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対戦チンチロリン」を以下のとおり復元します。
*対戦チンチロリン
【たいせんちんちろりん】
|ジャンル|ダイスゲーム|[[&image(http://www.jp.playstation.com/software/title/8tnu0100000729qn-img/8tnu0100000729sq.jpg,width=160)>http://www.jp.playstation.com/software/title/jp0537npjh00074_000000111122223333.html]]|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル(PlayStation Store)|~|
|メディア|ダウンロード専売ソフト|~|
|発売元|ベストメディア|~|
|開発元|クロスロード|~|
|発売日|2011年2月3日|~|
|定価|480円(税込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|&COLOR(red){''2011年クソゲーオブザイヤー携帯機部門大賞''}&br;無意味な上に時間だけがかかる無駄システム満載&br;滅茶苦茶なサイコロ(通称「[[二五賽>http://koty.wiki/Dic_AA#s5b3707a]]」)|~|
|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
ダウンロード専売ソフトで、『対戦シリーズ』と銘打たれた低価格ミニゲームの第5弾。~
サイコロの博打、『[[チンチロリン>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%B3]]』をPSPで格安にプレイできるとの売り込みだったのだが……

**チンチロリンのルール
-3つのサイコロを椀に投げ入れて、出た目による役の優劣を競うゲームである。
-1人のプレイヤーが「親」となり、他のプレイヤーは良い役を出して親に勝てば親から配当が貰え、負けた場合は親に配当を渡す。

**問題点
-説明書にはチンチロリンのルールが書いてあるだけで、このゲームのシステムについて全く触れられていない。
--具体的には、後述の「サイコロを投げる向き・力の調整」についての記述が全くない。 

-「投げる方向」と「力調整」の存在意義が分からない。
--どんな投げ方をしても出目の確率は変わらないので、ただ''邪魔で無駄に時間がかかるだけ''である。

-チンチロリンでは、サイコロを投入した際に椀から飛び出てしまうと負けとなる「ションベン」というルールがある。~
本ゲームではこのションベンを防ぐ為の「投入ゲージ」があるのだが、これがあまり意味を成していない。 
--「目安になる色のついた部分で止めようがションベンする時はする」「目安を無視して思いっきり端っこで止めようがションベンしない時はしない」という仕様。

-親の順番が最初プレイヤーから変動しない。2人対戦でも4人対戦でも''1Pが親スタート固定''。
--チンチロリンはルール上元々親が若干不利なので、1Pが必ず不利になる。CPU戦では1Pは必ずプレイヤーなのでプレイヤーが不利に。 
-CPU戦でのAIも順番により固定。
--2Pは小額ばかりを賭ける。
--3PはまともなAI。最初は普通に賭けるが、いきなり勝負に来ることも。
--4Pは大量に賭ける。いきなり元の半分ぐらいを賭ける。さらに、一番ションベンしやすい。
-対人戦だと、''他のプレイヤーが全員飛ぶ(持ち点5000を全て失う)までゲームが終了しない''。

-サイコロの挙動にも問題があり、最初の3つ転がっている時はいいが、''1個目2個目と出目が確定すると、本当にそれで固定されてしまう''。
--まだ回っている3つ目が先の2つにぶつかっても、先の2つの出目は変動しない。
-サイコロ自体にも問題があり、''「1,3,4,6」の出る確率がそれぞれ1/8、「2,5」の出る確率が2/8になっている''。
--なにせ確率が倍も違うので、データを取ってみるまでもなく体感として明らかに出目が偏っている。
---あくまで推測しかできないが、8種類((コンピュータで使われる2進法では、3桁で2の3乗=8通りになる。))の乱数に1~6までの数を割り当てる際、余った2つに2と5の出目を入れてしまったことからこうなったものと思われる。
---正確には、8つの乱数を6つに当てはめるために「6」を8分割して「0.75|1.5|2.25|3|3.75|4.5|5.25|6」の8つに分け、それぞれの小数点以下第一位を四捨五入することで1~6までの数を8つで表現した、という説が有力である。この説であれば、2と5という半端な数が高い確率であることに説明が付く。
--サイコロの出目を乱数で再現するプログラムなどというものは''プログラム初学者レベルの基本''であり、いくら低価格ソフトとは言えこのようなミスを生じることには驚きを禁じえない。
---同じくサイコロのプログラムも作れなかったゲームとして『[[カルドセプト サーガ]]』(後にパッチで修正された)があるが、ミスの稚拙さではこちらの方が数段勝る。

-シゴロ((456の出目。無条件で親に勝つことができ、賭け金の倍額を貰える。))のような強い目が出た際、雷が落ちるようなモーションが入っている。しかし、実際は紙芝居のように背景に映るだけで、おまけに音も鳴らないため迫力が全くない。

-というか、''チンチロリンしかできないのに480円は明らかに高い''。しかも当然PSPかPS Vita必須。挙句システムが上記のような破綻ぶりではどうしようもない。
--チンチロリンを題材にしたゲームはこのゲームが初めてではないが、チンチロリンをミニゲームの1つとしてではなく単体で、しかも480円で販売するというのは明らかに企画と価格設定を大きく間違えている。

**評価点
-上記問題点で挙げたものが本作の全てと言える。''よって無し''。

**総評
システムに無駄が多すぎで機能していない、ルール自体もまともに機能していない、サイコロの挙動まででたらめ、AIもダメダメで、遊べるゲームは一種類だけ……~
ギャンブルのゲームどころか''ゲームとしても全くほめるところがない。''~
しかもこの有様で値段は480円。対人でチンチロリンをやるなら''100円ショップでサイコロと茶碗を買った方が良い。半額以下で済む''。~
もちろん、サイコロの出目や投げ方の信頼性もそちらの方がはるかに上であろう。~
まさに低価格・低予算・低品質と3つ揃った、クソゲーのピンゾロであった。((KOTY携帯機における本作の選評より。しかし前述通り、このボリュームと完成度で480円は明らかに低価格とは言えないだろう。))~
-ただ、チンチロリンというゲームはお金を賭けなければ全く面白くないゲームである一方、現代日本では合法的にお金を賭けてチンチロリンをすることが不可能である((言うまでもないが、賭博罪にあたるため。また、日本はチンチロリンを公営ギャンブルとしていない))。~
もしこれで出目の確率やシステムがまともでやりこみ要素などが用意されていれば、バーチャルなチンチロリンとして需要があった可能性はある。あくまで結果論でしかなく、実際にはこのゲームは完全無欠のクソゲーとして世に出てしまったが……~

//この項目を余談に持っていくと論のつながり方がおかしくなるので止めてください。

**KOTY関連
安いが、それ以上にクソ度が強く結果として次点となったゲームに『[[人生ゲーム (Wii)]]』がある。『[[戦極姫 ~戦乱に舞う乙女達~]]』が強すぎたため、結果として大賞受賞には至らなかったが。~

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