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はるかぜ戦隊Vフォース - (2017/03/21 (火) 16:51:51) の最新版との変更点
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*はるかぜ戦隊Vフォース
【はるかぜせんたいぶいふぉーす】
|ジャンル|SLG|&amazon(B000069UGG)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|ビング|~|
|発売日|1996年11月15日|~|
|定価|6,090円|~|
|判定|なし|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
それまで移植(主にタイトー作品)をメインにしていたビングには珍しいオリジナル作品。後に同社が出す『[[バックガイナー>バックガイナー よみがえる勇者たち 覚醒編 ガイナー転生]]』シリーズと同じく、アニメパートを重視した戦術SLG。~
宇宙よりの侵略者「バスクキール帝国」の攻撃を受けて劣勢に追い遣られた地球軍が、主人公たち4人を最新鋭戦闘機「レグルス」のパイロットにして反撃を開始する。~
アニメパートは非常にいい出来なのだが……。
**評価点
-充実したアニメパート
--戦闘時以外の会話シーンはほぼアニメ、起動時のOPアニメはもちろんタイトルへ戻る際にも専用のEDアニメが流れる。どちらもテレビアニメを強く意識した出来になっている。
--戦闘シーンも「攻撃アニメが流れる」→「被弾アニメが流れる」というシステムで、フルサイズではないが双方ともアニメーション((攻撃が外れた場合は被弾アニメは流れずに画面にMISS!と表示されるのみ))。
--ほとんど出番のない可変バイクにも、気合の入った変形アニメがしっかり作られている。
--キャストも豪華で、敵も味方も有名どころを惜しげなく使用((男性キャラなら置鮎龍太郎氏や速水奨氏、女性キャラなら矢島晶子氏など))。制作費の多くはアニメパートで使ったのではないだろうか?
**問題点
-肝心のシステムが今一つ良くない
--クォータービューによる2Dマップなのだが、これがかなり見づらい。
--主人公たちの機体はほぼ戦闘機(上記の可変バイクをイベントで使う以外、地上兵器に乗るのはモブキャラだけ)のみなので見分けもつけにくい。装備は一応変更できるのだが、見た目上の差はない。
---中盤にレグルスのHPか装備か移動力のどれか1つを強化できる改修イベントがあるのだが、外見は変化なし。
--レベルアップするのは主人公たち4人だけで、あとはマップごとに固定。経験値を稼がせる意味はないが戦わせないと手数が足りなすぎる。
---一方で主人公たち4人は撃墜されると即ゲームオーバーなので迂闊に前線に出せないという問題がある。
--反撃が出来ず、移動のキャンセルもないため非常に1マップが長引いてしまう。
---「撃墜せずにおびき出せ」「なるべく交戦せず移動しろ」という旨のマップもあるのだが、これが輪をかけて面倒で長い。
---おびき出そうにも敵の移動力が低かったり、交戦せずに移動しようにも地形に遮られてとにかく時間がかかる。
-シナリオ後半の敵ユニットに新しさがない
--シナリオ後半の敵ユニットはそれまでに登場していた敵機の強化版という位置づけであり、戦闘シーンのアニメは全く同じ。ボスの旗艦ぐらいしか新規のアニメーションがなくなってしまう。
-シナリオがボリューム不足&尻すぼみ
--ディスク3枚組みでありながら全15ステージという短さ。
--ディスク2までは敵の先遣艦隊「ゼイドック」「ジャライア」((バスクキール帝国軍は全軍を第1軍から第4軍まで分けている。「ゼイドック」は第1軍に所属する1艦隊、「ジャライア」は増援として送られた第4軍所属の艦隊))との戦いだが、ディスク3になると急に敵の超大型機動要塞とそれを指揮する皇帝の腹心や第2軍・第3軍の最高指揮官が前線に出てきては1ステージで退場するという有様。
--シナリオは敵のワープゲート発生装置を破壊したところで終わる。
--エンディングでは続編を示唆するような発言があるが、シナリオの都合上あそこから続編を作る気はなかったのではないだろうか?
--重要人物の死亡により地球側の敗色はさらに濃厚になっており、そもそも全体設定が80年代のOVA風で現代風にする気もない所を見ると「とりあえずの結末だけつけて、あとは放り投げた」という感じ。
**総評
アニメ部分はとても出来がいい。~
が、SLGとしてはお世辞にもよい出来とは言えないというよくある「ビジュアルだけきれいなゲーム」。~
せめて最初からデジタルコミックか、OVAにしてしまえばよかったのではないだろうか?~
**余談
-ゲームのタイトルにある「はるかぜ戦隊」「Vフォース」という名前は作中で一切登場しない。
-電撃文庫から本作の小説版が発売されている。
--ストーリーの流れは同じだが、敵側のバスクキール帝国の内情についての描写が多めになっているのが特徴。
*はるかぜ戦隊Vフォース
【はるかぜせんたいぶいふぉーす】
|ジャンル|SLG|&amazon(B000069UGG)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|ビング|~|
|発売日|1996年11月15日|~|
|定価|6,090円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|戦術SLGとしての出来は悪い&br;ストーリーは尻すぼみ&br;アニメのクオリティだけは高い|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
それまで移植(主にタイトー作品)をメインにしていたビングには珍しいオリジナル作品。後に同社が出す『[[バックガイナー>バックガイナー よみがえる勇者たち 覚醒編 ガイナー転生]]』シリーズと同じく、アニメパートを重視した戦術SLG。~
宇宙よりの侵略者「バスクキール帝国」の攻撃を受けて劣勢に追い遣られた地球軍が、主人公たち4人を最新鋭戦闘機「レグルス」のパイロットにして反撃を開始する。~
アニメパートは非常にいい出来なのだが……。
**評価点
-充実したアニメパート
--戦闘時以外の会話シーンはほぼアニメ、起動時のOPアニメはもちろんタイトルへ戻る際にも専用のEDアニメが流れる。どちらもテレビアニメを強く意識した出来になっている。
--戦闘シーンも「攻撃アニメが流れる」→「被弾アニメが流れる」というシステムで、フルサイズではないが双方ともアニメーション((攻撃が外れた場合は被弾アニメは流れずに画面にMISS!と表示されるのみ))。
--ほとんど出番のない可変バイクにも、気合の入った変形アニメがしっかり作られている。
--キャストも豪華で、敵も味方も有名どころを惜しげなく使用((男性キャラなら置鮎龍太郎氏や速水奨氏、女性キャラなら矢島晶子氏など))。制作費の多くはアニメパートで使ったのではないだろうか?
**問題点
-肝心のシステムが今一つ良くない
--クォータービューによる2Dマップなのだが、これがかなり見づらい。
--主人公たちの機体はほぼ戦闘機(上記の可変バイクをイベントで使う以外、地上兵器に乗るのはモブキャラだけ)のみなので見分けもつけにくい。装備は一応変更できるのだが、見た目上の差はない。
---中盤にレグルスのHPか装備か移動力のどれか1つを強化できる改修イベントがあるのだが、外見は変化なし。しかも強化出来るのは3人の機体のみで、1人だけ未強化のまま。
--レベルアップするのは名前のあるキャラクターだけで、序盤は主人公達以外ほぼモブキャラばかりのため、経験値を稼がせる意味はないが戦わせないと手数が足りなすぎる。
---一方で主人公たち4人は撃墜されると即ゲームオーバーなので迂闊に前線に出せないという問題がある。キャラクターもののSLGでは極当たり前のことではあるが。
---そのため、やられても問題ない名無しパイロットの友軍を盾に戦うことが基本になる。もしくは機動力の高い主人公機で敵を少しずつお引き寄せて袋叩きにすることも有効だが、敵の移動力が低かったり、交戦せずに移動しようにも地形に遮られてとにかく時間がかかる。とは言え本格的なSLGに比べればたいしたことはない。
---主人公たちの機体は火力・回避率の面で非常に高性能だが、それと引き換えに2~3発の被弾で撃墜されるので、高性能を与える代わりに耐久力を低くしてバランスを取ろうとしたようだ。
--反撃が出来ず、移動のキャンセルもないため非常に1マップが長引いてしまう。戦闘機同士の格闘戦で互いに一回ずつ攻撃しあうのはシュールだが、対艦攻撃時にも迎撃を受けないのも異常ではある。
---「撃墜せずにおびき出せ」「なるべく交戦せず移動しろ」という旨のマップもあるのだが、これが輪をかけて面倒で長い。
-シナリオ後半の敵ユニットに新しさがない
--シナリオ後半の敵ユニットはそれまでに登場していた敵機の強化版という位置づけであり、戦闘シーンのアニメは全く同じ。ボスの旗艦ぐらいしか新規のアニメーションがなくなってしまう。
-シナリオがボリューム不足&尻すぼみ
--ディスク3枚組みでありながら全15ステージという短さ。
--ディスク2までは敵の先遣艦隊「ゼイドック」「ジャライア」((バスクキール帝国軍は全軍を第1軍から第4軍まで分けている。「ゼイドック」は第1軍に所属する1艦隊、「ジャライア」は増援として送られた第4軍所属の艦隊))との戦いだが、ディスク3になると急に敵の超大型機動要塞とそれを指揮する皇帝の腹心や第2軍・第3軍の最高指揮官が前線に出てきては1ステージで退場するという有様。
--シナリオは敵のワープゲート発生装置を破壊したところで終わる。
--エンディングでは続編を示唆するような発言があるが、シナリオの都合上あそこから続編を作る気はなかったのではないだろうか?
---攻略本等の開発者インタビューでは一応作る気ではあったようだ。
---DCで続編を出す予定だったようで、発売予定リストに一時期載っていた。
--重要人物の死亡により地球側の敗色はさらに濃厚になっており、そもそも全体設定が80年代のOVA風で現代風にする気もない所を見ると「とりあえずの結末だけつけて、あとは放り投げた」という感じ。
---最終的に敵に操られた旧金星文明の超兵器(かつて敵側を敗北に追い込んだ)を地球側が撃破するし、後述のVフォース部隊も編制成った事から敵側に対抗しうる戦力はどうにか揃った状況であろう。
**総評
アニメ部分はとても出来がいい。~
が、SLGとしてはお世辞にもよい出来とは言えないというよくある「ビジュアルだけきれいなゲーム」。~
せめて最初からデジタルコミックか、OVAにしてしまえばよかったのではないだろうか?~
**余談
-ゲームのタイトルにある「はるかぜ戦隊」「Vフォース」という名前は作中で一切登場しない。
--ステージ14にて援軍としてやって来る部隊がVフォースである。古代金星文明の技術により作られた艦艇を主体とした部隊であり、時空兵器という超兵器を搭載した、ゼニウスという戦艦が旗艦だ。序盤からその存在は噂されていたが、ようやくの登場である。登場時には「あれがVフォース旗艦ゼニウス!」と説明的なセリフにより紹介された。ゼニウス含めVフォース艦は攻撃機なみの移動速度があるため、他の艦艇のように航空機に取り残される、と言うことになりにくいため非常に扱いやすい。
-後にSSとWindowsに移植されている。
-電撃文庫から本作の小説版が発売されている。
--ストーリーの流れは同じだが、敵側のバスクキール帝国の内情についての描写が多めになっているのが特徴。
-原案・ディレクター・監督・演出・脚本・絵コンテなど:能戸隆 (『蒼穹のファフナー』(2004)企画・設定、『蒼穹のファフナー』の続編(2010~)総監督、など)
-キャラデザ・作画監督:千葉道徳 (『機動戦士ガンダム00』(2007)キャラデザ、『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』(2015)キャラデザ、など)
-メカデザイン:平井久司 (『機動戦士ガンダムSEED』(2002)キャラデザ、『蒼穹のファフナー』(2004)キャラデザ、など)
-グラフィックデザイン:鷲尾直広 (『蒼穹のファフナー』(2004)メカデザイン、など)