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グーニーズ」を以下のとおり復元します。
*グーニーズ
【ぐーにーず】
|ジャンル|アクション|CENTER:&image(https://gamefaqs1.cbsistatic.com/box/2/4/0/40240_front.jpg,width=200)[[高解像度で見る>https://gamefaqs1.cbsistatic.com/box/2/4/0/40240_front.jpg]] [[裏を見る>https://gamefaqs1.cbsistatic.com/box/2/4/0/40240_back.jpg]]|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|メディア|384KbitROMカートリッジ|~|
|発売・開発元|コナミ|~|
|発売日|1986年2月21日|~|
|定価|4,900円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
本項ではファミコン版とその移植版について解説する。
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#contents(fromhere)
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**概要
1985年公開・当時大ヒットした名作ハリウッド冒険映画『グーニーズ』を原作にしたアクションゲーム。~
内容は伝説の海賊「片目のウィリー」が残した宝の地図を発見した少年チーム「グーニーズ」が、フラッテリー・ギャングに追われながら宝探しするというもの。

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**特徴
-このゲームの目的はギャングに捕らわれた仲間の5人の子供達と女の子を助け出すことである。
--操作キャラクターは映画の主人公でもあるマイキー(本名:マイケル・ウォルシュ)。
--攻撃はキックと、アイテムで手に入るパチンコ。また爆弾の爆風も攻撃に使える。
--通常アイテムや鍵・仲間は岩牢に隠されており、敵から手に入る爆弾を使用して開ける。爆風に巻き込まれると即死なので注意。
--ライフ制であり、敵と接触しても即死するわけではない。前述の爆死の他、穴への落下、制限時間オーバー、岩に潰されるなど即死となるトラップもある。ライフはアイテムの赤いツボなどの他、ステージクリア時に若干回復する。
--1ステージから3つ鍵を集めて出口へ行けばステージクリア。しかし1ステージに1人いる5人の子供達を全員見つけ出さないと最終ステージへ行けない(1ステージ目に戻されてしまう)。

-隠しアイテムが存在し、特定の場所でキックなど特定のアクションをするとその場所にあるアイテムを手に入れることができる。ゲーム中ノーヒントで、取らなくてもクリアできるがぜひ探してみたい。
--下記以外の隠しアイテムは、敵の特定の攻撃や特定のトラップを無効化したりアクションをパワーアップ等、攻略に便利な効果を得られる。
--[[ツインビー]]・[[ビックバイパー>グラディウス]]等コナミゲームでおなじみのキャラクターがスコアアイテムとして隠されている事もある。この場合、取らずに一定時間経過しても点数は入るが、入手する方がスコアが高い。

-2周目以降は敵からのダメージが増加し、隠しアイテムの出現条件が変化する。
--ただし隠しアイテムについては、毎周条件が異なるわけではなく「偶数周と奇数周で出現条件が変わる」形になっている。

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**評価点
-ストレスなく楽しめる操作性。当時のコナミのアクションゲームらしく軽快に動く。
-バランスが取れている難易度。難しすぎず、易しすぎず、ちょうどいい難易度である。
--理不尽に片足を突っ込んだ様な高難易度のアクションが氾濫してた当時としては、この絶妙な難易度は素晴しい。
-コンティニューはないが何度もプレイすれば誰でもクリアできる。ちなみに裏技でコンテニューすることもできる。
-ステージの広さや数は1986年製にしては多め。
-仲間や鍵が隠されている岩牢の場所はプレイ毎によって変わるので、毎回新鮮な気分でプレイできる。
-出来のいい音楽が多い。
--特にシンディ・ローパーの原作映画主題歌(The Goonies 'R' Good Enough)のアレンジBGMは人気である。
-アイテムのバリエーションも豊富。
--隠しアイテムを探すだけで楽しめる。
-原作要素も所々にある。
--フラッテリーギャングは倒しても倒してもすぐに起き上がって来て、銃弾か''オンチな歌''のどちらかで攻撃してくる((銃弾を撃つ奴と歌うやつは別キャラ扱いで、歌うやつは梯子を上り下りしないという特徴がある))((映画でもギャングの一味のジェイクはすぐに歌を歌いたがるが、他の仲間から嫌がられている描写がある。))等、映画の設定をうまく呑み込んだ上でゲームとして落とし込まれている。
--ステージも屋根裏からスタートして配管通路や洞窟を経由する等、映画の展開をなぞったステージが多い。

//-今作の最大の評価点は特に致命的欠点らしきポイントが無い所である。

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**問題点
-パチンコとキックの使い分けができない。
--パチンコを取ると弾を使いきるまではパチンコと爆弾しか使えない。そのため、パチンコ取得後は残り弾数を気にしながら計画的に攻撃しないといけない。またパチンコでなければ倒せない敵も登場する。

-爆弾は一個しか持てない。ただし、隠しアイテムのリュックを取ると二個持てる。
--そのリュックが出現するのはステージ4のみ、しかもワープするとスキップされてしまうステージなので、その場合は取ることができない。

-パワーアップアイテムが全て隠しで、場所や出し方がノ―ヒント。
--条件は同一ステージ間で共通しているため、どこかで条件を発見すれば後はステージ内を虱潰しにすればいいというのが救い。
--条件の中に「パチンコを持っていて攻撃ボタンを押している」というものもあり、持っていないと出現させることができなくなる。
---条件でもわかるように出現させるだけならパチンコを打つ必要はない。画面切り替え時やポーズをしてから攻撃ボタンを押しっぱなしにしておくときちんと出現する。
---ただし、そのステージで入手するパワーアップアイテムはいずれもそれ以前のステージで登場済みのアイテムなので、すでに持っている場合は出現しない。また、持っていれば楽になるのは確かだが、無いと攻略不可能になるほど支障が出るわけではない。(他のスコア系隠しアイテムやダイヤモンドも出し方は同じなので、そちらが欲しい場合はまた別だが)


-ステージ2のスタート地点が危険
--障害物の天井のバーナーの真横という危険な場所から始まるため、うっかりミスを誘発し易い.
---ただし、ステージ1で耐熱服を入手していれば、関係なくなる。

-助け出す子供達が最後の女の子以外みんな顔が同じ少年で、しかもマイキーより明らかに幼く、映画に出てきた「グーニーズの仲間達」には到底見えない((本来のグーニーズのメンバーはマイキー、マウス、チャンク、データの4人。残りのブランド(マイキーの兄)、アンディ(ブラントの恋人)、ステファニー(アンディの友人)の3人はグーニーズのメンバーではなく、成り行き上マイキーに同行した形。最後の女の子が兄の恋人であるはずのアンディという設定になっているのは原作映画でマイキーとのある絡みがあったからだと思われる。))。ただ、エンディングのシルエットで1人だけ背の高い人物が、おそらくブランドと思われる。
-またフラッテリー一家のママ((続編『グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦』には登場する。))や、原作映画でグーニーズに協力したスロースも登場しない((実は、オープニング画面にシルエットだけ出ている。))。

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**総評
原作付きのゲームであるが、版権ゲームにありがちな駄作要素とは一切無縁であり、アクションゲーム制作に定評のあるコナミの手腕が発揮された結果、難易度、バランス、音楽とどの点も高い質を保っている。遊んだ人からの評価は押しなべて高いことも、本作の質の高さを証明していると言えよう。

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**移植
-FC版は後にパソコン(PC88、X1)にも移植されている(1986年11月発売、コナミ/コミュニケート)。
--88版はBGMがFM音源対応となり強化されたが、画面がスクロールせず画面切り替え方式に変更されている。
--X1版は滑らかではないのもの画面がFC版同様スクロールするが、BGMはPSGのみである。

-海外ではNES版が発売されてない代わりにアーケード版が『Vs. The Goonies』のタイトルで稼動している。

-ディスクシステム(1988年4月8日発売)でも書き換え専用(片面のみ使用)として移植されたが、版権の関係で書き換えが早期終了となった。
--RAM容量制限のためか、ステージ移行時などにロードが入る。カットされた要素などはないが、ROM版に存在した電源ON後のデモ画面の削除、ステージ2のスタート地点の変更などの変化がある。

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**MSX版(参考記述)
-本作発売の前年にMSXで同名タイトル『グーニーズ』が発売されている(1985年12月23日発売、コナミ)。
--こちらは元々はアメリカのデータソフト社がAppleII,Atari800,コモドール64向けに発売された作品をコナミが移植したものである。
--主人公がスロースでありゲーム内容もFC版とは異なるが、アクションアドベンチャーゲームの傑作の一つに数えられている。
--ちなみにMSX版のリメイク版『[[The Goonies - 20th anniversary edition>http://goonies.jorito.net/]]』が存在する(2006年、Brain Games)。

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**その後の展開
-FC版発売の翌年にゲーム版オリジナル続編の『[[グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦]]』(1987年3月18日発売、コナミ)が発売されている。

-さらにその翌年に発売された『[[コナミワイワイワールド]]』(1988年1月14日発売、コナミ)にもゲスト出演した。
--後年のケータイアプリ移植版では版権の都合上『バイオミラクルぼくってウパ』のウパへ差し替えられている。

-本作のBGMをMr.T(内田智之)がアレンジした楽曲が音楽ゲーム『[[pop'n music>ポップンミュージックシリーズ]] 10』に収録。元が映画の主題歌なので版権曲扱いで、アーケード版では『10』から『20 fantasia』まで収録されていた(現在は削除)。PS2版にも『10』で収録されている。
--また、本作の主人公であるマイキーもファミコン版をベースにポップン風で描き直されてキャラクターとして登場している(キャラクターの方は現行アーケード版でも使用可能)。ただし映画の版権上の都合から、名前はマイキーではなく本名の「MICHAEL(マイケル)」名義となっている。

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**余談
-今作の発売日である1986年の2月21日はディスクシステムの発売日でもある。

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