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ぐわんげ」を以下のとおり復元します。
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*ぐわんげ
【ぐわんげ】

|ジャンル|弾幕シューティング|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売元|アトラス|~|
|開発元|ケイブ|~|
|稼働開始日|1999年|~|
|分類|-|~|
//|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|最終的に死ぬ式神(主人公のオプション)&br()特殊な操作・ラスボス前で全回復は賛否両論&br()評価・移植要望は高い|~|
|>|>|CENTER:''[[ケイブ弾幕系STGリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1112.html]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
-『[[怒首領蜂]]』『エスプレイド』に続くケイブ製の弾幕STG。
-8方向レバー+ショット、八相弾(ボム)の2ボタンで操作。筐体によってはショット連射ボタンが付けられているものもある。全6面。
-室町時代を舞台にした和風STG。描き込まれた和の風景は美しく、猫蜘蛛や壺姫などの妖怪は生々しく恐ろしく、そして''グロい''。
-ラスボスの前座であるぐわんげ様は後の『[[ドラッグ オン ドラグーン>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1641.html]]』のダンシングベイビーを先取りするグロ赤さん。
-怒首領蜂シリーズや『エスプレイド』などと同じく井上淳哉がデザインを担当している。

**ゲーム性・世界観
-CAVEの弾幕STGは怒首領蜂から「攻撃範囲が広く高速で動けるショット」と「攻撃範囲は狭くて低速になるが威力は高く、弾幕を潜り堅い敵を潰すのに適したレーザー」の二種類が基本であるが、このゲームで低速レーザーに分類されるのは「式神」という特殊なシステムになっている。
--式神はショットボタンを押し続けると出てくるオプションのような存在であり、自身の位置に高威力な爆弾を投下して攻撃する。この爆弾は敵弾の速度を大きく低下させる効果があり、さらに速度を低下させた状態で弾源の敵を倒すと弾幕を消滅させることが出来、攻防ともに有用な攻略の要となっている。
---その一方で、式神を使用中は自機の移動が大きく制限される。横方向への低速移動のみ可能で縦移動は不可能となり、さらに式神もレバーを入れた方向に移動するため、式神を敵に貼り付けたければ自機も動けず、弾避けのために自機を動かすと式神は敵から離れていってしまう、という癖の強い操作性を備えており、使いこなすには熟練を要する。

-弾幕STGとしては珍しく、自機は空を飛ばずに徒歩で移動する。そのため民家や壁などは越えられず、スクロールも障害物に合わせて縦横に変化する変則縦スクロールSTGとなっている。ショットも障害物に阻まれてしまうため、空を飛んで障害物を無視できる式神がここでも重要になる。

-自機は被弾すると体力が減少するが、残機ごとに設定された体力がゼロになるまではミスにならない。いわば残機制とライフ制の合いの子のようなシステムとなっており、多少の被弾は許容されるという意味でやや敷居は低くなっている。
--ただしミスに至らない被弾をした際に得られる無敵時間は非常に短いため、状況によっては連続被弾によりあっさりミスという事態も普通に起こる。体力回復アイテムはそれなりに豊富で、ラスボス戦の直前に全回復アイテムまで落ちているためケイブシューとしては総じて親切な部類。
-これらの独特な要素もあってか、体感難易度は人によって差が大きい。式神をうまく使いこなせばゲームは格段に楽になるが、基本的にはケイブシューらしく激しい弾幕をかいくぐるパターン構築と弾避けスキルが求められる高難度なゲームであると言える。

-スコアシステムもやや独特。各種の銭を拾うことでコンボ数が増え、左上のドクロゲージが切れない限り維持される。
--銭はショットで敵を倒す他、前述の式神で弾消しを行うと弾が銭に変化して自動回収される。そのため基本的には積極的に式神を使って弾を消して行くのだが、銭の基本点はショットで敵を倒した時に出てくるほうが高いため、弾が少ない地帯やザコが大量に出てくる地帯ではショットを優先的に使っていく事になり、使い分けが重要となる。
--さらにドクロゲージとコンボがどちらも十分に溜まっていれば、ショットを撃ち込むだけで小銭が発生するようになる。コンボはステージ間で引き継がれるため、規定のコンボ数に達したらゲージとコンボが切れない限り常に小銭が降り注いでくるようになり、非常に賑やかで爽快。((そして画面が見づらい。))
---ドクロゲージは敵を倒さずショットを当てているだけでは減少してしまうため、ゲージ維持のために式神攻撃を当てて上昇させる必要がある。ボス戦で稼ぐには特に「式神攻撃を少し当ててゲージを上げ、下がるまではショットで小銭を稼ぐ」行程を繰り返す「きざみ撃ち」というテクニックが要求され、「式神の出し入れによって小刻みに自機の速度が増減する」という現象により奇妙なプレイ感を楽しめる。

-純和風の世界観を美しく表現したビジュアル面は評価が高い。しかしこれは''キモくてグロい''妖怪達もまたリアルに表現してしまっており、ここは賛否が大きく別れるところである。
--蜘蛛の体に猫の顔を持ち、''八本の足をザカザカと動かして迫ってくる''猫蜘蛛、最初はただの巨大戦車だがダメージを与えると装甲が剥がれて''巨大な一つ目の顔面がむき出しになる''獣社、そして何よりタイトルネームを飾るラスボスの第一形態''ぐわんげ様''は筆舌に尽くしがたいグロキモさ。[[公式サイトの敵キャラ一覧>http://www.cave.co.jp/gameonline/guwange/enemy/enemy.html]]でも見ることができるが、''耐性のない方は忘れたほうが身のためである。''
--背景も色んな意味で手を抜いておらず、生贄として首を斬られた人間の死体や巨大妖怪に上半身をまるごと食われた牛の残骸など、事あるごとにプレイヤーの肝を試してくる。
---この徹底したキモさは合わない人はとことん合わないようで、それを理由にクソゲーと酷評するレビューも見受けられる。その一方でおどろおどろしくも美しい高品質なグラフィックに対する評価の声も高く、良くも悪くもプレイヤーに強い印象を与えた事は確かであろう。

-世界観もゲーム性も癖の強い作品だが、拒絶する人はとことん拒絶し、ハマる人はとことんハマる作品。ケイブシューの中でも他にはないシステムを多数取り入れた異色作と言えるだろう。

//**何故鬱ゲーと言われると…
//-その理由はストーリーにある。
//--前述の重要システムである式神だが、取り憑かれた人間は1年で死んでしまうという設定がある。だがラスボスを倒すことで式神を殺す(生き残る)事が出来る。
//---つまり式神を酷使したあげく、そいつを殺す為に式神と繋がるラスボスを倒しに行くのである。
//-式神と心を通わせていた巫女はまだ普通の物哀しい離別。悲劇ではあるが、式神自身が臨んだ死。希望も多少ある結末。
//--だが他の男二人(異人・メガネ)は明らかに式神を憎んでおり、式神を殺す為に赴く。式神のせいで人殺しをしなければならなかった為。
//---異人はラスボスに捕らわれていた自分の娘を助け出して式神を殺すが、今後は式神の助け無しで刺客と戦い続けなければいけない運命を示唆される。
//---メガネは式神の天狗を騙して賞金稼ぎをしていたが、自分が死ぬことも理解しており最終的に騙し討ちのような形で式神を殺すという狡猾な人物である。
//---しかしその二人も式神のせいで「人間を殺すしか無かった」という事情、寿命を吸われていた事などもあるので被害者でもある。それでもどこか人間の愚かさを感じさせる。
//鬱ゲーカテゴリに入っていた際の「なぜ鬱ゲー判定されたのか」の理由としての表記であり、またネタバレ要素も含まれるためとりあえずCO。悲劇的ではあるがそれぞれ悲哀と希望の混在するストーリーであり、鬱ゲーとして特筆するほど救われない物語とは思えないのですが…

**その後の動き
-アトラス販売という事もあって移植は絶望視されていたが、2010年にXbox LIVE ARCADEで配信された。
-このXBLA版はAC版の完全移植に加え、イベント限定稼働の高難易度バージョン通称「青版」とシステム変更バージョンの「360モード」を収録しており、これ1本で本作を全て遊びつくせるようになっている。&br()縦画面モードや他のSTGと同程度のオプションも完備されており、ほとんどパッケージソフトと変わらないながら安価とお得な内容である。
--360モードは左スティックで移動、右スティックで式神操作、ショットはオート連射というコントローラーで遊びやすいよう操作を変更されている。操作性変更により難易度もACに比べると下がっている。

**余談
-制作コンセプトは、[[第4回 和風美と怖さについて>http://www5.airnet.ne.jp/jokerjun/koramu/koramu04.htm]](キャラデザを担当した井上淳也氏のサイト)にて語られている。
--プログラマーが''「戦車だせ!戦車!」''とぼやいていたらしいのはその筋では有名な話。

-初音ミクを初めとしたボーカロイドシリーズの絵師:KEI氏は本作の大ファンである(特に巫女がお気に入りとか)。

-ちなみに本タイトルの「ぐわんげ」とは最終面である獄門山の神(ぐわんげ様)による「ぐゎんげぐゎんげ」という鳴き声から。不吉らしい。
-''本作は最初「ずずり」というタイトルにする予定''であった。
--「ずずり」って何?それに答えられる者は誰もいない(スタッフ含めて)。どうもジュース「ごくり」から閃いたらしい。

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