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はるかぜ戦隊Vフォース」を以下のとおり復元します。
*はるかぜ戦隊Vフォース
【はるかぜせんたいぶいふぉーす】
|ジャンル|SLG|~|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|ビング|~|
|発売日|1996年11月15日|~|
|定価|6,090円|~|
|判定|なし|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
それまで移植(主にタイトー作品)をメインにしていたビングには珍しいオリジナル作品。同社が出した『バックガイナー』シリーズと同じく、アニメパートを重視した戦略SLG。~
宇宙よりの侵略者「バスクキール帝国」の攻撃を受けて劣勢に追い遣られた地球連邦軍が、主人公たち4人を最新鋭戦闘機「レグルス」のパイロットにして反旗を翻す。~
アニメパートは非常にいい出来なのだが……。

**評価点
-充実したアニメパート
--戦闘時以外の会話シーンはほぼアニメ、起動時のOPアニメはもちろんタイトルへ戻る際にも専用のEDアニメが流れる。どちらもテレビアニメを強く意識した出来になっている。
--戦闘シーンも「攻撃アニメが流れる」→「被弾アニメが流れる」というシステムで、フルサイズではないが双方ともアニメーション((攻撃が外れた場合は被弾アニメは流れずに画面にMISS!と表示されるのみ))。
--ほとんど出番のない可変バイクにも、気合の入った変形アニメがしっかり作られている。
--キャストも豪華で、敵も味方も有名どころを惜しげなく使用((男性キャラなら置鮎龍太郎氏や速水奨氏、女性キャラなら矢島晶子氏など))。制作費の多くはアニメパートで使ったのではないだろうか?
-敵ユニットのパラメータのバランス調整
--殆どの敵ユニットには何らかの弱点がある。強力な対空ミサイルを装備しているが、地上部隊へは攻撃できない車両ユニットやビーム攻撃をほぼ無力化するが、バルカンやミサイル攻撃には弱い宇宙戦闘機など。

**賛否両論点
-肝心のシステムが今一つ良くない
--クォータービューによる2Dマップなのだが、これがかなり見づらい。また、主人公たちの機体はほぼ戦闘機(上記の可変バイクをイベントで使う以外、地上兵器に乗るのはモブキャラだけ)のみなので見分けもつけにくい。装備は一応変更できるのだが、見た目上の差はない。中盤の改修イベント後でさえ、外見は変化なし。
--レベルアップするのは主人公たち四名だけで、あとはマップごとに固定。経験値を稼がせる意味はないが戦わせないと手数が足りなすぎる。
--反撃が出来ず、移動のキャンセルもないため非常に1マップが長引いてしまう。
---「撃墜せずにおびき出せ」「なるべく交戦せず移動しろ」という旨のマップもあるのだが、これが輪をかけて面倒で長い。
-シナリオ後半の敵ユニットに新しさがない
--シナリオ後半の敵ユニットはそれまでに登場していた敵機の強化版という位置づけであり、戦闘シーンのアニメは全く同じ。ボスの旗艦ぐらいしか新規のアニメーションがなくなってしまう。
-シナリオが尻すぼみ
--エンディングでは続編を示唆するような発言があるが、シナリオの都合上あそこから続編を作る気はなかったのではないだろうか?
--重要人物の死亡により地球側の敗色はさらに濃厚になっており、そもそも全体設定が80年代のOVA風で現代風にする気もない所を見ると「とりあえずの結末だけつけて、あとは放り投げた」という感じ。

**総評
アニメ部分はとても出来がいい。が、SLGとしてはお世辞にもよい出来とは言えないというよくある「ビジュアルだけきれいな凡作」。~
せめて最初からデジタルコミックか、OVAにしてしまえばよかったのではないだろうか?~
なお、作中では「はるかぜ戦隊」という名前は登場せず「Vフォース」とも呼ばれない。何故だろうか。

**余談
電撃文庫から本作の小説版が発売されていた。ストーリーの流れは同じだが、敵側のバスクキール帝国の内情についての描写が多めになっているのが特徴。

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