じであり、共通点が多数存在する。 --タイトル選択画面やメニューのフォント等が、同じプログラムを使用しているからか、ほぼ同作と一緒である。 ---ところどころ完全に再現出来ていない部分も結構あったり、セーブ不可能といった難点も同じである…。 --後に出たバリューセレクション(廉価版)は、2作同時に発売された。 **その後の展開 -本作発売から5年後にDSで発売された『ナムコミュージアムDS』にパックマンが移植されている。 -2014年6月11日にWii Uのバーチャルコンソールで本作が配信された。しかし2017年4月28日に配信終了している。 -本作の発売から約20年後の2022年5月26日にPS3の『パックマンミュージアム』を発展させたPS4/Xone/Switch/Steam用ソフト『[[PAC-MAN MUSEUM+]]』が発売。 --収録作は今まで本作だけにしか存在しなかったアーケード版『アレンジメント』が20年越の国内での再移植及び国内初の完全移植が実現し、念願のアーケード版準拠で遊べるようになった。しかもデモ画面やネームエントリー、海外限定の『NAMCO MUSEUM』収録版ですら削除されていたスタッフロールと元のクラシックコレクション版準拠のランキング画面まで再現するという徹底ぶりである。 ---一方で、据き置き機・携帯機問わず、現時点ではナムコクラシックコレクション初出のアレンジメントシリーズの国内での移植は『パックマン』と『ゼビウス』しか存在しないこともあり、未だに移植されたことがない他の4作(ギャラガ、マッピー、ラリーX、ディグダグ)のアレンジメントの移植を望む声も多い。前述の通り本作ミュージアムプラスでの『パックマンアレンジメント』完全移植を皮切りに残りの4作の移植実現にも期待したいところである。 --同時にSwitch版は『アレンジメント』と『パックマニア』と『パックアタック』が携帯機に移植され、解像度等の元の画面構成を一切犠牲することなく楽しめるようになったため、任天堂機・携帯機としての本作の役割が終焉を迎えることになった。

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