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*バルガス 【ばるがす】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|カプコン|~| |稼動開始日|1984年|~| |ポイント|カプコンのアーケードデビュー作&br()キャノン砲の使い方が高スコアの鍵|~| **概要 -1984年にカプコンからアーケードにてリリースされた縦スクロールシューティングであり、カプコンが業界で初めてリリースしたゲームでもある。 -一人~二人交互プレイ可能。ステージクリアの概念はないエンドレスループ制。 **主なルール -操作系統。 --本作はレバーと2ボタン(メインショット・キャノン砲)を使用する。 ---メインショットボタンで自機前方にメインショットを放つ。 ---キャノン砲はすべての敵を貫通破壊する一直線型の弾を前方に発射する。一度に多くの敵を破壊するとスコアに倍率がかかり、多大なるスコアが稼げる。&br()キャノン砲は回数制限があり、特定の敵を倒す事で出現する「POW」アイテムを取得する事によりストックが1回復する。ストックできるキャノン砲は最大15となっている。 -アイテムについて。 --特定敵を倒すと出現するアイテムは以下の通り。 ---「S」「D」「E」…左から順に、「一定時間敵のスピードが低下する」「一定時間敵弾のスピードが低下する」「一定時間敵の出現数が減る」という効果が発動する。 ---「佐吉」…星の形をした後のカプコンのマスコットキャラの1つとなる存在。「S」「D」「E」を一定数取得すると出現し、10000点のスコアが得られる。 ---「POW」…キャノン砲のストックが1つ増える。ストックが満タン(15)の状態だと、このアイテムは出現しない。 **批評点 -非常に平凡な出来である。 --カプコン初のゲームである本作だが、ゲーム自体はオーソドックスなシューティングでさくっと入り込めるお手軽な内容となっている。 ---カプコンのゲームといえば「過剰なまでに難易度が高い傾向が強い」というイメージがあると思われるが、本作は当時の基準でみてもさほど凶悪な難易度ではない。 ---しかし、敵の動きがいやらしく突発的なミスになりやすい難しさではあった。とはいえ、後のカプコンのシューティングゲームと比べれば大人しい部類ではあるが…。 -元祖にしてカプコンらしさを持った作り。 --後のカプコンシューティングのルーツとなる要因が色々と。 ---本作のゲームデザインは、同年リリースの『[[1942]]』(主にアイテム関連)や、翌年リリースの『[[エグゼドエグゼス]]』(主に敵デザイン関係)などに受け継がれる事となる。 ---上記アイテムに紹介した佐吉の他に、本作の敵キャラとして登場する風車っぽいデザインの「弥七」も、後のカプコンのゲームの多くに出演する程の存在となる。 -グラフィック周りなどの評価は高め。 --1984年のゲームとしてはグラフィックが書き込まれており、丁寧な仕事っぷりが垣間見れる外観となっている。 ---しかし悪くいってしまうと少々地味でインパクトに欠ける外観でもある。この辺も平凡的といえるかもしれない。 --メインBGMはやや単調ながらも独特の中毒性を持っている。 ---しかし、当時の事情上仕方がないのかもしれないが、楽曲が数える程しかなく連続で聞いていると流石に耳が飽きてくるかもしれない。 **総評 -純粋にシューティングとしてみれば「可も不可もない普通のシューティング」であり、特にこれといって強調すべき特徴は思いつかないというべき作品である。 -しかし、本作の遺伝子は様々な形で後のカプコンシューティングの多くに受け継がれる事になる。そういう意味では決して平凡なだけで済まされる存在でないあだろう。 **家庭用移植 国内における単体の移植としてのソフトは一切存在せず、オムニバス移植として4機種に収録されている。全てカプコン製。 -オムニバス移殖。 --『カプコンジェネレーション ~第3集 ここに歴史始まる~』(セガサターン/プレイステーション、共に1998年10月15日発売) --『カプコン クラシックス コレクション』(プレイステーション2/プレイステーション・ポータブル、2006年3月2日発売(PS2)/同年9月7日(PSP)) --海外NESでTitan Warriorsというアレンジ移植版が発売予定だったが、結局リリースはされなかった。
*バルガス 【ばるがす】 |ジャンル|シューティング|&image(https://www.capcom-arcade-stadium.com/assets/images/ja/modal/logo_title01.png,height=200)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|カプコン|~| |稼動開始日|1984年5月|~| |プレイ人数|1~2人(交代)|~| |判定|なし|~| |ポイント|カプコンのアーケードデビュー作&br()キャノン砲の使い方が高スコアの鍵|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1984年にカプコンからアーケードにてリリースされた縦スクロールシューティングであり、カプコンが業界で初めてリリースしたゲームでもある。~ 開発チームはコナミから移籍したスタッフが中心となっている。 1~2人交互プレイ可能。ステージクリアの概念はないが、背景の移り変わりはあり、シームレスで数パターンのステージが用意されている。エンドレスループ制。 ---- **主なルール -操作系統。 --本作はレバーと2ボタン(メインショット・キャノン砲)を使用する。 ---メインショットボタンで自機前方にメインショットを放つ。 ---キャノン砲ボタンで自機前方に「キャノン砲」を放つ。&br()キャノン砲は大型の敵を除くすべての敵を貫通破壊し、メインショットでは撃ち込まないと倒せない大型敵を一撃で破壊できる性能を持つ。&br()キャノン砲で一度に多くの敵を貫通破壊するとスコアに倍率がかかり、多大なるスコアが稼げる。&br()キャノン砲は回数制限があり、特定の敵を倒す事で出現する「POW」アイテムを取得する事によりストックが1回復する。ストックできるキャノン砲は最大15となっている。 -アイテムについて。 --特定敵を倒すと出現するアイテムは以下の通り。 ---「S」「D」「E」…左から順に、「一定時間敵のスピードが低下する」「一定時間敵弾のスピードが低下する」「一定時間敵の出現数が減る」という効果が発動する。 ---「佐吉」…星の形をした後のカプコンのマスコットキャラの1つとなる存在。「S」「D」「E」を一定数取得すると出現し、10000点のスコアが得られる。 ---「POW」…キャノン砲のストックが1つ増える。ストックが満タン(15)の状態だと、このアイテムは出現しない。~ また、ゲームを一周するまでにキャノン砲を一度も使わなかった場合、スペシャルボーナスをもらう事が出来る。 -編隊について。 --編隊を全滅させるとボーナスが入る。最初は500点からで、全滅させる度に1000、1500…と500点ずつアップし、5000点までアップする。また、キャノン砲によるボーナスとの併用はできない。(キャノン砲の方が優先される) -ミス条件について。 --敵・敵弾に触れる事による一撃ミスの残機制。ミス後は戻り復活となる。 ---ミスすると編隊全滅ボーナスが初期状態にリセットされる。(キャノン砲のストックはそのまま) ---- **評価点 -元祖にしてカプコンらしさを持った作り。 --後のカプコンシューティングのルーツとなる要因が色々と。 ---本作のゲームデザインは、同年リリースの『[[1942]]』(主にアイテム関連)や、翌年リリースの『[[エグゼドエグゼス]]』(主に敵デザイン関係)などに受け継がれる事となる。 ---上記アイテムに紹介した佐吉の他に、本作の敵キャラとして登場する風車っぽいデザインの「弥七」も、後のカプコンのゲームの多くに出演する程の存在となる。 ---「弥七」はTV時代劇『水戸黄門』に登場する「風車の弥七」が元ネタ。と言っても「風車に見えるアイテム→風車なら弥七って名前にしよう」と言う流れであって、初めから意識して作られた訳ではない。 ---同様に「佐吉」もTV時代劇『流れ星佐吉』が元ネタ。上記同様「星に見えるアイテム→星なら佐吉って名前にしよう」と言う流れであるが、こちらは元ネタが相当にマイナーなこともあって弥七ほど知られてはいない。 -グラフィック周りなどの評価は高め。 --1984年のゲームとしてはグラフィックが描き込まれており、丁寧な仕事っぷりが垣間見られる外観となっている。 ---しかし悪くいってしまうと少々地味でインパクトに欠ける外観でもある。この辺も平凡といえるかもしれない。 --メインBGMはやや単調ながらも独特の中毒性を持っている。 ---しかし、当時の事情上仕方がないのかもしれないが、楽曲がメインステージの1曲ぽっきりしかなく、連続で聴いていると流石に耳が飽きてくるかもしれない。 **賛否両論点 -非常に平凡な出来である。 --カプコン初のゲームである本作だが、ゲーム自体は可もなく不可もない普通のシューティングである。 --さくっと入り込めるお手軽な内容となっている点は評価できる部分であるが。 -一度画面外に出た敵は再登場しない。 --強敵をスクロールアウトで退場させるという戦略もあるが、編隊を1体でもスクロールアウトさせると全滅ボーナスが入らないという事も。 -難易度も普通 --カプコンのゲームといえば「高難易度の作品が多い」という印象を持っている人がいるが、本作は当時の基準でみてもさほど凶悪な難易度ではない。 ---しかし、敵の動きがいやらしく突発的なミスになりやすい部分はある。とはいえ、後のカプコンのシューティングゲームと比べれば大人しい部類ではあるが…。 **問題点 -「S」「D」「E」の効果が微妙 --少なくともいずれも体感できるほどの変化はなく、書籍によっては効果の内容も違うため、本当に効果があるのかはわからない。 ---『[[カプコンアーケードキャビネット]]』におけるカジュアルモード内でははっきりと効果がわかるように強化されている。 ---- **総評 純粋にシューティングとしてみれば「可もなく不可もない普通のシューティング」であり、特にこれといって強調すべき特徴は思いつかないというべき作品である。~ しかし、本作の遺伝子は様々な形で後のカプコンシューティングの多くに受け継がれる事になる。そういう意味では決して「平凡」という言葉だけで済まされる存在ではなく「原点」という方が適切であろう。 ---- **家庭用移植 国内における単体の移植としてのソフトは一切存在せず、オムニバス移植として6機種に収録されている。全てカプコン製。 -オムニバス移植 --『カプコンジェネレーション ~第3集 ここに歴史始まる~』(セガサターン/プレイステーション、共に1998年10月15日発売) ---ほぼ完全移植。収録作品の例に漏れず本作の楽曲もメインBGMたった一つだけだがアレンジされている。 --『[[カプコン クラシックス コレクション]]』(プレイステーション2/プレイステーション・ポータブル、2006年3月2日発売(PS2)/同年9月7日(PSP)) ---カプジェネ版を移植。PSP版ではチートでキャノン砲のストックを無限にする事が可能で、同じくチートの獲得スコア上昇と合わせて大幅なスコアアップを狙う事が出来るだろう。 --『[[カプコンアーケードキャビネット]]』(プレイステーション3/Xbox 360、2013年2月19日配信/2013年2月20日配信) ---本作をプレイするには、配信されている全てのタイトルを購入する必要がある。 --『[[カプコンアーケードスタジアム]]』(Switch、2021年2月18日、PS4/One/Win/2021年5月25日) ---『パック1 すべてはここからはじまった!』に収録。 -ファミコンでアレンジ移植の予定もあったようだが国内版は早々に開発中止となった。一方、海外NESでも「NEO VULGUS」→『Titan Warriors』というタイトルで発売予定だったが、結局リリースはされなかった。

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