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カイザーナックル - (2021/07/02 (金) 14:51:19) の編集履歴(バックアップ)


カイザーナックル

【かいざーなっくる】

ジャンル 対戦格闘アクション
対応機種 アーケード(F3システム)
販売・開発元 タイトー
稼動開始日 1994年
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント I'm a perfect soldier!
格闘ゲーム史上最強最悪のラスボス
中ボスと表ボスも鬼畜
そもそもCPU戦自体が凶悪
BGMや一部EDは好評
対戦バランスはそれなり


概要

格闘ゲームブームの頃に出た作品のひとつ。身も蓋もない言い方をすればタイトー版ストII*1
当時はそれほど注目された作品ではなかったが、後に時代が進みインターネットが普及すると、本作に秘められた「格闘ゲーム史上最強のラスボス・ジェネラル」の存在が本作の知名度を上げる要因となる。


特徴

  • 基本的なルールやシステムはほぼストII同様。ストIIと同じく弱中強のパンチ・キックの6ボタン制である。
    • だが、本作ではパンチ同士・またはキック同士で2~3ボタン同時押しを行うことで、強攻撃より上の「超攻撃」「激攻撃」が存在するというなんちゃって10ボタン制。サムライスピリッツの通常技を6ボタンで実装したとも言える。
  • パワーゲージ的なシステムとして「クラッシュゲージ」がある。
    • ダメージを受ける度に溜まっていき、満タン後に必殺技を当てると画面全体に渡る派手なエフェクトと共に必殺技の威力がUPする(必殺技を当てるとゲージが空になる)。ゲージ満タン時に必殺技を命中させると自動的に発動してしまうため、ゲージを残したまま通常必殺技を使う事はほぼ出来ない(削りや空振りはOK)。
      • クラッシュゲージMAX時に必殺技を初めてヒットさせると、エネルギーフィールド(地面のモヤモヤや電撃・炎などで表現される)が出現。各キャラごとに対応する必殺技が1種類以上あり、それをエネルギーフィールド上で出すと普段と見た目・威力・性質の異なる技が出せる。背景が徐々に崩壊していくという演出もある。
    • いわゆる超必殺技、「最終奥義」は体力が減った時に使用可能。こういった大技の要素はSNK式(風雲黙示録シリーズをマイルドにしたようなもの)に近い。
  • 上述のクラッシュゲージの発動やキャラが側面の壁にぶつかる(接触では不可)と壁が壊れ、最終的にステージが少し広くなる。
    • なお、ボギー・ゴンザレス・アステカ・ジェネラルの4名のステージにはこれが起きない。
  • キャラクター毎に性質は異なるが、「フェイント技」(ジャンプ中に↓要素+キックボタン3つ同時押し)というジャンプ軌道が変化する攻撃を全キャラクターが持っている。
  • 風変わりな演出としては、2本取った時の勝利後のボーナススコア表示画面で「診断結果」という項目がある。日本版のみ「試合の決着がつくと医者が走ってきて敗れたキャラクターを診断する」というシチュエーションになっている。
    • 一見スロット形式のランダムに見えるが、実はボーナス点を除いたスコアに応じた傾向があり、KOまでに弱い攻撃しか決められていない(スコアが低い)と「絶対安静」などの軽い結果が、必殺技や強攻撃以上を多数当てて高得点を取っていると「即死」や「あの世逝き」などの悲惨な結果が出やすくなる。なお、医者も診断後の結果によって仕草を変えたりする*2
  • キャラクターは9人+CPU専用キャラが3人の12人。
    • キャラクターデザインは主にアニメ方面で活躍している結城信輝氏。他の格ゲーと比べるとアニメっぽい軽いタッチのキャラクターが多い。
      • 当初はプレイヤーキャラ8人+CPU専用4人という初期のストIIと同じ配置で制作されてたが、途中でCPU専用の1体(ボギー)をプレイヤーキャラに変更したという経緯があり、このためボギーのステージはCPU専用と同じ構造になっている。(壁が壊れない)
  • BGMは『メタルブラック』で知られるZUNTATAのYack.こと渡部恭久氏が担当。
    • ちなみにプレイヤーキャラクターの一人「マルコ」(異常に発達した肉体を持つ人造人間だが精神は赤ちゃんレベルで言葉は喋れない)はZUNTATAのOGRこと小倉久佳氏が声優を務めている。*3

評価点

  • 一癖も二癖もあるキャラ、ストーリー
    • 他格ゲーのようなシリアスなキャラが少なく、基本的に今作のキャラクターは金、もしくは名声が目当てで大会に出場している。
    • そもそも9人しかプレイヤーキャラがいないにも関わらず、主人公が空手をかじっただけの大学生だったり、ダンサーが二人もいるという時点でどこかズレたセンスを感じる。
      • 一応忍者やカンフーを使う暗殺者、ボクサー、居合剣士という格ゲーらしいメンツも揃っているのだが全体的にパチモンイロモノっぽいデザインが強いのは否めない。
    • 各キャラの参加動機も一見多種多様で個性的だが上記の通り根底にあるのが金か名声目的というのはほぼ変わらず。具体的には…
      • 「女の子にモテたいがため空手を始めた大学生。出場動機も有名になってモテるため(和也)*4」「サンバカーニバル用の豪華な衣装代が欲しい*5少女(ライザ)」の2人はこのゲームのストーリーの象徴ともいえる。
      • 「チャンピオンへのマッチメイク代が欲しいボクサー(J・マッコイ)」「自分を売り込む為の資金が欲しいダンサー(ボギー)」「組織との手切れ金が欲しい暗殺者(武龍)」「博士に人間にしてもらう為の研究費が欲しい人造人間(マルコ)」らは比較的まともと言えるか。
      • 一方で王道的なキャラもおり、「恋人の治療費が欲しい暴走族のリーダー(バーツ)」や「師匠から「優勝すれば免許皆伝」と言われた忍者(月光)」、「行方不明の両親を探す居合い道場の跡取り娘(梨花)」辺りは普通の格ゲーにいそうな設定と言えるだろう。もっとも、月光と梨花はエンディングで台無しにされたキャラともなってしまっているが…*6*7
  • 豪華な声優陣
    • 主人公の和也役の矢尾一樹氏*8をはじめ島津冴子氏や置鮎龍太郎氏など、当時の格闘ゲームとしてはなかなか豪華な声優陣を使っている。
  • ZUNTATAらしい良質なBGM
    • 演出としての要素としては申し分のないクオリティ。後述するジェネラル戦のBGMが特に分かりやすく、
      対戦開始前の演出にて静かで重い雰囲気の環境音風から始まり、試合開始でメロディが流れBGMが盛り上がっていく…
      が、実はその曲の1ループは短いため「プレイヤーが瞬殺されてもBGMを1ループは聞ける」というニクい設計になっている。
  • 真のラスボスであるジェネラルも、そのキャラクター自体はなかなか評価されている。外見はまさしく格ゲーのラスボスらしい悪役然とした姿ではあるが、性格は意外にも紳士的なのだ。
    • 午後のティータイムをどのような状況下でも欠かさず取る習慣を持つ他、プレイヤーキャラの一人である人造人間のマルコで見事EDを迎えると、彼の願いである「人間になりたい」という夢を密かに叶える人格者としての一面を見せるなど、ただの悪人では無いことが判明する*9
      人間になったマルコと教育係の女性科学者を、窓際から眺めているジェネラルと科学者の会話シーンに於けるジェネラルの台詞に「たまには良いではないか。夢、憧れ、それらを手にするための努力を彼はしたんだ。怪物が人間になる? ふっ…子供じみたおとぎ話だ。だがこんな世の中、おとぎ話が現実になってもいいとは…思わないかね? 大体、お前こそ、そうするつもりで男の子のクローン体など用意したのではないか?」という会話をしており、懐の深さが垣間見える。
    • その他トーク力にも優れているキャラとして有名であり、例を挙げると
      • I'm a perfect soldier
      • 女性の身で戦いとは、感心しませんな。近頃の女性はやんちゃで困る。
      • この辺で引き揚げさせて貰うよ。私も少々疲れたし、そろそろティータイムなのでね!
      • と、余裕過ぎる台詞*10がジェネラルの存在感を強める要素となっている。
    • プレイヤーキャラ達(+中ボスたちも)の大会参戦理由は前述のとおり「自分の目的の為に優勝賞金1000万ドルが欲しい」か「優勝して有名に成りたい*11」のどちらか。ジェネラルや所属組織の悪事も精々戦闘用人造人間(マルコ)開発しているのと、ジェネラル戦勝利後の黒幕?の捨て台詞*12ぐらいしか見つからない。要するに、プレイヤーキャラ達は(マルコを含め)全員がジェネラル達に復讐心を持つどころか敵対視さえしていない事がこれに拍車をかけている。
  • CPU戦ばかり話題に持ち上がっているが、格闘ゲームらしく対戦ツールとしてはそれなりの出来。
    • キャラバランスはそこまで良いわけではないが、各キャラ尖った強みが何かしらあり、火力が高いゲームな上にクラッシュゲージ等逆転性もあるのでそれなりに盛り上がる。
    • ハイスタンダードな和也と火力と機動力が最強クラスな月光が2強とされており、その下に武龍、バーツ、マッコイが続く。
      • 一方で梨花だけはどのキャラに対しても強みが目立たずかなり辛いが、居合斬の長い無敵や当たり判定の小ささでジェネラルを含むCPU戦がやりやすいというこのゲームである意味一番重要な強みを持っている。(ゴンザレスだけは異常に辛いが)

問題点

CPU戦のゲームバランスの問題

CPU戦そのものの難易度が高すぎる。

  • EASY設定で序盤ステージのCPUすら当たり前のように超反応などの凶悪なアルゴリズムが満載されており、迂闊に攻撃を振ると簡単に潰され反撃される。
    • そのため、当時のタイトー作品の例に漏れずパターン構築は必須。
      苦手なキャラとは前半のうちに戦うなどの対策をしっかりした上で、後述するCPUの癖を見切ってAI殺しを徹底しなければまず先に進むことすら難しい。

CPU専用の凶悪キャラ

  • プレイヤーとして使えるキャラクター9人(同キャラ戦含む)全員を倒すと登場するのが、中ボスのゴンザレスと表最終ボスのアステカ
  • ゴンザレスは、先ほど挙げた『ストII』で例えると超強化されたザンギエフ、或いは『KOF』で言う超強化された大門五郎
    • 約1.5キャラ程の長い範囲を吸い込むコマンド投げ*13、長い無敵の上に3ヒットする突進技「前転受け身」、判定が異常に強いフェイント攻撃(通称ケツ)を持ち、大半のキャラでジャンプ攻撃を連発するのが正攻法という異常さ。
    • 飛び道具を持っているキャラならわざと前転受け身を誘い、無敵が切れたタイミングに合わせて足払いを当てるというパターンでも可能。もちろん失敗したら投げられる危険があるのだが…。
  • アステカは、同じ例えをするなら超強化されたブランカ
    • 歩き移動速度は遅いが、突進や髪の毛といった攻撃速度が異常に速く見切るのが非常に難しい。リーチ(空中投げ含む)も長く必殺技も高性能。
    • 凶悪だが、アルゴリズムが不安定で変な行動をとることも多く、中ボスのゴンザレスよりは有情との声が強かったりするが、(RTAプレイなど)CPU戦に慣れた段階までくると逆にゴンザやジェネラル以上の障壁と化す。
    • この二人がすでに凶悪に強く、真ボス・ジェネラルに会う前の高い高~い壁となっている。
    • ノーコンティニュー&乱入なしでアステカまで倒し、そこまでの11試合中6試合で1ラウンドも落とさないストレート勝ちを取っている と登場するのが…ある意味伝説となっている真のラスボス、ジェネラルである。
      • ちなみにアステカを倒す前に1回でも乱入対戦になった場合、コンティニュー扱いとされてしまい、他の条件を満たしてもジェネラルは出なくなってしまう。

最強の尖兵・ジェネラル

まずは各種技の性能を一覧にして紹介する。

飛び道具 一度に前、斜め、上の3方向に分身を発射する(前のみのものもあるが)。
上方にも撃っている為ジャンプしてもよけられない上、こちらの飛び道具で相殺もできず、一方的に貫通される。
隙は非常に少なく、飛び道具→歩いて近づいて追撃、でもコンボになるほど。
スライディング ガードしても3回連続ガード*14させられるうえ、相手の方が有利なため反撃不可。ただし良くも悪くも通常技扱いなので削りダメージは無い。
モーションは非常に素早く、画面半分以上を平気で滑ってくる。
攻撃判定も滅茶苦茶強く、連発されるだけでも脱出困難。
ワープ 発動直後から移動終了まで完全無敵の前方移動技。終わり際に攻撃を重ねてもガードされる。
技モーション全体が短く、反応して技を出すことさえ難しいほど。
投げ ゴンザレスほどではないが、投げ間合いがかなり広い。大抵のキャラの足払いの範囲外からでも投げられる。
通常技 攻撃力・リーチ・発生・隙、どれも非常に優秀。強攻撃でも小技並みの振りの速さ。
基本性能 攻撃力・防御力・機動力、どれもとっても平均以上。ジャンプスピードも速く、咄嗟に対空技を出すのは困難。
超反応 ラスボスだけあり、CPUの超反応とアルゴリズムはチート級にまで極まっている。
コンボ 永久コンボ、即死連続技、気絶確定コンボをCPUが平気で使ってくる。

待っても即死、攻めても即死させられる。このように最強と謳われるだけの鬼畜的な強さにより、倒すどころか体力ゲージを減らし一矢報いることすら困難なレベルなのである。
本作は後の作品みたいな「空中ガード」や「ブロッキング」等が無いため、攻撃に転じるどころか攻撃に耐えきる事さえ難しいのである。
有効な攻略法は「タイミングよく起き上がりに足払いを重ねる」であるものの、タイミングがシビアであり難しい。勝率が少し高くなる程度である。
ジェネラルを転ばせる方法としては「スライディング等での固め中にたまにするジャンプを対空技で落とす*15」「ジェネラルが地上に居る時に垂直ジャンプ攻撃して当たったら足払いにつなげる*16」などがある。
難易度設定が低ければガードで体力を削られなくなるので、ひたすらガードしつつ特定の場面だけ反撃、とチキン戦法をしていればタイムオーバーで判定勝ちできる事もある*17
「武龍」なら「強・龍気斬」を空振りすると、釣られてジェネラルが立ち蹴りを空振りする*18と言うAIの不備を突いて足払いを当てる、と言う所謂「AI殺し」により他のキャラよりは比較的簡単に打開可能であることが判明している。尤も足も速いジェネラル相手に強・龍気斬を空ぶりつつも足払いが届く間合いを見切る事自体十分に難しいが*19。また、「マッコイ」は立ち大パンチとスライディングが非常に強力で、CPU戦を最もクリアしやすいといわれている。
一応どのキャラであってもクリア可能なように作られてはおり、最高難易度でジェネラルを倒した動画も動画サイトでUPされている。それでも開幕めくりワープからガード不能の即死コンボを叩き込まれると言う、対処のしようもない詰みパターンを引く可能性が十分に存在する。

その他の問題点

  • プレイヤーキャラに純粋な「投げキャラ」がいない。
    • コマ投げならマルコと月光に存在する*20が、マルコは人造人間だからか手が伸びるなどダルシムタイプも兼任、月光は忍者だからかスピードタイプな上に飛び道具として優秀な黒十字(手裏剣攻撃)を持っていること等、どちらも純粋な投げキャラとは言いづらい。
    • 純粋な投げキャラと言えるゴンザレスは中ボス専用。
    • ロケテのみで終わったバージョンアップ版『断仇牙』では梨花がコマ投げを2種体得*21したため、ある意味投げキャラポジションになった。
  • この時代のゲームによくあることだが、同時押し入力がシビアで、特にフェイントは非常に出しづらい。
    • 必殺技も超・激で性能が違うものが存在するが、同時押し入力のタイミングがズレると出ない。特にマッコイやマルコの連打技はほぼ人力では不可能なレベル。

総評

ただでさえ高い難易度、凶悪な中ボス2人組、さらに極悪なラスボスの存在などにより、極めてクリアが困難なゲームとして一部で恐れられている作品であり、その凄まじい難易度ただ一つを以って格闘ゲーム史にその名を刻んだタイトルである。
そのためジェネラルやゴンザレスは知っているが主人公キャラの名前である「和也」の名前を知っている人は少ない。下手をするとヒロインポジションの梨花*22やRTAで名を挙げた月光の方が有名なレベル。
この事実から本来の対戦格闘ゲームという側面は影に隠れてしまい、高難易度系のアクションゲームとして現在では捉えられている。


余談

  • ジェネラルの強さについては様々な伝説・逸話が存在する。
    • かの『ゲーメスト』において攻略を放棄され、「気合いで何とか……」「今後の格ゲーにこんなラスボスが出ませんように」「ジェネラルを倒した人は連絡下さい」などと書かれる事態に。
    • メーカーからも「EASY設定で稼動させて下さい」との通達が出た。だがそれでも強さは相変わらずで、何の解決にもならなかった。
      • 後述するRTA走者曰く「難易度を変えても多少動きが変わる程度で根本的にAIの超反応がなくなるわけではない。というかキャラによってはベリーハードの方がパターン化しやすい分楽だったりする」とコメントしている始末。*23
    • 仕様書に「好きにして」と書いてあったのでプログラマーが好きにしたら慈悲の欠片もない凶悪な性能になった。飛び道具の隙が全然ないのは、モーションを設定するのが面倒だったため(元スタッフが個人的に立ち上げていたHP『KK MANIAX』より転載。現在は閉鎖)だという。
    • ジェネラルのモデルは後に当事者が、『ストII』のベガを参考にした事を暴露している。

      あれはズバリ、ストIIのベガをパクりました(笑)、ベガも軍人でしたし。まあ、あっちは私設軍隊でしたから、こっちは正当な軍人で行こうという感じでした。(HP『KK MANIAX』より)

  • この時代の格ゲーによくあることだが技名等に有名な漫画等からの引用が多い。
    • 上記通り和也は「超獣機神ダンクーガ」からだが、マッコイの技の大半がボクシング漫画「リングにかけろ」のオマージュ、梨花の「変移抜刀霞斬り」は忍者漫画「カムイ外伝」からそのまま引用されている。
  • タイトーはこの時期有名所の絵師をキャラクターデザインとして起用する傾向にあったが、後の『サイキックフォース』然りキャラをダサく調理してしまい、ゲーマーは見向きもしないが乙女なオタク女子にはウケるという勿体無い(?)事をしがちだった。
    • 本作も結城信輝氏を使いオタ方面にもアピールした形だったが、OPのダサさは有名になる程(ガニ股で気合い入れる主人公等)。インストのバタ臭い紹介も人を選ぶ事に。
  • 雑誌『闘劇魂』の特別企画にてジェネラル撃破に挑戦するというイベントがあった。
    GUILTY GEAR XXの有名プレイヤーであるパチ氏が数時間の苦闘の末にジェネラル戦まで到達した…が、結局最後の最後で地獄を見る羽目になった。「I'm a Perfect Soldier.」「ホントだよ!!!!
    • そのジェネラル戦はかろうじて一発ダメージを与え、ストレートパーフェクト負けを逃れるのがやっとという惨敗ぶりだが、
      当日がカイザーナックル初プレイだったにも拘らず、たったの数時間でジェネラル戦まで行けた事、そして初見のジェネラル戦2ラウンド中で一発でもダメージを与えた事を賞賛する声もある。……「一発当てただけで(1ラウンド取ったではない)称賛された」事自体が本作が高難度である事の証とも言えるが。
  • 一定条件を満たすと、梨花のパンチラを拝むことができる。
    • 梨花同キャラで対戦時、ファイナルラウンドにて残りタイムが一定以下の時に真空投げもしくは真空旋を放つと1/8程度の確率で見れる。
  • 2008年に稼働した『すっごい!アルカナハート2』の隠しボス「パラセ・ルシア」は、その極悪な強さ、特にワープ連発で飛び回る姿から「ジェネラルの再来」と言われた。
  • タイトーのAC基板である「F3システム」がソフトウェア供給を「F3パッケージシステム」と称するカセット式の新基板に変更したのは本作からである。*24
  • 2020年3月頃から今作でRTAを行う猛者が登場した。使用キャラは月光で、2021年6月現在イージーで10分47秒、ベリーハードで10分3秒の記録を叩き出している。
    • 動画を見れば分かるが、前述の超強敵であるゴンザレス・アステカ・ジェネラルを易々と滅ぼす様は圧巻。視聴者が畏敬の念を込め、走者を狂人と呼んでいるのも頷ける。
  • 2022年3月2日発売予定の卓上ゲーム機「イーグレットII ミニ」にて本作の収録が決定。稼働開始から29年目で他ハードへの初移植が実現した。これにより、発売後は稼働店舗を探さなくともジェネラルチャレンジが出来るようになるとも言える。問題点にもあるように、そこまで辿り着けるかどうかは別として
    • 後述の『断仇牙』も併せて収録される事が発表されている。

続編等

  • 一応、続編を匂わせる終わり方となっていた。
    • ジェネラルを倒すと、背景の巨大モニターに謎の人物のシルエットが映り、「フッ…驚いたな。ジェネラルを倒すとは。今回はこれで手を引こう。だが忘れるな。奴は尖兵にすぎん。我々の力はこんな物ではないということをな。」という驚愕の台詞が流れる。
      • しかし、次回作がお蔵入りしてしまったことから「黒幕自身が性能を上げようとしたら失敗し自滅した」とネタにされている。
  • 難易度を下げた『カイザーナックルEX』、『~EX』の修正版にあたる『断仇牙』がロケテストされたが、本作の鬼畜難易度ぶりが祟ったかどちらもインカムが上がらずお蔵入りに。結局続編が出ることはなかった。
    • タイトー直営のゲームセンター(秋葉原のHEY)など、古典タイトルを扱うことが多い店舗ではそれらのロケテスト版がひっそりと稼働していることもある。
    • 『断仇牙』ではCPU戦の難易度が緩和された他、ゴンザレス・アステカが性能を抑えられプレイアブル化、そしてジェネラルも大幅に弱体化されている*25。ジャンプスピードが大幅に遅くなり、勝手に飛び込んでくることが多くなったので対空処理できれば楽。
  • 海外では『Global Champion』の名で稼働している。
    • ゲームシステム及び極悪難易度に変わりはないが、一部ボイスや演出が削られているという違いがある。
    • 和也、梨花、ライザの顔が書き換えられており、特にライザはどうしてこうなったと言わんばかりの濃い顔にされている。
  • 本来の続編(カイザーナックル2)として企画されていたものが、途中で大幅に方向転換され、後の『サイキックフォース』の原型となった。スタッフも同じ。
  • 使われているBGMの一つ「SPLENDOR(バーツのテーマ)」が、アーケード版の『太鼓の達人11』に収録された。個人差が出やすいものの、最高難易度の「おに」で☆8(最高☆10)と、相当手心が入った難易度となっている。